平凡社 世界大百科事典

スタディオン

古代ギリシアの長さの単位で,600ギリシア尺(約185m)に相当。これより1スタディオンの直線走路をもつ競技場を意味するようになった。石で造られたスタート・ラインとゴールが残っていて,長さの測れるものがある。デルフォイで178.35m,アテナイで184.96m,オリュンピアで191.27mなど,実際の距離にはかなり差がある。ヘレニズム期ごろから走路の3方をとりまいて馬蹄形の階段状観覧席が造られるようになり,アテナイのスタディオンは約5万人を収容した。なお,階段状観覧席のある競技場をいうスタディアムstadium(英語)という語はスタディオンに由来する。→競技場

堀内 清治