平凡社 世界大百科事典

ホシザメ

メジロザメ目ドチザメ科の海産魚。名は体色に白点があることによる。学名は長崎での呼称のマノウソ(マナゾ)に基づく。関西ではホシブカという。北海道から南アフリカまでの広い範囲に分布し,沿岸域の水深150mくらいまでの比較的浅いところで生活する。最大全長1.5mになる。歯が平たく敷石状に並び,小白点が散在することが特徴。交尾期は初夏から夏にかけてで,分娩(ぶんべん)期は春,妊娠期間は10~12ヵ月である。1産2~22尾くらいで,誕生時の大きさは全長30cmほどである。成長はサメ類では早いほうで,雄は2~3歳で,雌は3~4歳で性成熟に達する。性成熟魚の大きさは海域によって異なる。おもに星口動物,多毛類,甲殻類を食べるが,魚類も重要な餌になる。底引船や刺網などで漁獲される。サメ類のうちでは肉質がよく,生食されるほか,上等な練製品の材料になる。→サメ

谷内 透