平凡社 世界大百科事典

海底ケーブル

海底に敷設するために作られた通信用または電力用のケーブルをいう。海底ケーブルは,海底における高水圧や海水による腐食から保護するとともに,ケーブル敷設修理工事や漁労などによる外力に耐えるため,一般に陸上ケーブルと異なる材料,構造が用いられる。通信用は,1850年にドーバー海峡に敷設された電信用の海底ケーブルが世界で最初のものである。これは電信信号を流すための銅線をグッタペルカで絶縁し,さらにその上に外装鉄線を巻いたものである。1930年にケーブルの絶縁材料として優れた特性をもつポリエチレンが発明されるとともに,これを用いた海底通信

新納 康彦