平凡社 世界大百科事典

日射病

太陽の直射を長時間,頭部や頂部にうけることによっておこる疾患。過度の放射熱を頭部や体幹にうけると,熱収支のバランスがくずれて体温の上昇をもたらし,鬱熱(うつねつ)現象がおこる。熱射病の発症のしくみとまったく同様であり,前駆症状として,頭重,倦怠,疲労,あくび,めまい,四肢運動困難,もうろう状態などがおこる。重症例では,意識消失,痙攣(けいれん)などがおこる。予防は休息,水分を十分とることであり,治療としては涼しい所で安静にさせておくほか,その程度によって熱射病と同様の処置をとる。

村上 正孝