AEON(イーオン)は英語を学ぶことは目的ではなく手段であるとしており、英語初心者でも楽しみながら英語を話せるようにレッスンを行なっています。
定員5名までのラウンドアップレッスンを中心に、講師と1対1で授業できるプライベートレッスンや人前で話すことに慣れるグループレッスンがあります。
料金やコースを詳しく解説しているウェブサイトは多いですが、どのような教材・テキストを使用しているのかいまいち分からないことも多いです。
そこで今回は、AEON(イーオン)で使用している教材やテキストを紹介します!
AEON(イーオン)ではオリジナルテキストを使用している
英会話スクールによって用いる教材は異なります。カリキュラムに重きを置いたり、授業よりもコーチングを重点的にしたりするところは市販の教材を使うこともあります。
この場合、学校は教材を紹介して生徒が自分で用意します。この方法であれば運営側が教材の在庫を抱えることもなく、教材開発で失敗する危険性もありません。
その一方で英会話スクールのカリキュラムと教材が合っていないこともあります。イーオンでは英語学習を効率よく進め、効果を最大限得るためにオリジナル教材を使用しています。
創業当初からオリジナル教材の開発に力を注いでおり、イーオンには専門機関の「語学教育研究所」があるほどです。
市販して欲しいという声が出るほどクオリティが高く、イーオンを退会しても独学の参考書として使用し続ける人も多くいます。
AEON(イーオン)のオリジナルメソッドとは?
イーオンは長きに渡って日本人の英語学習をサポートしてきました。日本語と英語は近い言語ではないため、使う文字や文法、単語など異なる点がほとんどです。
そのため、特に日本語だけで生活してきた大人にとって英語を新たに習得することは難しい場合が多いです。イーオンはこの点に着目して、日本人の英語学習者が効率よく学べるためのメソッドの開発に取り組みました。
オリジナルメソッドである「L&Aメソッド」が開発されたのは、1985年のことです。この時点で創業から22年が経過しており、実績は十分ありました。
L&Aメソッドとは、概念学習と体感学習を組み合わせたもののことです。LはLearningを意味し、英単語や文法、構文など英語の概念を学びます。AはAcquisitionを意味し、概念学習で得た知識を実践して会話力を身につけます。
すでに頭の中にある知識を使いながら会話することで知識が定着しやすいだけでなく、新たな表現も覚えやすくなります。
そのためイーオンでは2種類のレッスンを受講する場合、最初に文法を集中的に学ぶラウンドアップレッスンをし、その後で会話を中心とするグループレッスンに取り組みます。
正確な知識を身につけることはもちろん、応用力や実践力を伸ばすことで自信を持って英語を話せるようになります。
AEON(イーオン)の教材
イーオンの教材はオリジナルであることは分かったしよく宣伝されているけど、実際にはどのような教材が使われているのだろうと疑問を抱く人もいるでしょう。
ここではコースに分けて、それぞれのコースでどのような教材が使われているのかを紹介します。
日常英会話
日本でも小学生から英語が必修となり、学校ではALTなどで派遣されたネイティブと英語でコミュニケーションを取る機会が増えてきました。
しかし、日常生活ではまだまだ英語を話す機会は少ない人が多く、せっかく学校で英語を習っても社会人になると忘れてしまうことも多いです。
英語を早いうちから身につけるためにAEONに通う人も多くいますが、それ以上に大人になってから改めて英語を勉強するために通い始める人が多いです。
日常英会話ができるようになれば、海外旅行をもっと楽しめたり、日本で困っている外国人観光客を助けたりできるようになります。
イーオンの日常英会話の教材は数種類あります。ここでは、それぞれの教材がどのようなものなのか、価格を含めて紹介します。
English Voyage
英会話が初めてでも楽しみながら学べるように作られたのが、「English Voyage」です。自己紹介や挨拶といった初歩から始められます。
最初は定番の天気や趣味についてのトピックですが、ユニットを重ねるごとに徐々に難易度を上げていき、最後は将来の夢について語る・英語について話すなど中級者向けのトピックを学べます。
急に難しくなるわけではないので誰でもレッスンについていけ、気付いたら英語を話せるようになっているでしょう。
English Discover
「English Discover」は日常英会話の中でも、日本人が苦手とするトピックに絞って作られています。
ただ英語を学んでテキストに載っている通りに会話をするのであれば誰にでもできますが、英語を勉強してきた人でも自分の感情を相手に伝えたり、意見を求めたりすることを苦手と感じる日本人は多いです。
日本語はオブラートに包んで柔らかく表現するのに対し、英語は日本語に比べるとストレートに表現します。はっきり言わないと伝わらないことも少なくなく、自分の意思がない人とマイナスに捉えられてしまうこともあるのです。
そのような文化や習慣も含めて英語を学んでいきましょう。豊かな表現力を身につければ、さらに英語を話すことが楽しいと感じられます。
English Encounter
英語を学び始めた頃は自分の限られている語彙の中を発してとりあえず相手に伝えます。しかし、それだけでは日常英会話が上手いわけではありません。
勉強を進めていくうちに同じような意味の単語を身につけます。それらは使う場面によってニュアンスが異なったり、相手に勘違いされてしまうものだったりします。
中級者以上になると、数ある語彙の中からシチュエーションに合わせて適切な単語を選ぶ必要があります。それは自然に身につくよりも何度も単語を使って微妙なニュアンスの違いを感覚的に身についていきます。
それが学べるテキストが「English Encounter」です。ユニットごとに新しいダイアログを学習し、文法構造や単語をチェックした後は実践練習へと移ります。
English Odyssey
少し上級者向けのテキストが「English Odyssey」です。このテキストでは日常英会話の中でもレベルの高い表現を学ぶことができます。
「英語でお互いに本音で話す」「相手に細かいニュアンスも理解してもらう」というのは英語初心者ではできません。これらのトピックは難易度がかなり高いように感じられますが、ネイティブでなくても表現方法を学べばスムーズに伝えられます。
ペアやグループでの実践練習が多いので、話す練習だけではなく、正確に相手の言っていることを聞き取る練習にもなります。
English Frontiers
イーオンの日常英会話テキストの中で最もレベルが高いものが、「English Fronties」です。
トピックの中には友人や家族など身近なものも多いため、苦手意識を持たずに学習に取り組めます。科学や自然など、日本語でも少し説明が難しいようなトピックにも挑戦します。
1つのユニットでは、長めのリーディングを最初に読んで概要を把握します。そして文章に関連したトピックについてペアやグループで話し合い、意見を出し合います。最後にさらに質問があるため、それらについて議論します。
最初は自分の意見を英語で伝える難しさを感じるかもしれませんが、慣れてくると相手に伝わるように英文を構成できるようになります。会議や議論の場でも落ち着いて意見できる力を伸ばせます。
What's your point
「What's your point」は効果的に相手に伝えるための表現方法を効率よく学べるテキストです。
だらだら長く話していたり会話の焦点がずれていたりすると、相手に理解されないことも多いです。そんな時、相手は「What's your point?」と言いたくなってしまいます。
話の核心をシンプルに伝えることで勘違いが生まれにくくなり、スムーズに話し合いが進みます。
テキストの中には30ユニット含まれており、要約の仕方や共感の表現、相手に意見する際の話し方など役立つことが詰まっています。
ビジネス英会話
日本国内で働いていても、ビジネスの場で英語が必要とされることは増えてきました。英語ができる日本人の需要も年々高まっています。
ビジネス英語は難しいイメージがあるかもしれませんが、決まり文句や専門用語が多いため、場合によっては柔軟度が高い日常英会話よりも身につけやすいと言われています。
イーオンのビジネス英会話では、これから紹介する4種類のテキストが用いられることが多いです。
Practical English for Business
すぐに仕事で英語が必要、ゆっくり学んでいる時間はないという人にぴったりなテキストが「Practical Englsih for Business」です。
このテキストの中にはビジネスシーンでよくある40のシチュエーションで、よく使う表現や語彙を学びます。基礎の文法や必須の語彙も学べるので、すぐに実践に活かせます。
最初は自分や自社を取引先に紹介する場面があり、仕事の要請や謝罪、交渉、会議などビジネスでよくある場面の英語を学びます。
Business Approaches
イーオンは日本人学習者に寄り添った教材を作っていますが、「Business Approaches」はその最たるものです。
英語が得意な日本人でも、自社製品の説明や数字がよく出てくるものになると詰まってしまうことがよくあります。この分野を自信を持ってプレゼンできる人は少ないでしょう。
苦手な分野を重点的に学習することで、ビジネスの場でも自信を持って英語を話すことができるようになります。
テキストは22ユニットで構成されており、意見を言う・苦情に対応する・仕事の話を聞き出すなど実践で使いやすい表現や決まり文句を身につけられます。
FAST-TRACK Business
本格的にビジネス英語を身につけなくても、海外出張で通用できるレベルくらいのビジネス英語力は欲しいという人もいます。
いきなり海外出張が決まると、初めての場合は特にどう対応していいのか困ってしまいますよね。のんびりスクールに通っている時間の余裕がない場合もあるでしょう。
「FAST-TRACK Business」は海外出張で用いる表現に的を絞っているテキストです。電話で伝言を渡す、道順を教えてもらうなど出張ならではの場面を想定しています。
空港で取引先の人を出迎えたり、日本料理を説明したりと海外からのお客様を対応するためのユニットもあります。
職業別英会話
働いている業界によってよく使う表現や必要な語彙は異なります。専門職である医療系や飲食系、公務員系、ホテル系などは市販の教材には載っていないことがほとんどです。
ビジネス英会話の市販教材は主に営業やオフィスワークを扱っており、より多くの人に当てはまる場面の表現を学びます。その英語が必ずしも専門職でも通用するわけではありません。
職業別英会話は医療系・飲食系・公務員系・オフィスワーク系・店員系・サービス系・旅行系に分かれており、それぞれのジャンルからさらに細かく職業が分かれています。
職業の種類はおよそ40種類で、それらの中から自分の職業に合ったものや身につけたい業界のものを選びます。
トラベル英会話
海外旅行に行く際、英語ができない状態で行くのと、英語が分かって会話に不安がない状態で行くのは充実度が全く異なります。
英語ができなければ道に迷った際やトラブルがあった際、誰に助けを求めていいか分かりません。「この英語で通じるかな・・・?」と不安になったり、話しかけることを躊躇してしまったりします。
英会話スクールは日常英会話やビジネス英会話を学ぶ人が通っているイメージがあるかもしれませんが、旅行先で使える表現を学ぶ「トラベル英会話」もあります。
FAST-TRACK Travel
海外旅行の準備にぴったりなのが「FAST-TRACK Travel」です。このテキストの中には、旅行中に避けては通れないシチュエーションで使える表現が詰まっています。
入国審査を通過する・帰国便の搭乗手続きをする・レストランで注文するなど役に立つ表現ばかりです。
これを1冊しっかり学習すれば、旅行先で英語が全く通じなくて困る、英語で何も伝えることができないということは免れます。
英語に自信があるだけで今まで以上に旅行を楽しめることは間違いありません。地元の人との交流や他の国の観光客とのコミュニケーションもしっかり取れるようになります。
Passport To New Place
レッスンではオリジナル教材を中心に使用しているイーオンですが、「Passport To New Place」はオックスフォードが出版している市販の教材となっています。
先ほど紹介したFAST-TRACK Travelは基本的な表現や必要最低限の会話を身につけるものでしたが、この教材では応用力も身につけることができます。
何か失くしてしまったときや道に迷った時など困ったシチュエーションもあり、他の人に自分の状況を正確に伝える練習をしておけます。
インターネットカフェでの会話、ツアーで一緒になった外国人との会話など頻繁にあるわけではないけれど、知っておきたい表現も詰まった一冊となっています。
資格対策試験
イーオンの資格対策コースではTOEICと英検が中心となっています。どの試験を受けるにも本番さながらに実践を積むことが大切です。
様々な種類の参考書が市販されていますが、そのクオリティはピンキリです。質の悪い参考書を選んでしまうと思ったような結果が得られない可能性もあります。
英検に関していえば一次試験の対策は自宅学習でもできますが、二次の面接試験は相手がいないと成立しません。そのため、英検の面接練習のためにイーオンに通い始める人もいます。
英検®2次面接対策
イーオンのオリジナル教材である「英検2次面接対策」は、本番を想定した面接練習ができる教材となっています。
英検の試験官は日本人ですが、イーオンではネイティブ教師相手に練習ができます。ネイティブでも通じる英語力を身につけていれば、本番はもっと気が楽になるでしょう。
英検の定番の質問はもちろん、様々なジャンルで自分の意見を述べられるように練習します。予想外な質問をされても臨機応変に英語で返答できる応用力を身につけられます。
オリジナルテキストはどのように作られている?
オリジナルテキストはただ情報を詰め込んだらいいわけではありません。英語学習者が最後まで飽きずに続けられる、無理なく理解できることが大切です。
イーオンでは語学教育研究所がオリジナル教材を作成しています。より効率よく英語が学べるように日々取り組んでおり、複雑なプロセスを経てテキストは完成します。
こだわり抜いて作られているため、1つのテキストを作るのに費やす時間は1年間!新たなテキストが完成しても、すぐに次のテキストの作成が始まります。
①企画会議とシラバス作成
まずは学校からのフィードバックや語学教育研究所のスタッフの提案などから企画会議を行います。今あるテキストよりも良いものを作るため、会議は白熱します。
企画がまとまると、シラバスを作成します。それぞれのユニットで学習目標や含める語彙をもとに、コンテンツのアウトラインを作ります。
②サンプルとテンプレートの作成
シラバスを基にしたサンプルが作られます。これを実際にイーオンのスクールで先生が使って授業を行い、先生と生徒からフィードバックをもらいます。
サンプルを改訂し、テンプレートが完成します。テンプレート完成後はスタッフを中心に執筆活動に入り、海外のスタッフも協力して原稿が出来上がります。
③デザイン
デザインもテキスト作成で欠かせない重要ポイントです。テキストの中で使用するイラストやデザインを発注し、校正へと入ります。
最初は案だけで実体のなかったテキストがデザインが入ることで一気に本らしくなり、これまで携わってきたスタッフにとって緊張と感動の瞬間です。
ミスがあってはいけないため、ひとつひとつ目を皿にして校正を行います。誤植の多いテキストはクオリティが高くても良い教材とはいえないため、最も気が抜けない作業です。
④録音
文字やデザインが出来上がったところで、録音の作業となります。音声データは英語学習者にとっても重要となるため、間違いがないよう何度も撮り直します。
そしてもう一度音声を含めて校正し、ついに校了となります。印刷や製本を経て納品が完了し、全国のイーオンスクールで使われるようになります。
AEON(イーオン)の効果の高さは、テキストに秘密あり!
今回はイーオンの教材について紹介しました。オリジナルメソッドのL&Aを生み出し、それに合うオリジナル教材の開発にも取り組んでいるイーオン。
英語初心者でも楽しみながら英会話を学べる・英語を話すことが怖くなくなると効果が高いのは、テキストにも秘密があるためです。
イーオンのテキストは市販されていないため、入会しなければ手に入れることはできません。実際のテキストは無料体験やカウンセリングで見せてもらえるので、ぜひ見てみてください。