そろそろ梅雨が終わり、夏休みが始まる時期になってきました。
今年はコロナの影響もあり、どのように過ごそうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
英語で「休み」というと、主にvacationとholidayという言葉が頭に思い浮かぶと思います。それぞれ、どのように使い分けるか知っていますか?これから楽しみにしている「夏休み」は、vacationとholidayどちらを利用するでしょうか?
使い方を間違えてしまうと、ネイティブ・スピーカーには異なる意味で解釈され、上手く伝わらないことがあるので注意が必要です。
この記事では、今まで何となく使ってきた「休み」に関連する単語である、vacationとholidayの意味やニュアンスの違いを解説し、例文を用いて正しい使い方を学びます。
vacationとholidayの違いを解説
まずは、vacationとholidayがどのように使われているのか、わかりやすく解説していきます。
イギリス英語とアメリカ英語の違い
イギリス英語とアメリカ英語では、holidayとvacationの利用のされ方が異なります。
- イギリス英語は、holidayのみが広い意味で利用されています。
vacationは基本的に使われませんので、holidayとvacationの使い分けも必要ありません。 - アメリカ英語は、holidayとvacation両方利用されます。
両者には意味の違いがあり、使い分けがされています。
イギリス英語は使い分けがありませんので、アメリカ英語のそれぞれの単語が、どのように使い分けられているのか見ていきましょう。
アメリカ英語でholidayとvacationの意味の違い
アメリカ英語でholidayは、「祝日」「特別な休みの日」「1週間程度の休暇」に該当します。自分から取得する休みというよりも、あらかじめ国などによって決められた休みというニュアンスがあります。holidayの語源は、holy(聖なる)+day(日)から来ているので、宗教に関係する特別な休みに対してもholidayが利用されます。
- public holiday「祝日(公共の休み)」
- national holiday「国民の祝日」
- new year holiday「お正月休み」
アメリカ英語でvacationとは、「休暇」という意味です。仕事や学校の長期休暇や、どこか遠出をして旅行などを楽しむ時に利用されます。日本語で「バカンス」という言葉のニュアンスと近いかもしれません。
なので、holidayであげた例は、vacationではあまりしっくりと来ません。
-
public vacation 「祝日(公共の休み)」 -
national vacation 「国民の祝日」 -
new year vacation 「お正月休み」
下記のような例で利用します。
- summer vacation「夏季休暇、夏休み」
- ski vacation「スキーを楽しむ休暇」
例文から学ぶ、正しい使い方
次は、さまざまなシチュエーション別に、例文と正しい使い方を紹介します。細かいニュアンスや意味に違いも読み取れるようになりましょう。
休暇で家族旅行を楽しむ場合
イギリス英語ではholiday、アメリカ英語ではvacationを使います。
例文で確認していきましょう。
イギリス英語:
I am going on a family holiday to Switzerland.
私は家族旅行でスイスにいきます。
アメリカ英語:
I am going on a family vacation to Europe.
私は家族旅行でヨーロッパに行きます。
クリスマス休暇を楽しむ場合
クリスマスは国で決められた特別な休みであり、宗教にも関わる休みなので、イギリス英語でもアメリカ英語でもholidayが一般的に利用されます。クリスマス休暇など、長く続く休みにはholidaysと複数形が使われることが多いです。
例文:
I enjoy decorating my home for the Christmas holidays.
クリスマス休暇のための、家の飾り付けが楽しみです。
また、アメリカで "holiday season" とは、一般的に感謝祭から年末にかけての休暇シーズンのことを言います。
例文:
Christmas holiday season is coming. I cannot wait!
クリスマス休暇(感謝祭から年末にかけての休暇)が近くなってきた。楽しみ!
ポイント
日本の文化で考えると「良いお年を!」という感覚ですね。ぜひ、使ってみてください!
祝日や公休日の場合
祝日や公休日は、イギリス英語ではbank holiday、アメリカ英語ではpublic holidayを利用します。こちらも、例文を見ていきましょう。
イギリス英語:
Boxing day is one of a main bank holiday in England.
ボクシングデーはイギリスの主な祝日の一つです。
アメリカ英語:
It is a substitute public holiday next Monday.
次の月曜日は振替休日です。
アメリカ英語:
There are lots of public holidays in Japan.
日本にはたくさんの祝日があります。
※複数の休みを示す場合は、複数形のholidaysを使います。
学校の休暇の場合
この場合は、場面によって少し異なります。
学校の休みは、イギリス英語でもアメリカ英語でもschool holiday と表現します。
例文:
What are your plans during school holiday?
学校の休みは何して過ごす予定なの?
学校の夏休みは、イギリス英語だとsummer holidayですが、アメリカ英語だと summer vacationが一般的です。
イギリス英語:
My sister in UK is going to take a summer holiday back to Japan.
イギリスに住んでいる私の姉が、夏季休暇で日本に戻ってきます。
アメリカ英語:
I have a plan to visit my family in USA during summer vacation.
夏休み中にアメリカに住んでい家族を訪ねる予定です。
ポイント
例文:I enjoy the entire summer break without schoolwork.
夏休み期間中はずっと、学校の勉強をせずに楽しみます。
職場の休暇の場合
こちらも、場面によっていくつか言い方があります。
職場で長期休暇を取得する場合
イギリス英語ではholidays、アメリカ英語ではvacationが使われます。
長い休暇の場合は、イギリスでは複数形holidaysが利用されることが多いです。
イギリス英語:
Where are you going for your summer holidays?
夏季休暇はどこに行くの?
職場で数日の休みを取得する場合
イギリス英語ではholidayやday off、アメリカ英語ではday offが使われます。数日間の休みで特別出かける予定などない場合は、day offを使った方が無難です。
例文:
I am going to take from work.
ちょっと休暇を取ろうと思っている。
I am taking days off next week because I feel sick.
体調が良くないから、来週数日休みを取ります。
最後に理解度チェック!穴埋め問題
vacationとholidayの意味の違いや利用方法は理解できましたか?最後に穴埋め問題を解いて理解度をチェックしましょう!
問1)アメリカ英語
I am looking forward to going on ( ) to Hawaii this summer!
私はこの夏に休暇でハワイに行くことを楽しみにしています。
問2)イギリス英語
My friend is enjoying her ( ) at the seaside resort in Italy.
私の友人はイタリアの海沿いのリゾートで休暇を楽しんでいます。
問3)アメリカ英語
Halloween is my favorite ( ).
ハロウィーンは私のお気に入りの祝日です。
問4)イギリス英語
Monday is a ( ) . Be careful not to show up in school.
月曜日は祝日です。学校に来ないように注意してください。
問5)アメリカ英語
I decided to take an early summer ( ) this year.
今年は早めの夏季休暇を取得することにした。
回答:
問1:vacation
問2:holiday
問3:holiday
問4:bank holiday
問5:vacation
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