ファクタリングは近年注目の資金調達方法です。
ですが、仕組みが少し複雑なため、正しく理解されていないことが多いと感じます。
そこで今回はファクタリングの仕組みの中でも、特に複雑な「2者間・3者間」について図解していきます!
- ファクタリングには「2者間」と「3者間」の2種類の契約方法がある!
- 2者間ファクタリングは取引先にファクタリングの利用を知られることなく、スピーディーに資金調達が可能!
- 3者間ファクタリングは手数料を抑えることができ、大型債権の売却に適している!
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングの概要を説明!
ファクタリングとは簡単に言うと、売掛債権(請求書)を期日より早く現金化できるサービスです。主に、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの2種類の契約形式があります。
資金繰りに課題を抱える個人事業主やフリーランス、中小企業を中心に近年利用が広がっていて、注目されているサービスです。
ファクタリングを基礎から解説している記事もあるので、併せてご覧ください!
ファクタリングの仕組みは?
ファクタリングの大まかな流れは以下のようになります。
- 利用者が、売掛債権をファクタリング会社に譲渡
- 取引先から売掛金を受け取るより先にファクタリング会社が利用者に売掛金を先払い
- ファクタリング会社が売掛金を受け取る
この一連の流れは、2者間・3者間ファクタリングに共通するものです。以下、それぞれを深掘りして解説していきます!
2者間ファクタリング
2者間ファクタリングを図解!
2者間ファクタリングは、ファクタリング利用者とファクタリング会社の2つの主体間で行われます。
図解したものがこちら!
- ファクタリング利用者が売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、ファクタリング会社が利用者に売掛金から手数料を引いた額を支払う
- 利用者が後日、取引先から売掛金を受け取る
- 利用者が売掛金をファクタリング会社に支払う
2者間ファクタリングのメリット
2者間ファクタリングは手続きがスムーズに進む
取引先が契約に関与しない分、3者間ファクタリングと比べると手続きはスムーズに進みます。
具体的には、取引先への債権譲渡の確認や、契約書への調印を省略することができます。
そのため、ファクタリング利用者が好きなタイミングで利用できると言えるでしょう。
2者間ファクタリングは取引に影響を与える可能性が低い
原則として、取引先に債権をファクタリング会社に譲渡及び売却した旨を通知する義務がないため、取引先に秘密でファクタリングを行うことができます。
2者間ファクタリングのデメリット
2者間ファクタリングは手数料が比較的高い:相場は10〜20%
2者間ファクタリングの場合、債権回収は利用者に委託されます。
そのため、3者間ファクタリングと比較した際に、ファクタリング会社が売掛金を回収できないリスクが大きいため、手数料は高くなります。
詳しくはこちらの記事でも紹介しています!併せてご覧ください。
2者間ファクタリングはどんな人におすすめ?
2者間ファクタリングは次のような悩みを抱える方におすすめです。
- 売掛金を一刻も早く現金化したい!
- ファクタリングを利用したいが、取引先にはそれを知られたくない…
2者間ファクタリングと銀行融資の違いは?
2者間での資金調達という意味では銀行融資に近いものがありますが、2者間ファクタリングが銀行融資と異なる点には以下のようなものがあります。
- 負債が増えない
- 審査が短期間で終わる
- 経営状況ではなく、売掛金の支払い能力が審査される
- 売掛金を超える額は調達できない
これらを考慮して、場合に応じて使い分けるのがよいでしょう。
2者間ファクタリングまとめ
2者間ファクタリングは、すぐに現金を調達したいときに大変有効な手段です。ファクタリング会社にもよりますが、早ければ即日で売掛金の現金化が可能です!
多少現金化に時間がかかっても構わず、手数料を安くしたい場合は、3者間ファクタリングを利用するという選択肢もあります。
次は3者間ファクタリングについて解説していきます!
3者間ファクタリング
3者間ファクタリングは、ファクタリング利用者、取引先の会社、ファクタリング会社の3者によって行われます。
3者間ファクタリングを図解!
3者間ファクタリングは下図のような流れで行われます。
- 利用者がファクタリングを利用することを利用者の取引先が承認したのち、ファクタリング会社と利用者間でファクタリング契約を結ぶ
- ファクタリング会社が売掛金から手数料を引いた分を先払い
- 取引先がファクタリング会社に売掛金分を支払い
3者間ファクタリングのメリット
3者間ファクタリングは手数料が比較的安い:相場は1〜9%
3者間ファクタリングは取引先も含めて契約を結びます。
そのため、ファクタリング会社は取引先から直接売掛金の支払いを受けることができます。
したがって、2者間ファクタリングよりもファクタリング会社が売掛金を回収できないリスクが小さいため、手数料は安くなります。
3者間ファクタリングは利用者側の審査基準が厳しくない
3者間ファクタリングの場合、ファクタリング会社は取引先から直接売掛金の支払いを受けることができます。
そのため、審査対象となるのは債務者である取引先となります。
このような理由で、利用者側の審査は通りやすくなっています。
3者間ファクタリングのデメリット
手続きに時間がかかる
取引先の承諾が必要となる分、手続きに時間がかかります。
取引に影響を与える可能性がある
3者間ファクタリングを利用するには、取引先の承諾を得る必要があります。
ファクタリングを行うことが取引先に知られると、取引に悪影響が及ぶ可能性があることは否定できません。
3者間ファクタリングはどんな人におすすめ?
3者間ファクタリングは次のような方におすすめです。
- 今すぐというほど急いではいないが、売掛金を早期に現金化したい!
- ファクタリングを利用したいが、手数料はできるだけ安くしたい!
- 取引先と信頼関係を構築していて、ファクタリングの利用が取引先に知られても問題ない
3者間ファクタリングまとめ
3者間ファクタリングの最大の強みは、手数料が安いことです。ファクタリングを利用する際は、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングのどちらにするかじっくり検討するとよいでしょう。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください!
2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの比較
2者間・3者間ファクタリングの違いについて表でまとめてみます。比較項目は、
- 手数料
- 審査日数
- ファクタリング会社に売掛金を渡す主体
- 取引先への債権譲渡の通知
です。
手数料 | 日数 | 主体 | 通知 | |
2者間 | 割高 | 短い | 利用者 | なし |
3者間 | 割安 | 長い | 取引先 | あり |
編集部おすすめのサービスを紹介!
ここからはそれぞれのサービスを提供する会社を紹介していきます!
2者間ファクタリングのおすすめ会社
ペイトナー ファクタリング(旧:yup 先払い):ペイトナー株式会社(旧:yup株式会社)
- 「最短10分」の業界最速の入金スピード!
- フリーランス、個人事業主向けサービス(法人利用も可能)
ペイトナー ファクタリング(旧:yup 先払い)はペイトナー株式会社(旧:yup株式会社)が運営するファクタリングサービスです。
ペイトナー ファクタリング(旧:yup 先払い)の特徴はなんといっても「入金の早さ」と「使いやすさ」でしょう。
入金スピードは営業時間内の申し込みであれば業界最速の10分で入金と、急な資金需要に対応可能です。
また、申し込みもスマホひとつでできますし、オンラインで完結するという使いやすさです。
実績も十分で、β版リリースから1年強で申し込み件数が6000件を突破した驚異のサービスです。
審査結果と入金完了の2つの知らせが同時に届くので、基本的に待ち時間はありません。審査は数時間、遅くても当日中に終了します。今まで審査に時間がかかったことはないですね。請求書はオンラインへのアップロードで、電話がかかってくることもありませんでした。手間のかかる電話ヒアリングや面談がないので、面倒臭くなくて良いです。
(引用:https://goo.gl/maps/HDFygo4N6qak4jCr7)
2者間 | 〇 |
3者間 | × |
個人 | 〇 |
法人 | 〇 |
手数料 | 一律10% |
買取金額 | 1万円~25万円(初回) ~100万円(2回目以降) |
入金スピード | 最短10分 |
オンライン完結 | 〇 |
債権譲渡登記 | 不要 |
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
labol(旧:nugget)
- labol(ラボル:旧nugget)は分かりやすい料金システムと素早い入金が魅力!
- 手続きは全てオンライン完結!
「labol(ラボル:旧nugget)」は株式会社ラボルによって2021年12月にサービスの本格開始がなされたファクタリングサービスです。
ペイトナー株式会社(旧:yup株式会社)の「ペイトナーファクタリング」などと同様に、近年事業者が増えてきている「個人・少額向け」のファクタリングサービスとなっています。。
特徴として、フリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスに特化しており、1万円という小口債権からの取引にも対応していることが挙げられます。
また、営業日の13時までに審査が完了すれば、即日で資金調達をすることができます。審査は最短60分で完了するため、「早く資金が欲しい!」という方におすすめです。
ファクタリング会社によっては、売掛先(取引先)の信頼度などによって手数料が変わることがありますが、labol(ラボル:旧nugget)の手数料は売掛先の信頼度に関わらず一律10%となっています。
事前に手数料が分かるlabol(ラボル:旧nugget)なら利用後の資金運用の計画が立てやすくなり、より円滑に仕事を進められるでしょう。
30代・デザイナー M.H さん
デザインの仕事はなぜか基本的にお金が入ってくるのが遅く、資金繰りや生活費に困ることが多くて困っていたところ、ネットでナゲットさんの事を知り、登録しました。インターフェイスは大きくて見やすく、エビデンス等もスクリーンショットをして送るのみなので、ストレスなく利用することが出来ます。今後も利用させていただきます。
フリーナンス即日払い
- 申し込みから最短即日で現金化が可能!
- 補償も充実している、個人の利用に特化したファクタリングサービス
「フリーランス・個人事業主を支えるお金と保険のサービス」であるFREENANCE(フリーナンス)。
「フリーランスを、もっと自由に。」という想いから立ち上げられた、フリーランス向け金融サービスを展開しています。
フリーナンスというサービスには ①あんしん保証 ②即日払い の2つのサービスがあります。
ファクタリングサービスは②即日払いになります。
ファクタリング業界内でも非常に勢いのあるサービスで、累計流通金額は200億と実績も十分です。
2者間 | ◯ |
3者間 | × |
個人 | ◯ |
法人 | ◯ |
手数料 | 3〜10% |
買取金額 | 1万円〜 |
入金スピード | 最短当日 |
オンライン完結 | ◯ |
債権譲渡登記 | × |
運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
3者間ファクタリングのおすすめ会社
日本中小企業金融サポート機構
- 一般社団法人であることによる信頼性
- 資金繰り全体を手厚くサポート
日本中小企業サポート機構は一般社団法人という法人形態をとっている非常に珍しい企業です。
ファクタリングサービスを提供しているのはもちろん、中小企業に対する経営コンサルティング等も提供しているのが強みです。
また中小企業のみならず、個人事業主にも対応しているため、様々な人にとって重宝するサービスでしょう。
ただ、ファクタリングの契約は郵送で行われていて、少々時間がかかってしまうことも考えられます。
いますぐにキャッシュが欲しい場合には向いていないかもしれません。
項目 | データ |
2者間 | ○ |
3者間 | ○ |
手数料下限 | 1.5% |
手数料上限 | 10% |
買取可能金額 | 限度なし |
入金スピード | 最短3時間 |
オンライン完結 | ○ |
債権譲渡登記 | 不要 |
必要書類 | 本人確認書類・請求書 通帳3ヶ月分・規定の申込書 履歴事項全部証明書・印鑑証明書 |
運営会社 | 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
ベストファクター
- 資金繰り全体を手厚くサポート
- 多種多様な債権に対応
ベストファクターは株式会社アレシアが提供するファクタリングサービスです。
ベストファクターは利用者の資金繰りだけでなく経営全体のコンサルティングにも対応しており、丁寧で手厚いサポートがウリのサービスです。
また、3者間ファクタリングはもちろん、医療報酬債権をはじめ様々な債権に対応しているのもウリの一つでしょう。
2者間 | ◯ |
3者間 | × |
手数料 | 2%〜20% |
買取金額 | 30万〜 |
入金スピード | 最短1時間 |
オンライン完結 | ◯ |
債権譲渡登記 | × |
運営会社 | 株式会社アレシア |
富山県で事業を営んでおります。 この度、納税のタイミングと重なり資金繰りが厳しかった為、御社のファクタリングを利用しました。
3か月先まで待たなくてはいけない売掛金が、低い手数料ですぐに現金化できて非常に助かりました。 取引先に知られることなく手元にある資金を現金化でき、従業員の給料も支払えて満足です。 この度は早急なご対応誠にありがとうございました。
(引用:https://goo.gl/maps/AkJe96cLAcNMu5XF8)
ビートレーディング
- ファクタリング業界の老舗である信頼感
- 納得感のある手数料
株式会社ビートレーディングは2012年からサービスを提供している実績十分な企業です。
また手数料も3者間ファクタリングの場合は2%程度、2者間ファクタリングの場合は10%程度と非常に納得感のある数字となっています。
手数料の内訳も公開してくれるようで、契約の透明性もビートレーディングのウリと言えます。
ただ、初回契約時にはビートレーディングの本社が支社に訪問か、出張をしてもらう必要があり、遠方から申し込みをする方は少々不便です。
今はオンラインのみで契約を完結できるサービスもあるため、他社と比較して利用を決めましょう。
2者間 | ◯ |
3者間 | ◯ |
手数料 | 2者間:4〜12% 3者間:2〜9% |
買取金額 | 上限・下限なし |
入金スピード | 即日〜3日 |
オンライン完結 | ○(オンライン・来社・訪問いずれか選択) |
債権譲渡登記 | × |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
資金調達までなんと14時間という速さで対応していただきました! 融資を断られてしまい、企業に支払いが出来なくなってしまいました。 そんな中頼ったのがビートレーディングさん。親切に対応していただき感謝しかないです。
(引用:https://goo.gl/maps/FfYnzVqkS8mRADmT7)
まとめ
本記事では2者間・3者間ファクタリングの仕組みを解説し、簡単に比較できるようにしました。
この記事の結論を簡単にまとめると、
- ファクタリングには「2者間」と「3者間」の2種類の契約方法がある!
- 2者間ファクタリングは取引先にファクタリングの利用を知られることなく、スピーディーに資金調達が可能!
- 3者間ファクタリングは手数料を抑えることができ、大型債権の売却に適している!
これらを状況に応じて使い分けることで、より効率的な資金調達を目指していきましょう!
最短10分で報酬を受け取ろう!ペイトナーファクタリングがおすすめ!