ガルバリウム鋼板は塗装をしよう!塗装のメリットや費用を解説

ガルバリウム鋼板という言葉は、日常生活ではあまり耳にすることがない言葉かもしれません。家や外壁に使用する鋼板のことで、建築家の間でも利用する人が増えている注目の建材です。

デザイン性はもちろん、性能性の面でも注目されています。ガルバリウム鋼板を塗装しないと後々後悔するかもしれないという説も出ているほどの注目ぶりです。

そこでこの記事では、ガルバリウム鋼板について詳しく解説します。用途や特徴、メリットなどについても解説しますので、家を建てる際の参考にしてみてください。

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そもそもガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板は、金属鋼板のひとつです。金属鋼板が建築資材として利用されたのは、江戸時代に神社や仏閣などに利用されたのが最初とされています。その後、ブリキ、トタンなどが使用されるようになり、1972年にアメリカで開発されたのがガルバリウム鋼板です。

ここからは、ガルバリウム鋼板の特徴について詳しくみていきましょう。

ガルバリウム鋼板に使われている材料

ガルバリウム鋼板の表面は、亜鉛とアルミニウムをメイン素材として作られています。亜鉛には「犠牲防食」と呼ばれる機能があります。ガルバリウム鋼板は、鉄を主成分とする鋼板よりもイオン化傾向を高くしたサビにくい金属で被膜している点が特徴です。こうすることで、イオン化傾向が高い金属が鉄よりも先に溶け出して表面をコーティングして鋼板のサビの進行を遅らせます。

アルミニウムには、「不動態皮膜」と呼ばれる機能があります。これは、金属表面と空気が接する部分に瞬時に酸化物の薄い皮膜ができる現象を指します。この作用を利用することで耐食性を高めています。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム5.5%、亜鉛43.4%を含む鋼板です。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は、金属でありながらサビにくい点が特徴です。建材としてサビにくということはとてもメリットが大きいといえます。さらに亜鉛とアルミニウムの特性を生かしたことで耐久性が高く、特に酸性雨に強い構造となっています。メンテナンスを前提として、トタンが5〜10年程度の耐久性とすれば、ガルバリウム鋼板は10〜20年と長い寿命を誇ります。

さらにガルバリウム鋼板は、薄さ1〜3mmと軽量でありながら耐震性に優れているという特徴もあります。もちろん定期的なメンテナンスは必要ですが、しっかりと手入れをしていけば長期的に機能を保持することも可能です。

ただし、メンテナンス費用が通常の建材よりも高めである点や、初期費用が高くなる点はデメリットといえます。さらに、サビにくいということであり、サビないわけではないため特に海に近い地域での使用においては耐久性が短くなる可能性も念頭においておく必要があります。

家でガルバリウム鋼板が使われている場所

では、具体的にガルバリウム鋼板はどのような場所に使用されているのかについてみていきましょう。一般的には、住宅の屋根や外壁がメインです。さらには、サッシやドア、間仕切り、ダクトやパイプ材、ビニールハウスの骨組みなどにも使用されています。

建材以外では、家電製品に用いられることもあります。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、オーブンなどにも用いられています。

ガルバリウム鋼板に塗装が必要な2つの理由

ガルバリウム鋼板を長持ちさせるためには塗装する必要があります。ここでは、塗装する必要があるのはなぜなのか具体的な理由について詳しく解説します。

ガルバリウム鋼板の錆を防ぐ

耐久性が長いとはいえ、ガルバリウム鋼板もサビます。サビにくいという特徴はありますが、サビないわけではありません。なぜなら鉄が含まれているからです。この点はよく理解しておきましょう。塗装をしておかないと3種類のサビが発生する可能性があります。具体的には以下の3種類です。

  • 赤さび…表面に傷ができることで発生
  • 白さび…塩害や高い湿度によって発生
  • もらいさび…周辺にある金属のサビが移って発生

これらのサビを放置しておくとサビが深刻化してしまうため、タイミングをみて塗装することをおすすめします。

色褪せや変色した自宅を一新

ガルバリウム鋼板は、薄い建材であるためメンテナンスをせずに放置していると劣化します。雨風や少しの傷がサビを招く可能性が高いからです。また、紫外線や外気などによる経年劣化により色褪せや変色が起きることもあります。放置しているとガルバリウム鋼板のコーティングも剥がれます。

色褪せや変色すると家自体が劣化した印象を与えてしまいます。そのためガルバリウム鋼板を塗装することで、自宅のイメージを一新することもできるでしょう。

ガルバリウム鋼板を塗装するタイミング

耐久性が高いとはいえ、ガルバリウム鋼板はメンテナンスをしなくては劣化します。劣化のサインを見逃さずにしっかりとメンテナンスをしておくことが大切です。ここからは、ガルバリウム鋼板のメンテナンスのタイミングについてみていきましょう。

10年〜15年が塗装の目安

ガルバリウム鋼板の塗装タイミングの目安は、10年〜15年とされています。購入したメーカーによって保証がついている場合もあるためしっかり確認しましょう。ただし、保証期間についてはメーカーによって期間や内容が異なります。この点から考えて、可能な限り長く使用できるメーカーから購入することをおすすめします。

場合によっては、メーカーが指定している施工業者で施工していないと保証の対象にならないこともあります。さらに塩害は保証の対象外となっている点にも注意が必要です。

塗装の施工業者を探したい場合には、外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」がおすすめです。独自の審査基準を満たした優良塗装店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

塗装タイミングの見分け方

では、ガルバリウム鋼板を塗装するタイミングはどのように見分ければよいのでしょうか。中には、ガルバリウム鋼板はメンテナンスが必要ないという説もあるようですが、それは間違いです。すでに説明したとおり、ガルバリウム鋼板も劣化したり傷ついたりします。

ガルバリウム鋼板の劣化は、色褪せやチョーキング現象、サビなどを目安に塗り替えを検討するとよいでしょう。色褪せやサビは聞いたことがある人も多いでしょう。では、チョーキング現象とは何でしょうか。詳しくみておきましょう。

チョーキング現象は、外壁を指でなでてみるとわかります。外壁をなでた時に指に白い粉のようなものが付着することをチョーキング現象と呼びます。これは、外壁材に塗装されている塗料の塗膜が経年劣化すると必ず起こる現象です。この現象が起きている場合は、塗装のタイミングと考えてよいでしょう。

さらに、こうした現象がなくても傷などが原因でサビが発生している場合にはすぐに塗装をしたほうがよいでしょう。

ガルバリウム鋼板の塗装にかかる費用

ガルバリウム鋼板の塗装を検討する際、一番気になるのは費用ではないでしょうか。塗り替えに必要な費用については、使用する塗料や家の大きさによって異なります。塗料は、性能や耐久性が高いものほど単価が高くなります。ただその分、劣化しにくいため次のメンテナンスまでの時間が長くなるというメリットはあります。ここでは、ガルバリウム鋼板の塗装にかかる費用について解説します。

ガルバリウム鋼板の外壁を塗装する場合

ガルバリウム鋼板の外壁を塗装する場合の費用についてみていきましょう。外壁については床面積100㎡あたり約80〜120万円が相場とされています。内訳としては、塗料の費用にプラスして塗装する箇所の洗浄のための高圧洗浄費用、必要な場合は足場の費用、養生費用、補修が必要な場合は補修費用、下地処理をする場合には下地費用などが含まれます。

事前に見積もりをしっかりと確認して、何にいくら費用がかかっているのかを確認しておくことも大切です。

ガルバリウム鋼板の屋根を塗装する場合

ガルバリウム鋼板で屋根の塗装をする場合の費用についてみていきましょう。屋根については面積50〜60㎡から割り出して、約25〜50万円が相場とされています。内訳としては、ほとんどが塗料代となります。塗料の耐久性が高いほど費用は高くなります。そのほか、足場を組む場合は足場代もプラスされることがあります。

使用する塗料の特徴と費用一覧

塗料については、ウレタン系、シリコン系、フッ素系の主に3種類が使用されることが多いといえます。

塗料名価格(1㎡あたり)耐久年数
ウレタン系塗料1,500〜2,200円8〜10年
シリコン系塗料2,500〜3,200円10〜15年
フッ素系塗料3,500〜4,000円15〜20年

このように塗料の耐久年数が高くなるほど、費用が高くなることがわかります。

ガルバリウム鋼板を塗装する方法

ガルバリウム鋼板の塗装は、どのような流れで行われるのでしょうか。施工開始から完了までの流れについてみていきましょう。施工にかかる期間の目安やおすすめの塗料についてもご紹介します。

塗装の施工完了までの流れ

ガルバリウム鋼板の塗装作業は以下のような流れで行われます。

  • 近隣への挨拶…工事を行う際に騒音がしたり、塗料のにおいがする可能性があるため近隣に工事を行う旨を知らせて断りを入れておきます
  • 足場の架設…塗装する場所にもよりますが、外壁の高い場所や屋根の塗装の場合には足場を組み立てる必要があります
  • 表面をざらつかせる…塗装の前に表面をざらつかせることで、塗料がはがれにくくします。この作業を「目荒らし」と呼びます
  • ケレン処理、下地処理…塗装を長持ちさせるために塗装前にサビや汚れを取り除きます
  • 下塗り…防錆プライマーと呼ばれる下地塗料を塗ります
  • 上塗り…下塗りが乾いたら上塗りをします
  • 足場の撤去…すべての作業が完了したら足場を撤去します

塗装にかかる期間の目安

塗装にかかる期間の目安についても知っておきたい情報です。30坪程度の外壁塗装で7〜10日、屋根まで含めると10〜14日程度が目安とされています。ただし、天候や季節によって期間は前後するためある程度余裕を持ってスケジュールを組んでおくと安心です。 

ガルバリウム鋼板の塗装におすすめの塗料

具体的にどのような塗料を使えば、耐久性がアップするのでしょうか。おすすめは「遮熱塗料」です。遮熱塗料は、太陽の光を反射して室内の温度を抑える効果が期待できる塗料です。ただし、断熱ではないため外壁自体の温度は上昇します。外壁の熱を抑えるための効果は期待できない点はよく理解しておきましょう。

ガルバリウム鋼板を塗装する注意点

ガルバリウム鋼板を塗装するとたくさんのメリットがあることを説明しました。ただし、デメリットもある点には注意が必要です。さらに、塗装をする際にはいくつか注意しておきたい点もあるため、詳しく解説します。

DIYはやめて業者に塗装を依頼

ガルバリウム塗料は、ホームセンターなどで購入できることもあります。そのため、業者に依頼せずに自分で塗装しようと考える人もいるでしょう。DIYが得意な人なら、塗装くらいなら簡単にできるだろうと考えるかもしれません。ただ、結論から言うとガルバリウム鋼板の塗装を自分で行うことはおすすめしません。

ガルバリウム鋼板の塗装は、ただ塗料を塗ればよいというわけではありません。塗装する前に表面の下処理や下地の塗装など高度な技術を必要とする作業であるため、自分で行うと失敗して余計な費用がかかってしまう可能性もあります。多少の費用はかかっても最初から業者に依頼することをおすすめします。

塗装費用は複数の業者で相見積もり

では、塗装はどのような業者に依頼すればよいのでしょうか。まずは見積もりを複数社から取ることをおすすめします。いきなり1社に絞ってしまうと損をしてしまう可能性もあります。相見積で相場を把握した上で、適切な見積もり価格を出してくれる業者を見分けるようにしましょう。一括査定サイトなどを利用すると手間をかけずに見積もりを出してもらうことも可能です。

業者の担当の信頼性まで確認してから契約

業者を決める時のポイントとして、担当者が信頼できるかどうかという点が重要となります。見積もりを取った業者の中からいくつか絞り込んで、実際に店舗に足を運ぶか、自宅に来てもらうようにしましょう。担当者の印象や話し方、説明の内容をよく観察しておくとよいでしょう。

例えば、専門用語ばかりを使ってよくわからない説明をしてくるような担当者は、あまり信頼できない可能性が高いです。素人である依頼者でもわかりやすい平易な言葉で明快に説明をしてくれる担当者であるかを見極めましょう。

ガルバリウム鋼板を塗装して家の寿命を延ばそう

ガルバリウム鋼板を塗装することで、自宅の印象を変えるだけでなく寿命を延ばすこともできます。ただし、メンテナンスが必要である点やそれなりの費用がかかる点には注意が必要です。

塗装を検討する際には、信頼できる業者を探して費用や将来的なメンテナンスの必要性などについてしっかりと説明を受けた上で決定することをおすすめします。