屋根の葺き替え費用を徹底解説!工法の変更や補助金で節約できる

屋根の劣化が目立ってきたことがきっかけで葺き替えを検討している人もいるでしょう。葺き替えは、大がかりな工事となるためそれなりの費用がかかります。

施工業者を決める前には、見積もりを取ることがおすすめです。加えて、地方自治体や国の補助金・助成金制度が利用できるケースもあるため、事前に確認しておくと費用を節約することができる可能性が高まります。

そこでこの記事では、屋根の葺き替えにかかる費用について徹底解説します。工法の変更や補助金制度についても解説しますので参考にしてください。

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屋根の葺き替えの基礎知識

屋根の葺き替えは、屋根材を新しくする工事を指します。住宅工事の中でも大きな規模の作業となるため費用も高額になるケースが多くなるでしょう。

まずは、屋根の葺き替えの基本的な知識を身につけて適切な費用で施工を受けられるようにしておきましょう。

そもそも屋根の葺き替えとは

屋根の葺き替えは、瓦をすべて交換する作業です。瓦だけでなく下地も交換するケースも葺き替えと呼びます。場合によっては張り替えと呼ばれることもあります。葺き替えが必要となるのは、屋根が経年劣化している、破損が全体にわたって広がっている、下地も傷んでいる場合となります。

屋根の葺き替えが必要なタイミング

屋根は高い位置にあるため葺き替えのタイミングを判断するのは難しいケースもあります。

見た目だけで言えば、遠くから見た時に劣化を感じるというのがポイントです。ひび割れや反り、サビや穴あき、割れや欠けなどが目立つようであれば、葺き替えが必要なタイミングと考えてよいでしょう。

判断が難しい場合は、屋根材の素材の寿命をひとつの目安にすることもできます。屋根材の寿命を素材別にまとめておきます。

屋根材寿命
いぶし瓦 30〜50年
セメント瓦・モニエル瓦30〜40年
スレート20〜30年
アスファルトシングル10〜20年
トタン15〜20年
ガルバリウム鋼板25〜35年

屋根材の寿命は上記のようになっています。これはあくまでも目安であり、環境によって変わる点には注意が必要です。

屋根の葺き替えをするメリット

屋根を葺き替えるメリットについて紹介します。屋根材自体は外側からでも見ることができますが下地材は屋根材を外さないと目視できません。葺き替えをする場合には、屋根材をすべて取り外すため下地を目視して確認することができる点はメリットといえるでしょう。

下地が補修され屋根材が新しくなると強風や大雨に強くなるというメリットもあります。使う屋根材によっては耐震性の向上も期待できます。現状よりも屋根材を軽量化すれば、自宅の重心が下がるため地震に強い家になるといえます。

屋根の葺き替えにかかる費用

屋根の葺き替えは大がかりな工事になると説明しました。では、具体的にどの程度の費用がかかるのでしょうか。ここからは、屋根の葺き替えにかかる費用について詳しく解説していきます。屋根材の素材によって費用は変動するため素材別の相場についても紹介します。

屋根の葺き替え素材別の相場

屋根の葺き替えにかかる費用は、施工する屋根の面積と使用する屋根材の素材で変動します。ここでは、30坪(屋根面積100㎡)の家を想定し、素材ごとの費用を表にまとめて紹介します。

屋根材の素材材料費1㎡の単価
スレート50〜80万円5,000〜8,000円
アスファルトシングル60〜80万円6,000〜8,000円
ガルバリウム鋼板60〜90万円6,000〜9,000円
セメント瓦60〜100万円6,000〜10,000円
日本瓦80〜120万円8,000〜12,000円
銅板180〜200万円18,000〜20,000円

屋根の素材以外にかかる葺き替え費用

屋根の葺き替えでは、材料費以外にも費用がかかります。素材以外にかかる葺き替え費用について相場を表でまとめて紹介します。ただし、現状や施工の方法によって費用は変動するためあくまでも目安として考えることをおすすめします。

現状の屋根材撤去費用2,000〜3,000円/㎡
下地補修2,000〜2,500円/㎡
下地撤去2,000〜/㎡
防水シート500〜800円/㎡
仮設足場工事850円〜/㎡
屋根の足場工事950円〜/㎡
谷樋板金5,500円〜/㎡
雨押え板金3,500円/㎡
アンテナ脱着6,000円/台

正確な費用は家ごとに大きく変わる

屋根の葺き替えにかかる費用に相場はありますが、住宅の事情によって大きく変動します。屋根の形や傾き、築年数、使用する屋根材など、さまざまな要件でかかる費用は変わることを理解しておきましょう。見積もりについても、業者によって異なるため相見積もりを取ることをおすすめします。   

屋根の葺き替え費用の見積もり事例

屋根の葺き替え費用は、それぞれの家によって大きく変動することは前項で解説しました。では、ここからは具体的な事例を挙げて葺き替え費用についてみていきましょう。具体例もあくまで参考ですが、屋根材の素材によっても変動するため屋根材を選ぶ際の参考にもしてみてください。

瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え費用

瓦屋根をガルバリウム鋼板へと葺き替えた場合の費用について紹介します。屋根の規模は30坪の住宅で100㎡を基準とします。

内容・項目費用相場/㎡価格
足場の設置費用850円〜/㎡85,000円
現状の屋根材撤去費用2,000〜3,000円/㎡200,000〜300,000円
下地の解体費用2,000〜/㎡200,000円〜
下地の補修費用2,000〜2,500円/㎡200,000〜250,000円
防水シート500〜800円/㎡50,000〜80,000円
新しい屋根材の費用ガルバリウム鋼板6,500〜8,000円/㎡650,000〜800,000円
アンテナ着脱6,000円/台6,000円
合計1,391,000〜1,87,1,000円

スレート屋根からガルバリウム鋼板への葺き替え費用

スレート屋根をガルバリウム鋼板へと葺き替えた場合の費用について紹介します。屋根の規模は30坪の住宅で100㎡を基準とします。

内容・項目費用相場/㎡価格
足場の設置費用850円〜/㎡85,000円
現状の屋根材撤去費用2,000〜3,000円/㎡200,000〜300,000円
下地の解体費用2,000〜/㎡200,000円〜
下地の補修費用2,000〜2,500円/㎡200,000〜250,000円
防水シート500〜800円/㎡50,000〜80,000円
新しい屋根材の費用ガルバリウム鋼板6,500〜8,000円/㎡650,000〜800,000円
アンテナ着脱6,000円/台6,000円
合計1,391,000〜1,87,1,000円

同じスレート屋根への葺き替え費用

スレート屋根から同じくスレート屋根へと葺き替えた場合の費用について紹介します。屋根の規模は30坪の住宅で100㎡を基準とします。

内容・項目費用相場/㎡価格
足場の設置費用850円〜/㎡85,000円
現状の屋根材撤去費用2,000〜3,000円/㎡200,000〜300,000円
下地の解体費用2,000〜/㎡200,000円〜
下地の補修費用2,000〜2,500円/㎡200,000〜250,000円
防水シート500〜800円/㎡50,000〜80,000円
スレートの費用5,000〜8,000円500,000〜800,000円
アンテナ着脱6,000円/台6,000円
合計124,1,000〜1,721,000円

屋根の葺き替え費用を節約するポイント

屋根の葺き替えにかかる費用をできるだけ節約したいと考えている人は多いでしょう。そこでここでは、屋根の葺き替え費用を節約するためのポイントについて4つの方法を紹介します。

葺き替え以外の工法で屋根のメンテナンス

屋根のメンテナンス方法は、葺き替えだけではありません。塗装工事やカバー工法などを利用して工法を変更することで費用を節約することができます。それぞれのメリット・デメリットと費用について紹介します。

塗装工事

屋根塗装の場合、使用する塗料で費用が変動します。30坪100㎡を基準に塗料の種類別に相場をまとめておきます。

ウレタン塗料27〜30万円
シリコン塗料34〜37万円
フッ素塗料46〜52万円

上記の費用に足場代など諸経費が含まれますが、葺き替えと比較すると節約できるでしょう。下地までは補修する必要がない場合や、部分的な修繕だけですむ場合には屋根塗装のほうが節約できておすすめです。ただし、経年劣化でかなりの傷みが発生している場合には塗装だけでは補修できないケースもある点には注意が必要です。

カバー工法

カバー工法は、別名を重ね葺きとも呼びます。既存の屋根を解体せずに防水シートと新しい屋根材を乗せる工法のことです。屋根材をはがす手間がなく解体費用や処分費用が必要なくなる分、費用が節約できる点はメリットといえます。ただし、2004年よりも前に製造されたスレート屋根の場合には、アスベスト対策を行う必要があるため費用が高額になる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

カバー工法にかかる費用については、1㎡あたり8,000〜10,000円が相場とされています。家の状況によって価格が変動しますが、おおよその目安として60〜250万円程度と考えておくとよいでしょう。

加入中の火災保険を適用できるか検討

屋根の葺き替えでは火災保険が適用されるケースもあります。あくまでも災害による被害が対象となるため経年劣化で火災保険は使用できません。火災保険の補償対象となる災害の例について紹介します。

風災風で飛ばされた隣家の瓦が屋根に穴を開けた
台風で瓦が何枚も崩落した
強風で屋根の棟板が剥がれたり飛んで行ったりした
雹災スレート屋根を割ってしまった
アンテナを折ってしまった
金属屋根に目立つ凹みができた
塩ビ製の雨どいを貫通して穴が開いた
雪災雪の重さで屋根の軒先が歪んだ
雪の重さで雨どいが曲がった
ベランダの波板が雪の重さで割れた

最寄りの自治体の補助金や助成金を使う

屋根の葺き替えでは、長期優良住宅化リフォーム推進事業の対象になる可能性があります。

この事業は、有資格者による建物調査、性能向上のためのリフォームや三世代同居などへの対応、適切なメンテナンスにより、既存住宅ストックへの長寿命化に資する優良な取り組みについて、国が工事費用の一部を助成する制度です。

補助金には以下の3種類があります。

評価基準型100万円一定の耐震・耐久・省エネ性を確保劣化部分を修繕して耐震性を強化、断熱リフォームなどが対象
認定長期優良住宅型200万円より高い耐震・耐久・省エネを確保フルリフォームでより長く安心して使える高性能な家にする
高度省エネルギー型250万円認定長期優良住宅型をさらに高省エネ化フルリフォームで高性能化し、さらに光熱費の少ない家にする

これ以外にも、国や地方自治体が行なっている補助金・助成金制度が利用できるケースがあります。自分が行う工事でも利用できないか調べてみることをおすすめします。

屋根の葺き替えを依頼する業者を厳選する

屋根の葺き替えを行う場合は、依頼する業者によって費用が変動する点を理解して必ず見積もりを取りましょう。特に費用を節約したい場合には、見積もりは必須です。1社にだけでなく、複数社から相見積もりを取ることで費用を比較することが大切です。

見積もりの内容が曖昧であったり、相場から極端にかけ離れた金額を提示してくる業者には注意が必要です。見積もりが適正であっても担当者の説明がわかりにくかったり、丁寧でない場合もあります。見積もり内容だけでなく、担当者の対応も判断材料のひとつと考えておくとよいでしょう。

屋根の葺き替え工事を依頼する業者を探したい場合には、外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」がおすすめです。独自の審査基準を満たした優良店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

屋根の葺き替えでよくある疑問

屋根の葺き替えにかかる費用や節約方法、施工方法について解説してきました。屋根の葺き替えを検討している人の中には、まだまだ疑問があるという人もいるでしょう。そこでここからは、屋根の葺き替えに関するよくある質問について解説します。

屋根の葺き替え完了までにかかる日数は?

屋根の葺き替えは大がかりな工事となるため、工事にかかる日数もそれなりに必要となってきます。葺き替えの工程を紹介しますので、そこからトータルで必要となる日数をみていきましょう。

  1. 足場の設置:半日〜1日
  2. 既存屋根材の撤去:1日
  3. 下地の確認と補修:1日
  4. 野地板の設置:1日
  5. 防水シートの設置:1日
  6. 新しい屋根材の設置:1〜2日
  7. 板金処理:半日
  8. 足場の解体・清掃:半日〜1日

これらの工程から考えるとおおよそ1週間から10日程度の日数が必要となることがわかります。ただし、季節や天候によって多少の前後はある点は理解しておきましょう。

葺き替えはどの屋根材を使えばよい?

屋根材にはさまざまな種類があります。現在使用しているものに葺き替える場合と、まったく新しい素材に葺き替える場合、どちらにしても屋根材の種類によって価格も変動します。ここでは、屋根材のメリットデメリットについてまとめておきます。さらに選び方についても簡単に紹介しておきましょう。

現在の屋根材変更する屋根材メリットデメリット
スレートスレート安価、見栄えが変化しない耐用年数が短い
金属屋根軽量化、耐震性がアップスレートより高額
和瓦対荷重量の関係で基本的には行われないケースが多い
金属屋根スレート安価重量が増す
金属屋根耐用年数が長い、見栄えが変わらないスレートより高額
和瓦対荷重量の関係で基本的には行われないケースが多い

和瓦

 

スレートもっとも安くすむ見栄えが大きく変化する
金属屋根大幅な軽量化と耐震性のアップ見栄えが大きく変化する
和瓦見栄えが変化しない、耐用年数がもっとも長い費用がもっとも高額

屋根の葺き替えはDIYで可能か

屋根の葺き替えをDIYでできないかと考えている人もいるでしょう。結論からいうと、時間がかかったり施工不良で余計な費用がかかる可能性があるためおすすめはしないとなります。たとえば、自分で屋根を葺き替えてから雨漏りしはじめた、仕上がりにムラが出て見た目が悪くなったなどを理由に、結果的に業者を呼ぶことになるケースが多くなります。

屋根の葺き替えは高い専門技術が求められるため、素人ではなかなか難しく高所での作業になるため危険も伴います。補償もないため、余計な費用や危険を伴うのであれば最初から業者に依頼したほうが安心、安全といえるでしょう。

屋根の葺き替えは納得の費用で業者に依頼

高額な費用がかかる屋根の葺き替えは、事前に見積もりを取ることをおすすめします。特に費用を節約したい人には相見積もりを取ることをおすすめします。見積もりは、内容をよく精査して曖昧な点がないかチェックしましょう。その際、担当者の対応にもよく目を配ることをおすすめします。説明が丁寧か、こちらの質問に真摯に答えてくれるかなども重要なチェックポイントです。

納得できる施工内容と費用を提示してくれる業者に依頼することで、安心して工事を任せることができるでしょう。