ベランダ防水をしないと家が危ない?やり方やかかる費用を解説

ベランダが壊れていたり、不具合があったりすると雨もりの原因になることもあります。

ベランダは雨ざらしの状態にあることが多いため、少しのヒビや水はけの悪さ程度であればあまり気にしないという人も多いでしょう。ただ、ベランダは思いのほかさまざまな役割を担っているため、できれば防水しておくことをおすすめします。

そこでこの記事では、ベランダ防水の重要性について解説します。防水の方法や必要な費用についても紹介しますので参考にしてください。

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ベランダ防水はなぜ必要なのか

そもそもベランダは、ひさしがあっても雨が降り込んだりするため濡れても大丈夫だろうと考えている人も多いでしょう。基本的に新築の場合は、工事をしたときにベランダに防水機能のある塗料を塗ったり、防水シートを敷いたりするなど加工が施されています。

ただ、築年数が経過すると防水機能が低下してしまうことはもちろんあり、メンテナンスが必要となります。ここでは、ベランダになぜ防水が必要なのかについて解説します。

防水機能の低下で雨漏りが起きる

新築のときに施された防水機能が、経年劣化で機能性を失ってしまうとどうなるのでしょうか。防止機能が正しく働いてくれている状況では、ベランダにつけられている傾斜にそって雨水などは外に排出される仕組みになっています。ただ、屋根のように大きな傾斜はないので、ある程度の防水機能が働いてくれていないと、たまった雨水などが床材などに染みこんでしまいます。ひどくなると雨もりにつながることもあります。

繁殖した植物や藻で建物部分が損壊

もしもベランダの床に植物が根を生やしていたとしたら。これは要注意の印です。植物の根は想像以上に頑丈です。そのため、場合によってはコンクリートを破壊してしまうこともあります。少しくらい大丈夫だろうとそのままにしておくと、気がついたときには防水層まで侵食して壊してしまっているということもあります。ひどくなると家自体を損壊させてしまう危険性も出てきます。このような場合は早めの対処が必要です。

種類ごとの特徴と費用

ベランダに防水を施す場合、3つの施工方法から選ぶことができます。主には、ウレタン、FRP、塩化ビニールやゴムなどのシートになります。それぞれのメリット・デメリットや費用について紹介します。

費用が安いウレタン防水

ウレタンの樹脂が混ざった塗料をベランダに塗ることをウレタン防水と呼びます。塗料を何度も塗り重ねていくことで層を作り上げて防水層を完成させます。ウレタン防水のメリットとデメリットについてまとめます。

メリット

  • 定期的なメンテナンスがしやすい
  • 上塗りできるため寿命が長い
  • 狭いベランダにも対応可能
  • 費用が安い

デメリット

  • 耐久性が低い
  • ひび割れしやすい

ウレタン防水にはこうしたメリット・デメリットがあります。ウレタン防水は、デメリットを考慮したとしても防水工法の中でももっともよく利用されている方法です。

ウレタン防水は、大きく分けて2つの方法があります。昔よく使われていたのが「密着工法」です。これは、ウレタン塗料を重ね塗りする方法です。この工法は、ベランダの下地が水分を吸収したままになってしまうため現在はあまり使われることがなくなった工法です。

もうひとつの「通気緩衝工法」は、通気口が空いてるシートをベランダに取り付けてからウレタン樹脂を塗装する方法です。通気口が空いているためベランダの下地と防水層の間に隙間ができるため、水分をためることなく防水できる工法です。

短期間で完成するFRP防水

FRP防水は、ガラスの繊維を配合した特殊な強化プラスチックのシートを用いる防水工法です。シートを貼り付けてベランダをコーティングします。FRP工法のメリット・デメリットについてまとめます。

メリット

  • 施工が早く終わる
  • 軽量でベランダへの負担が少ない
  • 耐久性が高い
  • 強度が強い

デメリット

  • 独特の臭いが気になる人もいる
  • 費用が高額になるケースが多い

FRP防水にはこうしたメリット・デメリットがあります。塗装が1、2時間で乾燥するため、とにかく早く防水工事を終わらせたいという人にはおすすめの方法です。ただし、ひび割れを起こしやすいというデメリットもあり、ほかの工法と比較すると頻繁にメンテナンスが必要という点は注意が必要です。

耐久性のあるシート防水

ウレタン防水とFRP防水以外に、シートを敷くことで防水機能を強化する方法もあります。シート防水には、2種類の方法があります。ゴムシート防水、塩ビシート防水が主な工法です。それぞれの特徴について紹介します。

ゴムシート防水のメリット

  • 温度の変化に強い
  • 伸縮性がある
  • ひび割れしにくい
  • 変形しにくい
  • 施工費用が安い

ゴムシート防水のデメリット

  • 衝撃に弱い
  • 鳥の被害に弱い
  • 紫外線に弱い
  • 施工時に騒音が起きる

塩ビシート防水のメリット

  • トップコートが必要ないケースが多い
  • 耐候性が強い
  • 衝撃に強い
  • 紫外線に強い

塩ビシート防水のデメリット

  • 平らな面にしか施工できない
  • ひび割れが起きると寿命
  • 接合部分の施工が難しい
  • 施工時に騒音が起きる

シート防水にはこうしたメリット・デメリットがあります。ベランダの防水に耐久性を求める人は、塩ビシートのほうがおすすめです。

ベランダ防水はDIYできるのか

業者に依頼せずにDIYでベランダの防水加工をしたいと考えている人もいるでしょう。ベランダの防水加工はDIYでも可能です。ここではDIYの方法と注意点について解説します。

DIYをするならウレタン防水がおすすめ

ベランダの防水加工には、ウレタン、FRP、防水シートの3種類の方法があります。DIYを行う場合、どの方法を選択すればよいか迷うこともあるでしょう。DIY初心者におすすめなのはウレタン防水です。ウレタン防水は、ベランダの下地にウレタン防水塗料を塗ることで防水機能を付加します。ウレタン防水では、下地がどのような素材でも加工がしやすいという点がメリットとなります。

ホームセンターや通販で材料を購入することができて手軽にそろえられます。FRP防水は塗料がすぐに固まってしまうので、加工のハードルが高めです。それに比べてウレタン塗料はDIYをしたい人におすすめです。

ウレタン防水のDIYで必要な道具

では、具体的にウレタン防水をDIYで行う場合に必要な道具について解説しておきます。

必要な道具必要な理由
高圧洗浄機またはデッキブラシベランダに汚れが付着していると塗料が密着しにくくなるため先に洗浄する必要があるため
養生幅1m以上のものが適しています。防水塗料が飛び散った場合の汚れを防止するために使用します
皮スキ塗膜がはがれかかっている場合に使用します
シーリング材ひび割れを先に補修してから塗料を塗るため
プライマーシーリング材を使用する前に補修箇所に塗ってひび割れ部分にシーリング材をしっかり接着するため
コーキングガンシーリング材を取り付けて使用すると使いやすいため
バケットと内容器プライマーやトップコートを入れるため
防水ローラーとローラーハンドル防水加工を行う際に使用するため
スキージー防水材のムラをなくすために使用します
刷毛ローラーでは塗りにくい場所に使用するため
コーキングヘラシーリング材をひび割れに充填してから表面をならすため
マスキングテープひび割れの補修に使用します
架台室外機を置いている場合に、台を浮かせて室外機の下も加工を行うため
トップコート防水材だけでは紫外線に弱いため重ねて塗布することで耐久性をアップするため

DIYでウレタン防水をする流れ

ウレタン防水を行う工程について簡単に解説しておきます。

  1. 高圧洗浄機などでベランダを掃除する
  2. ベランダが濡れている場合には乾くまで待つ
  3. はがれている場所などを皮スキではがす
  4. ひび割れ箇所はシーリング材で補修する
  5. シーリング材を使用した場合は24時間ほど置く
  6. 養生を行う
  7. プライマーを塗る
  8. 防水塗料を塗る
  9. トップコートを塗る
  10. 養生を外す

これでウレタン防水の工程は完了です。

DIYのウレタン防水の注意点

DIYでウレタン防水を行う場合には注意点があります。失敗のないようにしっかりと確認してから作業を行うようにしましょう。

  • 洗浄したら完全に乾かす
  • 剥がれかかっている下地は完全にはがす
  • シーリング材を使用した場合は24時間ほど置いてから次の工程にうつる
  • 養生をしっかりと行い、余計な場所に塗料が飛ばないようにする
  • 特に隣家が近い場合には養生と合わせて細心の注意を払う
  • ウレタンは塗料の臭いが独特なため近隣に迷惑をかける可能性がある
  • 決められた分量をきちんと守る

これらの点に注意しながら焦らず丁寧に作業を行うことがDIYを成功させるためのポイントです。

ベランダ防水で失敗をしない3つの方法

ベランダ防水を検討している場合、失敗しないために3つのポイントを紹介します。費用を節約するために自分で施工することもできますが、可能であれば専門業社に見積もりを依頼してしっかりと施工してもらうことをおすすめします。

ベランダ防水の業者探しに一括見積もりを使う

ベランダ防水は、DIYでも作業可能です。DIYでかかる費用の相場は2〜6万円ほどで、業者に依頼した場合は4〜6万円ほどとされています。DIYにかなり慣れている人であれば、材料費を安くして自分できれいに施工することも可能でしょう。ただ、初心者であまり自信がない場合には失敗すると余計な費用が必要になることもあります。

そこで自信がない場合には、専門の業者に依頼することをおすすめします。まずは複数社に見積もりを依頼して施工内容と費用に納得できる業者を見つけることからはじめましょう。相見積もりをとることで費用の相場を正確に把握することもできるでしょう。

複数社に見積もりを取るのは手間のかかる作業です。自分の希望する防水加工ができる施工業者を探したい場合には、業者紹介サービス「Excite外壁塗装」がおすすめです。自社独自の審査基準を満たした優良店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

ベランダ防水の実績のある業者に依頼

複数の業者の中から信頼できる業者を選び出すのは難しい作業かもしれません。そのためDIYで作業してしまったほうが早くて安いという理由から、ホームセンターなどで材料をそろえて自分で防水加工をしようと考えている人もいるでしょう。DIYでもそれなりに加工することは可能です。ただ、耐久性や仕上がりの見栄えなどを考えるとやはりある程度の知識や技術は必要となります。

信頼できる業者に依頼すればメンテナンスの回数も減り、トータル的に考えても費用を節約できる場合もあります。業者を見極めるポイントは、見積書が明朗であること、特に内訳が丁寧に記載されている点です。担当者の対応が丁寧であるという点も見極めのポイントです。

信頼できる業者を探すには一括見積もりサービスの利用が便利です。業者紹介サービス「Excite外壁塗装」では、自社独自の審査基準を満たした優良塗装店のみが登録されており、一括で複数の見積もりを取ることが可能です。

屋根や外壁の塗装も一緒にやってしまう

ベランダ防水を行う場合、長い目で見て費用を節約するためには、屋根や外壁の塗装も同時に行うという方法もあります。屋根や外壁の修理を同時に行うと余計に費用がかさむのではと思う人もいるでしょう。確かにその時支払う費用は高額になります。ただ、屋根や外壁のメンテナンスをいずれは行う予定という人は、思い切って同時にしてしまうほうがトータル的に費用の節約になります。

屋根の修理と外壁の修理では、いずれも足場を組んで行うケースが多くあります。足場は組み立てと解体でおおよそ10万円以上の費用がかかるといわれています。もしも屋根と外壁を別々に行うと、足場の費用が2回必要となるため単純に計算しても10万円の費用が浮くことになります。また、その都度業者に依頼する手間を考えると一度ですませてしまったほうが時間の節約にもなるでしょう。

よくあるベランダ防水の疑問

ベランダの防水をしようと考えている人の中には、まだまだ疑問があるという人もいるでしょう。そこでここからは、ベランダの防水に関するよくある質問について解説します。

ベランダ防水をするタイミングの判断基準は?

ベランダは雨ざらしになっていることが多いため、年々劣化して行きます。一体どのようなタイミングで防水加工の補修工事を行えばよいのかわからずに迷っている人もいるでしょう。ベランダの補修は新築から5〜15年を目安に行うとよいとされています。ただし、築年数に関係なくベランダの床にひび割れや塗装のはがれを多数発見するようになったら補修を検討してみましょう。

水たまりができる、水はけが悪くなった、コケが繁殖しはじめたという状況であればできるだけ早めに補修しておいたほうが雨もりにつながる原因を除去できて安心です。

ベランダ防水を長持ちさせる方法は?

ベランダの防水を少しでも長持ちさせるには、トップコートを塗布する方法があります。防水機能のある塗料を塗った上からトップコートを塗布することで塗装を長持ちさせることができます。トップコート自体に防水機能はなく、あくまでも耐久性をアップするためのものです。

もうひとつの方法として、排水溝を定期的に掃除する方法もあります。ベランダは外からの汚れやゴミがたまりやすい場所でもあります。ホコリや枯葉、虫の死骸、土などが排水溝に詰まると雨水が排水されずに水がたまりやすい状態になります。これらは自分で掃除できるため定期的に汚れを取り除いておくことをおすすめします。

防水テープで対応はできる?

ホームセンターなどに行くと防水テープと呼ばれるアイテムを目にすることもあるでしょう。防水加工が施されたテープで見た目はガムテープと似ています。主に雨もりの応急処置用に用いられることが多いでしょう。あくまでも応急処置用であって、根本的な解決にはならないことは覚えておきましょう。ひび割れなどが広がってしまう前に本格的な防水をすることをおすすめします。

早めのベランダ防水で家の劣化を防ごう

ベランダは常に外的刺激にさらされている状態であるため5〜15年を目安に補修することをおすすめします。ただ、築年数に関係なくベランダの床にひび割れやはがれ、植物の増殖などがみられるようになってきたら早めに防水加工をしたほうがよいでしょう。ベランダの劣化は、徐々に広がっていくため放置していると雨もりの原因になってしまうこともあります。