外壁はサイディングとモルタルのどちら?費用や耐久性で徹底比較

家をリフォームするときには、水回りや内装などの家の内部だけではなくて、屋根や外壁も徹底的に取り替える場合もあります。外壁を取り替える場合には、サイディングとモルタルのどちらにしようか悩む方が少なくありません。

費用や耐久性の面など、サイディングとモルタルのどちらがいいのか色々と比較してみると、どちらもメリットもデメリットもあり、一長一短だということがわかります。

この記事では、サイディングとモルタルのどちらにしたらいいのか悩んでいる方のために、それぞれの特徴を比較し、最適な選び方をお伝えします。

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そもそもサイディングやモルタルとは何か

サイディングとモルタルのどちらがいいのか考える前に、それぞれどのようなものなのかしっかりと理解を深めておきましょう。まずはサンディングとモルタルのそれぞれの原料や特徴について詳しく解説します。

モルタルはセメントや砂でできた外壁材

まずモルタルについてお伝えします。モルタルとは、セメントに砂と水を混ぜたものを、コテで塗り広げたものです。外壁だけではなくて、屋内の浴室や台所、腰壁の仕上げにも使われます。

左官職人の手塗りなので、全く同じ壁は世界中どこにも作れません。世界でただ一つだけのオンリーワンの壁を作れるのがモルタルのいいところです。

セメント1に対して砂を2から3の割合で水で混ぜたもので、ペースト状で柔軟性が高く扱いやすいので、コンクリートの壁の隙間を埋めるのにも使われることがあります。

1980年代までは外壁の主流として多くの建築物に使われていました。基本的に、リフォームで外壁をモルタルに変更することはできません。新築時に選択する必要があります。モルタル壁にリフォームで上からサイディングを貼ることは可能です。

サイディングは外壁に貼る板材

一方のサイディングとは、外壁に貼っていくための板材のことです。すでに整形されたサイディングボードを壁に貼っていくことで、外壁を仕上げます。サイディングにはいくつかの種類があり、セメント製や金属製などさまざまな種類から選ぶことができます。

サイディングの種類別の特徴

サイディングは使われている原材料によっていくつかの種類があります。原材料の種類によって、それぞれ次のようなメリットとデメリットがあります。

種類メリットデメリット
窯業系サイディングボード
  • 豊富なデザインから選べる
  • 価格が安い
  • コーキングの張り替えが必要
  • たわむことがある
金属系サイディングボード
  • 耐火性に優れている
  • 断熱性がある
  • 価格が高い
  • コーキングの張り替えが必要
  • 錆びる
木質系サイディングボード
  • 木のぬくもりを感じられる仕上がりに
  • 断熱性が高い
  • コーキングの張り替えが必要
  • こまめなメンテナンスが必要で手間がかかる
樹脂系サイディングボード
  • 耐久性に優れている
  • 劣化や変色しにくい
  • コーキングを使わない
  • 弾力性があり衝撃に強い
  • 軽量で家の構造に負荷をかけない
  • 費用が高い
  • デザインをあまり選べない
  • 下地が必要になることがある

上記の表の中に出てくるコーキングとは、サイディングボードの継ぎ目に充填するパテのことです。シーリングと呼ぶ場合もあります。接着剤のようなものと考えればいいでしょう。サイディングボードの継ぎ目から水が浸入することを防ぐ目的と、柔軟性があるので地震のときに揺れを吸収する効果があります。

コーキングの寿命は10年程度です。寿命が来るとひび割れを起こし、壁の内部に水が浸入する原因になるので、定期的に張り替える必要があります。

サイディングとモルタルの見分け方

サイディングとモルタルを見分ける方法をそれぞれお伝えします。

サイディングの見分け方は次のとおりです。

  • ボードとボードの間に継ぎ目がありコーキングで接着されている
  • 表面の仕上げは手作業ではなくてプリント
  • 約3mの高さのところに水平方向のつなぎ目

モルタルの見分け方は次の通りです。

  • 仕上げの手作業感
  • 外壁一面に継ぎ目が一切ない

サイディングはボールを何枚も張り合わせているので、ボードとボードの間に必ず継ぎ目ができます。この継ぎ目があるかどうかが、見分ける大きなポイントになります。

サイディングとモルタルを6つのポイントで比較

外壁のリフォームをする場合に、サイディングとモルタルのどちらがいいのか、それぞれを次の6つのポイントで比較してみましょう。

サイディングとモルタルの費用

外壁の種類を選ぶときに、まず気になるのは費用だという方も少なくないでしょう。サイディングとモルタルの費用を1平方メートルあたりで比較してみましょう。

外壁の種類費用の相場
サイディング2,000円~4,000円
モルタル 6,000円~10,000円

サイディングとモルタルの費用を比較すると、モルタルの方がサイディングの2倍から3倍かかる計算になります。とはいえ、サイディングは使われている材質によって、価格が全く違います。高額なサイディングを使えば、1平方メートルあたり1万円近くなるものもあります。

とはいえ、現在、日本の住宅で一般的に使われている窯業系サイディングボードであれば、比較的安価に済ませることができます。

サイディングとモルタルの費用が大きく変わる理由は、モルタルは全て手作業で行われるのに対して、サイディングはボードを工場で大量生産できるためです。

0から塗る作業を行うモルタルの方が、既に出来上がったボードを貼り付けていくサイディングよりも高額になるのは当然といえば当然でしょう。

サイディングとモルタルの耐久性

次にサイディングとモルタルの耐久性を比較してみましょう。適切なタイミングで外壁塗装などのメンテナンスをしっかりと行なった場合の耐久性はそれぞれ次のとおりです。

外壁の種類耐久性
サイディング40年
モルタル30年

ただし、上記の耐久性は、使われている原材料ごとに定められたタイミングで、正しいメンテナンスを継続して行った場合に保証される耐久性です。正しいメンテナンスを行わない場合には、この限りではないことは頭に入れておきましょう。

サイディングは使われている原材料によって、耐熱性や耐火性も期待できます。

サイディングとモルタルの防音性

家の場所が住宅密集地で隣の家との距離がほとんど無かったり、小さいお子さんがいたり、趣味で楽器を演奏したりする場合には、壁の防音性も気になるところです。サイディングとモルタルを比較するとどちらの防音性の方が優れているのでしょうか。

一般的にサイディングとモルタルを比較すると、モルタルの外壁の方が厚みがある分だけ防音性を高めることができるといわれています。

しかし、新築ではなくリフォームの場合には、サイディングではカバー工法という方法を選択して防音性を高めることも可能です。カバー工法とは、前の外壁を取り外さずに補修した上で、その上から新しいサイディングボードを貼り付ける工法です。

外壁を二重にすることで厚みが増すので、カバー工法を採用した場合には防音性を以前よりも高めることができます。

サイディングとモルタルのメンテナンスの頻度

外壁は、外壁塗装やコーキングの張り替えといったメンテナンスを定期的に行わなければ、耐久性を保つことができずに、実際の耐用年数が短くなってしまいます。メンテナンスの間隔や内容は外壁の種類によって大きく変わります。

サイディングの場合には、一般的に10年に一度は外壁塗装とコーキングの張り替えが必要です。ただし、同じタイミングでも使われている素材によってメンテナンスの内容は変わってきます。

モルタルの場合には、コーキングの張り替えは必要はありません。しかし、コンクリートは防水性が低いので、防水機能のある塗料をサイディングの場合よりも頻繁に塗りなおす必要があります。

モルタルの外壁塗装は5年から10年程度の間隔で必ず行わないと、チョーキングやクラックが発生する可能性が高くなります。

サイディングとモルタルのデザイン性

住宅は一生に一度の買い物だという方も多いので、外壁のデザインには大きなこだわりを持ちたいという方も少なくありません。デザイン性を考えた場合に、サイディングとモルタルはどのように違うのでしょうか。

サイディングは工場での大量生産なので、決まったデザインしか選ぶことができません。しかし、特に現在日本で主流の窯業系サイディングボードであればデザインが豊富に用意されています。

モルタルは左官職人の手塗りで仕上げます。仕上がりは職人の腕前によって変わり、全く同じデザインを作ることはできません。

サイディングとモルタルの工期

サイディングとモルタルの工期はどのくらい違うのか、工事の流れとともに比較してみましょう。どちらの場合も、まずは足場を設置して前の壁を高圧洗浄するところまでは同じです。なお、建物の大きさによって工期は大きく変わります

 サイディングモルタル
工程
  1. 既存の外壁の上に木材を打ち不陸調整
  2. サイディングボードの貼り付け
  3. コーキング工事
  1. 養生
  2. 下地調整
  3. 中塗り
  4. 上塗り
全体の工期8~20日10~14日

サイディングとモルタルの選び方

家の外壁をサイディングにしようか、モルタルにしようか悩む場合には、どのようなポイントで選んだらいいのか選び方のポイントを見ていきましょう。

サイディングの外壁がおすすめの人

モルタルと比較した場合のサイディングの外壁のメリットとは、費用が安く済むことと、メンテナンスの手間がモルタルよりもかからないという点です。

日本で主流の窯業系サイディングであれば、モルタルの半額から3分の1程度の価格で施工できます。メンテナンスの費用もモルタルほどはかからずに安価にできます。

モルタルの外壁がおすすめの人

新築でモルタル外壁を選んだり、モルタル外壁をサイディングにせずにモルタル外壁としてリフォームしたりするのがおすすめな場合とは、家の外壁のデザイン性を高めたい場合です。

職人が手塗りで丁寧に仕上げるモルタルの外壁は、サイディングの外壁よりも高級感があり、おしゃれな雰囲気を演出できます。初期費用と、メンテナンスの手間と費用をかけても、より高級感のある外壁に仕上げたい場合には、モルタルの外壁がおすすめです

サイディングかモルタルか決めたら業者に依頼

外壁塗装やリフォームで、外壁をサイディングにするかモルタルにするか決めたら、リフォーム業者に依頼します。外壁塗装やリフォームは、同じ工事であっても業者間の価格の差や腕前の差が大きいのが現実です。腕のいい業者に適切な価格で依頼するためにはどうしたらいいのか、業者探しのポイントについてお伝えします。

業者への依頼前に節約できないか検討

外壁塗装やリフォームが必要になる理由が、台風や集中豪雨などの災害により、家が損傷した場合であれば、火災保険や行政の補助金を利用できます。

また、地球温暖化が進み住宅のエコ化が急がれる昨今では、地方自治体によっては断熱性を高めるリフォームや修繕には補助金や助成金の制度を設けているところもあります。

火災保険や行政の補助金、助成金の申請は、工事が始まる前に申請しなければいけません。工事が始まってしまったり、完了してしまった後からは申請できません。

契約している火災保険の保険会社に問い合わせをしてみたり、お住いの地域の市区町村役場のホームページで調べてみるといいでしょう。

外壁リフォームは一括見積もりで相場を調査

外壁のリフォームは相場があってないようなものです。業者によって、価格が大きく変わってきます。顧客の知識が少ないことに付け込んでぼったくりをする悪徳業者も多いのは現場なので、業者選びは特に注意しなければいけません。

複数の業者に見積もりを依頼して比較できれば安心です。しかし、自分から複数の業者に連絡をするのはとても手間がかかることです。そこでおすすめなのが、外壁リフォームの一括見積もりサービスです。

簡単な入力作業だけで、複数の会社からの見積もりを一度に取り寄せられます。工事の内容なども比較でき、外壁リフォームのおおよその相場も把握できるので、ぜひ一括見積もりサービスを利用してみましょう

見積書の内訳で費用の妥当性を判断

正式に契約する前には必ず見積書を提出してもらいます。その見積書の内容で、信頼できる会社なのかどうかをしっかりと見極めるようにしましょう。

工程や利用する材料ごとに、1つずつ単価と総額が記載されている見積書であれば信頼できます。「一式」などと書かれていて、費用の内訳をしっかりと示さない業者は信頼できないので選ばないようにしましょう。

契約の最終決定は担当との相性を見る

外壁リフォームをする場合には、色々と不安なことや、業者に質問したいことがあるでしょう。担当者としっかりとコミュニケーションが取れるかどうかも、業者を選ぶときにとても大切になるポイントです。

費用や工事内容などがいい条件に見えても、こちらの意向を汲み取ってくれない担当者の場合には、仕上がりに何らかの不満点が出てしまうものです。

疑問点や要望をしっかりと伝えられる相手かどうかを見極めて、業者を選ぶことが大切です。

サイディングかモルタルで理想の外壁

サイディングをモルタルにリフォームすることはできませんが、モルタルをモルタルのままでリフォームするのか、サイディングに変更するのかを選ぶことはできます。この記事で見てきたように、どちらにもメリットとデメリットがあるので、しっかりと考えた上で選択しましょう。

外壁リフォームをしっかりと行うためには、業者選びがとても大切です。適正価格で工事を行ってくれるのはもちろんのこと、相性もとても大切です。ぜひ一括見積もりサービスで、近所にどのような業者があるのか調べて、色々と質問できるようにしてみましょう。