「外壁塗装の訪問販売で『外壁が大変なことになっている!放っておくと雨漏りする』と言われた・・・」
「人が良さそうだけど調べたら『詐欺まがいな営業』などと出てきて不安・・・。」
上記のようなことで悩んでいませんか?
本当に雨漏りするなら早急に修理したいものの、詐欺かもしれませんよね。
外壁塗装は信頼できる業者に依頼しないと後悔することも。
ということで今回は、外壁塗装の営業に悩んでいる方に向けて、訪問販売は悪質業者なのか?についてお伝えします。
外壁塗装の必要性も解説しているので、迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装業者に依頼するパターンは大きく分けて2種類
外壁塗装の業者を探すにあたり、お友達やご近所に相談する方は多いかと思います。地元の塗装屋さんに尋ねたり、ハウスメーカーの紹介を利用する方もいることでしょう。
気になる業者は、ホームページやSNSを確認して口コミなどをチェックすると良いですね。
外壁塗装を依頼する場合には、上記のような「自ら業者を探す」パターンだけでなく、「業者側から接触してくる」パターンも存在します。例を挙げると、テレアポや訪問販売などです。
訪問販売のメリットは、家庭にいながら欲しい商品が買えること。一方で、商品を比較検討する機会がないため、本当に必要なのかよく考えられないといったデメリットも。
外壁塗装をはじめとするリフォーム工事では、訪問販売という営業方法が現在も用いられています。
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外壁塗装の訪問販売を行う業者は悪質なのか?
外壁塗装の訪問販売を行う業者のなかには悪質な業者も存在します。とはいえ、全ての訪問販売業者が悪質なのではありません。
前述したように、「訪問販売」は営業手法の一つでありそれ自体は問題ありません。ただし、悪質な業者に騙される人が多いのも事実です。
訪問販売で「外壁が大変なことになっている」「放置し続けると雨漏りする」などと言われて、「やはり外壁塗装をした方が良いのだろうか?」のように疑問や不安を抱えている方もいるかもしれませんね。
パッと見ただけで住まいがどれだけ大変な状況にあるかは、正確には判断できません。大変ではないのに事実と違うことを言って契約させる悪質な業者も現実にはいます。
突然やってきて不安をあおり、その場で契約を求める業者は信頼できるとは言えません。
訪問販売によるトラブルは年間で7000件以上
「国民生活センター」には、「訪問販売で契約をせかされて不要なリフォーム工事をした」などの相談が毎年7000件以上も寄せられています。
※外壁塗装もリフォームの一つ。
以下▼の表にもあるように、訪問販売によるリフォーム工事の相談件数は、毎年500件以上も増えています。
年度 | 相談件数 |
2018年 | 7,223件 |
2019年 | 8,001件 |
2020年 | 8,780件 |
※「塗装」「屋根」「壁」「増改築」「内装」工事の合計を「リフォーム工事」としています。
情報出典:独立行政法人 国民生活センター:訪問販売によるリフォーム工事・点検商法
訪問販売でのリフォーム工事の相談事例
訪問販売における強引な営業や勧誘をめぐるトラブルは少なくありません。以下▼は訪問販売でのリフォーム工事の相談事例です。
訪問してきた業者に塗装工事を勧められた。「契約の効力はないからとりあえず署名、捺印するように」としつこく言われ、断りきれず応じてしまったが、工事をしたくない。
出典:国民生活センター
隣家で作業をしているという業者が来訪し、屋根修理の契約をした。後日、壁の補修も必要だと言われ追加で契約したが、解約したい。
出典:国民生活センター
自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い事業者紹介サイトに登録したところ、事業者から電話があり、自宅を訪ねて来た。見積もりを提示され、他社と比較したいと伝えたが応じてもらえず、仕方なく契約してしまった。
出典:国民生活センター
以下▼は点検商法の相談事例です。
「損害保険で雨どいの修理ができる」と業者の訪問を受けた。せっかくなのでドローンを使って屋根の撮影もしてはどうかと言われ、お願いした。不安になったので断りたいが、業者と連絡が取れない。
出典:国民生活センター
「近くで工事をしている」と言って作業員が訪ねてきた。翌日、別の作業員も連れてきて「点検します」と言い、屋根に上った。瓦が割れた写真を見せられ、「このままではもっとひどい状態になる」と言われて屋根工事の契約をしてしまった。
出典:国民生活センター
※点検商法とは・・・「点検」を口実に消費者の自宅を訪れ、不安をあおるなどして高額な契約をさせる悪質商法
訪問販売の業者が優良か悪質かを見極めるのは難しいので、その場で契約するのはおすすめできません。
相見積もりをとったりインターネットで情報を集めるなどして、後日契約することが大事ですよ。
営業がしつこい場合の断り方は?
あまりにしつこい営業、強引な販売の場合は、「ドアを開けない(インターフォン越しに話をする)」「きっぱりと断る」などの手段を行使しましょう。
断られた後に業者が勧誘を続けることは、法律に違反します。
「不要です」「帰ってください」と言っても販売業者が帰らず、勧誘をやめない場合「消費者センターや弁護士、警察に相談する」などと説明してください!
「帰ってください」と言っても長い間居座って出ていかない場合は、不退去罪(刑法上)が成立するおそれもあります。
ここまでしても訪問販売者が帰らない場合は、警察に通報した方が良いですね。
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信頼できる業者かを判断する簡単な方法
訪問販売の業者が悪質かどうかを見分ける簡単な方法は、「日本訪問販売協会」に所属しているかチェックすることです。
「日本訪問販売協会」は、「訪問販売」関連の苦情処理・相談も行っています。
(前略)第3条(正会員の要件)
(1)訪問販売又はこれに関連する事業を継続して1年以上行っているものであること。
(2)過去3年以内に法令等に違反して処分されたものでないこと(法人にあってはその役員に上記要件に該当する者がいないこと)。
(3)訪問販売業界の信用を失墜させるような行為をしたものでないこと(法人にあってはその役員に上記要件に該当する者がいないこと)。
(4)除名後少なくとも3年以上を経過し、当該除名理由となった事情が解消されているものであること。
(5)定款第46条に定める訪問販売消費者救済基金(以下「救済基金」という。)に加入する(後略)
正会員になるには会費(10万円)が必要ですし、コンプライアンスに違反した場合は、除名処分もあります。
「日本訪問販売協会」の会員一覧は、同協会のHPに明記されているので、業者選びの参考にしてみてください。
業者選びで迷うなら
業者選びで迷っている場合は、「外壁塗装の一括紹介サービス」もおすすめです。当サイトでは、外壁塗装「業者」のインターネット紹介サービス『ヌリカエ』の利用を推奨しています。
登録業者3,500社以上のヌリカエは、たった45秒で自宅近くの実績のある業者をピックアップして紹介してくれます。あくまでも見積りサービスなので、サービスや価格相場の比較として使ってみると良いでしょう。利用は無料(土日祝も対応)です。
興味があれば、以下の青リンク↓↓↓をクリックで近くの業者をチェックしてみてください。
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外壁塗装は必要!だけど業者の指摘は真に受けすぎないこと
外壁塗装は大事ですが、塗装が必要になるタイミングは家ごとに違います。業者の指摘が気になる場合は違う業者にも診断してもらい、本当に大変なのか確かめると良いでしょう。
別の業者の提案も受けることで、提案内容や見積金額を比較・検討することもできますよ。
「やっぱり外壁塗装をしよう!」となった場合でもより一層、正しい判断ができるでしょう。
外壁塗装が必要な理由
「外壁を塗装する必要なんてないのでは?」と考えている方も多いかもしれません。
外壁塗装には見た目だけでなく外壁の機能を改善し、快適な生活環境を保つメリットがありますよ。
まさに住まいを守るメンテナンス工事だと言えます。
以外▼は、外壁塗装の4つの役割です。
- 美観・・・塗装によって新築のような美しい外観が復活します!
- 断熱・遮熱性の向上・・・断熱や遮熱機能を持つ塗料も存在します。断熱塗料を使用すると室温の上昇や低下を軽減させることが可能に。冷暖房の効果が上昇し、電気代の節約できるなどのメリットがあります。
- 耐久性の向上・・・壁の表面を塗料が保護し外壁の耐久性が向上します。これによって、建物自体の寿命も延びますよ!
- 防汚・・・多くの塗料は防汚性(汚れ防止)を向上させる機能を有しています。これによって外壁が汚れにくくなり、長期間うつくしい見た目が楽しめます。
外壁塗装はその場の成り行きで行うものではありません。ただし、塗装をすべきタイミングは訪れます。必要な時期に放っておくと、雨漏りし始め建物自体の強度も低下し、取り返しがつかなくなる可能性も。
塗装の一般的な時期とは?
一般的に外壁塗装は、10~15年に一度行うと良いとされています。
新築の場合は安価な塗料を使用しているケースもあるため、8~10年で塗装することも。
訪問販売の売りこみ頻度も目安になります。住人は築年数を忘れがちですが、新築または外壁塗装から10年、15年程度が経過しているお宅を回っている営業マンが来れば「塗装の時期か」と気づくことも。
外壁の劣化状況から塗装時期を判断すれば間違いない!
塗料の耐用年数なども外壁塗装を行う時期の目安になるでしょう。ただし、実際は住まいの環境などによって塗装が劣化する速さは変わってきます。
自分の家の塗装が必要なタイミングは、外壁の劣化症状で判断すると間違いありません。
以下▼に3つのチェックポイントをお伝えします。
- チョーキング現象・・・触れた時に指に白い粉がつく→塗膜の防水効果がなくなっており、外壁塗装を考える時期だと言えます。
- 浮きやはがれ・・・塗膜が浮いていたり、部分的にはがれたような状態→外壁材と塗膜が密着しておらず、すき間から水が入り込んでしまいます。
- 表面にコケや藻、カビ、サビがある・・・コケや藻が表面に生えるのは外壁の防水機能が落ちているサインです。
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契約を解除するには?
訪問販売で決断を急がされて、勢いで契約してしまうこともあるでしょう。署名・捺印した後に「キャンセルしたい」となったら契約を解除できるのでしょうか?
契約書面の受け取りから8日以内なら、クーリング・オフ(契約解除)が可能になりますよ。訪問販売で交わした契約は、クーリング・オフが適用される取引きに該当します。
たとえ工事がスタートしていたとしても、クーリング・オフができます。
ただし、「自身で業者の店舗に行く」「自身が業者を家に呼んで契約した」ような場合は、クーリング・オフの対象外となります。
クーリングオフ後は違約金が発生する?
クーリングオフの後は契約はなかったことになるので、違約金や損害賠償は支払わなくて問題ありません。代金なども全て返金されますよ。
また、業者には契約前の状態に建物をもどす義務があります。(全ての費用は業者で負担)
ただ、「クーリングオフによる契約解除の申し出があった場合、工事費の20%を違約金として支払う」などと、違約金が発生することを契約書に記載する悪質業者もいるので注意してくださいね。
契約書を受け取って8日が過ぎている場合は?
訪問販売での外壁塗装の契約のクーリング・オフが可能なのは、契約書面の受け取りから8日以内がルールとなっています。ただし、以下▼のように8日を過ぎた場合でも、契約解除が可能になるケースがあります。
- クーリング・オフを妨害された場合(クーリング・オフできない、などと業者に言われ期間が過ぎてしまうなど)
- 契約書面に記載された内容に不備があった場合
- 契約書面を受け取っていない
- 事実と違うことを話して業者が勧誘した場合(または、重要な事実をわざと話さなかった場合)
クーリングオフの流れや手続きなどは、以下▼の記事で詳細に解説しています。
外壁塗装のクーリングオフを解説!着工後や必要な手続きについて
クーリングオフを拒否された場合は?
「わが家はクーリングオフが適用されるか分からない」「申請しても相手にしてもらえない」などの場合は、すぐに「国民生活センター(消費者センター)」のような第三者機関に相談しましょう。
国民生活センター(消費者センター)では、専門の相談員が商品やサービスなどに関連する問合せや苦情、消費者からの相談を引き受け、客観的な立場で解決に取り組んでくれますよ。
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まとめ
今回の記事では、「外壁塗装の訪問販売は悪質なのか?」についてお伝えしました。
「訪問販売」自体は営業手法なので問題ありませんが、訪問販売の業者には気をつける必要があります。
記事の内容を実践して、納得のいく外壁塗装を行えるようになってもらえると嬉しいです。