モルタル壁をDIYで塗ることはできるのか|メリット・デメリットも解説

モルタルと聞くとひと昔前の外壁材というイメージを持つ人も少なくないでしょう。モルタル壁には多くのメリットがあるため、現在も建築資材として使用されるケースは少なくありません。セメントと砂を混ぜて作られる外壁材であるため、自分で塗装することも不可能ではない点もメリットといえるでしょう。自分で施工すれば費用を節約することができるからです。

この記事では、モルタル壁の特徴について解説します。DIYの方法についても紹介しますので参考にしてください。

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モルタル壁とは

モルタルはそもそもセメントと砂を混ぜ合わせて作る建築資材のことを指します。壁材としてだけでなく接着剤としても使用されることがある点も特徴です。

モルタルを作るには、セメントと砂の割合が重要です。おおよその目安としては、セメント:砂=1:2または1:3で混合されています。やわらかすぎても固すぎても塗装しにくいためこの目安は覚えておくとよいでしょう。

モルタル壁のメリット

モルタル壁のメリットについて理解しておくことは、DIYを行う上でも大切です。モルタル壁には多くのメリットがありますが、中でも特徴的な3つの項目について解説します。

耐久性・耐火性がある

外壁材にとって耐久性が高いことは大きなメリットになります。モルタル壁は1960〜1980年を中心に住宅の外壁材として多く使用されてきました。当時からその耐久性の高さには定評があり、特に台風などの自然災害にも強いといわれています。耐久性が高いということはメンテナンスの回数が少なくてすむため経済面でもメリットは大きいといえるでしょう。

また、耐久性だけでなく耐火性にも優れているため火事が起きた場合でも木造建築などと比較して被害が少なくてすむというメリットも挙げられます。

見栄えがいい

近年、人気が高くなっている建築資材がサイディングです。サイディングは、手軽に使用でき施工が難しくないため業者が扱いやすい点から人気が高くなっている側面もあります。サイディングには多くの種類があり、種類によっては耐久性が高いものもあります。ただし、パネルをシリコン材などでつなげていく施工がほとんどであるためどうしてもつなぎ目ができてしまう点はデメリットです。

つなぎ目が劣化すると古びて見え、シリコン材の汚れは取れにくいためメンテナンスにも費用がかかります。その点、モルタルの場合は職人が手作業で塗り込んでいくためつなぎ目がなく手作業ならではの味わいを出すことができる点はメリットです。外観に重厚感が出て、見栄えがよくなるため高級感を求める人にはおすすめです。

手間がかからない

上の項目でも説明したようにつなぎ目のある外壁材は、定期的にメンテナンスを行わなければつなぎ目の部分い充填しているコーキングが劣化して見た目が悪くなります。見た目だけでなく汚れがたまりやすいため古びた印象にもなりやすくなります。高圧洗浄機などを使っても汚れが取れない場合には、コーキングをはがして充填しなおす施工が必要となります。

モルタルは、つなぎ目がないため汚れがつきにくく、メンテナンスに手間がかからない点がメリットです。普段から水などで定期的に汚れを落としておけば外観の美しさを維持することもできるでしょう。

モルタル壁のデメリット

モルタル壁のメリットについて3点解説しました。ただ、メリットだけでなくデメリットを理解しておくこともDIYを行う上で大切です。モルタル壁のデメリットについて2つの項目について解説します。

仕上がりは技術力次第

モルタル壁の施工は手作業で行われます。手作業ならではの味わいが出る点はメリットといえます。ただ、逆に技術力のない職人が施工すると外観が残念なことになる可能性もある点はデメリットです。とはいえ技術力の高い職人がいる業者を自分で探すのはなかなか難しいことでもあります。そこで利用したいのが一括見積もりサイトです。

一括見積もりサイトは、塗装の費用の見積もりを一度で複数の業者に依頼できるだけでなく優良な業者を探すこともできます。一括で複数社に見積もりが取れる外装塗装業者紹介サービス「Excite外壁塗装」なら、自社独自の厳しい審査基準を満たしている業者のみと提携しています。そのため、安心して見積もり依頼をすることができると同時に信頼できる業者を見つけることもできるでしょう。

ひび割れが生じやすい

モルタル壁の最大のデメリットはひび割れしやすい点です。硬くて丈夫で耐久性が高い反面、強い力がかかった時に割れやすいという特徴があります。乾燥や経年劣化によってひび割れが起こる可能性もあります。大きなひび割れが起きるとそこから雨もりをする可能性もあるため、気がついたらすぐに補修することをおすすめします。シーリング材などを充填しておくとよいでしょう。

モルタル壁をDIYで塗ることはできるのか

モルタルは外壁材以外にもレンガの接着剤としての用途も持ち合わせています。自分で配合してさまざまな用途で用いることも可能です。ここではモルタル壁をDIYで塗る方法について解説します。

必要な道具

モルタル壁をDIYで塗る場合に用意しておきたい道具について紹介します。

  • バケツ…モルタルを混ぜて作る際に容器として使用します。一度に大量に作る場合にはトロ舟を使うと便利です。
  • スコップ…配合する際に混ぜるために使用します。ガーデニング用のスコップでも問題ありません。大量に作る場合には先がとがっていないものを使うことをおすすめします。
  • 計量用カップ…モルタルを作る場合には、材料となるセメントや砂を計量する必要があります。バケツやトロ舟に計量用カップで量ったセメントなどを移し入れます。大量に作る場合にはバケツで代用する方法もあります。
  • コテ…モルタルを塗る作業に使用します。さまざまなサイズがあるためセット品などを購入するのもおすすめです。
  • コテ板…容器からモルタルを必要なだけ取り出して手元に置いておくために使用します。

必要な材料

モルタル壁をDIYで塗る場合に必要な材料について紹介します。

  • セメント…ホームセンターなどで購入できます。何も混ざっていないセメントです。色を変えたいときは白いセメントを選ぶ方法もあります。
  • 砂…こちらもホームセンターなどで購入できます。モルタル・コンクリート用と記載されている砂を購入しましょう。
  • 水…水道水で問題ありません。
  • モルタル混和材…モルタルを塗るときにコテの滑りをよくしてきれいに塗れるようにするための溶剤です。必ず必要なものではありませんが、あると便利です。
  • 接着増強剤…下地に塗っておくとモルタルの乾燥スピードを緩やかにしてくれます。モルタルに混ぜ込むと強度を増すこともできます。
  • 色粉…モルタルに色をつけたい場合に使用します。色合いは水気を含んだ状態と乾燥した後では異なるため注意が必要です。

モルタルの作り方

モルタルは、セメントと砂を分量通りに混ぜ込んで作ります。分量によって性質や強度が異なるため使用用途に合わせて強度を調整する必要があります。強度は、セメント、モルタル、コンクリートの順で強くなります。用途に合わせてうまく使い分けましょう。初心者におすすめなのは、水を加えるだけで簡単に使用できる製品です。すでにセメントと砂が配合されているため適量の水を加えるだけで使用できます。 

モルタルの仕上げ方法

モルタルは仕上げで外観が変わるといっても過言ではないほど仕上げが重要です。特にモルタルは手作業で行うため塗った人の感覚でアートのような仕上がりにすることも可能です。仕上げにどのような道具を使用するかで異なった外観を作り上げることができます。具体的には以下の3種類です。

  • ローラー…塗料を均一にしてスマートな印象にしたい場合にはローラーがおすすめです。
  • スプレーガン…塗料を飛ばして仕上げることでアートな印象に仕上げることができます。
  • コテ…自分の感覚で好きなように塗料を塗りあげたい人におすすめの道具です。

仕上げ材に何を使うかによって使う道具も変わってきます。仕上げ材については下の項目で説明しますので参考にしてみてください。

モルタル壁のDIYで注意すること

モルタル壁はDIYで塗ることも可能です。業者に依頼するよりも安くすませることができる点はメリットといえるでしょう。ただし、しっかりと仕上げるためには注意点をきちんと確認して下準備を入念に行なった上で行うことが大切です。ここではDIYでモルタル壁を塗る際に注意しておきたい点を3点紹介します。

安全対策を行う

DIYはモルタル壁の塗装に限らず、あらゆる危険性を含みます。そのため安全面にはしっかりと注意して行うことが重要なポイントとなります。モルタル壁の塗装に関しては、特に防水性のある手袋、ゴーグル、マスクの着用は必須です。モルタルは強いアルカリ性であるため素手で触ると手が荒れてしまう可能性が高い素材でもあります。

また、セメントと砂を混ぜる際には、微細な粉塵を吸い込んでしまう可能性をなくすためにマスクを着用しましょう。特にペットや子どもがいる環境で作業する際には手の届かない場所で行うなどの工夫も必要です。

さらに、外壁の塗装は本来であれば足場を組んで作業するものです。高い場所の塗装には命の危険を伴う可能性もあるため十分に注意する必要もあります。

作業工程を確認する

モルタルは乾燥しやすい素材です。そのため、一度塗装をはじめたら途中でやめることが難しいという点には注意が必要です。作業工程をしっかりと確認して、おおよそ何日くらい必要か、日付を計算しておきましょう。作業後の乾燥期間も計算に入れておくことも重要なポイントです。たとえば、天候や自分のスケジュール、家族のスケジュールなども確認してしっかりと余裕を持って作業できるタイミングで作業をスタートすることをおすすめします。

周囲を汚さないように養生する

ほかの塗装でも同じことがいえますが、塗装は塗りたい場所以外にも塗料が飛んだり付着してしまうこともあります。そのため、作業を行う前に養生して周囲を保護しておくことをおすすめします。養生テープやマスキングテープ、新聞紙などを使用して塗料がついては困る場所をしっかり保護しておきましょう。

モルタル壁の仕上げ方法について

モルタル壁の特徴は、仕上げの方法によっていくつかの種類に分かれる点にもあります。モルタル壁には大きく分けて4種類があります。ここではそれぞれの特徴について紹介します。

スタッコ壁の場合

スタッコ壁は、別名漆喰(しっくい)壁とも呼ばれています。大きな特徴としては、塗装を仕上げた最後にスタッコ材と呼ばれる塗料を吹き付ける点にあります。外観的な特徴は塗装面が凸凹になります。ストレートな外壁に比べて、高級感と重厚感が感じられる仕上がりになるため人気の高い塗装でもあります。

ただ、凸凹に仕上げるため汚れやすいという点はデメリットです。水をかけた程度では汚れが取れないためメンテナンスには高圧洗浄機が必要となることもあります。さらに、塗り替えを行う場合も事前の洗浄をしっかりしておかなければ塗装がすぐにはがれてしまうこともあります。

リシン壁の場合

リシンは、モルタルの外壁塗装の仕上げに使用される表面化粧材です。リシンは、アクリルや着色料、樹脂、骨材、セメントなどを混ぜ合わせた化粧材のことを指します。外観的な特徴は一見すると大きな模様などはありませんが、ザラザラとした細かな模様が特徴となります。透湿性や通気性のよさから人気の高い外壁材でもありました。

ただ、リシンの場合は吹き付けで仕上げを行うため塗膜が比較的薄いという特徴があります。あわせて塗料はアクリル製であることが多く耐久性が低い点はデメリットといえるでしょう。さらに伸縮性に乏しく下地が動くとひび割れしやすいという特徴もあります。

吹き付けタイル壁の場合

吹き付けタイルは、陶器のような仕上げり感が特徴の仕上げ材です。モルタルにタイル材を薄く吹き付けることで仕上げを行います。吹き付ける塗料の種類によっては耐久性の向上にも役立ちます。ツルリとした表面で汚れがつきにくくメンテナンスが楽な点はメリットといえるでしょう。吹き付け以外にもローラーや左官職人による仕上げ方法もあります。

ジョリパット壁の場合

ジョリパットは、アイカ工業というメーカーが販売している仕上げ材です。ジョリパットは、機能性の高さが特徴です。色褪せを回避したりひび割れに強かったりと、高い耐候性を持つ点は大きなメリットといえます。ただし、メンテナンスの際には専用の塗料を使用する必要がある点には注意が必要です。

モルタル壁の塗装をDIYで行うために

モルタル壁の特徴やDIYで施工するための方法について解説してきました。モルタルにはメリットもデメリットもあります。それらをしっかりと理解した上で、自分に塗装ができるかどうかをきちんと判断しましょう。無理をして自己流で行うと事故につながる危険性もあります。また、塗装を失敗してしまい気に入らない仕上がりになってしまうと結果的に業者に依頼することになる可能性もあります。

少しでも不安を感じる場合には、小さな壁面で練習してみたり、最初から業者に依頼する選択をするというのもひとつの方法です。安さを取ることもメリットですが、安全性や安定性を取ることもメリットであるという点も理解した上でどちらを選択するかをよく検討してみてください。