暖房器具における電気ストーブのシェア率が年々増加する一方で、いざ購入となると戸惑う人も。ここでは電気ストーブの種類や選び方を説明するとともに用途や目的に合ったお...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>暖房器具における電気ストーブのシェア率が年々増加する一方で、いざ購入となると戸惑う人も。
ここでは電気ストーブの種類や選び方を説明するとともに用途や目的に合ったおすすめ19選を公開します。
迷った時の参考にしてください!
ママアイテム編集部
「寒い冬を快適に過ごしたい」そう願って購入した電気ストーブが、快適に使用できなかったらガッカリしてしまいます。そうならないよう、購入前に下調べしておくことが重要です。
どのように使いたいのか、何を優先したいのかを考え,、以下の「7つの選び方」を参考にしながら自宅にピッタリな電気ストーブを見つけてみましょう。
まずは「何を暖めたいのか」、目的を絞りましょう。
自分の近くだけ暖めたいのであれば電気ストーブだけでも良いのですが、部屋全体を暖めたいのならばエアコンや灯油ファンヒーターとの併用をおすすめします。
各暖房器具の特徴、メリット、デメリットをまとめましたので、購入する前に「自宅にピッタリな暖房器具は何なのか」を、じっくり考えてみましょう。
電気ストーブ | エアコン | 灯油ファンヒーター | |
暖める範囲 | △ ピンポイントで暖めたい場合に適している。 | ◎ 2~3部屋を暖めるのに適している。 | ◎ 1~2部屋を暖めるのに適している。 |
即効性 | ◎ 多くの電気ストーブは、ボタンひとつで熱を発する。 | △ 部屋全体を暖めるまでに時間がかかる。 | 〇 エアコンよりは短時間で部屋が暖まる。 |
乾燥 | ◎ 乾燥は少ない。 空気も汚れにくい。 | × 乾燥しやすい。 定期的な換気が必要。 | × 乾燥しやすい。 定期的な換気が必要。 |
安全性 (火災、ヤケド等) | 〇 安全機能が付いている機種は、事故の恐れは少ない。 | ◎ 事故の恐れは少ない。 | △ 火災の恐れは少ない。ヤケドの恐れはあり。 |
数ある暖房器具の中でも、電気ストーブは即効性に優れています。
ほとんどの機種はボタンひとつで熱を発し始めるので、帰宅時や起床時など「すぐに暖まりたい」というときにとても便利です。
部屋全体を暖めるまでの短時間だけエアコン(もしくはファンヒーター)と電気ストーブを併用し、部屋の温度が上がったら電気ストーブだけ稼働させるという家庭も多いようです。
他の暖房器具と併用しやすいのも、電気ストーブならではの特長です。
赤外線にはものを暖める効果があり、人体を含む多くの物体は赤外線を吸収することで暖かさを感じます。
赤外線の中でも、特に遠赤外線は物体に吸収されやすく、より中心部まで熱が届きます。身近なものでは太陽光の熱や炭火が遠赤外線にあたります。
電気ストーブは赤外線を放射させて私たちの身体を暖めてくれますが、より芯から暖める能力があるものは近赤外線よりも遠赤外線を放射するものです。
人体が受け入れやすい3~20ミクロンの遠赤外線を放射している、そしてその量が多いほど身体を芯から暖める能力があります。
選ぶ際のひとつの目安として覚えておきましょう。
遠赤外線で暖めるもの | 近赤外線であたためるもの | 空気を暖めるもの |
カーボンヒーター、グラファイトヒーター、シーズヒーターなど | ハロゲンヒーターなど | エアコン、ファンヒーターなど |
特に小さい子どもやペットがいる家庭では、誤って触れてしまうとやけどすることがありますので、十分な注意が必要です。
こういったな安全機能がついているものを選ぶと、不慮の事故を減らすことができます。
安心材料を増やすために、ストーブガードの取り入れも検討しましょう。
「電気ストーブは火を使わないから安心」と思っている人も多いかもしれませんが、それは大きな間違いです。
東京都消防庁の記事によると、ストーブが原因で起こった住宅火災のうち、約70%が電気ストーブによるもので、灯油ストーブよりも火災の可能性が高いと位置づけられています。
悲しい事故を防ぐためにも、接触センサーや消し忘れオートオフ機能がついている機種を選ぶようにしましょう。
期間限定とはいえ、電気ストーブは常に出しっぱなしにして使用します。できればインテリアにしっくり馴染むデザインのものを選びたいものです。
一昔前はデザイン性にこだわった製品は少なかったのですが、現在は様々なデザインのおしゃれな電気ストーブが続々と登場しています。
カラーはもちろん、高さや幅も視野に入れ、自宅に置いたときのイメージを考えながら選ぶようにしましょう。
ヒートショック(急激な温度差)による心筋梗塞や脳梗塞を防ぐために、トイレや脱衣所に電気ストーブを設置する家庭が増えているようです。
人感センサーが付いている電気ストーブなら、人を感知すると自動で電源が入り、人がいなくなると自動でオフになるためその都度電源を入れる必要はありません。
自宅での使用はもちろん、高齢者がいる家庭へのプレゼントとしても喜ばれています。
数ある電化製品の中でも、特に暖房器具におけるシェア率が高く、注目されているのがコロナとデロンギです。
2つのメーカーの暖房器具への取り組みをまとめてみました。
創業80年、国民の「快適な冬」を支え続ける老舗の住宅設備メーカーです。
ストーブ部門では、戦後初の「加圧式石油コンロ」、1955年に爆発的な人気を博した「加圧式石油ストーブSB型」、業界初の「芯上下放射型カートリッジ式タンク」、ファンヒーター部門では給油時に手が汚れない「よごれま栓」が採用されるなど、独自のアイデアで数々の画期的な暖房器具を世に送り出し、日本の暖房の歴史を塗り替えてきました。
今後どのような製品が発売されるのか、常に消費者に注目されているメーカーです。
1902年にイタリアで誕生した家電メーカー。2007年に日本初の直営店ができて以来、おしゃれな家電製品を求める人々から支持されています。
デロンギのオイルヒーターの世界シェア率は13年連続ナンバー1を独占し続けています。
また、2014年に販売が開始された第3のヒーターこと「デロンギ・マルチダイナミックヒーター」は、新しい暖房器具として大きな注目を浴びています。
リビングで使うのなら、広い範囲を暖められる電気ストーブがおすすめです。
また、常に家族の往来があり、稼働時間が長くなりがちだからこそ、安全性や省エネ設計など機能性に長けている製品が良いでしょう。
このような条件をクリアした「リビング使い」に適している電気ストーブを5つ紹介します。
ニクロム線をコロナ独自のブラックセラミックでコーティングしたコアヒート(シーズヒーター)です。
人体が最も吸収しやすい3~20ミクロンの遠赤外線がたっぷり放射され、身体を芯から暖めます。
ヒーター部が縦横兼用となっているので、「家族で使う時は、横長+首振りにしてみんなで暖まる」「1人の時は、縦長設定で固定して贅沢に使用」など、「シーンによって使い分けができる電気ストーブ」として幅広い家族構成に受け入れられています。
稼働状態が一目でわかるパワーモニターは「高齢者にも分かりやすい」と好評です。
1畳(1.8m)先に居てもポカポカ暖まる、3~20ミクロンの遠赤外線放射型のセラムヒート(シーズヒーター)です。こちらも縦横兼用なので、幅広い家族構成におすすめできます。
空調のプロであるダイキンは、どの商品も低評価のレビューが少ないのが特長です。
この製品も「気持ちよく暖まることができる」「使い方が簡単」といった感想が多くあげられており、操作が分かりやすいと評判になっています。
インテリアに馴染みやすいブラウンカラーがあるのも大きなポイントです。
「暖かさを通じて広く社会に貢献する」を企業理念としているトヨトミは、高機能暖房器具を世界各国に送り出している世界水準のブランドです。
EWH-CSS100Hも人感センサー、メッシュガード、即効性のあるカーボンヒーターと芯から暖まるシーズヒーターのW構造採用など、快適に使用できるための工夫が随所で実感できます。
鉛、水銀、カドミニウムなどといった特定の有害物質を使用しておらず、廃棄後も環境を汚染しないRoHS指令製品です。
おしゃれなデザインでお馴染みのプラスマイナスゼロ。こちらの製品もインテリアを選ばないシンプル、かつコンパクトなスタイルが人気です。
乾燥が気になる季節は「加湿器が手放せない」という家庭も多いと思います。この加湿セラミックファンヒーターなら1台で暖房+加湿を担い、温度も湿度も自動でコントロール。「フルパワー時の音が気になる」という口コミもありましたが、それを許せてしまうほどの暖かさと賢い湿度調節に、2台めの購入に踏み切るリピーターも多いようです。
PM2.5、ウイスル、花粉、有害ガス、気になる空気の汚れをキレイにし、快適な空間を作り上げるダイソンのPureHot+CoolLink。
冬はファンヒーターとして夏は扇風機として、年間を通して使用することができます。
専用アプリとのリンクにより、スマホで様々な操作ができるのも大きな特徴です。
お値段は少々お高めですが、温風+冷風+空気清浄と1台で3役と考えればコスパ的には許容範囲といえるでしょう!
4.5畳のお部屋、リビングの一角、脱衣所やトイレなど、小スペースで使用するのに適している電気ストーブをまとめました。
驚くほどコンパクトなヒーター、置き場所に困らないスリム設計、省エネ設計なのに十分に暖まるなどなど、セカンド暖房器具と呼ぶには失礼な“使える”電気ストーブを紹介します!
コンパクトで軽量、ボタンひとつで即暖かくなるコロナのDH-C917は、1人暮らしにはもちろん、一般家庭でのキッチンや脱衣所にもおすすめのカーボンヒーターです。
「暖まる」以外の機能はシンプルですが、だからこその使い勝手の良さと簡単操作で「余計な機能は要らない」派に大変な人気を誇っています。
安全機能は充実しているので、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使用することができます。
とにかくコンパクトなデロンギNJ0505E。小スペースを暖めたいときにとても便利なオイルヒーターです。
リビングとの温度差が激しい脱衣所やトイレに置けば、ヒートショックの防止になります。机の下に置いても邪魔にならないので、冷えがちな足元を暖めるのにもピッタリです。
アイデア次第で活用できる場所がたくさんあり、愛用者の中には「出張に持参している」という人もいるようです。
消費電力が500Wと低く、さらに省エネモードにすると20%節電し暖め過ぎを防止します。環境にもお財布にも優しいオイルヒーターです。
人が来たら自動で電源オン、スイッチを入れたら数秒で稼働、人がいなくなったら自動オフ、気になるニオイは即座に脱臭!
オシャレなのにとっても使える、実力派のセラミックファンヒーターです。
消臭機能がついていることから、ニオイがこもりやすい脱衣所やトイレに設置する方が大変多く、幅14cmという超スリム設計なので「置き場所にも困らない」と好評のようです。
ヒーターとしては珍しいカラー、レッドがありますので、「ヨソと被らない暖房器具が欲しい」という方にもおすすめします!
幅10cm×高さ21cmの、コンパクト過ぎるセラミックファンヒーターです。
通常サイズの暖房器具が置けない小スペースでも問題なく使用でき、「こういうの探してました!」という方がとても多いそうです。
ボタンを押してから稼働までにかかる時間はたったの5秒。直ぐに暖まりたいときにピッタリですね。
操作ボタンが1つのみ(オンとオフだけ)というシンプルさ、ポップなイエローカラー、すっきりとした外観が評価され、2012年にグッドデザイン賞を受賞しています。
一般的な一人暮らしのお部屋(6~8畳)にピッタリな電気ストーブを集めました。
コンパクトなので置いていても邪魔にならない、安全性能が優れている、電気代も優しいものばかりです。
一人暮らしをますます快適に、リラックスできる空間へと作り上げてくれる“暖かい相棒”を見つけましょう!
1985年に兵庫県で誕生したアラジンは、レトロなデザインが人気の家電メーカです。
グラファイトヒーター「AJ-G9DF」の良い点は、危険防止機能がしっかり配慮されているところです。
例えば、カーテンなどの障害物を検知すると自動で電源オフ、切り忘れを防止する自動タイマー、うっかり倒してしまった時にも安心な転倒オフ機能など、頼もしい機能が満載なのです。
愛用者からは「高級感がある」「思った以上に広範囲を暖めてくれる」という嬉しい声も上がっています!
アンティーク調で温かみのあるデザインがおしゃれで可愛く、ホーロー製のように見えるのに実は軽量(1.6㎏)という使い勝手の良さから、幅広い年代の女性層から支持を得ているカーボンヒーターです。
即暖からじんわりまで強弱を自由に調節可能なので、好みの暖かさで稼働させることができます。
「電気代が安い」「置いているだけで癒されます♪」「コンパクトだから邪魔にならない!」など、高評価の口コミが多いのも安心材料のひとつです!
ランタン型のキュート&コンパクトな「AMH-380」は、「暖まりたい場所に持っていける」ハロゲンヒーターです。
お部屋での通常使用はもちろん、デスクの下に置いて足元を、デスク上で指先を、脱衣所に置いてヒートショック予防など、様々な使い道があります。愛用者の中には「常に移動させていろんな場所で使っています!」という方もいました。
コンパクトなので置き場所にも困らず、1時間当たり約8.1円(1KW/h=27円で計算)という電気代の安さも魅力的です。
BRUNOはオシャレで実用性のある家電が人気のメーカー。「BOE003」も、昔の灯油ストーブを思い出すような、ビンテージ感のあるデザインが人気を集めています。
通常、カーボンヒーターは本体付近のみしか暖まりませんが、BOE003はカーボンが放射した遠赤外線の熱を内蔵ファンが飛ばし、空気を循環させて室内の温度を上昇させます。
カラーバリエーションが豊富なので、お部屋の雰囲気に合わせてチョイスできるのも大きな魅力です!
電気ストーブは、火を使わないとはいえヤケドや火災の心配が十分に考えられます。
好奇心旺盛で危険予知能力を持たない小さな子どもやペットがいる家庭は、安全性に優れている製品をおすすめします。
安心材料はいくつあっても良いものです。ストーブガードとの併用も視野に入れ、不慮の事故を防ぎましょう!
ノイズゼロ稼働を実現させたデロンギのダイナミックヒーターMDH15WIFIは、とにかく音が静か。
少しの物音で目を覚ます赤ちゃんがいる家庭や、騒音対策が必要なマンション住まいの方におすすめします。
Wi-Fiに接続すれば、iPhoneでの稼働やSiriでボイスコントロールすることができるので、赤ちゃんのお世話で手が離せない時にも大変便利です。
室温の変化に敏感に反応し、32通りの温度制御で自然なポカポカとした暖かさをキープします。
元気いっぱいのハイハイ期やよちよち歩き期の子どもがいても邪魔にならない、スリム&コンパクト設計のシーズヒーターX010。スポット暖房として大変人気の製品です。
パネルヒーターという名称ですが、熱源はニクロム線なのでシーズヒーターに分類されます。一般的なパネルヒーターよりも早く広くお部屋を暖めることができ、耐久性にも優れています。
ヒーターには見えない個性的な見た目も人気の秘訣です!
見た目はオイルヒーターのようですが、実は全く新しい「アルミラジエーター方式」を採用した新世代のヒーターです。
即暖とまではいきませんが、通常のオイルヒーターよりも5倍の速さで室温を上げ、気持ちの良いポカポカ感を感じることができます。
専用ハンガー(オプション)をつければ、ちょっとした洗濯物を干すことも可能ですよ。
iPhoneがあれば外出先からもオンオフできるので、「急な残業が入った。ペットに寒い思いをさせたくない!」という時にも便利です。
「機能性が優れているだけじゃダメ、やっぱり家電製品もオシャレじゃなきゃ!」
そんなあなたにおすすめしたい、機能性にも定評のあるオシャレな電気ストーブを3つ紹介します。
リビングにしっくり馴染む、インテリアを邪魔しない、あなた好みの電気ストーブを見つけてください!
見た目は家電製品要素ゼロ。コロンとしたフォルムがとっても可愛らしいセラミックファンヒーターです。
ファンヒーターなのにガスも灯油も使わず、無排気だから空気も汚しません。
コンパクトで軽量、さらにハンドル付きなので場所移動もラクラク、取り外し付きフィルター付きなので掃除もラクラク、手間がかからない点も高ポイントです。
電化製品にしては珍しいツヤ消しデザインなのでインテリアを邪魔せず、なのに存在感はしっかりと出す、女子のお手本のようなファンヒーターです。
面白いデザイン、カラフルなカラー、オシャレさんに高い支持率を得ているスイス発の家電メーカー「StadlerForm(スタドラフォーム)」。
AnnaPTCヒーターもスピーカーのようなユニークなデザインが人気を博しています。
機能性や安全性は他製品に劣るものの、ピンポイントで暖まる分には問題ありませんので、リビングを邪魔しない「デザイン重視」の方におすすめです。
サーモスタッドセンサーが付いていますので、設定した温度になるまではハイパワーで、温度に達すると弱パワーになり、快適な温度をキープしてくれます。
1973年、アイルランドで誕生したDimplex(ディンプレックス)は、オシャレなデザインが特徴的な再生可能エネルギー機器メーカー。
見た目が暖炉にそっくりなGisellaは、部屋の壁に固定して使用する電気ファンヒーターです。
揺らぐ光を見ているだけでも充分癒されますが、暖かさも本物の暖炉のようで快適な温もりを実感することができます。
ヒーターを使用しなくても、炎だけ楽しむこともできますよ。
本体の表面温度が高めなことだけが要注意です。
いざ電気ストーブを購入すると決めた時に気になる疑問にお答えしていきます。
大きな違いは熱源(=何から熱が発生するのか)です。
電気で何を熱するのか、どのような仕組みで暖めるのか、それによって名称が異なります。それぞれのヒーターの熱源・メリット・デメリットをまとめてみました。
【熱源】
石英管の中に入れた炭素繊維(カーボン)
【メリット】
【デメリット】
【熱源】
ハロゲンランプ
【メリット】
【デメリット】
【熱源】
特殊な金属管に入れた黒鉛炭素繊維
【メリット】
【デメリット】
【熱源】
特殊な金属管に入れたニクロム線を絶縁体で重鎮したもの
【メリット】
【デメリット】
電気代の計算は【1kwhの電力単価×製品のW(ワット)数)×使用時間×0.001】で求められます。
電力単価を27円、使用時間を1時間とすると、
よって、エアコンよりも電気ストーブの方が高くなります。
しかし、エアコンはピンポイントで暖めることができない、空気が乾燥しやすい、製品本体の価格が高いなどのデメリットがあります。
「電気代が安いからエアコンが良い」のではなく、「時と場所によって使い分ける」のが賢い使い方といえるでしょう。
電気ストーブは、熱源が汚れていると熱効率が悪くなりますし、ホコリが溜まったままになっていると火災のおそれもあります。小まめにお手入れし、清潔な状態を保ちましょう。本体外側のお手入れは、乾いた布、または固く絞った布で汚れを落とします。
内側のお手入れは、まずは金網を外し(開閉式のものは金網を開けて)乾いた布、または固く絞った布で熱源の汚れを落としましょう。金網が外れないタイプのものは、エアーダスターでホコリを飛ばしましょう。
お手入れをする時には必ず電源コードを抜き、お手入れが終わった後は布の水分が乾いたことを確認してから使用してください。
使用環境や使用時間にもよりますが、だいたい3~7年間の寿命になります。
点火しにくくなる、いきなり消えるなどといった症状が頻繁に出るようになったら、寿命に近づいていると思っておいてよいでしょう。
3年未満でもコードを傷つけてしまった、本体や金網、熱源などを破損してしまった場合は修理に出すか処分することを検討してください。
電気ストーブは火を使用しないので、石油ストーブよりも火事になりにくいと思っている人が多いようです。
しかし、東京都消防庁の発表によると、住宅火災におけるストーブ火災の7割が電気ストーブによるものであり、その数は石油ストーブよりも原因率が高いものと位置づけられています。
最近の製品は転倒防止ロック機能が付いているものが多く、火災に繋がるような要素はかなり少なくなりました。
とはいえ、火災の可能性がゼロというわけではありません。付近に燃えやすいものを置かない、留守中や就寝中はなるべく使用しない、コンセントやコードに異常がみられるものは使用しないなど、使用者側も充分に注意することが必要です。
電気ストーブにも様々な種類があり、それぞれにメリッやトデメリットがあります。
使用目的や使用環境を考え、どういう機能が欲しいのか、何の機能を優先したいのかを考えておくと、購入時にスムーズに決めることができますよ。
また、電気ストーブは寒い季節にしか使用しないものですので、暖かい季節になったらどこに保管するのか、収納スペースが確保できるのかどうかも視野に入れて選んでくださいね。
お気に入りの電気ストーブで、寒い冬を快適にお過ごしください!