「日本酒は辛口がおすすめだよ」と都内で30年以上続く人気酒店店主の加藤さんは話します。
若者の日本酒離れなどと言われていますが、実は日本酒は日本人の体にもっとも合うお酒。酒は百薬の長と呼ばれるのは日本酒あってこそです。
若い世代にも飲みやすいおしゃれな日本酒から、おじさん世代から根強い人気のロングセラーまでを見渡してみると「辛口」を支持する声が多いようです。
いろいろな料理やおつまみとの相性もバッチリの辛口日本酒。寒い季節も暑い季節も日本酒があれば健康的なメニューが食卓に増えるかも!?
まずは産地や素材をチェックしてみてくださいね!
ママアイテム編集部
辛口日本酒のおすすめな選び方5つ
日本酒に詳しい方が必ずチェックするのが次に挙げる5つです。知っておくとラベルを見るだけでその日本酒の特徴がつかみやすいのでぜひ覚えておきたいものですね。
1.素材を味わいたいなら原材料をチェック
日本酒の原材料は米・米麹・水です。
- 米:酒造好適米「山田錦」「五百万石」「雄町」「美山錦」などが代表的
- 米麹:蒸した米に麹菌を繁殖させたもの。酵素たっぷり。
- 水:硬水、軟水によって味が変わる
日本酒の80%は水。そのため自然の中にある名水の近くに酒蔵があるのもうなずけますよね。そんな美味しい水は公的機関によって定期的に成分分析を行っています。徹底管理された水から作られているんです。水・米は産地によって味の特徴も変わります。素材の味を味わうためにも原材料はしっかりチェックしたいものですね。使われるお米は食用のものもありますが、日本酒を作る時はほとんどが酒米(酒造好適米)を使用しています。米と米麹だけで作られる日本酒もありますが、醸造アルコールや酸味料、調味料、アミノ酸、糖類などが添加されているものもあり、それらは副原料と呼ばれます。
2.香りを楽しみたいなら精米歩合と産地をチェック
精米歩合は日本酒に使用するお米の「削られている割合」のことを言います。玄米の状態を100%として設定しています。お米は周りを削って心白(しんぱく)と呼ばれる中心部に向かうほど香り高くなるもの。次のように分類出来ます。お米を「磨く」という表現が正しいとも言われており、磨いて磨いて小さくなったお米を使用する吟醸酒はさらにお米の量も多く必要になることから価格が高くなるのだということがわかります。つまり精米歩合が小さくなるほどに雑味のない「香り高い」日本酒になるのです。
そしてもう一つ忘れたくないのが産地のチェック!お酒は蔵元によって味が違うというだけでなく、その土地の水・米・杜氏によってその個性が引き出されます。
3.辛さを楽しみたいなら日本酒度と酸度をチェック
辛口の日本酒には辛口と表記されているものも多いですが、日本酒選びを楽しむなら日本酒度と酸度を確認してみましょう。
- 日本酒度:甘口・辛口を判断する目安になる数値。甘口ならマイナス、辛口ならプラスになる。日本酒度計という専用の比重計を使用して調べます。
- 酸度:乳酸・コハク酸・リンゴ酸など日本酒に含まれている酸の量。お酒の旨味・コク・キレなどを左右します。酸度が高くなるほど味は辛くなります。
しかし、日本酒度が高いからすごくお酒っぽいとか酸度が高いから酸っぱいなどということではありません。
また、甘口・辛口の判断も数値だけでははっきり決められないのも日本酒の深いところです。
4.まろみがあるものが好みなら製造年月日をチェック
日本酒に表記されている製造年月日は蔵元が日本酒を瓶に詰めた日です。「お酒は腐らない」と言われていますが、開封してからの保管状態によっては劣化が進み風味が落ちたり変質してしまうことも否めません。せっかくのおいしさがうしなわれてしまうのです。メーカーなどのホームページを参考にすると製造年月日から8か月~1年となっています。未開封状態で製造年月日から1年くらいが「味にまろみ」が出ると言われていておいしくなってくるのです。
5.価格相場と買うべき値段をチェック
| 最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|
価格コム | ~880円 | 1,500円~12,000円 | 10,000円~38,000円 |
楽天 | ~890円 | 1,200円~13,000円 | 10,000円~35,000円 |
Amazon | ~950円 | 1,500円~12,000円 | 10,000~50,000円 |
低価格帯は少量サイズのボトル缶などの価格。
しかしネット通販での売れ筋は2~5本などが入った「飲み比べセット」が人気でした。産地や原料によってまったく違う味と香りを楽しめることや、重いお酒を家まで届けてもらえる手軽さからネットで購入する人が多いようです。高級価格帯は入手困難な希少な日本酒が価格を釣り上げており、1本で1万円以上するものもザラ。プレミアが付いて定価の何倍もするものもあります。こちらで紹介したリーズナブルな日本酒ではなく日本酒マニアの方やトレンドを意識する方が特別な時に飲むお酒やギフトとして高額な日本酒を購入されているようです。
辛口日本酒のおすすめメーカー・ブランド5選
辛口の日本酒を選ぶなら長い歴史を持つ大手メーカーから選ぶことをおすすめします。スーパーなどでも多く見かける親しみのあるブランドが多いかもしれませんがそれぞれに違った特徴を持っています。
1.宝酒造
江戸時代、京都の伏見からスタートした酒造りは大正14年に寶酒造株式会社としてスタートしました。現在は宝ホールディングスの傘下にあり平成14年に宝酒造となりました。焼酎・清酒・酎ハイなどのソフトアルコール・輸入酒・調味料など幅広い商品を取り扱っています。宝酒造の代表的な日本酒「松竹梅」からスパークリング日本酒「澪」が登場。若い世代むけのライトな日本酒も人気。
2.日本盛
兵庫県西宮市に本社を置く日本盛は1889年創業の酒造メーカー。日本酒やリキュールを始め、健康食品や甘酒などにとどまらず「米ぬか美人」という化粧品も手掛けています。日本盛という名前は地元の蔵元から名前を譲り受けました。世襲制が多い酒蔵業界には珍しく若い実業家が集まって出資して創業がスタートしました。「日本盛は良いお酒」がキャッチフレーズ。
3.黄桜
「かっぱっぱ~♪るんぱっぱ~♪」という軽快なメロディーのCMを作るなど酒造メーカーでありながらとても親しみやすいイメージのブランド。現在もかわいらしい河童のキャラクター社名の横にしっかりと付いています。歴史の長い酒蔵が多い中で創業から約60数年余りという若い会社です。それを生かして型にはまらず日本酒を多くの人に好きになってほしいという思いを大切にさまざまなアプローチから企業努力を重ねています。本社は京都府伏見にあり、食品事業やレストランも展開。
4.菊正宗
1659年創業の菊正宗は350年を超える超老舗メーカーの一つ。兵庫県神戸市東灘区に本社があります。辛口の日本酒と言えば菊正宗と言うほど辛口にこだわった酒造りをしています。とくに関東での人気が根強く樽酒シェアNo.1を誇り、市場に流通している瓶詰のお酒の75%が菊正宗の製品です。食事に良く合う「食中酒」というポジションの本流辛口のお酒です。「やっぱり俺は菊正宗」がキャッチフレーズ。
5.剣菱
兵庫県東灘区に本社を置く剣菱酒造は500余年もの長い歴史を持つ老舗酒造メーカー。時代の流れとともに変わってしまいやすい「味」にこだわりを持ち、剣菱の味を変えないことをモットーに酒造りを続けているメーカーです。そのため精米歩合が決まっておらず米の状態によって変動します。時代が変わり選ばれる日本酒の好みが変わっても揺らぐことなく「剣菱を美味しいと思ってくれる人がお客様」というブレない堂々とした姿勢はまさに辛口の男酒にぴったりのメーカーです。
今回の商品の選定ポイント
- 使用原材料:米と水だけのもの、醸造アルコールや酸味料が添加されたものがある。
- 精米歩合:お酒によってお米の精米度合が違います。%で表示。
- 香りの種類:燻酒・爽酒・熟酒・醇酒の四つに分けられます
- 日本酒度:甘口、辛口を判断する目安。日本酒度が高いと辛い。
- 人気度:実際に飲んだ方の口コミを参考
- 酸度:酸度高くなるほどに辛口に
- 産地:日本全国に酒蔵が存在
熱燗にもおすすめ!すっきりとした味わいの辛口日本酒4選
辛口の日本酒が人気です。寒い季節にうれしい熱燗ですが、甘い日本酒でお燗するとその香に思わずむせ返ってしまったという方もおられるでしょう。冷酒として飲む時と熱燗で飲む時とではまったくその表情を変えてしまうのも日本酒の特徴です。味わいすっきりの辛口の日本酒は熱燗にしても飲みやすくお料理との相性も抜群なのです。
1.菊正宗 生酛 上撰 本醸造
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米、米麹、醸造アルコール
- 精米歩合:70%
- 香りの種類:爽酒
- 日本酒度:+5
- 人気度:◎
- 酸度:1.5
- 産地:兵庫県
世界のシェフとソムリエをうならせた日本酒
国際味覚審査機構(iTQi)の「優秀味覚賞」の三つ星を6年連続で受賞し、香り高く芳醇な洗練されたお酒として評価された日本酒です。味のお墨付きなんですね。ほのかに香る樽の香りが魅力で塩辛いおつまみとの相性も良い。お燗のおすすめ温度は45度という声が多く、日本酒のお燗したのは苦手…という方でも美味しくいただけると高評価です。「木酛(きもと)づくり」とはアルコールを作る上で必要な酵母を水・米・米麹から手作業で4週間もかけて作るという昔ながらの製法です。そんな木酛づくりの日本酒を作っている酒造メーカーはたったの5%しかなく、効率の悪さや手間がかかりすぎることから新たにこの製法を取り入れようというメーカーはほとんどないと言えるでしょう。木酛づくりと言えば冬限定のものが多い中、一年を通して飲める上撰本醸造なのもうれしいですね。
2.黄桜 S 純米大吟醸
画像出典:
Yahoo!ショッピング
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米・米麹
- 精米歩合:50%
- 香りの種類:薫酒
- 日本酒度:+1
- 人気度:○
- 酸度:1.4
- 産地:京都府
コスパの良い大吟醸酒!日本酒に慣れてない方にも
黒いスマートなボトルデザインはとてもスタイリッシュ。「土日にゆっくり楽しむお酒」というコンセプトで作られ、フルーティーで華やかな香りで日本酒がほとんど飲めないという方でも楽しめたという評価も多いお酒です。
サイズも180㎖と500㎖という飲み切りサイズなので飲みすぎが心配な方や「どんな味かちょっと試してみたい」という方にもおすすめです。すっきりした味わいでお刺身など素材の味を消したくない料理やおつまみとの相性が抜群で、飲み方は人それぞれお好みでOK。熱燗、ぬる燗、人肌、冷酒、オンザロックと自分スタイルで自由に楽しんでほしい一本なのです。
3.日本盛 晩酌辛口
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
- 精米歩合:普通酒のため精米歩合不明
- 香りの種類:爽酒
- 日本酒度:+4.5度
- 人気度:○
- 酸度:1.3度
- 産地:兵庫県
飲み方自由だから晩酌にピッタリ!
夕食は栄養だけでなくその日の疲れを解消するリラックスできる時間です。
しかし人それぞれ食べる物の内容は違います。日本盛の晩酌辛口なら揚げ物にもお刺身にも、冷酒でも熱燗でもどんなスタイルの夕食にもしっくりくる香り控えめの飲み飽きないお味。熱燗にしておでんと組み合わせると最高!という声が多いお酒で、和食との相性が抜群です。飲み飽きないその味は独自の発酵技術によりアミノ酸の量が絶妙だから。日本酒の分類としては「普通酒」にあたり、精米歩合の規定が設けられていません。すっきりした辛口だからのどごしも良くそれでいて味わい深い旨味もしっかり生きています。
4.宝酒造 松竹梅 天 辛口純米
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類、酸味料
- 精米歩合:78%
- 香りの種類:爽酒
- 日本酒度:+4
- 人気度:○
- 酸度:1.2
- 産地:京都府
毎日飲んでも飽きない味は料理との相性もよろし
手軽に家飲みしたい人に長く愛されている松竹梅の「天」ブランドから辛口純米が登場。手頃な価格で本格的な日本酒を楽しめるイメージの天の中でも芳醇な味でファンが多い。辛口となっていますが、とても口当たりが軽く飲みやすいのが特徴です。冷酒で飲むよりもお燗することによってさらに飲みやすくなるのが特徴です。食事の味を邪魔しないから晩酌にぴったり。辛口だけど旨味もしっかりあるので日本酒自体の味も楽しめる。コスパの良さからもデイリー使いしたいお酒です。
プレゼントにもおすすめ!飲みやすい辛口日本酒3選
日本酒好きのあの人へのプレゼントに悩んだら思い切ってお酒を送ってみませんか?辛口がお好みならぜひ試してほしい3本があるんです!どれも大手老舗メーカーのものですが、見た目にもおしゃれで料理に良く合うお酒です。
1.剣菱 剣菱
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米、米麹、醸造アルコール
- 精米歩合:70%(お米の出来によって変動)
- 香りの種類:爽酒
- 日本酒度:+0.5
- 人気度:○
- 酸度:1.6
- 産地:兵庫県
少し黄色い色の日本酒旨味がギュッ!
剣菱の日本酒度は+1なので甘口と辛口の間くらいの数値だからもしかして甘めのお味!?と思いきや一口目はキリリと引き締まった辛口です。
しかし飲み進めるほどにまろやかになり、後から酸味が生きて来る味わい深いお酒です。透明な日本酒が多い中で、ちょっと黄色い見た目の本醸造酒です。お米の魅力を残している証拠ですね。500年以上も続く酒蔵で作られる剣菱はインパクトのあるシンプルなマークデザインもまさに「男酒」と言ったたたずまいの個性派。冷酒も良いですが剣菱はやっぱりお燗が一番!という声が多いようです。
2.黄桜 特選黄桜吟醸生原酒
- 使用原材料:米、米麹、醸造アルコール
- 精米歩合:55%
- 香りの種類:爽酒
- 日本酒度:+2
- 人気度:◎
- 酸度:1.6
- 産地:京都府
夏限定のお楽しみ!キリリと冷やして楽しむ
フレッシュな果実のような香りや、辛口ながらまろやかで旨味もしっかりの味わいが特徴のの特撰黄桜吟醸生原酒は夏限定の冷酒専用の日本酒です。冷蔵庫でキリリと冷やして飲むのがおすすめ。余計な水や火を入れずに作った生原酒ならではの味わいを楽しみたい方への夏ギフトにも最適な日本酒です。お刺身やお寿司、和え物など素材の味を生かした和食との相性は格別です。素材の味を殺さずに食事が楽しめるうれしいお酒♪日本酒とともにヘルシーな食事を心がけたい人にピッタリですね。
3.日本盛 大吟醸
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米、米麹、醸造アルコール
- 精米歩合:50%
- 香りの種類:薫酒
- 日本酒度:+5.0
- 人気度:○
- 酸度:1.2
- 産地:兵庫県
キリリと冷やして香りも楽しめる日本酒。
お猪口ではなく、あえて飲み口の広いワイングラスでまず楽しんでほしいのが日本盛大吟醸の「香り」です。和食にも洋食にも中華にも合うお酒ですが、アルコール度数は16度と高めなためお酒好きからも高い支持を受けています。さっぱりとした和食はもちろん、鶏肉を使用した中華料理や洋食のマヨネーズこってりのサラダなどとも相性が良いので「日本酒に合う食事をしないから…」という方にも試してみてほしい一本。ボトルのデザインもワインの様なのでおしゃれなプレゼントとしてもおすすめです。
しっかりとした辛口を味わいたいならおすすめの辛口日本酒5選
辛口の日本酒の中でも超辛口と表記されているものや、樽酒、熟成度合の高いものになるとさらに香り高く辛口度がアップしていきます。「どうせ飲むならしっかりと辛口を感じられるものが飲みたい!」という方へのおすすめはどんなものがあるのでしょうか。
1.剣菱 黒松剣菱
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米、米麹、醸造アルコール
- 精米歩合:70%(変動あり)
- 香りの種類:醇酒
- 日本酒度:±0~0.5
- 人気度:◎
- 酸度:1.7
- 産地:兵庫県
うま口ながらキリッと辛口の男酒
日本酒度を見るといわゆる「旨口」にあたる黒末剣菱。
しかし一口目にくる味はしっかりとした辛口。焼酎にも似た感じのピリリとした風味です。飲み進めるほどにお米のまろやかさが出て来るけれど後味がくどくないとファンの多いお酒。江戸時代に赤穂浪士が討ち入りの前に出陣酒として飲んだお酒としても知られています。辛口だけどコクも欲しい!という日本酒好きがリピートし続けるおいしさです。冷酒の時には穀物っぽさのある濃厚な味わいですが、お燗するとふんわりと大らかな味に変化するので飲み方によって見せる顔が変わるのも魅力です。日本酒だけでお酒を楽しむ方もいますが、黒松剣菱は料理とともに楽しんでほしいお酒です。
2.今西清兵衛商店 春鹿 純米超辛口
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米、米麹
- 精米歩合:60%
- 香りの種類:醇酒
- 日本酒度:+12
- 人気度:◎
- 酸度:1.4
- 産地:奈良県
超辛口の純米酒はお食事のお供にピッタリ
米(五百万石)と米麹だけで作られたシンプルな純米酒。日本酒らしい日本酒を飲みたい!原材料は水と米にこだわりたいという純米酒ファンが増えつつある今日、注目のお酒です。日本酒がまだ甘口メインだった昭和60年代に「超辛口」として初めて世に出したのがこの酒蔵です。日本のみならずアメリカ・アジア・ヨーロッパなど世界数十か国で愛されているロングセラー。純米酒好きはもちろんですが、雑味のとても少ないスッキリとした味わいなので今まで純米酒には雑味があるから…とさけていた人にも飲みやすいおすすめの日本酒です。
3.菊正宗 純米樽酒
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米(国産)米麹(国産米)
- 精米歩合:70%
- 香りの種類:醇酒
- 日本酒度:+5
- 人気度:○
- 酸度:1.3
- 産地:兵庫県
吉野杉香る爽やかな辛口はのどごしキリリ
菊政宗の看板商品である樽酒は香りが良く木目が平均的な高級品質の吉野杉から作られた樽で作られます。樽酒の香りには「セドロール」と呼ばれる健康促進効果のある成分が含まれていることもわかり、飲むだけで癒されるアロマ効果も期待できます。
また、酒造りの原点ともいえる生酛(きもと)造りと言う昔ながらの製法で作られた一品。純米酒人気にともなって全量純米酒化した「純米樽酒」として2017年9月に発売したまだまだ新しいお酒です。お祝いの席などで樽から振舞われる樽酒のおいしさを家庭でも楽しめるとあって常温で樽の香りを楽しむもよし、ぬる燗でも良しの煮物などに良く合う純米酒好きにおすすめのお酒です。
4.黄桜 吟醸十二年貯蔵 秘蔵酒
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る
- 使用原材料:米・米麹・醸造アルコール
- 精米歩合:60%
- 香りの種類:熟酒
- 日本酒度:+4
- 人気度:◎
- 酸度:1.2
- 産地:京都府
人肌燗でほっこり楽しむ秘蔵っ子
冷酒やお燗がおすすめの日本酒が多い中で「人肌」と呼ばれるお燗がおすすめの日本酒です。人肌とは35℃くらいの温度を指し、いわゆる「ぬる燗」よりもぬるい温度です。酒米の代表選手、山田錦100%で作られた吟醸酒を12年間も低温熟成させました。熟成させているからこそ味わえる贅沢な落ち着きのある香りを楽しみたい方に。透明な日本酒が多い中で黄金のような色合いも魅力です。日本酒好きだけでなく、ウイスキーやワインなどの洋酒系のファンの方をもうならせる美味しさです。お酒好きなら試してみるしかありませんね。サバの味噌煮などのこっくりとした味の煮物と相性が良いお酒です。
5.日本盛 生原酒 大吟醸
画像出典:
Amazon
Amazonで詳しく見る楽天市場で詳しく見るY!ショッピングで見る
- 使用原材料:米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
- 精米歩合:50%
- 香りの種類:薫酒
- 日本酒度:+4
- 人気度:○
- 酸度:1.5
- 産地:兵庫県
超辛口の良いとこ取り♪新鮮生原酒
大吟醸といえば一升瓶!?少なくとも900㎖?というイメージは捨てましょう。日本盛の生原酒大吟醸は200㎖のボトル缶に入っている日本酒です。冷蔵庫で冷やしてそのまま食卓へ出せる手軽さ。しかも今までは蔵元でしか飲めなかった「生原酒」。日本酒はクセがあるからちょっと苦手という方も大丈夫、香りも味もスッキリしているだけでなく辛口なので飲んだ後に残る不快なしつこさがありません。キャンプやバーベキューなどのお供にも持ち運び安いボトル缶は「本当は日本酒を外で楽しみたいけれどワンカップはちょっと気が引けるし、空き瓶も重いし…」という人のお悩みもスッキリ解消してくれます!家飲みはもちろん日本酒党のアウトドアが楽しくなりますね。
辛口日本酒を購入時の気になる疑問・質問
日本酒の種類が沢山ありすぎてよくわからないという声は多いものです。それもそのはず日本国内では4~5万種類もの日本酒が流通しているのですから…。基本的な日本酒の種類や相性の良い食を知るだけでその美味しさは倍増しますよ♪
Q1:大吟醸や吟醸、本醸造の違いは何ですか?
日本酒の製法による違いのことです。昔は特級、一級、二級と分類していました。現在は日本酒の種類が豊富になり、細かく分けると16種類にもなります。そこで下記のような「特定名称」で分類されています。
- 大吟醸酒: 精米歩合50%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。
- 純米大吟醸:精米歩合50%以下、麹歩合15%以上、アルコール添加なし。
- 吟醸酒: 精米歩合60%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。
- 本醸造酒 :精米歩合70%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。
- 純米酒:精米歩合の規定なし。麹歩合15%以上、アルコール添加なし。
添加しているアルコールは醸造アルコールと呼ばれるものです。純度が高く無味無臭で、添加することによって酒質がクリアになって香り高くなると言われています。米と水だけのお酒でなければ日本酒じゃない!とこだわる方もいますが、多くの日本酒に醸造アルコールが添加されることによって味の個性や特徴が引き出されています。
また日本酒の香りの世界も醸造アルコールの添加によって大きく広がるのです。
Q2:辛口日本酒にはどんなおつまみが合いますか?
辛口の日本酒はその原料や製法などによって実に個性的な味やコク、キレなどが魅力です。甘口の日本酒に比べて料理とケンカしないのでいろいろな料理に合うことは確かですが、辛口日本酒の良さを存分に感じながら楽しむなら「素材の味を生かしたおつまみ」を選ぶことが大切です。基本としては海鮮系や白身の魚などと相性がよいと言えるでしょう。
同じ辛口でもお酒の種類によっておすすめおつまみは違う
- 吟醸系:素材をいかしたさっぱり系のおつまみ
- 純米系:しっかり味の料理。和食にこだわらずともOK。乳製品とも相性◎
- 本醸造:幅広い料理と合う
このような特徴がありますが、共通しているのは「塩分」のあるものと良く合うということです。お酒を飲むと味を感じる「味蕾」が鈍くなることから塩分の多い塩辛や明太子など塩味のおつまみが口内をリフレッシュしてくれるため「よりお酒がススム」おつまみとして知られています。辛口日本酒の場合、冷やして飲む時には風味が「白ワイン」にも似ていることから、白ワインに良く合うおつまみを選ぶと良いと言う方もおられます。
まとめ
日本酒と言えば辛口と甘口があるものの、好みによって飲む銘柄も固定されてしまいがちです。日本代表のお酒としてそれぞれの産地の特徴の生きた日本酒を飲み比べないなんてもったいないと加藤さんは話します。日本酒では辛口が料理との相性も良いことからイチオシなので、素材にこだわったシンプルなおつまみでヘルシーに日本酒ライフを楽しみましょう。日本食を見直し、普段飲むお酒を日本酒に変えることで一日の終わりをリラックスして過ごせるようになり、明日からをパワフルに過ごす原動力になるかもしれません。もちろん飲みすぎにはご注意ですが(笑)