美味しいドリップコーヒーを淹れるのにおすすめなコーヒーポットを知りたい!でも探してみると思った以上にいろいろな種類があるのです。迷ってしまう人も多いはず。そこで...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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おいしいドリップコーヒーを淹れるのにおすすめなコーヒーポットを知りたい!
でも探してみると思った以上にいろいろな種類があるのです。
迷ってしまう人も多いはず。そこで専門家に14個選んでもらいました。
ぴったりのコーヒーポットを見つけましょう。
ママアイテム編集部
コーヒーポットの注ぎ口の形は大きく分けると「細口タイプ」と「鶴口タイプ」の2種類に分類されます。「細口タイプ」は、根元から注ぎ口までが均等に細く、それゆえ一定の細さを保ちながら、ゆっくりと時間をかけながら淹れることができます。
そのため、初心者にはこの「細口タイプ」が使いやすいとされています。一方で、太く湯を注ぎたい場合には、細口タイプだと難しく感じられるでしょう。
比較的多く見られ、ペーパードリップやネルドリップに対応しています。
「鶴口タイプ」は、読んで字の如く、注ぎ口が鶴の口のような形をしていて、根元が太く、注ぎ口にいくにつれて細くなっている構造です。
そのため、お湯を細くも太くも注ぐことができ、スピードも調節できます。しかし、細くも太くもできるということは、ある程度の技量も必要ということです。
そういった意味で、使いこなすのには慣れが必要で、初心者よりかは中級・上級者向けであるとも言えます。
まず考えたいのが、「容量」です。あなたはどれだけのコーヒーを淹れることを前提としていますか?
朝起きてすぐに自分用のコーヒーを淹れるためなのか、家族の分を淹れてあげるのか、会社用になるべく大人数分を一度に作れるものが良いのか、はたまた業務用として不特定多数の人に淹れるコーヒーなのか。想定している量をまず考えてみましょう。
お湯を注ぐ際にに長時間持っていなければいけないため、容量が大きいとその分大変なことは想像できます。そのため、「いつも」使う人数を考えて買うのがポイントです。
朝食用などに、基本的に毎日1〜2人分で使うことが多いようでしたら、1人用の容量で考えたほうが使い勝手が良いでしょう。
逆に、3人以上の家族や、会社などで一度に複数人分のコーヒーを作れた方が都合が良い場合は、3人以上の容量のあるものを購入した方が賢い選択となるでしょう。
人数 | 1〜2人 | 3人以上 |
容量 | 500〜900ml | 900ml以上 |
コーヒーポットの材質もさまざまです。それぞれの特徴を知って、目的や好み、用途にあったものを選びましょう。
例えば、ホーロー製は割れてしまうリスクはありますが、材質がコーヒーの味に影響しないので、より味の追求をしたい人にはピッタリです。
また、インテリアとしても良い味を出してくれます。思った以上にコーヒーポットは、インテリアとしての要素が強い調理器具です。商品を知れば知るほど、その見た目の美しさや特徴に魅了される人も少なくありません。
一方で、味の違いよりも、まずは使いやすさが大事と思う初心者の人には不向きかもしれません。
このように、人によって目的が異なり、それに合った材質選びが必要になってきます。下の表を見て、自分の目的に適った材質の目星をつけておきましょう。
材質 | ステンレス製 | ホーロー製 | 銅製 |
特徴 | 割れにくく、耐久性に優れている。 お湯が適温まで下がりやすい。 | 味を追求する人にとっては材質が味に影響しないため有利 | 熱を通しやすく、落着いた雰囲気を感じられる |
良い点 | ・割れにくい ・耐久性がある | ・材質が影響しにくいのでコーヒーを追求するのにとてもいい | ・熱を通しやすいので、すぐ沸かせる |
悪い点 | ・ピンキリである。 ・材質に影響する場合も。 ・すぐぬるくなる。 | ・割れやすい ・手入れがむずかしい | ・錆びるので、お手入れが大変 |
こんな人にオススメ | 初心者の人にはおすすめ | 味にこだわり、追究する人にはおすすめ | はやく沸かしたい人 |
IHか直火対応かも事前チェックしておきたいところです。自宅のキッチンがIHであるのに、直火対応のものを買ってしまって失敗ということがないように、買う前に必ず確認しましょう。
実際、IHか直火かを確認せずに購入してしまうというのが、コーヒーポットを購入する際に多くの人が失敗するポイントとも言えるようです。まずはここをチェックして、第一関門を突破しましょう。
5.長く清潔に使いたい!お手入れがかんたんなもの
どうせならコーヒーポットも気に入ったものを、長く清潔に使いたいですよね。そうするとお手入れがかんたんであることも重要なポイントになってきます。
洗いにくい食器ほど、面倒になって使わなくなったり、大切に使いたくても綺麗に洗えなくて寿命が短かったり、悲しい結末を迎えてしまいがちです。
お手入れがかんたんなコーヒーポットの特徴としては、フタが取り外し可能なこと、またはフタ部分が広いことが挙げられます。洗うときのことを考えれば納得ですよね。
ブランドによって、コーヒーメーカーもそれぞれ特徴があります。ここで少しコーヒーポットを世に送り出しているメーカーが、どのような会社であるかも知っておきましょう。
ここに登場する5つのブランドは、どんな会社かまでは知らないけれど、聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。それならぜひ、この機会に知っておきましょう。
これらのブランドの特徴や背景を頭に入れておくことは、商品を購入する上でもきっと役に立つはずです。5つのブランドそれぞれの概要をおさえておきましょう。
1958年、喫茶店ブームのさなか、創業されたコーヒー機器総合メーカー。自社ブランド製品の製造販売以外に、国外製品の輸入業務も行なっています。
ドリッパーはとくに有名で、カリタ式とも言われるその形は扇型で三つ穴式であるのがその特徴です。
カリタのロゴは誰もが一度はどこかで目にしたことがあるというくらい、日本ではおなじみのブランドです。
1921年の創業の、日本で唯一の工場を持つ耐熱ガラスメーカー。創業当初から一貫して、耐熱ガラスの企画、製造、販売を行っています。
耐熱ガラスとガラス加工の技術で、コーヒーサイフォンをはじめとするコーヒー関連器具や、キッチンウェア、ペット用品やアロマなど幅広く商品を展開していることで有名です。
ハリオの円錐型のドリッ旨パーは味(コーヒーオイル)をより多く抽出することができると評判で、世界各国で愛されています。
イギリスの代表的な調理家電ブランドで、電子ケトルの生みの親とも呼ばれています。1955年、電子ケトルを発売し大きな成功を収め確固たるポジションを確立しました。
電子ケトル以外にも、コーヒーメーカーやオーブントースターなどの調理家電を幅広く展開し、世界各国で高い評価を得ています。
品質の高さやデザインのみならず、技術力の面で非常に優れたブランドとして知られ、ヨーロッパ、アメリカをはじめ世界各国で高い評価を得ています。
4.タカヒロ
コーヒーポットをはじめとする業務用調理器具を取り扱っていて、コーヒーポットでは「雫」シリーズが有名です。
この「雫」シリーズは、湯を細く長く注ぐことができて、タイミングや量もコントロールしやすいのが特徴です。まさに「雫」レベルで湯量をコントロールできるスペックと、おしゃれなデザインで人気を博しています。プロからも熱い視線を寄せられ、業務用としてカフェなどで見かけることも多いでしょう。
5.bonaVITA
サードウェーブコーヒー発祥の地シアトル生まれの海外ブランドです。
日本では他のメーカーほど知名度は高くないのですが、海外ではかなり人気で、コーヒーメーカーやドリッパーなどのコーヒー関連の調理器具を取り揃えています。電気ケトル型のコーヒーポットがとくに有名で、保温機能付きのものは日本でも高い人気を誇ります。
・注ぎ口の細さと種類
・容量
・直火・IHのどちらに対応しているか
・素材
・お手入れのしやすさ
・保温性
コーヒーポットを使用するコンロがIHなのか直火なのかは、コーヒーポットを購入する際にきちんと把握しておく必要があります。
新しい建物などは、どちらかというとIHであることが多いかと思います。それに合わせて、IH対応の調理器具も主流になってきていますよね。
ここではそんなIHに対応するオススメのコーヒーポットをピックアップしてみました!
IH対応なのはもちろん、ガスコンロの直火にもエンクロヒータなどのヒーターにも対応しているので場所を選ばず、プレゼントにもぴったりです。
細口タイプなので湯量をコントロールしやすく、初心者でもかんたんにコーヒーを淹れられると好評です。持ち手は手にフィットする波型設計。さらにグリップが付いているので、高温化することがなく安心です。
見た目がコロンとしていて可愛いので、キッチンに置きっぱなしでも気になりません。
耐久性に優れた18-8ステンレス性でフタが取れること、底が低い特徴から洗いやすいのでお手入れもしやすいと好評です。
大人数に使う予定がなく、1〜2人用のドリップコーヒーに使うなら最適です。
IHやガスコンロはもちろん、クッキングヒーターにも使用可能です。注ぎ口の造りから、お湯を細く注ぐことができるので、定評があります。
デザインのシンプルさ、注ぎ口から真下に落ちるイメージで湯を注げるところが人気の秘密です。
自宅や会社の火元がガスコンロで直火、引っ越す予定もないという場合は、直火対応のコーヒーポットを選びましょう。
IH用の調理器具が増えてきているとはいえ、直火対応のコーヒーポットの選択肢は比較的多いように思います。その中でも、自分の目的や好みに合ったものを見つけて、コーヒータイムを楽しみましょう。
注ぎ口が細く、湯量の調節がしやすいので時間をかけておいしいコーヒーを淹れることができると評判です。
シルバー以外のカラーもあり、インテリアとしてもサマになります。ただ、熱が伝わりやすいので、触れる際には気をつけましょう。
従来のタカヒロのコーヒーポットに比べ、4mm注ぎ口が細いので、狙った位置に的確に湯を落とせると好評です。フタを取れば8.5cmの開口部に楽々手を入れられるので、お手入れしやすいのもポイントです。
値は少し張りますが、購入してよかったという意見が多くみられるので、結果的には満足する可能性が高い商品と言えるでしょう。
銅は熱伝導性が良く、温まりやすいので複数回注ぎ分けるハンドドリップにオススメ。極細の注ぎ口が、湯量の調節を手伝ってくれます。
また、銅製なので使い込むほど味が出てくる楽しみもあります。独特な形から醸し出されるレトロな雰囲気は、インテリアとしても大いに活用したいところです。
電気式のコーヒーポットは、温度調節ができたり、保温機能が付いていたりととても便利です。注ぎやすさや見た目も他のものと劣ることがないので、優秀です。
従来のコーヒーポットから更に手軽さや便利さを追求したい人にはオススメなのが電気式のコーヒーポットです。
お湯が沸く早さは電気ケトルならでは。コーヒーポットの形とクールなマットブラックの色味がスタイリッシュな雰囲気を作り出してくれます。
細口なのでドリップの際も安心。パワー、見た目、パフォーマンスのすべてを兼ね備えた逸品です。都会的な暮らしにぴったりです。
60〜100℃という広い温度帯で1℃刻みに温度設定ができます。「hold(保温)」ボタンを押せば、設定した温度で最大1時間の保温が可能なのも嬉しいですね。
保温ができるコーヒーポットは少ないので、保温機能を優先したいのであればこれを選べば、間違いないでしょう。
サードウェーブコーヒー発祥の地シアトルから誕生しただけあり、世界チャンプを始め、日々「究極の一杯」追求する人々からも評価を得ている本格派なのが特徴です。一年間保証付きです。
細口でドリップに便利なのはもちろん、コードレスなのでひっかかる心配もありません。シルバー以外にも色のバリエーションがあり、レトロな雰囲気も併せ持っているので、インテリアとしてもおしゃれです。
目盛りが付いているので、水を入れる際に目安となります。広口設計でお手入れもかんたんという優れものです。
ステンレスタイプは環境にも優しく、耐久性に優れています。そしてオールステンレスならではのシンプルなかっこよさが魅力でもあります。
かわいさや派手さよりも、無駄な機能はいらないからシンプルにコーヒーを楽しみたいという人にはオススメです。
飾り気のない凛とした存在感が際立つステンレスケトル。シンプルならではのかっこよさが魅力です。
さらに、メリタ式のドリッパーを使っているなら相性抜群です。また、1300mlという大容量なので、コーヒー以外の用途にも使えて重宝するはず。
取手部分が二重構造になっていて、注ぎやすく熱くなりにくいのが特徴です。オールステンレスなので、耐久性にも優れています。フタもしっかり閉まるので安心です。
何よりお値段と比べると、パフォーマンスが際立ちます。お値段を考えるなら断然オススメです。
ホーロー製のコーヒーポットは保温性や耐久性を備えたものが多く、その見た目も特徴的です。
インテリアとしても、置いてあるだけで独特の雰囲気を醸し出してくれます。そのせいか、プレゼントとして贈る方も多いようです。
ホーロー製なので、保温性や耐熱性も高く、何度も注ぎ分けるハンドドリップコーヒーにぴったりです。
特徴的なのが、ペリカンのくちばしを思わせるユニークな形状の注ぎ口。これが湯の太さの調節を可能にしています。他にはないユニークな注ぎ口で、今まで淹れたことがない一杯を楽しめるはず。ホワイトとレッドがあり、見た目のかわいさもポイントです。
ホーローならではの発色の良さとツヤ感に加え、カラーバリエーションも豊富でインテリアとしても楽しめます。
ガラス質でコーティングされているため、においがつきにくく清潔なので大切に扱えば長く使えます。職人が一つひとつ丁寧に作っているたmr、「日本製」という点も、他とは一線を画しています。「良いものを長く使いたい」という思いが強い人にはきっとしっくりくるはずです。
持ち手が天然木になっているため、手に持ったときに支えやすいと好評です。IH・直火ともに使用可能なので場所を選びません。
形や色、ホーロー製であることに加え、天然木でできている点などもナチュラルテイストのインテリアとしてよく映えます。主張しすぎず、他のインテリアの邪魔をしない絶妙さも人気です。
おすすめのコーヒーポットを見てきましたが、このあたりで質問なども出てきたのではないでしょうか?
疑問は購入する前に解決しておきましょう!多くの人が疑問に思う事項をまとめてみました。参考にしてみてくださいね。
ホーロー製のものや、取手部分が熱くならないように加工されているもの以外は熱くなります。鍋つかみを使ったり、少し冷ましてから使用する必要があります。
とくに女性は手の皮が厚くない人が多いので、火傷などには十分に気をつけましょう。
コーヒーポットは、これまで紹介してきたような、ドリップ式でコーヒーを淹れる際にお湯を沸かす(もしくは沸かしたものをコーヒーポットに移してから注ぐ)ために使うポットです。コーヒーポットに入っているのはコーヒーではなく、お湯(沸騰する前は水)です。
一方、ティーポットは、ポットの中にすでに沸騰したお湯と茶葉を入れ、ポットの中でお茶を抽出するために使います。中に茶葉をこすフィルターがついているものもあります。
このようにコーヒーポットとティーポットは使い方がそもそも異なります。また、形もコーヒーポットがヤカンのような形のものが多いのに対し、ティーポットは急須のような形のものが多いです。
ただ、コーヒーポットで沸かしたお湯をティーポットに入れて使ったり、ティーバックを入れたカップに、コーヒーポットで沸かしたお湯を入れて使うのは全く問題ありません。
ふつうのポットやヤカンからコーヒーをドリップしようとすると、うまく注げなかったという経験はありませんか?それはお湯の量の調節ができずに、ドバッと出てきてしまったからではないでしょうか。
その経験からもわかるように、まず第一に、注ぎ口が大事になってきます。コーヒーポットの注ぎ口は細く独特な形になっていますよね。この形でなければ、湯量を調節することができず、一気にお湯が出てきてしまったり、落としたい位置にお湯を落とすことができません。
こういった過程は、おいしいコーヒーを淹れる際には、とても重要なことなのです。それゆえ、湯量の調節や位置などを思うままに調節できるから、コーヒーポットで淹れたコーヒーはおいしいと言えるでしょう。
まず、コーヒーポットに水を入れ、火にかけます。(もしくは、ヤカンやポットなどで沸騰したお湯をコーヒーポットに移します)
ドリッパーにフィルターをセットし、コーヒー豆の粉を適量入れておきます。そこにコーヒーポットからお湯を注いでいきます。ゆっくりと注いでいくのがポイントですが、注ぎ方は自分好みでOKです。
このように、慣れれば難しいことはありませんのでご安心ください。
電気ケトル式のコーヒーポットが直火やIHと大きく異なる点は、温度調節が可能であるところです。また、保温機能が付いているものもあり、便利さが格段にアップします。
ワンタッチで操作することも可能なので、手軽さという面では他のコーヒーポットとは比べ物にならないでしょう。
時間をかけてじっくり楽しむというよりは、よりスマートにコーヒータイムを楽しみたい人向けと言えるでしょう。
コーヒーポットとひとくちに言っても、これだけさまざまなタイプのものがあると、購入するときに迷ってしまいますよね。
そんなときは、今回紹介したように、火元はIHなのかガスコンロなのか、容量はどれくらいのものが適しているのか、注ぎ口はどんなものが自分には合っているかなどをまず基準にして絞り込んでみると良いかもしれませんね。
あとは意外とコーヒーポットはインテリアとしての要素もあるので、自分好みのものを選ぶのも良いですね。視覚的にテンションが上がるものを毎日使えば、きっとその分幸せな気持ちになれるはずです。
そして何より、自分の目的や用途に合ったコーヒーポットを探してみれば、きっとお気に入りの一点に出会えるはずです。
今回は、コーヒーポットに詳しい専門家にヒアリングを行って、オススメのコーヒーポットを徹底調査しました。商品を選ぶ際のポイントを参考に、自分に合ったコーヒーポットを選んで、ぜひとも至福のコーヒータイムを楽しんでくださいね。