一口でエレキギターのおすすめといっても、ボディ本体の素材や弦の振動を拾ってくれるピックアップによって奏でられる音はまるで違ってきます。初心者から上級者まで、エレキギターの選び方とおすすめ10選をご紹介します。
一口でエレキギターのおすすめと言っても、ボディ本体の素材や弦の振動を拾ってくれるピックアップによって奏でられる音はまるで違ってきます。
どういった音を奏でられるかはもちろん、バンドサウンドの花形であるギターは見た目のデザイン性も重要ですよね。
見た目の好き嫌いは個人差がありますし、奏でられる音もどんなジャンルの音楽が好きかでまちまち。
ここでは、「弾きやすさ」にスポットをあてて、ギター初心者から上級者まで納得できるおすすめのギターについて掘り下げていきましょう。
ママアイテム編集部
今回はエレキギターに限定してその歴史を紐解いていきます。1920年代に誕生し、古い歴史を持ち、当時から現代まで生き残っているメーカーはそれだけ支持を受けているギターを製造しているという証拠。
ただし歴史ばかりではなく、さまざまな選び方のポイントに着目しましょう。エレキギターの選び方のポイントは主に次の2つです。
ギターを選ぶ場合、音はもちろん大事なのですが見た目も大事なポイントです。
エレキギターはいわゆる、共鳴胴を持たない「ソリッドギター」に大別されますが、ソリッドギターにも沢山の種類があります。
Gibson(ギブソン)というメーカーが製造した、ひょうたんのような形の世界的に有名な人気のギターです。
木目柄がスタンダードですが、真っ白や真っ黒なボディやさまざまなカラーリングも増えています。
ストラトキャスターとは、Fender(フェンダー)というメーカーが製造したエレキギターのこと。
前述のレスポールと比較するとボディがスリムで薄めに作られており、世界中で人気のスタンダードデザインになります。
ストラトキャスターと同じくFenderが製造したエレキギターです。
ジャキジャキ音やチャカポコ音といったいわゆる「カッティング奏法」に適したギターになります。単音弾きよりもコード弾き時のサウンドに定評があるため、ギタリストというよりもボーカル・ギターを担当しているミュージシャンが好んで用いることが多いです。
SGはGibsonが製造したエレキギターで、レスポールよりも薄いボディで、クワガタのようなデザインが特徴的です。
軽いために女性アーティストなどがよく使用しています。見た目のキュートさとは裏腹に攻撃的なサウンドを作りやすいため、ヘヴィメタルやハードロック系のミュージシャンから高い支持を受けています。
弓矢のような尖ったデザインで、主にハードロックやパンクなど激しいサウンドのミュージシャンに好まれているのがVシェイプです。
Gibsonの「フライングV」は人気が高いモデルです。
ボディのデザインが左右非対称という特徴を持つのが「ジャガー」と「ジャズマスター」です。Fenderが製造したエレキギターであり、ストラトやテレキャスとは違った独特のデザインは根強い人気があります。
ジャガーはハードめのロックミュージシャンに愛用されることが多く、その音は攻撃的なサウンドですが、ジャズマスターは空間系の音が得意で、フュージョン系のテクニカルなミュージシャンに愛用者が多いです。
ディンキーは別名スーパーストラトとも言われているデザインのエレキギターになります。
ストラトと似てはいるものの、ちょっと尖った攻撃的なフォルムです。ハードロックやヘヴィメタル、オルタナティブなど速弾きなどテクニック重視のギタリストに人気が高いモデルになります。
デザインの次に重要視すべきは、ブランドです。高級バッグなどと同じようにエレキギターにもブランドが存在します。
エレキギターの種類でも挙げましたが現在主流のギターは、誰もがその名前を耳にしたことのある世界的に有名な老舗ブランドです。
例えば「レスポールといえばGibson」、「ストラト、テレキャス、ジャガーといえばFender」というように、これらのブランドは、時代を築いたミュージシャンの要求にマッチした超高級ギターを開発し、多くの有名人に愛用されてきました。
そして時代が進むにつれて他の会社から、価格も安く気軽に購入しやすい多くのコピーモデルが生産されてはいますが、やはり「エレキギターの名器」と呼ばれる本物のサウンドには適わないでしょう。
ブランドやメーカーにはそれぞれにこだわりを持ってエレキギターを製造しています。老舗と言われるメーカー・ブランドは、新興メーカーとは全く違います。
ここでは最低限抑えておくべきエレキギターメーカー・ブランドを紹介しましょう。
アメリカはナッシュビルに本拠地を持つ楽器メーカー「Gibson」。前述で紹介したとおりレスポールを開発した先駆者であり、数多くのミュージシャンが愛用しているギターブランドです。
レスポールが最も有名ですが、フライングVやエクスプローラーなどのエレキギターやES335、ES175、J-200などのアコースティックギターなども人気が高いです。
アメリカはスコッツデールで1946年に誕生した楽器メーカーで、ストラト、テレキャス、ジャガーといったヒット商品を連発してきました。
1970年以降、日本国内で海賊版のギターが出回ったことでフェンダージャパンが誕生し、独自のギター製造を行うようになったという逸話もあります。
Epiphoneは紹介したGibson傘下のギターブランドになります。傘下というと劣化版のように思えるかもしれませんが、エレキギター初の「トーンコントロール機能」を付けたメーカーです。
また6弦と12弦ギターを合体させたダブルネックギターを初めて製造し、従来のエレキギターの概念を覆した革新的なブランドとして愛されています。
Ibanezは日本の星野楽器が1957年にスペインのギター工房を買い取って立ち上げたギターブランドです。当初はニューミュージックバンドのギタリストを広告塔にしていました。
80年台のヘヴィメタブームの際、スティーブ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニ、ポール・ギルバートなどの世界的ギタリストと契約を結び、”ヘヴィサウンドや速弾きならIbanez”というイメージを植え付けました。
YAMAHAは日本を代表する楽器メーカーですね。ピアノというイメージも強いかもしれませんが、ギターでも世界的に評価されています。
1966年に国産のフォークギターを製造し、エレキギターは同じく1966年にSGを製造することに成功しました。キーボードなどの製造技術と融合したアコギとエレキの融合モデルAEXシリーズなど、世界最先端のアプローチをし続けています。
エレキギターはギター本体を購入しただけでは音源を聞いたようなサウンドを奏でることはできません。アンプやギターとアンプをつなげるシールド。更に弦を弾くためのピックが必要です。
しかしこれらを選ぶのにも、ギターのことが分かれば分かるほどにこだわりが出てくるもの。ただしそこにこだわるのはギターがある程度に弾けるようになってから!ここでは初心者に最適な初心者セットを紹介。
人気の高いレスポールタイプで、サウンドには定評があるギターブランドESP直径のEDWARDS(エドワーズ)が製造を手掛けたエレキギターです。
交換用のギター弦やケース、ギタースタンド、ピック、シールド、アンプやチューナーなど、これだけあれば練習に困らない13点ものアイテムがセットになったビンテージハニーバースト。「まずはギターを下げたかっこよさを!」という、初心者にバッチリなエレキギターセットです。
初心者セットのウィークポイントは本格的なモデルと比較すると、ギター本体やアンプなどの全てのアイテムがどうしても劣ってしまいます。
なかでも大きな違いに感じるのがアンプ。RS420はYAMAHAが誇る丸みが美しいSGタイプのギター本体にプラスして、世界的有名アンプメーカーであるMarshall(マーシャル)の「小さなモンスター」ことMG10CFがセットになっている商品です。
初心者とはいえ、クリーンサウンドに加え、オーバードライブチャンネルの音も奏でたい欲張りさんにおすすめなセットになります。
SELDER(セルダー)のST-16はストラトキャスタータイプの初心者セットです。
その魅力はとにかく安いの一言に尽きます。本体にプラスしてピックやピックケース、シールドやストラップ付き。ミニアンプは3Wミニアンプを採用。
9V電池での駆動ができるためどこでも持ち運ぶことが可能ですし、アダプター駆動も可能な上、オーバードライブ(歪み音)に切り替えることも可能です。他にも初心者には使いやすいと評判のKORG GA-2チューナー付き。
「ギターのことは全く分からないけどとにかく弾いてみたい」という入門者には嬉しいセット内容といえるでしょう。
ある程度にギターが弾けるようになってくると、よく耳にする「音源とのギャップ」を強く感じるようになるもの。
アンプやエフェクターを利用することでそれなりの音に近づけることは可能です。
しかし実はギター本体に問題があり、「弾きたい音が出せない」「アーミングなどのテクニックが使えない」ということも多々あります。初心者を抜け、「音」や「プレイ」にこだわりたい中級者向けの商品を紹介します。
Squier(スクワイア)はそもそも独自で経営していた弦楽器メーカーでしたが、1965年にFender社に買収されました。それ以降はFenderのギターをリリースする一つのブランドとして生き残っています。
つまり裏を返せばFender直系のギターブランドになり、このBullet StratocasterはFenderの代名詞であるストラトの特徴をそのままに受け継いでいます。その上でFenderのストラトよりも安価に手に入れられるコスパの高いエレキギター。初心者以上、上級者(プロ)未満の丁度よい中級者向けのギターと言えるでしょう。
Epiphone(エピフォン)のレスポールというと、Gibsonの廉価版のイメージを抱く方もいるでしょう。しかし会社の設立当初はあのGibsonと争っていた本格的なギターメーカーでした。
そのスピリッツは現代になっても受け継がれており、確かにペグやヘッド部分の形は違っていても品質自体は決して悪くはなく、特徴的なサウンドを奏でてくれます。
正真正銘のレスポールに限りなく近い逸品を手に入れたい中級者のギタリストにはおすすめできる1本でしょう。
「レスポールといえばやはりGibson」。これは揺るぎないギター業界の通説であることに間違いはありません。
レスポールギターが欲しいという方には、Les Paul CMはかなりおすすめできる一本と言えます。なぜなら伝統的な仕様であるトップ材にメイプル、バックにはマホガニーという木材の使い方をきっちりと引き継いでいるため。これによってGibsonのレスポール特有の本格サウンドが手に入れられます。
初心者を脱してサウンドにこだわりたいけれど、数十万、数百万もするプロ仕様のクラシックモデルには手が出せないという中級者に最適な一本です。
FERNSNDES(フェルナンデス)は1972年に誕生した日本のギターメーカーです。日本を代表するアーティストである布袋寅泰やhide、横関敦など数多くの有名ギタリストが愛用しているギターを製造していることでも有名です。
自社工場を持たずに、製造はアウトソーシング化していますが、企画力や設計力、機能面、デザイン性に優れたギターメーカーと高く評価されています。そのなかでも即戦力としてライブ映えするギターがFR-STANDARD。
代名詞であるサスティナーは未搭載ですがスペックでは一切妥協をせず、どのジャンルにも対応できる即戦力ギターと言えるでしょう。
上級者になればなるほど、奏でられるサウンドやライブ映えなどの見た目にこだわりが生まれます。
さらにプレイ面での弾きやすさや持ち心地など、さまざまな面を重要視するようになるでしょう。いくつもの要求を満たしたエレキギターは値段が高くなるのは当然です。
ここではプロを目指す上級者向けのエレキギターを見ていきましょう。
Fenderがテレキャスターの生みの親であることは前述した通り。このため世界中のギタリストから高い支持を受けています。
この「Made in Japan Heritage」は、ビンテージ楽器の至高の演奏体験を追求したシリーズ。Fender Custom Shop で「マスタービルダー」として知られるマーク・ケンドリック氏監修のもと、ビンテージファンを満足させるスペックを詰め込んでいます。
レスポールの本機であるレスポールスタンダードが元になり、キッズも手にしやすい作りや価格になっているのがレスポールトリビュートのコンセプト。
本機だと10万円では利かない高額になってしまいますが、トリビュートモデルなら比較的安価にGibsonのレスポールを手にできるため人気です。
伝統のフロントメイプル、バックマホガニーはそのままに黄金に光り輝くデザインはステージの主役間違いなし。モダンサウンドでは細かな指の動きが求められることが多いですが、それに合わせたスリムテーパーネックになっていることが最大の特徴です。これにより比較的手の小さめな日本人にも弾きやすい仕様になっています。
YAMAHAのギターの特徴は何と言ってもデザイン性や操作性がシンプルで無駄がないこと。このためどのような音楽においても幅広く対応ができ、かつオリジナリティもあります。
またボーカロイドの開発など、さまざまなジャンルの音楽事業で得た知識を自社の商品に落とし込んでいる点も素晴らしい点。REVSTARは満を持して登場した新シリーズであり、RSP20CRはそのフラッグシップモデル。
REVSTARシリーズの中で最高品質の機能や性能が特徴です。
エレキギターを選ぶポイントは大体分かったとは思いますが、まだまだ疑問や質問はあるでしょう。
いくつかエレキギターに関する質問とその答えを紹介していきます。
大きな違いはエレキは電気信号を使って音を出すということです。クラシックやアコギのように、ボディに丸い穴(サウンドホールという)がないのはそのためです。
ボディ部分についているピックアップという部品が弦の振動を拾い、電気信号に変えてアンプに送って音を出しています。逆にアコギは自然の音を重要視するギターになります。
木の素材にこだわったり、弦や張力がエレキとは全く異なります。
最初に言いたいのは、曲の難易度が高い曲が名曲とは言えないということ。上手くなりたいなら、やはり熱心に練習をすることです。自分が好きな曲をコピーしましょう。
しかし、いきなりテクニカルな速弾きやライトハンドなどが入っている曲だと、あまりの難しさに挫折しやすいかもしれません。まずはボーカルのギターパート部分(コード引き部分)をコピーしてみましょう。一曲弾けるようになったという達成感と自信をつけることがまずは大切です。
そこから徐々にリードギターパートのリフ部分であったり、ソロ部分で使われているテクニックだったりを練習していきましょう。パンク系やロック系のボーカルパートの場合には、比較的パワーコードやコード弾き、かんたんな単音リフ演奏などで一曲が終わるケースが多いので自信をつけ楽しみながら上達するには最適ですね。
エレキギターを手に入れればもう何も購入する必要はないなんてことにはなりません。とくに消耗品である「弦」は頻繁に交換をする必要が出てきます。
弦の違いによってもサウンドに違いが出てきます。弦は手の汗で錆びついてしまったり、手垢がついてしまい上手く振動せずに音が出ない、伸びない、弾きづらいなどの状態になってしまいます。弾きやすく、柔らかい弦の「アーニーボールのSuperSlinky(スーパースリンキー)」は初心者におすすめな商品として代表的です。
細さが04から42と細めのサイズになっていてスーパーライトゲージと呼ばれます。弦の素材としてお馴染みのニッケル素材で品質の割にお手頃な値段ですのでおすすめですよ。
エレキギターには種類やデザインのタイプなどがあり、カッコ良さ、奏でられる音、弾きやすさ、マッチングする音楽ジャンルなど、購入の際には気をつけるべき点が沢山あります。
初心者、中級者、上級者といったそれぞれの段階でもエレキギターに求めるものは違ってくるので、ギターを購入するならじっくりと時間を掛けて探していくべきでしょう。
なかでもブランドは大事なポイントですが、老舗の有名メーカーのエレキギターとなると安い買い物ではありません。試し弾きや所有している機材との相性なども確認しながら、自分にぴったりの1本を見つけてください。