自転車のおすすめな選び方について、専門家の見解を交えながらまとめました。エコでアクティブなアイテムとして人気上昇中の自転車ですが、そのタイプは無数にあります。そ...
自転車のおすすめな選び方について、専門家の見解を交えながらまとめました。
エコでアクティブなアイテムとして人気上昇中の自転車ですが、そのタイプは無数にあります。そこで今回お届けするのは、安いものは安全性が低いの?街でよく見かけるカッコいい自転車は便利なの?という時にぜひ参考にしていただきたい情報をはじめ、有名メーカーの定番やおしゃれなシティサイクルの中から厳選したおすすめの10選です。
健康志向で乗る方も、最新の流行が気になる方も、じっくり比較してお気に入りのニューギアを見つけてくださいね!
ママアイテム編集部
自転車が必要になった時は何を基準に選んだらいい?欲しいタイプが決まったら次にチェックするべきポイントは?用途や機能に合わせて、選択肢がグンと広がる選び方を紹介します。
ある大手調査機関の調べでは、アンケート対象者の約70%以上が自転車を所有していたそうです。中には用途に合わせて複数台を所有しているという人もチラホラ。
「通勤・通学」に自転車を使う人は若い世代を中心に多く、「家から職場まで」「駅までの足代わり」など、移動する距離やルートによって自転車のタイプもさまざまです。
一般的な自転車のタイプには次のようなものがありますので、用途によって選んでみてください。
自転車フレームの素材には意外とたくさんの種類があるのをご存知でしょうか。それぞれ機能や特色が異なり、価格にも反映されていますのでチェックしてみてください。
近頃では幼稚園や保育園への送迎に便利なチャイルドシート付き自転車を中心に、安全性を考慮した重心の低い自転車も多く出回っています。一般的なシティサイクルのタイヤが24~26インチであるのに対し、低重心タイプは小さめの20インチで車体が低いのも特徴です。ペダルの上に立ったまま静止する(スタンディング・スティル)マウンテンバイクを見ても分かるように、二輪車は重心が高いほどバランスを補正しやすく車体が安定します。落ち着いた走行ができるため乗り心地が良い反面、操作性が悪いことに加えて転倒した時に危険です。以上の点から、街乗りでとくに安全性を重視する場合はカーブが曲がりやすい低重心のものをおすすめします。
また、自転車は道路交通法に違反すると罰せられる「軽車両」であり、他者の安全性にも気を配る必要があります。意外と知らずに乗っていることも多いので、法規に従って安全に走行しましょう。以下の警視庁公式サイトでは、「ペダル付電動自転車」と「駆動補助機付自転車(電動アシスト自転車)」の違いなどについても詳しく説明されています。
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空前のサイクリングブームにより、おしゃれでエコなファッションアイテムとして自転車を楽しむ人が増えています。とくにストレス解消や趣味でサイクリングを楽しみたいという場合は、デザイン性を重要視したり、カスタマイズも楽しむのもおすすめです。シティサイクルにはカラフルな色のバリエーションがありますが、ブランドによっては各パーツごとに好みのタイプが選べるものもあります。
気になる自転車の価格帯について、タイプごとにまとめます。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
シティサイクル | ・9,980円 | ・12,000~30,000円 | ・71,400円 |
クロスバイク | ・16,800円 | ・42,000円~ | ・279,000 |
ロードバイク | ・19,799円 | 19,799~89,800円 | ・269,950 |
電動アシストタイプ | ・59,800円 | ・78,000 | ・299,000円 |
「最安価格帯」
ネット通販サイトを利用すれば豊富なラインナップの中から低価格な自転車を購入することができますが、悪質な業者も横行しているようです。
また素人では組み立てが難しく、結局は有料で専門店に組み立てをお願いしたというケースも見受けられます。
「売れ筋価格帯」
手軽さが魅力のシティサイクルでは1万円台から3万円前後のミドルレンジに人気が集まっています。走行中にハンドルが取れるなどの部品破損による重大事故が増えていることで、3万円以下の自転車は危険との批判も一部にありますが、価格よりも製造国に注意を払うべきとする専門家の声も聞かれます。
「高級価格帯」
上を見れば際限がないと言われるのは自転車も同じで、高級モデルと普及価格の二極化が進んでいます。
「電動アシストタイプ」
シティサイクルタイプにチャイルドシートが付いた「子乗せタイプ」から「スポーツタイプ」までタイプはさまざまですが、安いものでも5万円台です。
品質と機能性で選ばれている人気の自転車メーカー3社です。気軽に乗れる自転車ですが、れっきとした「軽車両」なので、まずは安心・安全のブランドからチェックしてみましょう。
東京都中央区に本社を構える世界最大手のタイヤメーカー「ブリジストン」から1949年(昭和24年)に独立した自転車部門で、本社は埼玉県上尾市に所在します。時代のニーズを製品に反映させる確かな品質と技術力で、世代とライフスタイルに応じたファッショナブルな自転車を製造しています。
総合電機メーカー「パナソニック」の自転車部門。商売の神さまとも称される創業者の故・松下幸之助氏は、丁稚奉公を経て自転車用ライトの製造販売などで成功しました。現在でも自転車の電動化や高齢化など、いくつものキーワードで自転車に新たな価値観を与えています。
折り畳み式自転車を専門に製造販売する1982年(昭和57年)創業のメーカーで、その製品は世界35カ国で販売されています。カリフォルニア州に本社があります。「DAHON」「DAHON INTERNATIONAL」の2つのラインで多様化するニーズに対応しています。
1997年(平成9年)に大阪で設立された「ビーズ株式会社」のブランド。本社は東大阪市にあり、製品は全国のホームセンターや専門店で購入できます。ヘルメットや自転車パーツのほか、ペットの自転車用キャリーバッグなどのユニークな商品も幅広く扱っています。
今回おすすめする自転車のスペックと選定ポイントです。ちょっと分かりにくいタイヤの規格と寸法表記についてもチェックしてみてください。
タイヤの規格 | HE規格(Hooked Edge) | WO規格(Wired On) |
---|---|---|
発祥地 | ・アメリカ | ・イギリス |
サイズの単位 | ・インチ×インチ(小数点で表示) | ・イギリス:インチ×インチ(分数で表示) |
自転車のカテゴリー | ・子供用自転車 | ・ロードバイク |
概要 | ・規格全体の2割 | ・規格の8割を占める |
【WO規格の実例】
【HE規格の実例】
【その他の表示】
手軽さと実用性で一番多く乗られている「ママチャリ」ことシティサイクル。その中でもとくにおすすめしたい商品です。人気の理由を詳しく見てみましょう。
安心と快適にこだわるブリジストンの自転車には、「ファミリー向け・通勤通学向け・フィットネスタイプ」のカテゴリーがあります。そのうち通勤・通学向け自転車は「スタンダード・カジュアル・スポーティー」の全3タイプで、それぞれ電動アシストタイプとノーマルな自転車から好みに合わせて選ぶことができます。淡いパステルカラーでフェミニンな「スイートライン」は、ディテールにこだわったキュートなテイストが特徴。クリスタルカットされたサドルの留め具やピンクのキーカバーなど、かわいいものが好きな女子ならテンションアップ間違いありません。いま流行のちょっとクラシカルなフレームデザインに、籐のような編み込みバスケットもよくマッチしてオシャンティーこの上なし。デラックスタイプのバスケットは浅型幅広サイズで、スクールバッグも横に入ります。
お買い物や駅までの足代わりとしても便利な、タウンユースにおすすめの自転車です。
新潟県に本社を置く総合輸入販卸売業「株式会社池商」の自転車部門「マイパラス」が運営するブランド。ギリシャ神話に登場する知恵と工芸の女神・パラスをモチーフに、「Wisdom and Craft」のテーマでシリーズ展開しています。
その手軽さからインターネットの口コミサイトでは最大手メーカーと人気を二分するほどで、デザイン性の高さとバラエティ豊富なラインナップにも定評があるブランドです。そんなマイパラスのスタンダート「M‐513」は、U字フレームで安全に乗り降りができるタウンバイク。スカートの巻き込みを防ぐドレスガードも装備しています。一般的なシティバイクに多い「セミアップハンドル」は、フラットタイプよりもハンドルが体に近いため、楽な姿勢でゆったり乗れるのが特徴。ゆっくり走ってもグラつきにくいタイプです。カラーはアイボリーとブラウンで、どちらも黒いハンドルに高級感があります。小さめでファッショナブルなバスケットのほか、荷台も付いて買い物にも便利です。
大阪市に所在するメーカーベンダー「株式会社オオトモ」が手掛ける自転車のブランド「レイチェル」は、折りたたみタイプの自転車をはじめ幅広い車種と豊富なバリエーション展開で知られています。「FB-206R」はコンパクトながら雨の日でも快適な運転ができる本格派。サドルはスタンダードなコンフォートタイプで、接地面が広く安定した運転ができます。シマノ6段変速は広範囲のスピード調整が可能なワイドレシオで、平地で走るコンパクトマシンには最適なシンプルギアです。浅型のフロントバスケットは上面が外に広がった大き目タイプ。通勤・通学や買い物にも重宝します。付属品にドロヨケやLEDフロントライトのほか、盗難防止に不可欠なワイヤーロックまでセットされているので、組み立てたらすぐに使える気軽さも人気のようです。車に乗せてドライブ先で使う人が多い折りたたみバイク。1台あるとアウトドアの楽しみ方が広がりそうです。
通勤・通学用自転車として欲しい機能を備えたおすすめの商品4選です。
坂道もラクラク走れて行動範囲が広がると注目度ナンバーワンのアシスト電動タイプ。機能も価格もさまざまですが、バッテリーが切れると「タダの重い自転車」といわれるだけに、一番気になるのは容量です。アシスタベーシックは、6.6A/hリチウムバッテリー C100搭載。走行距離は標準モードで28km、オートエコモードプラスなら41km走ることができます。バッテリー残量を知らせてくれるランプや出力モード切替など、アシストタイプは初めてという方でも快適に運転できる仕様が満載。座りやすいフカフカのサドルも好評で、通勤通学はもちろん、そろそろクルマの運転を卒業したいと考えている高齢者にも注目されている人気のバイクです。内装3段変速を装備し、フレームと同じ色のリアキャリア(荷台)は高級感があり、 安心の3年間盗難補償付きも嬉しいポイントです。
イタリア・トリノに拠点を置く自転車フレームメーカー「ジオス」のロードバイク。創業者は元ロードレーサーのトルミーノ・ジオスで、1973年(昭和48年)からプロチームに製品を供給しています。クロスバイクの代名詞的な「Giant」と並ぶ人気ブランドですが、やっぱりイタリアのデザインは華があってカッコいいですね。そんなジオスのエントリーモデルが「ミストラル」で、精度の高いフレームに超軽量で人気の高い「シマノWH R-501」のホイールを履いているのでスイスイ走れます。人力で走る最速の乗り物と言われるロードバイクは、トップスピード時速40kmでの走行も可能ですが、道が悪いところや信号などでストップすることの多い街中では本領発揮できないことも。軽量で漕ぎ出しがスムーズな軽量フレームなら“Stop and Go”の多い街乗りでも疲れにくく、毎日の通勤・通学も楽しくなりそうです。色は何色かありますが、ジオスの定番は何といっても目の覚めるような「ジオスブルー」でしょう。天気の良い日に走れば気分も晴れ渡ります。軽量なアルミフレームのロードバイクに乗ってしまったら最後、もうふつうの自転車には戻れないかもしれません。
日本にもヨーロッパのようなスポーツバイクの文化を根付かせることを使命とする「ライトウェイプロダクツジャパン」の「シェファード」シリーズ。シティサイクルからスポーツタイプに乗り換えたいとお考えの方や、家族でロードバイクを共有したいと言う時におすすめです。初心者でも扱いやすいフラットハンドルや、お尻が痛くない柔らかいタイプのサドルなど、実用性の高いスポーツバイクで、日本人の体形に合わせた設計は2014年にはグッドデザイン賞も受賞しています。変速部分やブレーキ周辺には国産ブランドのシマノ製パーツを採用し、確実な性能と耐久性、すっきりとしたビジュアルを実現しています。軽量スチール製のボディはアルミと比較すればやや重量感はあるものの、衝撃を吸収するためマイルドな乗り心地が特徴です。
近代自転車が発明された年に生れたビアンキ社は、2015年に創立130周年を迎えた老舗。ツールドフランスをはじめとする世界的なレースで数々の勝利を収めた実績と、スタイリッシュなデザインで絶大な人気を誇るメーカーです。爽やかなペールトーンの水色は、ビアンキのシンボルカラー「チェレステ(青空)」で、女性にも人気。2018年モデルはホイールのリムまでチェレステ仕様で、さらにスタイリッシュなコーディネートが可能になりました。定番の「ローマ」シリーズは、シフトアウターをフレームに内装したクロスバイクらしいデザインが特徴。その中でもカラーバリエーションも多いのが「ローマ4」で、街乗りから長距離までマルチな走りが楽しめることから通勤・通学用バイクとして支持されています。
街中でも見ることの多くなったコンパクトタイプのフォールディングバイク(折りたたみ式自転車)。クルマのトランクにも収納できるので、一台あると何かと便利です。
350の特許を有する「ダホン」の創業者は航空宇宙物理学の博士であり、レーザー技術のエキスパートとしてNASAのスペースシャトル開発にも携わった人物です。1983年(昭和58年)のデビュー以来、わずか3ステップでコンパクトにたためるフォールディングバイクは35年経った今でも進化を続けています。「インターナショナルモデル」は、ダホンとブランド代理店契約を結んでいる日本の加工部品メーカー「武田産業」、「シナネンサイクル」との共同開発で生まれた製品ラインです。「SUV D6」は、簡単な折りたたみ操作はそのままに、わずか100gのしなやかなケーブルが、ダウンチューブとしての役割を果たす最新技術「deltec」を採用。衝撃を効果的に分散し、フレームの強度が3倍になりました。カラーバリエーションは全3色。いずれもマットで落ち着いた趣味の良い発色です。
折りたたみ式でも高品質なブリジストンのフォールディングバイク。街乗りでも違和感のないおしゃれなデザインです。確かな安全性で選ぶなら、ほぼ一択と言って良いでしょう。安全な走行を保証する2段ロック構造をはじめ、チェーンはサビに強いステンガードで、サドルはファッション性の高いスポーティクッションタイプ。小型で明るいLEDランプも搭載しています。キャリーバッグやリア用ライト、フロントバスケットなどオプションも充実しており、コンパクトタイプでは珍しい細めのフレームとメロウなカラーバリエーションで女性にも人気です。ママチャリとも、ガチなスポーツタイプとも違うコンパクトタイプは、公共の乗り物にも気軽に乗せられる便利さでも人気。新しいタウンバイクのスタイルと言えるのかもしれません。
「あれば便利」「漕いでもなかなか前に進まない」というフォールディングバイクの既成概念を克服する、ドッペルギャンガーのフォールディングバイク。折りたたんだ時のサイズが最小になるように設計されているため少し横長な印象で、二つ折りにすると両輪がピタッと合います。変速器やブレーキのようなコンポーネントのスペックよりも、統一性のあるデザインに注力したというコンセプトの自転車は、細部にいたるまでブラックで統一。オレンジやレッドのアクセントカラーが際立って、止まっている時から絵になります。
また、フレームだけでなく各所にアルミを使っている点も特徴のひとつで、シマノ製6段変速を装備してもなおこの軽量を実現。持ち運びに便利なだけでなく、低重心化と操作性向上にもつながっています。長く使える工夫や乗り心地にいたるまで、乗り手の個性を表現するに足るこだわりがタップリ詰まったコンパクト自転車です。
実際に自転車購入する時に気になるポイントをまとめました。
自転車は走る距離や道路環境、使用用途によって使い分けるのが基本です。スピード感を楽しむロードバイクは規制の多い公道には適さないため、通勤・通学用ならシティサイクルかクロスバイクをおすすめします。同じスポーツ系なら本格的なロードバイクよりも、クロスバイクのほうが求めやすい廉価モデルが多く回っています。オフロードを攻略するなら、断然マウンテンバイクです。とは言え、ロードバイクが好きすぎて通勤・通学にも使っている人もいますので、あとはライフスタイルや好みというところでしょう。普段使いはママチャリで、休日のレジャーに折りたたみ式やロードバイクを楽しむという人や、家族で数台をシェアしているオーナーも多いようです。
また、初めてスポーツバイクを選ぶ時は、価格とデザインで決めると言う人も少なくありません。
自転車を選ぶ時は、それぞれの製品の適正身長を参考にしてフレームサイズを選択してください。「フレーム」とは、サドルを除いた中心軸の付け根からペダルが生えているベアリングセットの中心までを指しています。乗る人の体に合っていない自転車は基本性能を生かせないばかりか、万が一の時たいへん危険です。適正身長はメーカーや製品によってもことなりますが、以下の一覧をひとつの目安にしてみてください。
シティサイクル | クロスバイク | ロードバイク |
---|---|---|
・24インチ | ・15インチ | ・480mm |
・26インチ | ・17.5インチ | ・500mm |
・27インチ | ・20インチ | ・520mm |
― | ― | ・540mm |
今回は通勤・通学といった実用性の高い自転車から本格的なツーリングが楽しめるスポーツバイクまで、いま話題のおすすめ自転車10選を紹介しました。インターネットでは豊富な品揃えの中から選べたり、思いがけず安い値段で手に入ることもありますが、調整が必要だとかえって費用がかさんでしまった、ということも少なくありません。
また、18インチ以下のこども用自転車を除くすべての自転車は、防犯登録が義務付けられていますが、店頭なら一緒に済ませられるところ、ネット購入では別途手続きが必要です。それぞれのメリットとデメリットを事前によく把握し、パンク修理やメンテナンスに自信がないという方は店頭での購入をおすすめします。近頃初めてロードバイクを買った知人は、億劫だった毎日の通学がむしろ楽しみになったと語ってくれました。ぜひこの機会にお気に入りの一台を見つけて、いつもと違う風景を感じてみませんか。