災害時に頼りになるおすすめ非常食を一挙公開!最近の非常食はバラエティに富み、缶詰やお菓子のほかおいしいレトルト食品など選択肢が多く、思わず迷ってしまうほどです。...
災害時に頼りになるおすすめ非常食を一挙公開!最近の非常食はバラエティに富み、缶詰やお菓子のほかおいしいレトルト食品など選択肢が多く、思わず迷ってしまうほどです。地震・津波・豪雨・洪水、地すべり、噴火、豪雪……自然災害と常に隣り合わせのこの国で防災の知識は欠かせません。非常食は家族の人数や生活スタイルによって量・保管場所・調理の方法が異なり、選ぶ観点も多岐に渡ります。スーパーで手軽に購入できるものも増えてきました。今回ママアイテム編集部では、実際に被災された方の体験談も交えながら非常食についてまとめました。
ママアイテム編集部
まずは基本の押さえるべきポイントを確認しましょう。意外なくらい様々な視点があることに気づかされます。
おいしさを追求すると保存期間が短くなったりと、メリット・デメリットはそれぞれにあるので、バランスよく備蓄していきましょう。
家族が普段食べている量を数値で把握してみたことはありますか。何気なく口にしているものでも、3歳の子ども・働き盛りのお父さん・お年寄りとでは食べられるものも量も全く違いますよね。
まずは家族全員が3日間を過ごせる量を目安に常備しましょう。3日間とは、避難所等に最低限のライフラインが行き渡るまでの期間として参考にされることが多いようです。
そのために成人1人が1日に必要とされる量を根拠におおよその量を考えると以下のようになります。
またできれば主菜や副菜まで備蓄できると安心です。
この量から、高齢者や赤ちゃんは半量程度にし、代わりに本人が好んで食べられるものや、逆にそれしか食べられないというものがあれば積極的に取り入れておくことが大切です。
離乳食の瓶詰め・缶詰などは、咀嚼力の落ちた高齢者にもぴったりです。
非常食ですから保存期間の確認は重要です。災害の怖いところは「自分だけは大丈夫」とつい思ってしまうところ。
職場や学校の訓練の時にもらった非常食がそのままで、気がついたら賞味期限が過ぎていました……では、非常時に食することができなくなってしまいます。
年単位で保存できるものを最優先に選び、毎年大晦日の大掃除や防災の日に内容を見直すようにするのがいいでしょう。
フリーズドライでおおよそ1年から3年、非常用に特化した食品で3年から5年のものが多いようです。
非常時には電気・ガス・水道等のライフラインが寸断されます。これら全てが使えなくても食べられるものは非常食として絶対に外せません。
その次に、どれか一つだけでもあれば食べられるものを選ぶと良いでしょう。お湯が使えないことを想定して、水だけでも調理できるものはポイントが高いですね。
缶詰はイージーオープンエンドと言われるプルタブを引き上げてパカっと簡単に開けられるものが良さそうです。
ただイージーオープンエンドのものは、缶切りで開けるものに比べると、どうしても密封性の点でかなわないとされています。
保存期間や調理の所要時間など、用途で賢く使い分けたいですね。
滅多に使わないものだからこそ、あまりに高価なもので揃えてしまうわけにもいきません。親しい人と一緒にまとめ買いをしてシェアするのも経済的です。
おおよその相場や安いものを入手できる方法を調べておきましょう。非常食も賞味期限が迫ってくると安売りされることがありますが、本来の目的を考えるとあまりおすすめできません。
Q&Aでもまとめていますが、賞味期限は最優先で確認しましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
カンパン | ¥194〜(200g) | ¥12,960〜(64食分) | ¥66,361〜(1,100g) |
アルファ米 | ¥108〜(1食分) | ¥11,900〜(50食分) | ¥26,072〜(50食分:※調理器具付き) |
フリーズドライ | ¥100〜(1食分) | ¥3,959〜(30食分) | ¥29,904〜(170食分) |
水 | ¥120〜(500ml 1本) | ¥1,249〜(2L 6本) | ¥194,400〜(500ml 24本 100ケース) |
非常食には信頼の定番ブランドが存在するのをご存知ですか。避難所では、このようなメーカーの違いについて熱心に語られる場面が多々あるそうです。
ママアイテム編集部では定番ブランドについて徹底リサーチ。これらのメーカーのものを揃えていれば基本的に間違いないと思って良いでしょう。
源氏パイやかにぱんでも有名なお菓子の老舗メーカー。スコットランドのバグパイパーの特徴的なデザインで、サンリツのカンパンを思い出す方は多いかもしれません。
非常食といえばカンパン、カンパンといえばサンリツ。大正10年創立という信頼の証も人気の理由の一つかもしれません。
宇宙食や非常食に特化したメーカー。
「安心と思いがけない幸せを提供します。」というキャッチフレーズの通り、過酷な状況におかれがちな非常時に、美味しさで安らぎを届けられることを大切にしているそう。
主力商品のアルファ米にはアレルギー対応を取り入れるなど、食に対する真摯な取り組みが胸を打ちます。
アマノフーズは旧天野実業(現:アサヒグループ食品)が主力で展開していたフリーズドライのブランドです。
アマノフーズの凄いところはお味噌汁を中心としたフリーズドライの汁物に特化しているところ。日常的に食するものとして製造されているため、具材たっぷりバラエティー豊か。おいしさが違います。
その名の通り医薬品の製造メーカーですが、公式に「トータルヘルスケアカンパニー」を謳っていることからも分かる通り、人間の健康を総合的に捉えた商品を取り扱っています。
カロリーメイト以外にもポカリスエットやネイチャーメイドなど機能性食品でも知られており、病気で食欲が湧かない時にも水分や栄養を補給できるもののラインナップが充実しています。
災害時は健康面が気になりますので、その点でも安心できますね。
今回ご紹介する中でもちょっと異色の伊藤食品は、鯖の缶詰が主力商品の食品メーカーです。伊藤食品の自社商品への想いはとても熱く、鯖に対する「鯖愛」に満ち溢れています。
異物混入チェックや温度管理まで徹底した品質管理で信頼感はバツグンです。
ウェブの注文では一時休止されることがあるほどの人気商品。非常食といえば乾いたものや軽いものが一般的な中、味がしっかりついてしっとりしている伊藤食品の商品に人気が集まるのも頷けますね。
非常食の選定ポイントとして優先度の高いものを、今回以下4つとして挙げました。
これら4つのポイントから具体的に各商品を比較しながら見ていくことで、自分のライフスタイルにあった非常食を選べるようになります。
特に種類についてはバランスよく揃えておくと、想定外の事態にも幅広く対応できそうですね。
非常食の中でも重宝するのが、年単位で長期保存が可能なもの。おおよそ1年から5年のものまで、幅広い選択肢があります。長期保存が可能なものという視点で3年以上のものから3種選んでみました。
今回おすすめする中でも、特に手が汚れず食べることができます。個別包装で軽くて水に浮く工夫も施され、貴重な非常食を少しずつ新鮮に保管できます。
避難所ではトイレの水や手を洗う水、食器を洗う水にも事欠く状況ですので、手が汚れず気軽に食べられるのは大きな魅力です。
また避難所生活が長期に渡る場合、どうしても栄養バランスが偏ってしまいますが、カロリーメイトはビタミンやミネラルをバランスよく配合しています。エネルギー量が1個100キロカロリーと決まっているため、必要な摂取量が計算しやすいのも嬉しいポイントです。非常食ランキングではすっかり常連ですね。
食べ応えがある非常食の定番といえばカンパン。古くはヨーロッパでローマ時代に兵糧として支給されていたという記録もあるほどで、日本でも自衛隊の非常食として使われているそうです。
軽くて長持ち、食べ応えがあるため満腹感を得やすいなど、古来から非常時に備えて備蓄しておくためのメリットが満載だったのですね。
特にこの商品には氷砂糖が一緒に入っています。氷砂糖は吸収が早く、甘いものに精神を和らげる効果があるため昔から重宝されています。調味料として使えるのも嬉しいですね。
避難所生活が長引いてくると、みなさん一様に口にされる言葉は「お米が食べたい」「温かいものが食べたい」なのだそうです。
お米は一般的に日本人の主食です。軽さを追求した結果どうしてもパサパサとしたものが多くなりがちな非常食の中で、アルファ米は特に高齢者を中心に人気があるそうです。
アレルギーの心配も少なく、最低限の水だけで作れます。記事の最後の方では、アルファ米についての質問にもお答えしています。
お菓子であれば普段からリビングに気軽に置いておける手軽さがメリット。いざという時にも普段からよく口にしているものがあれば、食の細い人にも安心ですね。
美味しく食べてほっこりと幸せになれる、そんな「非常食になるお菓子」を集めてみました。
羊羹好きにはたまらない、とても非常食とは思えないと言われるほどおいしいようかんです。
災害時に甘いものというと、なんとなくピンとこない人もいるかもしれませんが、甘いものには精神をリラックスさせる効果があるため人気が高まっています。
甘いもののため喉は乾きますが、カンパンよりマシという羊羹好きさんの声にはなんとなく納得できます。
前述のカロリーメイトと同じく機能性食品です。糖質コントロールにも適していて、低GI食品として毎日の食生活に取り入れることができます。
様々な面でカロリーメイトと比較されますが、大きな違いは味のバラエティと保存期間。ソイジョイは中にザクザクとブルーベリー・アーモンド・チョコレートが入っているので、満足感が得やすいのが特徴です。
その代わり、なのでしょうか、保存期間は非常食としては最低限レベルの1年。
毎日の食生活に美味しく取り入れながら、新しく買ってきたら備蓄用と入れ替えるといった工夫が必要です。
ビスコの歴史を紐解けば、昭和8年に1箱10銭で発売されたのだそう。
ビスコ坊やでおなじみのビスコは、おじいちゃんおばあちゃんの幼少期から現代の私たちまで、ロングセラーの飽きのこない味を提供してくれています。
そんなビスコが非常食に向くなんて、本当にありがたいことですね。歯が生えていれば食べられると言われるビスコは、小さなお子様から高齢者まで、家族みんなで楽しめる安心の非常食です。
わざわざ防災グッズの売り場に行かなくても、日用品感覚で手軽に手に入れることができる非常食を集めてみました。
普段のお買い物に意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。
同じアマノフーズでも賞味期限が長いものもありますが、こちらは1年のものです。
調理法もお湯のみという心許なさですが、それでも取り上げた理由はただ一つ、とにかくおいしい。味の選択肢もバラエティ豊かな非常食セットです。
フリーズドライの性質を考えると、非常時に水やそのままでも全く食べられないということではないと考えてもよさそうで、動画共有サイトでは水で戻すことができる実況をしているものもあります。
お湯だけで手軽に美味しくできるパスタです。おかゆやパンはあってもパスタというラインナップは珍しいですね。
山登りをする人にも人気があるようで、やはり和食党より洋食党向け、もちろん和食派でも長引く避難所生活の中で変わった趣のものを取り入れたい時などに重宝します。
個人の好みはありますが、シリーズの中でもこのカルボナーラが一番おいしいという声が多いようですよ。
伊藤食品を紹介した際にも述べましたが、とにかく鯖に向き合う姿勢、鯖愛がすごい!
非常食といえばどうしても主食系のパン・ご飯等に目が行きがちですが、主食だけでは急場はしのげても、避難生活が長引くにつれ物心両面に様々な支障がでてきます。
おかず系のものも一つは揃えておくことをおすすめします。そのラインナップの筆頭に挙げられるのがこの鯖水煮。
火もお湯も使わず、小さいお子様や高齢者でも比較的開けやすい、缶切り不要のタイプです。
最近の非常食は、技術革新も手伝って美味しく手軽なものがたくさんあることがわかりましたね。
ただ、いざ購入しようとすると、具体的な商品以外に細かな疑問は出てくるものです。ここでは実際に避難生活を経験された方々が、事前に知っておけば良かったと言われる疑問点を集めてみました。
アルファ米とは、(1)お米を美味しく炊き上げて、(2)乾燥させて、(3)水で戻して食べられるもの、です。
お米は、含まれるデンプンの状態によって形状を変えます。
一度炊いたものを乾燥させることによって腐敗を防ぎ軽量化できるため、非常食に最適な食べ物と言えるでしょう。
もちろん赤ちゃんが食べても大丈夫。特に最近ではおすすめメーカーに挙げた尾西食品のようにアレルギー対応のアルファ米も充実してきており、他の非常食よりも安全と考えることもできそうです。
いくら長期保存が可能と言っても、何気なくどこにでも置いておくような事は避けたいものです。直射日光の当たる場所を避け、涼しい冷暗所が適しています。
何より重要なのは、非常食が必要になるシチュエーションを具体的に想像することです。両手が自由にできるリュックサックが定番ですので、家族一人一個ずつのリュックサックを用意し、その中に入れておくのがベストです。
また玄関という意見は多いのですが、実際の災害時には玄関から逃げられなくなることもあります。寝るときの枕元に、靴や懐中電灯と一緒に置いておくのが賢い保存方法といえそうです。
「お水なんてどれも一緒じゃない?」「スーパーに売ってあるミネラルウォーターなら大丈夫だよね?」そう思うのは自然なことだと思います。
しかし一口に水といっても、自然界に存在するものから人間が口に運ぶまでの間に、様々な加工処理がされて変化を遂げたものが存在します。
その中で保存水の大きな特徴は、殺菌消毒をして容器に密封されていることです。ミネラルウォーターは不純物の濾過だけで殺菌消毒していないものもあるのです。
見た目は同じように見えますが、備蓄用には必ず長期の保存を目的としたものを選びましょう。
できれば専門店に出向いて詳しい人に教えてもらいながら購入できれば理想ですが、防災食の専門店はそれほど一般的ではありません。
スーパーや百貨店でも、防災の専門家が常に居て疑問に答えてくれるわけではありませんよね。
通販でのお買い物において注意すべき点は非常食に限らず一般的に色々ありますが、今回非常食に限って考えると、一番重要なのは消費期限です。
ずいぶん格安で売ってある!と安易に飛びついてはいけません。5年保存可能と書いてあったのに、送られてきた時点で賞味期限が来年だった……というトラブルを聞くことがあります。
非常食の購入時には必ず「○○年○○月○○日賞味期限」の表記を確認するようにしましょうね。
実際に被災された方々に徹底リサーチした結果、強く感じたことは、非常時の状況を未経験の人が具体的にイメージするのは、思った以上に難しいということです。
備えあれば憂いなしとは言いますが、被災された方が口を揃えて仰るのは、「まさか○○になるとは思いもしなかった」ということ。
○○の中には、自宅の窓が全部開かなくなる、靴が見当たらない、避難所でも水は簡単に手に入らないなど、日常生活では予見できないアクシデントに満ち溢れた言葉が入ります。
災害大国と言われる日本、身近に被災体験のある人がいらっしゃったら是非そのお話に耳を傾け、この記事と合わせて家族皆さんの防災意識を高めてみてくださいね。