オープンエアヘッドホンは一体どれがおすすめなの?そんな疑問に答えるべく、2023年最新版のヘッドホンを厳選しました。サブヘッドホンをお探しの方、自宅用の高音質に...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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オープンエアヘッドホンは一体どれがおすすめなの?
そんな疑問に答えるべく、最新版のヘッドホンを厳選しました。
サブヘッドホンをお探しの方、自宅用の高音質にこだわったヘッドホンをお探しの方、仕事で使いたい方、ちょうど壊れた方など、必見の情報が満載です!
ママアイテム編集部
一般的なヘッドホンには密閉型が多いのですが、実は意外と知られていなかったオープンエアヘッドホンが今とてもアツいんです。
オープンエアヘッドホンの特徴は、とにかく高音域の音質が良いこと。音がこもらないようになっていて、高音が綺麗に伸びます。重さや重低音よりも、軽さやのびのびとした高音を優先したい人におすすめのタイプです。
出力音圧レベルというのはヘッドホンから流れる音の強さを言います。数値が大きければ大きいほど大きな音量が出て、感度も高いということになります。
単位はdB/mW(デジベル/ミリワット)です。比較するのであれば、3dB/mW以上数値に違いがあると、聴覚でも違いを感じることができると言われています。
なので、3dB/mW以上の数値が大きいものは、より音量も大きく感度も高いと聴覚で感じられる、と覚えておきましょう。
だいたい標準で90dB〜110dBのものが多いようです。
インピーダンスは簡単に言うと電気抵抗のことです。この抵抗の値はΩ(オーム)であらわされます。
当然ながら抵抗の値が大きいほど、抵抗が大きいので音が小さくなります。音は小さくなりますが、その分ノイズを抑える力もあるということになります。
よって、インピーダンスが高いと音量は低くなるけど、ノイズは減る。インピーダンスが低いと、音量は上がるけどノイズも上がる、という関係性になります。
ドライバー口径は簡単に言うと、振動板の大きさになります。ヘッドホンで言うと、ちょうど耳に当たる部分のことですね。これが大きいほど音質が向上します。また、大きいほど広い音域をカバーできる、という関係にあります。
ヘッドホンを選ぶ際には、重さも重要になってきます。一般的には、イヤホンなどは軽く、高級で高価なヘッドホンになるにつれて重くなってくる、という傾向があります。
また、試聴したくらいでは気づきませんが、実際に長時間ヘッドホンを使用していると、耳や首、肩にまで負担がかかります。重さはできるだけ軽いものが良いでしょう。
ワイヤレスヘッドホンとは、ケーブルが不要なヘッドホンのことです。ケーブルがないので、聴きながら移動したり、プレイヤーから多少離れても問題ないので、ケーブルを気にする必要がありません。
ただし、価格が高い場合や、ノイズが発生すること、また充電が必要だったり、音質が低下したり、重量が重かったりといったデメリットもあります。
ワイヤレスには赤外線、無線、Bluetoothの3種類あり、これらがワイヤレス機能を実現しています。
ヘッドホンの価格はピンからキリまであります。安いものはそれ相応。ただし、中には比較的安価なのに音質が良い商品もあります。
用途によって求めるものが違うと思いますが、ある程度価格のする商品の方が長く使え、満足度が高いと思います。
最安値 | 売れ筋価格 | 高級価格 |
100円〜 | 51,624円 | 〜7,200,000円 |
100円均一で購入できるものから、高価なものは700万を超えるものまで、本当に価格はピンキリです。自分の予算と目的とあったものを賢く選びましょう。
ヤマハは日本を代表するピアノメーカー。1887年に始まった長い歴史のあるブランドです。1996年にはピアノ生産台数が世界一になり、今では世界シェア1位。
そんな技術力の高いヤマハは、音響機器にも力を入れています。中でも、仕事でヘッドホンを使う、というプロに多く使われている印象を受けます。
オーディオテクニカ(audio-technica)は、創業当初、カートリッジ専業メーカーとして規模を拡大してきたブランドです。ヘッドフォン市場に参入したのは1974年のこと。
安いものから高級なものまで幅広い製品を販売していて、BCNランキングのヘッドホン販売台数は国内第1位。デザイン性も高く評価されていて、「オーテク」などの愛称で親しまれています。
AKG(アーカーゲー)は、オーストラリアのウィーンで誕生した音響機器メーカーです。創業から2年後にヘッドホンを発表、業務用ヘッドホンから家庭用ヘッドホンまで多くの製品を取り扱っています。
プロの現場でも重宝されているクオリティーを誇り、初心者からプロまで満足できるような製品が揃っています。ヘッドホンブランドの中でも、とくに人気の高いブランドです。
大手音響メーカーのPioneer(パイオニア)は、オーディオブームの頃に「オーディオ御三家」とも言われたブランド。スタイリッシュなデザインが特徴で、とくに重低音に優れた製品が揃っています。
よく使われているのは、DJやストリートダンサー。彼ら向けの商品開発に力を注ぎ、ファッションアイテムにもなっているようです。
ゼンハイザーはドイツの音響機器メーカー。今回紹介するオープンエアー型のヘッドホンを世界で初めて開発したブランドでもあります。なので、プロの現場でもよく使用されていますし、世界でも人気の高いブランドです。
クオリティーの高いゼンハイザーのヘッドホンは、プロのミュージシャンなど、音質にこだわる現場でも愛用されています。
開放型ヘッドホンは、音が耳にこもらずに聞こえるので、長時間聞いていても疲れづらいという特徴があります。そこで、長時間着用していても、耳や体に負担の少ない軽量の開放型ヘッドホンを3つ厳選してみました。
YAMAHAから発売されているHPH-200(BK)はお値段も10,746円とお手頃。ヤマハオリジナルの大口径40mmのドライバーを使用しているのに重さ180gと軽量なのが驚きです。
長時間のオーディオやシアターの観賞でも疲れない快適な装着感が特徴です。とくに嬉しいのはその他の機能。携帯に便利な折りたたみ機能がついているのです。ちなみに、延長ケーブルと変換プラグも付属しています。
AKGのQ701は、お値段32,151円。この商品の特徴はなんといってもジャズミュージシャンで、音楽プロデューサーでもあり、作編曲家として有名なクインシージョーンズとのコラボ商品であるということ。
重量は235g。人間工学を考慮してデザインされた“3D-Form”イヤパッドを装備していて、長時間のリスニングでも疲れません。ナチュラルで洗練された音を楽しむことができ、最高峰の音質が体感できるところがおすすめのポイントです。
音域も重低音域から高音域まで自然に再生。ケーブルが着脱式なのもポイントが高いですね。
SONYのMDR-MA900は値段39,800円と少しお高め。こちらはフルオープンエア型ヘッドホンにも関わらず、特徴的な高音域に加え、低音も深い広がりを再現することが可能です。
さらに、一番のおすすめポイントは頭へのフィット感と言えるでしょう。装着していることを忘れてしまうくらい軽く、快適に長時間の使用が可能。シアター観賞や、長時間の音楽鑑賞にも最適ですよ。
映画やゲームをよりリアルに、臨場感たっぷりに体感したい人におすすめな開放型ヘッドホンを3つ紹介したいと思います。音質にこだわったヘッドホン達です。
Pioneerから発売されたSE-A1000は14,800円とお手頃価格。開発する際に重要視したのは3つのポイント「高性能・高品質」「快適」「使い勝手」だそうです。
ホームシアターやゲームを楽しむ人をイメージして開発されているので、高音域再生を可能にした大型ドライバーは、280gと軽量。
長時間使用していてもベタつきやムレを感じさせないジャージ素材のパッドや、広い室内で使う場合でも困らないよう、6mのロングコードが採用されています。
収納時は、ロングコードでもすっきりしまえるコードストラップも付属。使う人のことをどこまでも考えて作られた商品です。
ATH-AD1000はお値段59,800円の、プロから音楽好きの人まで根強い人気を誇る商品です。実は発売されたのは2004年の11月。それから何年経ってもずっと売れ続けているロングセラーモデルなのです。
サウンドの印象は、音域の自然なバランス感と開放的な鳴り。そして空間的に広がるサウンドで、まさにオープンエア型のお手本とも言うべきものになっています。
録音されたままの音を感じ取れるので、映画もゲームも感じ方が大きく違ってくるかもしれません。
シンプルな装飾のないデザインは、270gという軽量さとこの音質を実現するためのもの。発売されてから長いため、豊富なレビューとお安い価格での購入も望める一品。
GRADO GS1000eはお値段127,116円。細かい音が聴き取りやすく、シアターやゲームに最適です。とても抜けの良い鳴りをしています。
イヤーパッドのドライな肌触りがとにかく気持ち良い!上級者向けで味のあるヘッドホンは、最後まで音の余韻を楽しめるので、映画やゲームの世界に入り込んでしまうこと間違いなしです。スピード感もしっかり表現できるので、スリルも増しそうですね。
続いては、よりノイズを少なくした開放型ヘッドホンのおすすめを紹介。よりクリアで綺麗なサウンドを追求する人は必見です。
開放型ヘッドホンの生みの親、ゼンハイザーから販売されているHD700は、販売価格60,647円。おすすめポイントは最先端のデザインと、新開発されたSYS 40mmトランスデューサーです。
これは、磁石の配置を工夫することによって、音の歪みを軽減させてくれるもの。これによりノイズが少なく、クリアなサウンドを実現しています。
装着して見ると、ハウジングが三角になっているので、耳がすっぽりとハマってイヤーパッドにほとんど触れません。耳への負担も最小限で、とにかく軽く気持ち良いヘッドホンなんです。
同じくゼンハイザーのHD600。お値段は33,000円です。これまで国内での正式販売はなかったのですが、発売から20周年を記念して国内発売が開始されました。要チェックですよ!
フィット感も抜群で疲れ知らず。そして何と言っても、音のバランスの良さがおすすめポイント!どの音がどこから聞こえるかが明確にわかるクリアなサウンドなんです。そのバランスはダイナミック型としては「世界最高の音質を持つ」とも言われるほど。
続いては、番外編として、少し不思議で斬新な形のヘッドホンをご紹介。使ってみたら意外と癖になってしまうかもしれません。
ここで少し番外編を。
ヴィーシェアのワイヤレスエアーヘッドホンはお値段39,900円。耳が痛くなりようがないのが特徴です。というのも、装着時にハウジングが耳に触れないんです。
ヘッドホンをエアーフレームとヘッドバンドによって支えていて、長時間利用しても耳が痛くなりません。ハウジングが耳に触れないので周囲の音が聞こえて、音楽を聴きながら会話も楽しめるという点がおすすめポイント。そしてなによりワイヤレスで、ノンストレスな高機能ヘッドホンなんです。
オープンエアヘッドホンを購入する前に気になる疑問点や質問をまとめてみました。
音漏れに関しては、機種によって変わってくるので一概には言えないというのが正直なところです。ただし、一般的には密閉型のヘッドホンを耳から少し離した時に聞こえる音くらいか、それより少し多いくらいという印象でしょうか。
低音に弱いというわけではなく、高音に強いのが特徴です。実際に、おすすめした商品の中にも、低音もしっかり響くヘッドホンがたくさんあります。
ただ、密閉型に比べると低音の響き、という点では弱くなってしまうかもしれません。
開放型ヘッドホンは遮音性や防音性が低いので、外の雑音が入りやすく、音漏れも気になるのがデメリットです。自宅でゆっくりと聴くのに向いています。音のこもりが少なく、広く響くので、スピーカーに近いような響きになります。
一方、密閉型ヘッドホンは、遮音性や防音性が高いので、外で聞いても音楽に没頭できるのがメリットです。ただし、音がこもって聞こえやすいというデメリットもあります。
オープンエアヘッドホンは広がりのある高音域が美しいヘッドホンで、今密閉型と並ぶくらいアツい商品となっています。
今まで密閉型ばかり使っていた人で、自宅用のヘッドホンをお探しの方は、一度試聴して見ると良いかもしれません。
家での映画鑑賞・音楽鑑賞をより良いものにしてくれること間違いなしです。まずは、自分のお財布にあった予算を立て、予算の中からここでおすすめしている商品を店舗で試聴してみてくださいね。