ママアイテム編集部が厳選した精米機のおすすめをたっぷり解説します。家庭用の精米機をはじめて購入するときには、どのようなものが良いのか迷ってしまいますよね。そこで...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>ママアイテム編集部が厳選した精米機のおすすめをたっぷり解説します。家庭用の精米機をはじめて購入するときには、どのようなものが良いのか迷ってしまいますよね。そこで、どのような精米方式があり、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかを、選び方のコツとともに解説。そのうえでおすすめ商品を紹介していきますので、目的の商品をきっと見つけることができるでしょう。メーカーのカタログを紹介するだけでなく、実際に使用している人、購入した人の生の声も随所に紹介。米をおいしく食べたい人、健康のために分つき米を食べたい人、古くなった米を復活させたい人、家庭で無洗米を作りたい人などは必読です!
ママアイテム編集部
ここでは、家庭用精米機にはどのような種類があるのか、どのような特徴があるのかを解説し、どうやって選べばよいのかを紹介していきます。
家庭用精米機で使われる精米方法の特徴を以下の表にまとめました。
方法 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
かくはん式 | 精米かごにある棒やはねを回転し、米同士の摩擦で精米。 | 温度が上昇しないので、米が劣化しない。手入れがしやすい。 | 運転音が大きい。米が欠ける・割れることがある。 |
圧力式 | 圧力で米をこすり合わせて精米。 | 米の欠損が少ない。運転音が静か。 | 温度が上がりやすく、米が劣化しやすい。 |
圧力循環式 | 圧力式と同じ方法だが、何度も循環させる。 | 米の欠損が少ない。温度が上昇しないので、米が劣化しない。 | 精米時間が長い。部品が複雑で、手入れがしにくい。 |
米をおいしく食べるのを重視するなら、圧力循環式が一番、次に圧力式です。手入れがしやすいのは、かくはん式です。手入れについては後ほど説明しますね。
精米機で精米できる種類は以下の通りです。
精米機によって、精米モードの切り替えや、分の設定などを行うことができます。食べたい米の種類をピックアップしておき、購入したい精米機が対応しているかを調べましょう。
家庭用精米機の場合、1度に精米できる量は1~5合が普通です。ただし、2合からしか精米できないものもあるので、最小・最大両方の精米量をチェックしておきましょう。
普段炊飯している最小量、最大量に合わせて選びましょう。例えば、1人のときは1合炊き、家族が全員揃っているときは5合なら、最小1合、最大5合を満たす精米機を選びます。
精米機の場合、玄米を精米するときにでる外皮や胚、つまり、米ぬかを放置していると虫が湧きやすいので注意しましょう。
手入れのしやすさでは、かくはん式の精米機がおすすめです。構造が単純なので、棒やはねを取り外せるものが多く、はずして洗浄すれば衛生的に保てます。
他の圧力式、圧力循環式の精米機でも、部品を取り外して掃除できるものがありますので、どのような作りになっているかチェックしておきましょう。
精米機は卓上におけるコンパクトなものから、床置きの大き目のものまでいろいろあります。1度に精米できる量によっても大きさが変わってくるので、購入前に設置場所のスペースと精米機の大きさを比較しておきましょう。
また、静音性もチェックしておきます。かくはん式の精米機はフードプロセッサほどの音が平均的です。圧力式、圧力循環式はそれよりも静かです。
ただし、静音性とともに精米にかかる時間を考慮する必要があります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。なかには静音性をセールス・ポイントとしている商品もありますので、静音性を重視する場合には、このような商品を選ぶこともできます。
精米機の価格相場は以下の通りです。
方法 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
かくはん式 | 精米かごにある棒やはねを回転し、米同士の摩擦で精米。 | 温度が上昇しないので、米が劣化しない。手入れがしやすい。 | 運転音が大きい。米が欠ける・割れることがある。 |
圧力式 | 圧力で米をこすり合わせて精米。 | 米の欠損が少ない。運転音が静か。 | 温度が上がりやすく、米が劣化しやすい。 |
圧力循環式 | 圧力式と同じ方法だが、何度も循環させる。 | 米の欠損が少ない。温度が上昇しないので、米が劣化しない。 | 精米時間が長い。部品が複雑で、手入れがしにくい。 |
最安値価格帯はかくはん式がほとんど。売れ筋価格帯はかくはん式が多いですが、圧力式もあります。高級価格帯となると圧力循環式のものが多くなってきます。価格.COMでの精米機の売れ筋商品の数は、ツインバードがトップ。次いで、山本電気、象印となっています。他の家電とは企業の参入、シェアが異なっているようです。ここでは、人気の企業の特徴とおすすめポイントを紹介します。
タイガーといえば魔法瓶や炊飯器が有名な大阪にあるメーカー。精米機も長年に渡り製造しています。
タイガーの精米機は、かくはん式でありながら米の欠損を最小に抑える変速かくはん方式がおすすめのポイント。また、主婦目線で設計された手入れのしやすいところも魅力です。
山本電気は、精米機のジャンルでは幾つも商品が上位にランクインする福島県の会社。自動車用モーターからテーブルウェア、キッチン家電などをブランド展開しています。
精米機の分野では、得意とするモーターと家電のノウハウを活かして優れた商品を販売。とくに、有名料理家、道場六三郎が監修した精米機は性能の良さから評価が高くおすすめです。
ツインバードは新潟県燕市にある会社。スタンド照明の分野では日本のシェア上位を誇っています。
ツインバードの特徴は「スキマ」を狙い打ちにした商品づくりといわれます。精米機も食の意識が高い人に使われているものの、「スキマ」ジャンルといえるかもしれません。
ターゲットを絞り込んだ商品づくりはクオリティが高く、こういう商品がほしかったといわれるできばえはさすが。精米機ジャンルの満足度ランキングは堂々の上位です!
象印は魔法瓶、炊飯器など、調理家電を中心に製造している大阪に本社がある会社です。炊飯器の分野では日本のシェア上位となっています。
そのような米を知り尽くした象印だからこそ、精米機にも独自のこだわりが。象印の精米機の主力は圧力式。性能重視路線でおいしさを追求していますので、おいしさを追求するひとには象印がおすすめです。また大型のものが多いので、家族が多い人にもぴったりです。
家庭用精米機と業務用精米機の中間のような製品が多いので、置き場所に余裕がある人は検討してみてはいかがでしょうか。
アイリスオーヤマはプラスティック製品の加工を得意とする会社。その技術力を活かして、最近では家電の販売でもシェアを拡大してきています。
タイガー、象印に比べて知名度が低いながらも、精米機のジャンルでの評価は高く、売り上げランキングでも上位にランクインしています。性能、機能のバランスが取れている精米機といえるでしょう。
このため、家電レビューサイトにて取り上げられることが多く、なおかつ評価が高いのがおすすめポイントです。米マイスターなどにも評価されているので、こうした精米機はやはり欲しくなりますよね。
ここでは、以下の選定ポイントを設けました。それぞれのポイントの意味については、選び方のところで解説しましたので、気になった項目があればもう一度読んでみてくださいね。
手入れのしやすさと静音性については、口コミと仕様を総合的に判断して採点してあります。
多彩な精米コースと、手入れのしやすさ、片づけの容易さを兼ね備えているのが本商品。そして、なんといっても画期的なのが「やわらか玄米」です!
本商品の目玉機能は「やわらか玄米」。玄米はタンパク質、ビタミン、食物繊維が豊富で体に良いといわれています。しかし、炊く前の浸水時間がかかるのが困る、という人は多いです。
本商品は玄米に無数の傷をつけることで、この浸水時間を大幅に短縮。また、それだけでなく、玄米の食感を柔らかくして、おいしく、食べやすくすることに成功しました。
調理時間の長さで、玄米を断念していた人にとってはまさに朗報。また玄米の硬い食感がちょっと苦手という人にもおすすめです。
また、玄米だけでなく全10コースの精米方法が多彩。分つき米をはじめとして、無洗米も作れます。ユニークなのはもち米も精米できること。
週に1、2回は玄米、残りは白米などということも可能ですし、分つき枚にするなども手軽にできてしまいますね。
また、巻き取り式電源も使いやすいと好評です。精米が終われば棚に片づけるという場合には、ワンタッチで電源コードが仕舞えるのはとても楽ですよね。部品も分解して洗えるので、とても衛生的です。
総合的に隙がなく、玄米が手軽に食べれることから、一押し商品として選びました。
家庭用の精米機の主流はかくはん式。デメリットである温度上昇を抑える改良がすすんできていて、一度「家庭精米」をすれば、二度と精米済みの米に戻れなくなる人も多いです。
かくはん式の精米方法は米同士を擦り合わせる方法。このため摩擦熱が生じます。これを必要最小限度に抑えれば、米のおいしさの劣化も防ぐことができるわけですよね。
山本電気のアプローチは、モーターをACモーターからDCモーターに変更したこと。ACモーターが回転数を一定以上にあげる必要があるのに対し、DCモーターは極低回転での運転が可能で、回転数の制御も簡単に行えるというメリットがあります。
3段階のモーター制御で、可能な限り温度上昇をおさえた本商品は、山本電気の従来品に比べて飛躍的な進化を遂げたと評判になりました。
とはいえ、このような内部の話は、使ううえでは知らなくても全く問題ありません。4つのシンプルなボタンが配置された本商品は誰でも簡単に使うことができます。大型液晶なので、小さな文字が苦手の人も安心ですよ。
精米の大きなメリットのひとつは、新鮮な状態に米を変化させることといえるでしょう。少し古い米でも、本商品で再精米すれば、米のおいしさがまるで違うことに驚きます。
まして、新鮮な玄米を、必要な分だけその日に精米すれば、いつもの米でもブランド米とひけをとらないレベルにまで高めることができといえます。
しかし、ただ削れば精米したとはいえません。本商品は「和の鉄人」こと道場六三郎さんが、長年築き上げてきた精米の知恵をプログラム化しています。まさに「匠味米」を自宅で食べてみてはいかがでしょうか?
5合で2分45秒というハイスピードな精米、キッチンにおいておいても様になるお洒落な外観も人気の秘密です。
ツインバードは米どころ新潟にある会社。精米機も使われることが多いので、いろいろな意見を取り入れてきたのでしょう。現在のシェアトップもうなずけます。
本商品の良さは静音性。マンションなどに住んでいると夜に精米機を使うのは気が引けるという人は多いです。かくはん式のデメリットである稼働音の大きさを、従来より5db削減することに成功しました。
精米機は米を炊くごとに使うのが理想的ですが、口コミを読むと1週間ごと程度という人もいます。仕事や家族の世話に忙しいという人にとっては、当たり前ですよね。
でも、それだと今週は米が残ってしまった、ということもあるでしょう。そのようなとき「白米みがきモード」を使えば、新鮮さが復活。いつもおいしい米が食べれますよ!
サタケは業務用精米機では名が通った一流の技術を持つ会社。そのサタケが家庭用に開発した精米機が本商品です。
操作パネルはいたってシンプルなので、機械操作が苦手という人にはおすすめ。米の量、精米の種類、運転開始・停止の3ステップで誰でも簡単に操作できます。
家庭用の精米機で作ると「色が黄色い」という人がいます。これは、お店で購入する白米と比べてということですね。なぜこうなるかというと、家庭用の精米機では米の欠損を防ぐために削る量を少なくしているから。
しかし、おいしさでいうと逆にこれはメリット。味に不満を持つ人は非常に少ないです。むしろ、艶と粘りがでておいしいという感想が多いです。栄養面でも残っている部分が多いのでメリットのほうが大きいといえるでしょう。
本商品は、サイクロン掃除機のように、内部ではねが回転して落ちた米ぬかを遠心分離して外に出すという構造。再付着がないので、ぬか切れがとてもいいです。
家庭用精米機を使えば、米を研ぐ必要が省けるということを知っていますか。本商品では「米とぎまで白米」モードを搭載。玄米から無洗米の状態にまでしてくれるので、精米後はそのまま炊飯器に入れるだけです。
精米するのはちょっと面倒かも、と考えていた人も、トータルで考えればあまり手間はかわらないのかもしれません。それでおいしい米になるのですから、良いことのほうが多いでしょう。
ただし、少し残念な点は3分つき米に対応していないこと。ほとんどの商品は対応しているので、後継機ではぜひ対応してほしいところです。
アイリスオーヤマが、かくはん時に生じる米の欠損の量を減らすために工夫したのは「かご」。突起のついたかごが精米時に米が浮き上がるのを押さえ、米同士の接触頻度を増しました。
他のかくはん式精米機にない特別な機能はありませんが、家電レビューサイトにて取り上げられれていることが多く、なおかつ、評価が高いのが印象的です。
とくに、あまり精米機に期待していなかったレポーターが「新鮮な米ってこういうことか!」と感動しているのが印象的でした。そうです!精米機だけでこんなにも変わります。おいしい米を食べるには必須アイテムとすらいえるでしょう。
手軽で性能のよい精米機がたくさん登場してきているので、精米機のユーザーは徐々に増えてきています。
おいしさを求めるなら、やはり圧力式。音が比較的静かというメリットもあります。ここでは、人気の圧力式、圧力循環式精米機を厳選ピックアップします。
象印から出されている本商品の知名度は決して高いとはいえません。売り上げランキングでも上位にくることもなく、広告すらあまりしません。現在の日本の家庭人数では、業務用に近い精米機というのがその理由のひとつです。
しかし、知る人ぞ知る優秀な精米機がこの商品です!「とにかくおいしい米を食べたい」という人はきっと満足するでしょう。ただし、重量、サイズがそれなりにあるので、置き場所を確保しておく必要はあります。
この商品のすごさはひと言でいって「プロ仕様」ということ。店で使うような業務用のものととほぼ同等な性能を持っています。圧力循環式により温度上昇がないので米の劣化はありません。
また、タイマーで終わるタイプが多い家庭用精米機に対して、本商品は光学センサーで精米状態を監視しているので、ムラなく精米を完了できます。
この商品のシリーズの型式は一応更新されているのですが、ブラシの一部を改良しただけという程度のマイナーチェンジが多くです。これが逆に、精米機として完成の域に達していることの証といえますね。
本商品は1升(10合)まで1度に精米できる大容量タイプ。目安としては30Kgの米を購入しているご家庭におすすめ。家庭用精米機で6合以上のものはなかなかなく、いろいろ探して本商品に辿りついたという人が多いようですね。
また、口コミを読んでみても、精米の仕上がりに満足している人が多いです。ある意味、セミプロレベルの米にこだわりのある人達から支持されている商品なので、性能についてはお墨付きといえます。
手入れも意外に楽なのも魅力。ある人は水で洗うこともなく、エアスプレーで吹き飛ばしているということ。家の環境次第では最高の精米機かもしれませんね。
この商品は、米屋さんのような本格的な精米が手軽に自宅でできると評判です。精米調整は3モードあり、「白米みがき」「ふずき玄米」「つきたて白米」があります。
とくにおすすめなのが白米みがき。このようなタイプの精米機の購入を検討している家庭では、30Kgの米を購入している人がほとんどでしょう。
そして、冷蔵庫でも1ヶ月半といわれる賞味期間はなかなか守れないもの。黄ばんでしまった米を見てため息なんてこともありますね。
そのようなときは、この商品の「白米みがき」モードを使えば簡単に鮮度を取り戻すことができますよ!このモードを使えば、米とぎ不要でそのまま炊飯できるので一石二鳥、大家族の食を預かる忙しい主婦にはとくにおすすめです。
また、米ぬか健康法を試してみてはいかがですか。健康法といっても、とくにむずかしいことはなく、米ぬかをお味噌汁やハンバーグ、カレーなどに混ぜるだけで立派な玄米食となります。
また、フライパンで米ぬかを殻入りすれば「いりぬか」の完成です。新しい健康レシピをぜひ考案してみてください。
精米機をはじめて購入するにはどんなところに気をつけたらよいのでしょうか。良くある疑問・質問を集めたので、参考にしてみてください。
マクロビの食事法の基本は玄米食。でも、玄米は消化に悪いというデメリットもあります。そのため、体調によって分つき米の種類を変えられる精米機がおすすめです。
一般的には、3分、5分、7分が多いですが、1分~8分まで1分刻みに設定できるものもあるので、こうしたものがおすすめ。また、この記事で紹介した「やわらか玄米」など玄米を食べやすくしてくれる精米機も便利です。
大雑把にいうとパワーが違います。大量に精米できるかどうかの違いが一番大きいです。
家庭用精米機は、かくはん式、圧力式、圧力循環式ですが、業務用では「切削式」が主流。パワフルなモーターを使って素早く外皮を削り取っていきます。
また、おいしさの観点からは一概にいえません。しかし、米屋の精米機より家庭用精米機のスタンダードのほうがおいしいことはよくある、ということはいえるでしょう。業務用は大量に精米するために犠牲にしている面も多いということですね。
・保存方法
ぬかは酸化に弱いので、保存袋に入れたら空気をできるだけ抜いて保存しましょう。電子レンジを使って湿度を飛ばしてから保存するとなお良いです。
・利用方法
ぬか漬けに使うというのが代表的な利用方法です。
その他には、ぬか袋を使って家具の掃除にも使えます。また、お風呂で使い捨てのぬか袋として体を洗うと、肌がつるつるになるでしょう。
他には、ハンバーグやカレーに混ぜれば、手軽に栄養を取ることができます。
今回は、家庭用精米機の購入を検討している人に向けて、精米機の選び方、精米方式の特徴など基本的な知識から順に解説しました。
編集部の入念な調査をもとに、おすすめ商品を網羅していきましたので、目的の精米機を見つけることができたのではないでしょうか。
記事の中で紹介した内容を読むとお分かりのように、精米機の利用方法は、分つき米や胚芽米を楽しめるだけではありません。古くなってしまった米の鮮度を復活させれば、米を研がずに炊飯できる無洗米を簡単に作ることができることも紹介しました。
そして、家庭用の精米機のほうが、米をおいしく精米して、栄養素を残したままで精米することができることがあるということも驚きですよね。
精米機を購入すると、いつもの米がツヤツヤで粘りがあって感動という人も本当に多いのですよ。毎日食べる米だからこそ、おいしく、健康的に食べたいですね。