サッカーボールにも種類があり、小学生は一般的に4号球を使用しています。子どもにサッカーボールを買ってあげたけれどサイズを間違ってしまって使えない、なんて最悪です...
サッカーボールにも種類があり、小学生は一般的に4号球を使用しています。
子どもにサッカーボールを買ってあげたけれどサイズを間違ってしまって使えない、なんて最悪ですよね。些細なことだと思われるかもしれませんが、サイズ以外にも細かく注意すべき点があるんです。
ボールの違いは、子供のサッカースキルの向上に繋がったり、逆に足を引っ張りかねないと言われるほど。
この記事では重量と蹴り心地に注目して、おすすめの7品を選びました。
ママアイテム編集部
サッカーで使うアイテムは「シューズ」と「ボール」くらいなもの。だからこそ道具にはこだわりたいところですよね。ライバルと差をつけるために知っておきたい選び方のコツを覚えておきましょう。
まずチェックポイントのひとつが表皮構造をチェックしましょう。表皮構造とは、簡単にいうと、ボールの表面がどうなっているのかということ。その昔、サッカーボールは牛の皮革で作られていました。
しかし従来の牛の皮革では雨で重くなってしまうということから、現在では人工皮革を使って表面を覆っているものがスタンダード。このような新素材を表皮に採用することによって、選手への負担が大幅に減少したと言われています。
サッカーボールの中心には、空気で膨らむゴムボールのようなものがあります。その上に補強層と言われるポリエステルやコットンなどの混紡布があり、更に表面を人工皮革を縫い合わせてサッカーボールが出来上がります。実は縫い合わせた表面構造の違いで、蹴り心地に大きな差が出てきます。
ポイントとなるのは縫い合わせた箇所の溝が深いか浅いか。デコボコが少ない方が蹴ったり、投げたりしやすいため、縫い目が深いものは足元のテクニックのない小学生向けの4号球にはあまりおすすめできないサッカーボールと言えるでしょう。
次のポイントとしては重量が挙げられます。4号球は350グラムから390グラムが適正値。まだまだ身体が出来上がっていない成長期の小学生の足には軽いボールの方が負担を掛けず、足のケガの予防にも役立ちます。
ちなみに一般や中学生以上が使用する5号球の重量は410グラムから450グラムです。たかが60グラムから100グラム程度の違いだと大人は感じるかもしれませんが、小学生にとっては大きな差に感じるものです。
ボールが重いと蹴る場合に力んでしまい、フォームが崩れて上手くボールを蹴れない癖がついてしまいます。そうすると自信を喪失してしまったり、メンタル面に影響が出てきます。また、無理な身体の使い方をしてしまいケガにも繋がります。
知識の浅いコーチや両親の下で、無理なトレーニングをしてしまうことによって、プレーヤーとしての成長が止まってしまったり、ひいてはサッカー人生が台無しになってしまうかもしれません。
これからサッカー選手としてのキャリアをスタートした小学生には、ボール選びも重要なポイントのひとつと言えるでしょう。
そしてデザインもチェックしましょう。小学生の子どもは「自分が好きなもの」を好みます。プロサッカー選手が使っている試合球や、ワールドカップで使用された公式球を見て憧れることも多いでしょう。
お気に入りのボールでさらにサッカーに夢中になり、道具を大事扱うことを覚えたり、サッカーの練習に熱心に打ち込んだりするものです。重量や表皮構造なども大事ですが、子どもが大事にしたくなるような気に入ったデザインのものをチョイスするのも重要なポイントです。
日々の練習場が土のグラウンドなのか芝のグラウンドなのかでもフィットするボールは違います。一部の地域を除き、天然芝や人工芝のグラウンドを練習場として使う小学生チームは少ないでしょう。有名クラブチームやJリーグの下部組織などでもない限り、サッカーボールは土のグラウンドでの利用がほとんどです。
自主練をするとき(よくボールを触る場所)はどのような場所で行うのかによってもボールとの相性は変わってきます。簡単にいえば、芝のグランドはボールが浮きやすく、ボールが弾みづらいし転がりません。
ふだんサッカーの練習や試合で使う目的なのか、インテリアなどで観賞用にするのかなどの用途の違いでもチェックすべきポイントは違ってきます。
サッカーボールには観賞用のレプリカ球と実際に試合で使える試合球が存在します。レプリカは観賞用ですからデザインなどの「見た目」が綺麗に見える素材で作られる一方、試合球の場合は、当然ながら機能性を重視して製造されます。
実際に使うものと見ているだけのものとでは違って当たり前です。やはりレプリカ球を使っていると表面の皮革がすぐに剥がれてしまったり、弾みが悪かったりと、プレーする上で不具合が生じてしまいます。
耐久性もボールを選ぶ場合のチェックポイントです。なぜなら小学生の場合、ふだんの遊びの中でもところかまわずサッカーボールを利用するためです。
壁当てなどではコンクリートの壁に思い切りボールを蹴ったりするので、耐久性の高い素材を表皮に使っているものを選ぶと、いちいち買い替える必要がなくなり経済的優しいと言えるでしょう。
ボールは消耗品です。蹴ったら蹴った分、弾んだら弾んだ分、転がれば転がるほどに表面はボロボロになっていきます。牛の皮革を使っていた時代よりも耐久性は高くなりましたが、人工皮革でも当然劣化していく消耗品です。
ある程度の頻度で買い替えをしていくべきですが、気になるのはコストでしょう。最安値価格帯、売れ筋価格帯、高級価格帯の3つに分けて、それぞれの特徴をまとめました。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
金額 | ~3,000円 | 4,000円~2万円 | 3万円以上 |
特徴 | ・デザインがチープ ・耐久性が低い | 公式試合球として十分使用が可能 | プロの公式球またはそれに準ずるレベル |
試合球の相場としては3,000円を切れば激安価格。相場は4,000円前後になります。4,000円を切っている試合球であれば4号球としてはかなりの掘り出し物と考え購入すべきと判断しましょう。
洋服、靴、電化製品などに信頼できるメーカー・ブランドがあるように、4号のサッカーボールでも専門性に優れたおすすめのブランドが存在します。専門のメーカー・ブランドは常に高い向上心を持ち、より良いものを製造するよう企業努力を欠かしません。
アディダスはドイツのバイエルン州に本社があるスポーツ用品ブランドです。バイエルン州といえば、ブンデスリーガで最強の名を欲しいままにしているバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムがある場所。
当然サッカー用品も豊富に製造・販売し、多くのトップ選手も愛用しているブランドです。ワールドカップや各トップリーグの公式球としても採用されており、小学生用の4号サッカーボールも未来のトッププロを生み出すべくこだわったサッカーボールの製造を行っています。全日本少年サッカー選手権の公式ボールとしても有名です。
プーマは前述で紹介したアディダスの兄弟ブランドになります。実はアディダスの創始者であるアドルフ・ダスラーの実兄のルドルフ・ダスラーが立ち上げたスポーツ用品ブランドがプーマなのです。
サッカーを筆頭に、陸上競技やモータースポーツの分野でさまざまな製品を開発している他、ファッションブランドとしてもさまざまなブランドやメーカーとコラボレートしている柔軟性の高いスポーツメーカーです。
ナイキはアメリカのオレゴン州に本拠地を置いているスポーツブランド。主にスニーカーで有名ですが、サッカーアイテムでも独自の開発能力を発揮しているブランドと言えるでしょう。
イメージとしてはバスケットボールシューズのイメージが高いかもしれません。このスニーカーやバスケットシューズで世間を驚かせた「エア」のアプローチが評価され、サッカーでもリーガ・エスパニョーラの公式球として採用されています。
今回、おすすめのサッカーボールを紹介する上で、それぞれの商品を比較する項目は以下の3つです。それぞれを見比べてぴったりなサッカーボールを選んでくださいね。
観賞用ではなく実際に使用するサッカーボールはどのようなものでしょうか。素材や重さ、対応グラウンドの3点を踏まえながらおすすめの4号サッカーボールを紹介していきます。
サッカーに詳しい人や指導者が率先しておすすめしている老舗メーカーモルテンのサッカーボール。特徴は何と言ってもそのタフさにあります。
まだまだ道具を大事に扱うという意識がない小学校低学年が扱っても、相当なことをしない限りへこたれないボールです。コンクリートの塀などを使った壁当てもなんのその。
砂防止バルブ使用だから空気抜けの心配もいりません。まさしく長く使えるサッカーボールですから小学生には最適だといえるでしょう。
小学生にとって”蹴り心地”は特に「楽しさ」を左右する重要なポイントになります。蹴り心地にこだわって作られているサッカーボールのおすすめ3選を紹介。
サッカーボールのみならず、フットサルボールやリフティングボール、バレーやバスケットボールなどの製造でも有名なモルテンが自信を持って送り出した4号球。ボールのスペシャリストメーカーがこだわった逸品です。
4号球を使用する小学生の練習場や試合場のほとんどがダートであることを見越し、土に優れた構造や素材をチョイスしています。更にエアの入れ具合によっても変わりますが、業界最軽量とも言える340gの重量も特徴のひとつ。
水を吸いにくく、衝撃にも強い人工皮革と独自の縫製技術によって実現したサッカーボールです。テクニックを活かすことができるタッチ&コントロール性能を兼ね備えているため、技術向上がメインの小学生には最適だと言えるでしょう。
このモデルは2021年のFIFA主催大会の公式球として使用されたサッカーボールの4号球です。同年の「カタールW杯」「Jリーグ」でも使われています。
特徴は何と言ってもそのデザイン性の高さ。カラーバリエーションも豊富で小学生年代に高い人気を誇っています。やはり憧れのトップ選手達が試合で使っているデザインと同じですからモチベーションも上がります。
小学生年代の成長は「サッカーが楽しいか、やりたいか」というモチベーションが大切と言われています。この「コネクト21 プロ キッズ 4号球」は、モチベーション向上に役立つサッカーボールとしてぴったりなアイテムです。
アディダスのサッカーボールは何と言ってもプロリーグの公式球として長年使用されている実績があります。さきほど紹介した「コネクト21」も2021年度のJリーグ公式球として認定を受けているサッカーボール。
更に欧州クラブチームのナンバーワンを決める大会であり、プロでも憧れる舞台であるUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントで使用されたサッカーボールがこの「フィナーレ」です。
プロ仕様だと芝に適したサッカーボールと思いきや、芝と土の両方をカバーした素材を使用。カラーバリエーションもあり、デザイン性にも優れているためジュニア用のサッカーボールとしては最高といえる逸品です。
チェックポイントの中でも重要な重量。まだまだ筋肉が発達の途中で、成長期に差し掛かろうとしている小学生では軽いボールがベターです。数多くある4号サッカーボールの中でも特に軽量のものを3つ紹介します。
前述した、蹴りやすさ重視のモデルでも、ボールの重量は300グラムオーバーがほとんど。それにも関わらず、こちらのミカサのスマイル軽量はたったの180g!小学生の未発達の筋肉や関節に非常に優しいサッカーボールと言えるでしょう。
カラーリングもイエローベースに目立つブルーを採用。この目立つカラーリングは非常に重要で、周囲が早く暗くなりやすい冬場などでもしっかりと見え、より長い時間の練習が可能になります。
習うより慣れろという言葉がありますが、サッカーもまさにそうであり、やはりどれだけ長くボールに触れているかが大切です。
特に低学年世代の場合は、軽く柔らかいボールを使うことが重要です。ボールタッチやリフティング、ロングキックなどのサッカーの基礎練習に最適なサッカーボールといえるでしょう。
アディダスについては前述の内容を読めばわかると思いますが、ワールドカップや欧州選手権、他にも各国のリーグの公式球として長年使用されている信頼あるメーカーです。
小学生などの「育成年代」によく見られる悩みを把握しているブランドで、脚力がないお子さん用に自信とスキルを身に着けるためのボールも開発しています。
その代表的な4号サッカーボールが「タンゴ リフティング練習用ボール」です。
大人にも愛用者が多数。ぜひこの4号サッカーボールを試してみてください。
多くのサッカーボールは軽量化しようと実際の試合にも使っている人工皮革の素材を使っていますが、こちらの商品はおもちゃのサッカーボールでも使用されているフルゴム素材を採用しています。
人口皮革では軽量であっても当たると痛いです、身体に当たっても痛みを感じることが少ないゴム素材で表面をコーティングすることにより、ボールのコンタクトへの恐怖心を軽減することができます。
それがゴムになることで重量は数値上は重くなっていますが、硬さを感じることはなく当たってもそこまで痛みを感じづらいのが特徴です。また人工皮革よりもゴムの方が反発力が強いため、遠くへ飛ばすこともできます。
実際の試合球とは違うため、本番では違和感を感じるかもしれませんが、サッカーをスタートさせたばかりのキッズの恐怖心を軽減させる上、遠くへと飛んでくれます。「入門ボール」としては最適と言えるでしょう。
4号のサッカーボールを購入する場合、特にサッカーを知らなかったり、サッカーボールの重要性を知らない方がよく感じる疑問があります。ここではほとんどの方が感じる疑問を紹介していきましょう。
いくら良質な4号サッカーボールを手に入れても、購入時の状態を長持ちさせるためにはその使い方が重要です。
例えば芝用に作られているデリケートな表皮構造の4号サッカーボールであるにも関わらず、近所の公園にあるコンクリートの壁で壁当てをするような使い方をしているとあっという間にボールのパフォーマンスが低下します。
また、よくある間違った使用方法はボールの上に座ること。特に柔らかい軽量なボールの上に座ったり、立ってバランスを取るなんて遊びは小学生の中ではよく見られる光景でしょう。
しかしこれによってせっかく良質な4号サッカーボールも変形してしまうことになり、サッカーボールが本来持っている良質なパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
結果として子どもが持っている力を十分に発揮できず、サッカーに対しての興味を失うケースもありますから、注意しましょう。
サッカーボールと言っても、小学生用の4号球もあれば、中学生以上が使用する5号球、フットサルボールやリフティングボールなどさまざまな種類のサッカーボールが存在します。
4号球を選ぶ際に忘れてはいけないことは、身体の成長がまだまだ未発達である"小学生が使うサッカーボール"だということ。そしてそれぞれの悩みを解消できるサッカーボールがきっと存在することを忘れてはいけません。
まだまだ自分の身体を知らず、身体の使い方も知らない。メンタル面のコントロールもできない小学生だからこそ、それをコントロールしてあげるのは親の仕事といえます。たかがボールですが、されどボール。
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