子犬に与えたいおすすめのドッグフードについて、ペットフードに詳しいアドバイザーにたっぷり聞きました。昔は単なる“犬のごはん”だったドッグフードも、今は原材料にこ...
子犬に与えたいおすすめのドッグフードについて、ペットフードに詳しいアドバイザーにたっぷり聞きました。昔は単なる“犬のごはん”だったドッグフードも、今は原材料にこだわった高品質のものが主流となっています。特に、子犬の頃の食事は丈夫な体を作るための大切な要素。かわいい家族にぴったりのドッグフードはどれ?そんな疑問も解決!今回厳選した9種類は、初めて子犬を家族に迎える人だけではなく、久しぶりに子犬を迎える人も必見のラインナップです。
ママアイテム編集部
“フードジプシー”という言葉があるくらい、ドッグフード選びは難しいものです。大切な家族のためにも飼い主の目で厳しくチェックしてほしいポイントをまとめてみました。
ドッグフード選びの基本中の基本は、原材料表示をチェックして第一主原料を確認することです。第一主原料とは、そのフードに一番多く含まれている材料のことで、原材料表示では一番最初に記載されています。
犬の食性から考えたベストな食事は、良質な動物性たんぱく質が多く含まれていること。丈夫な骨格や内蔵を作って健康をキープするためにも、お肉や魚が第一主原料になっているかをしっかりチェックしましょう。
人間と同じように犬にも好みがあります。これがいいだろうと思って購入しても、食いつきが悪く、まったく見向きもしないというのはよくあることです。だから、最初は少なめの容量で購入するのがおすすめ。
ドッグフードの容量は、1kg以下のものから2kg、5kgとさまざまですが、子犬のドッグフード選びでは1kg前後からスタートして、食いつきや嗜好性を確認するようにしましょう。
生後2・3ヵ月~1歳・1歳半で成犬になるまでの時期を一般的に子犬と呼びます。パピー期と呼ばれる生後0~2ヵ月を過ぎると、食事もミルクから離乳食、ドッグフードへと徐々に切り替えていかなければいけません。
子犬の時期は成長期で体の状態が変わるのも早いので、しっかり観察して成長ステージに合ったフードを選んであげましょう。成長ステージごとに専用フードを用意しているメーカーもあるので参考にするといいですね。
ドッグフードは、水分量によってドライ・ソフト・セミモイスト・ウェットの4つのタイプに分けられます。
子犬の歯の生え具合や食いつきを見て、ドライタイプをふやかしたり、嗜好性の高いウェットタイプを与えたり工夫してみてください。では、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
水分含有量 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
ドライ | 水分量10%以下 | ・開封後の保存期間が長い ・歯ごたえがあり歯垢がつきにくい | 子犬や老犬には硬すぎることも。その場合はふやかして与える。 |
ソフト | 水分量25%~35% | ・しっとりしていて食べやすい(湿潤調整剤を使用) | カビが生えやすく、保管に注意が必要。 |
セミモイスト (セミドライ) | 水分量25%~35% | ・しっとりしていて食べやすい(湿潤調整剤を使用) | 水分が徐々に抜けて硬くなりやすい。 |
ウェット | 水分量75%程度 | ・嗜好性が高い ・未開封で長期保存が可能 | 開封後は傷みやすい。他の3タイプに比べてコスト高。 |
ドッグフードも国産が安心・安全と考えがちですが、必ずしもそうではありません。残念ながら日本ではドッグフードは雑貨扱い。粗悪な商品ばかりではありませんが、国産信仰は厳禁です。
欧米ではドッグフードは食品として扱われ、厳しい安全基準の中で作られています。愛犬のためには外国産というだけで排除せず、アメリカやイギリス、ドイツ、オーストラリアなどペット先進国のメーカーを選ぶのもおすすめです。
国産か外国産かにこだわりすぎず、しっかりと原材料や成分を確認するようにしましょう。
「大切な家族が食べるものだからこそ、おいしくて安全なドッグフードを選びたい」飼い主なら誰しもそう思うはず。飼い主も愛犬も納得のドッグフードを選ぶために、押さえておくべきチェックポイントは次の通りです。
一番のおすすめは、ペット先進国のイギリスで80%という驚異的なリピート率を誇るカナガンのチキンです。原材料へのこだわりと厳格な品質管理が、世界中の飼い主から選ばれる理由。安心して愛犬に与えられるプレミアムフードです。
カナガンの一番のこだわりはグレインフリー(穀物不使用)です。犬のアレルギーの原因とも考えられている小麦などの穀物を完全カット。本来の犬の食性に合わせた原材料のみを使った、無駄なく栄養分を吸収できるフードです。
第一主原料はイギリスで健康的に飼育された平飼いチキン、そのほかサツマイモやエンドウ豆といった野菜からハーブに至るまで、全てヒューマングレード(人間が食べられる品質)の材料を使用しています。
肉の含有量が多いので嗜好性が高く、食が細い子や偏食気味の子には特におすすめ。粒も1cm前後と小型犬でも食べやすい大きさで、「偏食がなおった」「しっかり食べるようになった」と高い評価を得ています。
全犬種全年齢対応で子犬から老犬まで与えることができ、まさに愛犬の一生を支えるフード!食品安全の国際規格である「SAI GLOBAL」のランクA取得工場で製造され、徹底した品質管理が行われている点でも安心できますね。
現在のところ、犬や猫など動物を対象にした食品添加物や農薬等の安全基準はありません。「ドッグフードは大丈夫なの?」と不安になる飼い主も安心できる、防腐剤などの添加物一切不使用のドッグフードを2種類紹介します。
ソルビダは「今、考えられる最高のドッグフードを作りたい」をコンセプトに、素材の安全性、栄養バランス、嗜好性を軸に商品開発を行っているメーカーです。
健康で丈夫な体を作るために子犬の時期の食事はとても重要。ソルビダのインドアパピーは厳しい条件をクリアしたオーガニック素材にこだわり、食品添加物や保存料、農薬、遺伝子組み換えの農作物は一切使用されていません。
腸の働きを整える成分も配合していて、食材の栄養価を余すところなく吸収できる優良フードです。その良さは「毛づやが良くなった」「お腹を壊さなくなった」といった評価に表れています。
7.5mmと小さめの粒で子犬でも食べやすく、トレーニングのご褒美としてもおすすめ。保管がしやすいジッパー付きのパッケージも便利ですよ。
獣医師やドッグトレーナーなど、犬のプロからも支持される無添加のドライフードです。フィッシュ、チキン、ラム、ビーフ、ホース(馬肉)、ディア(鹿肉)を主原料にした全8種類が展開されています。
国内外で厳選した良質で新鮮な素材を生のまま使用。栄養素が壊れないよう、55度の低温でじっくり焼き上げて乾燥させる低温製法で加工しています。さらに、犬が消化しづらい穀物や野菜は下処理を行うという手間のかけぶり!
防腐剤など人工添加物不使用のため少量生産で賞味期限が短いのですが、それは常に新鮮なフードを与えられるということ。鮮度と風味のよさで食いつきもよく、与え始めてすぐに愛犬の体の変化を実感する飼い主が多い優良フードです。
消化器官に負担がかかる、アレルギーの要因になるといわれる穀類。最近では健康リスクを避けるためにグルテン・グレインフリーのフードが人気です。その中でも特におすすめの4種類をお届けします。
ただ、グルテン・グレインフリーが体質に合わない場合や、体の状態によって穀類を必要とする場合もあります。愛犬をよく観察して柔軟に考えるようにしましょう。
アメリカのウェルペット社が提供する、ウェルネスブランドの穀物不使用シリーズです。日本ではあまり馴染みのないブランドですが、アメリカでは信頼できる製品として定評があり、17年連続で推奨ドッグフードに選出されています。
第一主原料には新鮮な骨抜きチキンを使用し、米や小麦、とうもろこしといった穀類は一切使用していません。厳選されたナチュラル素材を惜しむことなく使い、健やかな成長に必要な栄養分とエネルギーが取れるようになっています。
食いつきのよさに驚く飼い主が多く、腸内環境が整うのか「お通じが良くなった」「ウンチの状態が良くなった」という声が多くあります。グレインフリーを与えてみたいと考えているなら、ぜひ1度試してみてください!
オリジンは、優良なドッグフードとして世界で数々の賞を受賞する信頼できるブランドです。穀類の影響が注目される前からグレインフリーを実現していますが、それも犬にとってベストな食事は何かを追求しているからこそ。
自社工場で新鮮な材料を新鮮なうちに加工し、品質を落とさないよう丁寧に作られています。肉・魚が中心のレシピが特徴で、原材料比率は肉類80%、野菜・フルーツ20%、穀類0%!炭水化物も最低限に抑えた本物のグレインフリーです。
実際に与えてみた人からは「とにかく喜んで食べてくれる」と高評価。穀物アレルギーのある子はもちろん、偏食がある食の細い子にもおすすめです。大型犬子犬用の「パピーラージ」もありますよ。
ナウフレッシュは、ドッグフードにこだわりのある人なら誰もが知っている人気ブランド。出所不明の原材料は一切使わず、飼い主としては敏感になってしまう中国製の原材料も使用していない安心のチャイナフリーです。
第一主原料にはターキーを使用。素材の鮮度にこだわり、材料の肉や魚はすべてフレッシュな生肉が使われています。また、注目の栄養素フィトケミカル(植物化学物質)を多く含むベリー類を使用しているのも特徴の1つです。
低温製法で調理されたドッグフードの1粒1粒に素材の栄養素がぎっしりと詰まって、愛犬も大満足。ふやかしやすく離乳食としても使いやすくなっています。小型犬の子犬には超小粒の「スモールブリードパピー」がおすすめです。
ハローのコンセプトの1つは“キッチングレードレシピ”。それはつまり、人間がキッチンで調理するレベルの肉や魚、野菜や果物を使用するということです。手作り食から始まったブランドらしいコンセプトですね。
当然、使用されるチキンは正肉で副産物やミール原料は使用していません。全卵やエンドウ豆を取り入れることでアミノ酸バランスにも配慮し、成長期に必要な栄養を偏りなく摂取することができるようになっています。
実際に購入した人が共通して感じているのは、パクパクと嬉しそうに食べるということ。価格が高いと感じる人もいるかもしれませんが、安心して与えられるドッグフードであることと食べる様子を見れば価格にも納得です。
ミルクを卒業して離乳食から固形食へと子犬の食事は移行していきますが、どの子もスムーズに離乳できるわけではありません。もしも子犬の食欲不振で困ったときは、嗜好性が高く子犬でも食べやすいウェットフードを試してみましょう。
ロイヤルカナンは、獣医師やブリーダーなどプロフェッショナルからも支持されるフランスのペットフードメーカーです。「すべては犬と猫のために」という企業理念のもと、高品質のプレミアムフードを提供しています。
紹介する「スタータームース マザー&ベビードッグ」は、離乳期の子犬に与えるムース状のウェットフードです。生後2ヵ月までの子犬用ですが、固形食への切り替えがうまくいかず、食べなくなってしまったときに重宝します。
チキンとポークをメインに必要な栄養素がバランスよく配合され、成長期に必要なエネルギーを補うことができます。離乳期の子犬は敏感で難しいもの。ムース状で食べやすいこのフードならスムーズに離乳させられると評判です。
優良なドッグフードブランドとして知られている「シュプレモ」の子犬用ウェットフードです。食材がゴロゴロと入ったパテタイプで、人の目から見てもおいしそう!ドライフードと混ぜて与えることもできます。
独自の手法である“ホリスティックブレンド”で、厳選された17種類の自然食材が持つ、本来のおいしさと栄養価を壊さずに最高の栄養バランスを実現。食物繊維もバランスよく含まれているので消化吸収にも優れています。
着色料・発色剤・香料・保存料不使用で安心して与えることができ、嗜好性も高いので食欲不振時の救世主としておすすめ。成長期の子犬に必要な栄養素とエネルギーを無理なく摂取でき、離乳食としても優秀なウェットフードです。
愛犬の生涯を支える丈夫な体を作るために、成長期の食事はとても大切です。少しでも疑問に思うことがあれば、きちんと解決しておきましょう。
生後3~4ヶ月を目安にドライフードへ移行します。もちろん個体差がありますので、食いつきや便の様子を見て調整するようにしてください。
移行途中でドライフードを嫌がり、食べなくなったときは再度ふやかして与え、徐々に無理せず切り替えていきましょう。
子犬に負担がかかるのでやめておきましょう。まずはペットショップで食べていたのと同じ食事を与えます。
少しずつ新しいドッグフードを混ぜていき、1週間から10日ほどかけて様子を見ながら徐々に切り替えていくことをおすすめします。
毎日の食事が丈夫で健やかな身体を作る、それは人も犬も同じ。そう考えると飼い主の責任は重大です。
成犬のドッグフード選びも大変ですが、これから成長していく子犬ならなおさら悩んでしまいますね。そんな人の参考になればと、ペットフードに詳しいアドバイザーに聞いて厳選した子犬用ドッグフード9選を紹介しました。
驚くことに、飼育歴の長い愛犬家の中にもドッグフードの表示をチェックしていない人はたくさんいるそう。縁あって我が家にやってきた小さな家族の健康を守ってあげられるのはあなただけです。
ドッグフードの選び方を参考に、原材料や製造方法、ブランドのコンセプトなどもしっかり勉強してベストなものを選んであげたいですね。