これからベースを始めるのであれば、5弦ベースがおすすめです。というのも、最近は5弦ベースを愛用しているプロも多く、それら楽曲をカバーするためには5弦ベースが欠か...
これからベースを始めるのであれば、5弦ベースがおすすめです。というのも、最近は5弦ベースを愛用しているプロも多く、それら楽曲をカバーするためには5弦ベースが欠かせないからです。
その5弦ベースについて、ママアイテム編集部が厳選。初心者でも使いやすいものばかり9選を紹介します。
またベース選びが初めてという人に向け、選ぶ際のポイントについても記載していますのでぜひ参考にしてみてください。あなたのお気に入りがきっと見つかりますよ。
ママアイテム編集部
ベースというと弦は4本というのがかつての常識だったのですが、今や多くのミュージシャンが5弦ベースを愛用し、また彼ら・彼女らにあこがれて、入門用としても5弦ベースを選ぶ人が増えています。
これから初めてベースを購入する、しかも5弦のベースを購入するとなると、疑問に感じることが多いと思いますので、5弦ベース選びのポイントについて紹介していきたいと思います。
エレクトリックなベースは、ピックアップという部分で音を集め、それをアンプ側に信号として伝えます。ですから、このピックアップによって音の傾向が大きく異なってきます。
そもそもピックアップにはシングルコイルと呼ばれるものとハムバッカーと呼ばれるものの2種類に分けられます。シングルコイルはその名の通り、ピックアップの中に一つのコイルが入っています。
その音質はシャープできらびやか、そして音の輪郭がはっきりしているのが特徴です。その一方でノイズを拾いやすいという点を持っています(蛍光灯などもノイズの原因となります)。
ハムバッカーはシングルコイルのノイズ問題を解決すべく、一つのピックアップ内に二つのコイルが入っています。それぞれノイズを打ち消すようにコイルが設置してあるため、余計なノイズを拾ってしまうことがなくなりました。
また、一つのピックアップに二つのコイルを入れたことにより、より太く、パワフルな音を出せるというメリットが生まれました。ただし、音が太い分、アンプのセッティングによっては音の輪郭がはっきりしないモコっとした音になってしまうことがあるため、注意が必要です。
エレキギターが生まれてから、半世紀以上。当然ながらピックアップも進化しています。その過程で生まれたのがアクティブピックアップです(一般的なベース用のピックアップはパッシブピックアップと呼ばれます)。
パッシブタイプのピックアップには磁石とコイルが入っています(これはシングルコイルでもハムバッカーでも同一です)。演奏によって弦が振動によって、微弱な電流が生まれ、それを信号としてアンプ側に伝えるというのがその仕組みです。
一方でアクティブタイプのピックアップはプリアンプが内蔵されています。そのためベース本体で音の味付けをしてアンプ側に伝えることができるのです。
ギタリストでは、この電気的な回路(プリアンプ)に対して懐疑的な目を向ける人も多いのですが、ベーシストにとってはアクティブピックアップは非常に大きな意味を持っています。
そもそもベースという楽器は低音を出すので、どうしても音がこもりがち。アクティブピックアップでは中音をカットして、ブリッとした音を作り出したりといったことが自由自在に行えます。そのため、ミクスチャーロックなどで多用されるスラップ奏法などに適しているのです。
上記だけを見ますと、アクティブピックアップの方が優れているようにも見えますが、必ずしもそうは言えません。パッシブタイプではやはり自然な音が楽しめるため、シンプルなロックやジャズに真価を発揮します。どういったプレイスタイルで何を演奏したいのか、それによってどちらを選ぶべきかが決まります。
なお、アクティブピックアップを搭載しているモデルは、その電源として9V電池を使います。ですから、電池が切れてしまうと綺麗な音が出せなくなります。その点についても注意してください。
エレキベースは最終的にはアンプによって電気的に音を作り出すものですが、ベース本体の素材にも大きな影響を受けるものです。というのも、ベースの弦の振動を支えるのはボディやネックの素材です。ですからその特性によって、振動の仕方が影響を受けるというわけです。
一般的に硬く重い木の方が音が低音と高音の再生に有利で、引き締まった音といった印象になります(アッシュなど)。一方で軽めの木材ですと中音が強調されるため、まるく優しい印象の音となります(アルダー、バスウッドなど)。
どちらが優れているというものではなく、最終的な判断はやはり好みです。また、あまりに重い木材ですと、単純に疲れるということで、軽めのベースを選びつつ、最終的な出音はエフェクターとアンプで調整するという人も多いものです。
ここまでは5弦ベースのスペック的な部分について見てきましたが、さらに重要なポイントとして、メーカーごとの特色ということが挙げられます。
そもそも楽器メーカーはその愛用ミュージシャンと共に変化していくものです。ハードロック系のミュージシャンに愛用されますと、そのパブリックイメージに応えるため、よりハードロック向きのアイテムを出すといった具合です。
また、一般的に国内メーカーのベースは良くも悪くもクセがなく、オールマイティに使えるのに対し、海外メーカーのものはクセが強い(だからこそ特定のジャンルにピッタリ)という傾向があります。
どのメーカーを選べばよいかわからないという場合には、好きなベーシストがどのメーカーのものを愛用しているのかチェックしてみましょう。まったく同じメーカーのものは高くて手が出ないかもしれませんが、その廉価メーカーであったり、同じような傾向を持つメーカーというのは必ず見つかります。
初めてエレキベースを選ぶ際、いったいどれくらいの予算を用意すればよいのか、なかなか想像がつかないですよね。ここでは、安い価格帯から高級品まで、その相場感や傾向について紹介していきます。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格 | 50,000円未満 | 50,000円~150,000円 | 150,000円以上 |
特徴 | とりあえず楽器を手にとってみたいという人向け。 | 音がグッと良くなりますし選択肢も多くなります。 | プロの現場で使われるものも。 |
実際におすすめの商品を紹介していく前に、比較ポイントについて説明しておきたいと思います。弾きやすさに関係する「大きさ」、持ち運びに大きな影響を与える「重量」、音質に大きな影響を与える「ピックアップの種類」と「素材」です。
これから紹介していく各5弦ベースについて、これら情報を記載していますので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
現時点では具体的なイメージはないけれども、とにかく5弦ベースを始めてみたいという人に向けて、万人が使いやすい一本を紹介します。
これから5弦ベースを始める際、ベース本体はもちろんですが、チューナーであったり、アンプであったり、アンプとベースをつなぐためのシールドであったりと、これだけは最低限必要というものが多くあります。
そういった必要なものがセットになったうれしいアイテムがIbanezのSR405EQM-DEB ベースセットです。かつては楽器の初心者セットと言いますと、粗悪なものの詰め合わせといったものも多かったのですが、ママアイテム編集部一押しアイテムですからそのようなことはありません。
5弦ベース本体は国産メーカーであるIbanezですし(ちなみに読み方はアイバニーズ、25年くらい前にはイバニーズと呼ばれていました)、SR405EQM-DEBは同社の中でも人気の高い中級モデル。
搭載されたピックアップは設定によってシングルコイル/ハムバッキングの選択が可能なため、幅広い音作りができる優れもの。ジャズにロックにと幅広く活躍してくれること間違いなしです。
とりあえず使ってみたいという人であればIbanezのSR405EQM-DEB ベースセットがおすすめではありますが、もちろんそれ以外のものが欲しいという人も多くいるはず。ということで、続いてはシングルコイルの5弦ベースでおすすめ4選を紹介します。
ベースにしても、ギターにしても、ついついフェンダーやギブソンといった有名海外メーカーに目がいきがちになるものなのですが、忘れてならないのが国産メーカーの雄、ヤマハです。
ヤマハのベースは世界中のミュージシャンに愛されている、知る人ぞ知る名門なのです。中でもTRBXシリーズはアクティブ/パッシブの切り替えやそれを制御してくれる多彩なコントロール部など、さまざまな音作りが可能なモデルとなっています。
そして国産メーカーならではの作りの良さもその魅力。ぜひ一度手に取って、その素晴らしさを確かめてください。
エレキベースの定番中の定番ともいえるのがJAZZ BASS(R)です。1960年にフェンダー社が発売して以来、多くのミュージシャンに愛用されてきた、まさに名器中の名器と言えます。
Squier社はフェンダーの廉価版ブランド。廉価版とはいえ、正式にフェンダーの名を冠しているということもあり、その品質には定評があります。このベースを手にすれば、長きにわたって定番商品として愛されてきた理由がきっとわかりますよ。
続いてもJAZZ BASS(R) Vを紹介します。こちらは本家本元、フェンダー社によるアイテムです。見た目としてはSquierのものと同様ですが、ボディやネックに使われる素材、ブリッジの種類、搭載されたピックアップなど、どれもまさに一級品。プロにも愛用者の多いモデルとなっています。
昔から大きく姿を変えることなく作り続けられているベースです。現代のベースと比較しますと、派手な音が出せるわけでもありませんし、音作りの幅が広いわけでもありません。けれど、だからこそ、バンド全体で見た場合の良さというのを発揮してくれるのです。
エレキベースの基本中の基本ともいえるこのJAZZ BASS(R)、持っているとプレイの幅が大きく広がりますよ。
その大胆なシェイプで人気を博していたトバイアス ベース。一時期は日本からその姿を消していたのですが、Epiphoneとのコラボレーションという形で帰ってきました。そのラインナップ中、5弦ベースとして用意されていたのがこちらのToby Deluxe V Trans Redです。
大胆なボディシェイプはそのままに、より現代的なつくりとなっています。音はクセがないため、オールマイティに活躍してくれます。また3.2kgと非常に軽量なので、女性にもおすすめです。
続いては重厚な音が持ち味のハムバッカーを搭載した5弦ベースを紹介していきます。シングルコイルとはまた違った深みのある味わいは一度弾いたら手放せなくなること必至です。
数々の名器を生み出しているIbanez社の5弦ベースエントリーモデルともいえるのがこちらのGSR205です。5弦ベースと言いますと、どうしても物理的に大きくなってしまい、もさっとした印象にもなりがちなのですが、こちらのGSR205はかなりシャープに作られています。
そのため、見た目もクールですし、なによりもネックが細くて手の小さい人でも扱いやすくなっています。
入門器ということもあり、セットとしてチューナー、ストラップ、シールド、ピックがセットになっているというのもうれしいポイントです。
プレシジョンベースにジャズベースと名作を生み出してきたフェンダー社が新しいスタイルのベースとして生み出したのがDIMENSIONシリーズ。その5弦バージョンがAMERICAN ELITE DIMENSION BASS Vです。
強力なハムバッカーに、18Vのプリアンプ(通常は9V)を搭載しているため、その音はまさにパワフル。ミクスチャーロックやヒップホップなど、重低音を強調したいシーンでも大活躍してくれる一本です。
また、切り替えスイッチによって、ハム/シングルの切り替えもできますし、重低音だけでなく、ミッドを強調した甘いベーストーンなど、さまざまな音作りが可能です。
デビューしたのは2013年と、比較的新しいモデルですが、新たな伝説となりうる一台ですし、手に入れておくなら今のうちかもしれません。
かつてバンド内でベースと言えば、縁の下の力持ちというか、悪く言えば地味な存在でした。そのイメージを一新させた一人がレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーです。
超絶的なテクニックから生み出されるブリンブリンと鳴るベースはその存在感をしっかりと見せつけ、多くのフォロアーを生み出しました。そのフリーがかつて愛用していたのがMUSICMANのStingRayです。
そもそもMUSICMANはフェンダー社の生みの親であるレオ・フェンダーその人。一技術者として楽器作りに携わりたいという思いがあったそうです。ギター・ベース界の巨匠が再び新たな潮流を生み出すというのは必然的なことなのかもしれませんね。
そのStingRayの5弦ベースがこちらのStingRay5 Natural。アクティブピックアップを搭載し、現代のロックには欠かせない尖ったベース音を生み出してくれます。ファンキーなベースプレイを楽しみたいのであれば、やはりこれです。
日本におけるカスタムメイドギターの雄ともいえるブランドがこちらのESP。さまざまな要望に応えてくれるため、ビジュアル系のミュージシャンに人気の高いブランドです。
もちろんカスタムだけでなく、レディメイドのギター・ベースも作成していて、その中の一台がこちらのLTD B-155DXです。奇をてらうことなく、非常にシンプルなつくりとなっているため、初心者でも扱いやすいというのがその最大の特徴です。
どんなものでも初めて購入する際には何かと疑問が出てくるもの。ここでは5弦ベースを購入する際に気になる疑問について答えていきたいと思います。
答えはずばり音域です。一般的なベースのチューニングは低いほうから「E・A・G・D」となっています。5弦ベースではさらなる低音を出すために低い方にもう一本弦を追加(Low-Bと呼ばれます)、あるいはより高い音を出すために、高音側にもう一本の弦を追加(こちらはHigh-Cです)しています。
一般的な5弦ベースは低音側にLow-Bを追加していることが多く、今回紹介した9本に関してもすべてそのタイプとなっています。
弦を新たに一本加え、音域が広がることによって、従来の4弦ベースではなしえなかったプレイが可能となります。また5弦ベースを使っている人のカバーをする際は5弦ベースを使わないと難しいです。
一方で、弦が増える分、4弦ベースよりも一般的にネックの幅が太くなる傾向にあります。場合によってはそれが弾きにくさの原因となることもありますので、できる限り試奏をしてから購入することをおすすめします。
さて、ママアイテム編集部が厳選した5弦ベースを紹介してきましたが、気になるアイテムはありましたか?どれも優れたアイテムですから、どんな音を出したいのか、まずはそこをしっかりと抑えることが何より肝心です。
また人前での演奏を予定しているのであれば、見た目も外せない要素。せっかくであればカッコ良いに越したことはありませんし、見た目が気に入っている楽器であれば、それだけ練習にも身が入るものです。お気に入りの一本を見つけて、最高のベースライフを楽しんでください。