肌がかぶれやすい敏感肌の人は、注意してボディソープを選ばなくてはなりません。とはいえ、わかりやすく「敏感肌用」と書かれている商品ばかりではありませんし、何を選べ...
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
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肌がかぶれやすい敏感肌の人は、注意してボディソープを選ばなくてはなりません。
とはいえ、わかりやすく「敏感肌用」と書かれている商品ばかりではありませんし、なにを選べばよいか一目見ただけではわからないですよね。
どこをチェックすれば効果的な商品を選べるのか?どのメーカーの商品がおすすめなのか?
今回は敏感肌の人におすすめしたいボディソープ9個をピックアップしました!
辛い敏感肌を悪化させないよう、この記事で解説しているポイントを押さえて商品選びをしてくださいね。
ママアイテム編集部
おすすめ商品を紹介する前に、まずはどうやってボディソープを選べばよいかわかるチェックポイント5つを解説します。
敏感肌の人が確認すべきポイントが満載なので、しっかり押さえてくださいね。
ボディソープには、形状が異なるいくつかのタイプがあります。
どのタイプが最も敏感肌によいというわけではなく、使用感や成分によって適したものは異なるので、自分が使いやすいと思うものを選びましょう。どのタイプを選んだ場合も、しっかり泡立てて使うことが重要です。
昔ながらのボディソープといえば、固形石鹸タイプです。固形石鹸は刺激が少ないというイメージが先行していますが、固形石鹸にも数種類あるので注意が必要。油分や香料などが配合された化粧石鹸や、殺菌剤や消炎剤が配合された薬用石鹸が代表的です。
ポンプを押すと出てくる液体タイプは、固形石鹸タイプよりも泡立ちがよいので使いやすく、近年主流となっています。保湿剤が配合されているものが多いので、肌が荒れやすい敏感肌の人も使える商品が多いです。
液体タイプのボディソープを専用の容器に入れることで、ポンプを押すと泡で出てくるタイプも増えてきています。
敏感肌の人は、肌に刺激を与えやすい成分が配合されたボディソープを避ける必要があります。
代表的な刺激成分は、パラベン、安息香酸塩、エデト酸塩など防腐剤として配合されることの多いものです。
これらの成分が入っていると絶対にかぶれるというわけではありませんが、敏感肌には刺激が強いことが多いので、注意してくださいね。
敏感肌の人は、低刺激性のボディソープを選ぶことが重要だと考えているでしょう。しかし、保湿力が高いものを選ぶことも同じくらい重要です。
肌の乾燥が進むとバリア機能が衰え、余計に肌が敏感になってしまいます。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどの保湿成分が配合されているボディソープを選んで、肌の保湿力を高めましょう。
天然植物由来のオイルが配合されたボディソープも多く存在します。適度に油分を補うことで肌の乾燥を防げますよ。
低刺激性のボディソープを選んでも、使うのが嫌になるくらい苦手な香りがするものだとテンションが下がりますよね。できれば肌にやさしく、香りがよいボディソープを選びたいところです。
香りがよいボディソープを使えば、一日の疲れがリフレッシュできますよ。植物由来の香料が使われているボディソープもあるので、チェックしてみてくださいね。
ボディソープは配合されている成分や形状によって価格にバラつきがあります。
ここでは一般的な敏感肌用ボディソープの価格を確認してみましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格 | 〜800円 | 900〜3,000円 | 3,500円〜 |
特徴 | ・プチプラブランド ・ドラッグストアで買える | ・低刺激性で肌にやさしい ・赤ちゃんに使えるものも多い | ・保湿力が高く、香りもよいものが多い |
ドラッグストアで購入できるボディソープには、1,000円以下のプチプラ商品も多く存在します。低価格で肌にやさしい商品もたくさんありますが、なかにはパラベンや安息香酸塩などの防腐剤が配合されているボディソープもあります。
そのため、肌にやさしく保湿力も高いボディソープを選ぶのであれば、1,000円前後の価格帯から探してみましょう。価格が高くなっていくと、無添加にこだわって作られた商品も多く見つかりますよ。
敏感肌でも使えるボディソープは、無添加にこだわって作られたシンプルなものから、抗炎症作用のある成分を配合して、かゆみや肌荒れを抑えるものなどさまざまです。
メーカーによってどんなボディソープを扱っているかは異なるので、ここでおすすめメーカー・ブランド3つを確認してみましょう。
1921年に設立され、長年石鹸の製造を続けているミヨシ石鹸。
新鮮な脂肪酸を使えば防腐剤を使わなくても品質の高い石鹸を製造できるとして、無添加石鹸にこだわっています。シンプルだからこそ敏感肌の人にピッタリな、昔ながらの石鹸が売りです。
とにかく添加物の入っていない、刺激にならないボディソープが欲しいという人から好評。ほかのボディソープで肌荒れを起こし、なにを使えばよいかわからなくなった人も救ってくれるシンプルさです。
ユースキン製薬は、1955年に設立された会社です。
創業当初は除虫薬をメインに販売していましたが、現在ではひびやあかぎれに効果的なオレンジ色のユースキンAシリーズが有名ですね。常備薬として家に1つ置いている人も多いのではないでしょうか。
ユースキンA以外にも多くの商品を取り扱っていて、敏感肌でも使える保湿アイテムのユースキンSシリーズなどもあります。
ニキビ用化粧品で有名なノブは、常盤薬品のスキンケアブランドです。
敏感肌をやさしくケアできるアイテムを多数取り扱っています。臨床皮膚医学に基いて商品開発を進める、肌の負担にならない原料を使うなどの工夫によって、敏感肌の人も安心して使える商品を提供しているのです。
今回9個の商品を厳選するために、以下の4つの項目でボディソープを比較しました。
肌に刺激を与えそうな成分や、保湿力のある成分を書き出しているので、参考にしてくださいね。
まずは今回紹介する9個の商品のなかでも、とくにおすすめしたいボディソープを紹介します。
開発者自らのアトピー経験から誕生したスキンケアブランド「HareRi(ハレリ)」の生せっけん(ボディーソープ)です。
今、一番おすすめしたいボディソープはHareRi(ハレリ)の「モイスチュアライズソープ」です。
「モイスチュアライズソープ」の最大の特徴は、開発者自らのアトピー経験からたどり着いた“生せっけん”というテクスチャー。ホイップクリームのように濃密なモコモコ泡で、敏感な肌をやさしく洗い上げることができます。
防腐剤、鉱物油、合成界面活性剤、合成着色料、合成香料はもちろん不使用。肌に必要な油分は洗い流さないよう、最低限の成分を配合した低刺激ミニマル処方になっています。
厳選された成分のなかでとくに注目なのは、「幻の美容成分」ともいわれるウチワサボテンオイル。生せっけんというテクスチャーを活かし、たっぷり1,170mgも配合しています。その保湿力はココナッツオイルやアルガンオイルを上回るほど。
敏感肌の大敵であるお風呂上がりの乾燥を防ぎ、しっとり吸いつくような洗い上がりを実感できます。
ベビーソープによく使われる肌にやさしい洗浄成分が使われているのもポイントです。
ちなみにブランド名のHareRi(ハレリ)は、「Hare(晴れ)」「Ri(彩り)」の造語で、おしゃれなパッケージや贅沢な使用感のアイテムを使うことにより「気持ちが晴れやかになり人生が彩られますように」という想いが込められています。
デザインにこだわった高品質なボディソープは、プレゼントしても喜ばれそうですね。
初回購入に限り30日間の無料返金保証制度があるので、「もし肌に合わなかったら……」と不安な人も、安心してお試しできます。
初めての人におすすめなのは、単品で購入するよりお得な「6層泡立てネット」とのセット。ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
アトピーが気になる人は、汚れをしっかり落とせて保湿成分も配合されたボディソープがおすすめです。肌を清潔に保ってうるおいを与えることで、効果的にケアできますよ。
アトピー肌の人にとくにおすすめなボディソープ3つは、以下のとおりです。
ミヨシ石鹸の「無添加白いせっけん」は、水と石鹸成分のみで作られたシンプルな固形石鹸です。香料や着色料、防腐剤などは一切配合されていないので、肌に過度な刺激を与えません。
食用グレードの油脂を使って作られた石鹸なので、無駄な成分が入らず、敏感肌の人も安心して使えます。
ヒアルロン酸などの保湿成分が付け加えられているわけではありませんが、洗い上がりにつっぱることはほとんどありません。しかし、アトピー肌の人は洗い終わってから別途保湿クリームなどで肌を保湿してあげるのがおすすめです。
肌に負担をかけず綺麗さっぱり汚れを落とせるので、なかなか合うボディソープが見つからないと困っている人はぜひ試してみてくださいね。古くから多くの人に愛され続けてきた実績があるので、肌をやさしく洗えますよ。
敏感肌でも使えるアイテムを多数販売しているノブの商品では、「フォーミングソープD」が人気です。
ポンプを押せば泡が出てくるので、泡立てる手間がなく手軽に使えます。モコモコの泡が汚れを洗い流してくれるので、ゴシゴシ擦らずに体の汚れが落とせるのも魅力です。
洗浄後肌に不要な洗浄成分が残らないよう、ミリスチン酸やパルミチン酸といった高級脂肪酸を配合しています。きちんと汚れを洗い流すのに肌にベタベタと残らない成分なので、肌に刺激を与えません。
一方、うるおいは肌に残るようにアルギニン、スクロースが入っているので、バリア機能が乱れがちな敏感肌を守ってくれるのがポイントです。
このボディソープに変えたところ、アトピーがすっかり気にならなくなったという人も多いようです。皮膚科で勧められることも多い逸品なので、やさしいだけではなくうるおいも守りたい人にはピッタリ。乾燥肌の人にもおすすめですよ。
肌が敏感でかぶれやすい赤ちゃんや子どもも使えるくらい肌にやさしいボディソープは、敏感肌が気になる大人も使えます。
みんなで使えるボディソープで、家族の肌を守りましょう。
クリーミーな泡で体をやさしくなでるだけで、刺激を与えず汚れを落とすボディソープがあります。それが、リムソープの「RIMソープS」です。汚れを落とすだけでなく、クリームのようにうるおいを肌に閉じ込めてくれるのが魅力。
保湿成分としてグリセリンが配合されているので、肌にうるおいを与えてくれます。刺激を与える香料やパラベンなどの成分は入っていないので敏感肌の人も使えますし、赤ちゃんや子どもも一緒に使えるので便利です。
子どものアトピー肌が改善したから自分も使ってみたら、肌の調子が良くなったという人もいるくらい、肌を労って洗うことができるボディソープです。お風呂上がりに慌てて保湿をしなくてもつっぱらず、快適に過ごせますよ。
キュレルの「ボディウォッシュポンプ」は、肌に存在する保湿成分であるセラミドを守り、汚れだけを洗い流せるボディソープです。抗炎症成分であるグリチルリチン酸ジカリウムが配合されているので、アトピーや肌荒れが気になる人も使えます。
香料や着色料は不使用なので、肌に過度な刺激を与えません。弱酸性なので肌をやさしく洗えます。安息香酸塩が配合されているので、過去に化粧品などで肌がかぶれた経験がある人は注意してくださいね。
赤ちゃんのデリケートな肌にも使えるくらいやさしく洗えるので、家族で使えるのが魅力です。ひどい乾燥肌でかゆみに困っている人も使えるので、季節の変わり目にもおすすめですよ。肌の水分が奪われないので、つっぱらないのもメリットです。
皮脂中に存在する天然成分で作られた石鹸と、アミノ酸系洗浄成分が配合されたボディソープがアトピタの「全身ベビーソープ泡タイプ」です。肌に必要な皮脂は残しつつ、汚れをやさしく洗い流してくれます。
保湿作用と抗炎症作用を併せ持つヨモギエキスが配合されているので、トラブルのない肌に導いてくれます。香料や着色料、防腐剤が配合されていない低刺激性なので、敏感肌の人はもちろん、肌がデリケートな赤ちゃんにも使えますよ。
乾燥が気になる赤ちゃんの肌を洗い、大きくなってからもトラブル予防のために子どもにこの商品を使い続けているという親御さんも多いです。アトピーの子どもにも安心して使えるので、長年のパートナーになります。
ドラッグストアなどで気軽に購入できるボディソープであれば、いつでも手に入って便利ですよね。
市販でも買えるボディソープにも、敏感肌にピッタリのおすすめ商品があります。ここでは3つ紹介しますね。
ドラッグストアで気軽に買える医薬部外品のボディソープとして、ミノンの「全身シャンプー しっとりタイプ」が人気です。植物性アミノ酸系洗浄成分によって、肌に過度な負担をかけずに汚れを落とせます。
保湿成分のグリセリンが肌にうるおいを与えて乾燥を抑えてくれます。さらに、グリチルリチン酸アンモニウムやアラントインといった炎症を抑える成分が配合されているので、敏感肌で肌荒れが気になる人におすすめです。
敏感肌の人も使えるよう、着色料不使用でアレルギーの原因となる物質は極力カットされています。低刺激性で弱酸性なので、やさしく肌を洗えるのが魅力です。「全身シャンプー」という名前のとおり、体だけでなく髪も洗えますよ。髪に使うと、乾燥によるフケやかゆみを予防できます。
乾燥肌や敏感肌を守るシリーズである薬用ユースキンSシリーズから出ている「薬用ユースキンS ボディシャンプー」。しその葉エキスを始めとする保湿成分が多数配合されていて、洗い上がりの肌をしっとりさせてくれます。
保湿成分だけでなく、抗炎症成分であるグリチルリチン酸ジカリウムとアラントインも配合されているのが特長です。敏感肌の人はバリア機能が乱れて肌トラブルを起こしやすいので、健やかな肌に整えられるのは嬉しいですよね。
乾燥と炎症を抑えることで、肌をかきむしってトラブルがひどくなることを防げます。洗うだけで肌をしっとりさせ、かゆみも抑えられるのは手軽でよいですね。大人から子どもまで安心して使えますよ。
牛乳石鹸が有名なカウブランドからも、敏感肌に効果的なボディソープが販売されています。それが、「無添加ボディソープ」です。天然由来の石鹸成分と天然由来アミノ酸系洗浄成分で、肌にうるおいを残しつつしっかり洗い上げてくれます。
パラベンを始めとする防腐剤や香料、着色料、品質安定剤、アルコールなど肌にとって刺激になりやすい成分は配合されていないので、敏感肌の人も安心して使えます。子どもにも使えるので、家族みんなの肌を守ってくれますね。
品質安定剤などが入っていないので、一般的なボディソープよりも劣化しやすいです。普通に使う分には問題ありませんが、詰替え時に他のボディソープや水が混ざると劣化してしまうので気をつけましょう。刺激が少ない市販のボディソープを購入したい人におすすめの商品です。
ここまで敏感肌でも使えるボディソープを9個紹介してきましたが、形状や成分について疑問が生じた人もいるのではないでしょうか。
気になる疑問は、商品を購入する前に解決しましょう。ここでは、よくある質問2つについて解説します。
紹介した商品のなかに、アミノ酸系洗浄剤が配合されている商品がいくつかあったように、敏感肌にはアミノ酸が効果的です。アミノ酸は細胞の増殖やコラーゲンの生成に関わる、肌にとって必要不可欠な成分なのです。
肌のハリを保ったり、代謝をアップさせてターンオーバーを促したりと、よい効果がたくさんあるアミノ酸。肌に余計な刺激は与えないので、敏感肌を健やかに整えてくれますよ。
ポンプを押せばモコモコの泡が出てくるタイプのボディソープは、クッション性があるので肌に過度な刺激を与えずに洗えます。自分で泡立てると少ない泡で体を擦ってしまいがちだという人は、泡で出てくるタイプの方がやさしく洗えるでしょう。
自力でモコモコの泡を作れるのであれば、必ずしも泡タイプを選ぶ必要はありません。泡を作りやすいスポンジを使う、洗面器にボディソープと少しのお湯を入れてかき混ぜて泡を作るなどの工夫をしましょう。
敏感肌の人は、刺激なく使えるボディソープを選ぶのが大変だと感じるでしょう。しかし、刺激となる成分が配合されているか、保湿成分がどれだけ入っているかなどを確認すれば、自分に合った商品を見つけることができます。
「低刺激」や「自然由来」といったキャッチコピーだけで判断するのではなく、きちんと配合されている成分を確認するのが重要です。敏感肌だから、体を洗うとかゆくなったりかぶれたりするのは仕方がないと諦めずに、肌にやさしいボディソープを選んで快適な毎日を過ごしましょう。