ジェル歯磨きは、普通の歯磨き粉に比べると泡立ちも少なくスースーする清涼感も少ないけれど、実は歯磨き剤としてはとても優れた製品が多いのを知っていましたか?虫歯や歯...
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
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虫歯や歯周病や知覚過敏、小さな赤ちゃんや子供の歯の健康管理など、歯にまつわるいろいろな悩みを抱えた人は、丈夫な歯を作るためにジェル歯磨きにチェンジしてみましょう。
自分の歯がいままで酷使されていたことに気づくかもしれません。丈夫な歯を目指すなら、歯磨きはジェルタイプを是非チェックしてみてください。
ママアイテム編集部
ジェル歯磨きは、シュワっと泡立つ通常の歯磨き粉とはかなり違い、泡立ちはほとんどなく使用感も全く違いますが、歯と歯茎の健康のために選ぶ人が増えているおすすめ商品です。
数ある商品の中から選ぶときは、以下の5つのポイントをチェックすれば、自分が探しているジェル歯みがきを見つけられますよ。
歯肉炎や歯周炎(歯槽膿漏)を総称して歯周病と言います。歯周病は、生活習慣病の一つと言われ、歯磨きの時のブラッシングが十分でなかったり、砂糖の摂りすぎなどによってプラークと呼ばれる歯垢が歯と歯茎の間にたまります。
すると口内で細菌感染してしまうため、さまざまな口内トラブルにつながっていきます。大切な歯を失う原因になってしまうのが歯肉炎や歯周病。それらの症状に悩まされないためには、抗炎症成分が入っているかどうかチェックしましょう。
● 歯磨きでの対策
歯肉に刺激を与えずに清潔なお手入れができるとともに、すでに起こっている炎症を抑える「抗炎症成分」。この、抗炎症成分とされるグリチルリチン酸やトラネキサム酸の入った歯磨きを使うことが、予防や対策につながるとされています。
歯周病や歯肉炎も気になるけれど、虫歯ができやすくてお悩みの人は多いもの。口内を清潔に保つケアを続けていくことには変わりありませんが、虫歯菌を殺す働きのある成分を含む歯磨きならば虫歯予防の強い味方になります。
虫歯菌を殺して虫歯予防&歯周病予防には、イソプロピルメチンフェノール、塩化セチルピリビニウム(医薬部外品に多く配合されている)が配合されているのかをチェックしましょう。
歯を丈夫に(フッ素濃度は商品によって違う)したいなら、酸の生産を抑制し、再石灰化して歯の質を強くして虫歯の出来にくい丈夫な歯に導いてくれるフッ素入りのジェル歯みがきがおすすめです。
口臭予防のために選ぶなら、ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化セチルピリビニウム、トリクロサン(殺菌成分)が配合されているかをチェックしましょう。
冷たいものや熱いもの、甘いものを食べたとき歯に突然鋭い痛みが!それは歯周病かもしてません。
● 知覚過敏の原因
*歯ぎしり
*歯磨き
*酸蝕歯(さんしょくし)
*加齢
と言われていて、歯茎が下がったり、歯のエナメル質がすり減ったりなどの症状が徐々に進行していきます。進行すると歯の内側の象牙質が露出してしまうので、刺激が神経に伝わりやすくなるために起こります。
● 歯磨きでの対策
硝酸カリウム、乳酸アルミニウムなどが入っていると歯が沁みるのを防ぐことができます。
赤ちゃんや6歳以下の幼児の歯磨き選び、気にしていますか?大人と同じものを使っているご家庭は要注意です!
日本では6歳以下が使う製品に「界面活性剤※」を使ってはいけないと定められています。赤ちゃんに使用したいなら、界面活性剤が入っているかどうかをチェックするのが大切です。
赤ちゃんや小さい子は歯磨き粉も飲み込んでしまうため、口内の粘膜や歯質も界面活性剤入りでは刺激が強すぎて弊害が心配されます。
赤ちゃんや幼児用と表記してある製品には界面活性剤が含まれていないので、大人用と分けて選ぶことが重要です。
また、虫歯予防や口内の健康を考えるならBLISM18という成分が配合されているものがおすすめ。BLISM18は元々口内にある善玉菌の一つで、虫歯になりにくい作用があるといわれています。
※発泡剤として主に使われる「ラウリル硫酸ナトリウム」など。
ジェル歯磨きは歯に優しく、大人はもちろん小さな赤ちゃんや子供の歯も守ってくれる優れた歯磨きです。そんなジェル歯磨きを販売しているメーカーやブランドのおすすめは3つあります。
コンクールは1967年に設立された、ウエルテック株式会社が製造・販売する歯磨きのブランドです。口腔洗浄機器「ウォーターピック」を米国から導入したのを始まりに、歯科医院などで予防歯科に特化した「コンクールブランド」を展開するようになりました。
東京都中央区に本社を持つ、1957年設立の赤ちゃん用品のメーカーです。ピジョンの意味は平和のシンボルである「鳩」ブランドロゴの「P」は二つのハートを組み合わせたダブルハートになっている。保育事業も展開しています。
和光堂株式会社として1953年に設立。創業者は、国内初の小児科や粉ミルクを作った引田長氏。現在はアサヒグループ食品の中のブランドとして「和光堂」となっていますが、「ずっと、赤ちゃん品質」という企業理念は変わっていません。
歯をすり減らさずに、守りながらケア成分で虫歯予防をしたり歯周病予防もしてくれるジェル歯磨き。毎日口の中に入れるものですから、選ぶときには内容量はもちろん、香料が含まれているかなど続けやすい不快感のないものを選びましょう。
*容量
*香料
ガシガシと磨いてシュワっと爽快感を強く感じる発泡剤たっぷりの歯磨き粉は、過去のものになりつつあります。かえって歯を痛めつけているということが、今や多くの人に認知されてきたから。
元々歯科医院にしか置かれていなかった製品なので、ネットなどでも購入できるようになった今でも、もっとも歯医者さんに近い存在のジェル歯磨きです。
歯科検診を定期的に続けているような、歯の健康意識の高い人から長い間支持されています。刺激の少ない爽やかなミント味は、不快感を感じずに口内のケアを続けやすいと高評価。
特に、知覚過敏の人や、歯医者さんでの歯ブラシ指導で注意されがちな人、気を付けているつもりだけどすぐに虫歯になってしまう人、歯周病が気になる人などまさにマルチにおすすめです。
家族みんなで使える頼れるジェル歯磨きは、発泡剤や研磨剤不使用なので子供にもOKです。
トロリとしたジェルを歯ブラシに付けて口に入れると、最初は「え?」と思うくらい超マイルドな使い心地です。シャキッとする刺激もなければ、泡立ちもほとんどありません。
使った後の歯のツルツル感は「研磨剤を使っていないハズなのに不思議!」の一言です。また、次の日の朝、口臭が感じられなくなっていて驚いた!という声も多数寄せられています。
一度使うと、他の歯磨きには戻れなくなるとも言われているこのジェル歯磨きで、大切な歯を守る意識がさらにアップするかもしれません。
ジェル歯磨きを使ってみたい!今すぐに試してみたい!という人には、ドラッグストアやスーパーで手軽に買えるものをおすすめします。
ついつい歯を強く磨きすぎたり、お手入れ不足で歯肉の状態が今一つ…。最近なんだか歯が沁みて歯磨きが怖い…。歯茎から出血することもある…。など、お口のトラブルにお悩の人は、1日も早くジェル歯磨きでの優しいケアを試してみてほしいです。
「歯医者さんに褒められる歯に」でおなじみの、クリニカアドバンテージシリーズのコートジェルです。1日の最後の歯磨きの仕上げにこちらを使うのですが、そのフッ素含有量はなんと1,450ppmと高濃度。日本のフッ素上限1,500ppmに届きそうな数値です(2017年~)
低発泡で研磨剤を使っていないので、歯や歯茎に余計な刺激を与えたくない人に選ばれています。寝ている間に増える細菌が気になるから、寝る前の歯磨きを丁寧に頑張っているという人こそ、こちらを使った翌朝のお口の状態の違いがよくわかるかもしれません。
歯槽膿漏や歯肉炎などの歯周病が心配だけど普段のケアに自信がない…という人は、歯を強くして虫歯の発生と進行を防いでくれる欠かせないアイテムとして、こちらをぜひ取り入れてみてくださいね。
歯磨き後に30秒程度優しく磨いたら、すすぎは1回だけにしましょう。しっかりと粘度のあるジェルが歯を包み込んで、朝まで歯周病菌を寄せ付けません。
手磨きもよいけれど、電動歯ブラシを日常的に使っている人も多いですよね。小回りが利いて自分にとって使いやすい電動歯ブラシでの歯磨きは、スッキリ感もまた格別で手磨きに戻れないという人も。
でも、歯磨き粉が洗面所のガラスに飛び散ったり、口の中が泡泡になりすぎて手元までダラダラ垂れてきたり、チューブから歯ブラシに乗せて電源を入れたとたんに床にポトン!なんてこともしばしば…。
こちらのジェルは、歯ブラシにジンワリと浸透して垂れず電源を入れても飛び散りません。
殺菌剤と抗炎症剤のW成分が、歯と歯茎の隅々までしっかりと行き渡るので、歯と歯茎が生き生き!歯周病が心配な人におすすめです。
もちろん研磨剤を使っていないので、電動歯ブラシで歯が削れてしまう心配もナシ!普通の歯ブラシにも使えます。
誰もが憧れる、清潔感があって爽やかな印象を与える白い歯!ホワイトニングに通うにはちょっと忙しくて無理そうだし…とあきらめていませんか?
大丈夫です。ジェル歯みがきには、ホワイトニング成分を配合しているものもあるんです。あなたも白い歯めざして始めてみませんか?
12種類の植物成分のほか、5種類のホワイトニング成分が配合されたジェル状歯磨き粉。
使い方はとても簡単!歯ブラシに小豆程度つけ、いつもどおりブラッシングするだけ。研磨剤不使用だから、着色やヤニなどの汚れをやさしく取り除いてくれますよ。
すっきりツルツルになった歯は磨いた直後だけでなく、夜こちらを使って磨くと、翌朝口の中の不快なねばつきがサッパリとしていた!という嬉しい声も多数。使い続けるうちに、くすみが取れていく歯を見ると毎日の歯磨きが楽しみになりそうですね。
歯の黄ばみは老けた印象を与えてしまうし、白い歯には憧れるけれどホワイトニングというと歯に刺激があるイメージがぬぐえないという人は多いものです。でも、今は「削らずに歯を白く」する時代。
虫歯にもなりやすくて…という人にも、こちらがピッタリです。
明るく爽やかな白い歯を目指せるホワイトニング成分はもちろん、虫歯ケアができるフッ素も配合。ツヤを与えるパール末や雲母チタンが優しく歯を包み込んで仕上げます。
見た目に綺麗な歯になるためだけでなく、歯そのものを丈夫にしながら口元美人を目指しちゃいましょう!大人向けのジェル歯磨きのように聞こえますが、研磨剤・発泡剤不使用なので、子供にも安心して使えます。家族で爽やか笑顔をキープ!
なんともユニークな商品名ですが、使われている原材料にはしっかりとこだわりを持ったナチュラル素材のホワイトニングジェル歯磨きです。
毎日の食事や飲み物で歯に蓄積されていく「ステイン汚れ」を、ポリリン酸ナトリウムとメタリン酸ナトリウムのWの効果で浮かせて取り除きます。ジェルなので歯の表面だけでなく、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間にもしっかりと入り込んで汚れを浮かせます。
その後はパパイン酵素で美白し、リープナッツで綺麗に洗浄してから完全無農薬のオーガニック成分で歯全体をコーティング。1日数回の歯磨きで、じっくりホワイトニングを始めてみませんか?
歯磨きデビューの赤ちゃんや、まだ自分では上手に磨けない小さな子供たちの歯をまもるためには界面活性剤を使っていない、専用のものがおすすめです。大人が使っているペースト状の歯磨きでは刺激が強すぎて、歯磨きが嫌いになってしまうかもしれません。
赤ちゃんのための製品を作っているメーカーや、子供が楽しんで歯磨きできる安心の素材とフレーバーのものを集めました。フッ素の含有量もチェックしましょう!
大きくなるにつれて、いろいろな食べ物を口にするようになる赤ちゃん。1歳6か月ごろになると、歯もだいぶ生え揃い、その分歯の間などにも詰まりやすくなって虫歯の原因に。
こちらのジェル歯磨きなら、発泡剤ではなく清掃剤の無水ケイ酸を使っているので、赤ちゃんや小さな子が嫌がる「辛い!」味がしません。イチゴ味なので、むしろ「美味しいっ!」と喜んでくれるため、歯ブラシから吸って食べようとする子もいるくらいなのだとか…。
あくまでも歯磨きだということを言い聞かせて、正しく使いましょう。
キシリトールとフッ素、食品原料から作られているので、歯質を強化して虫歯の原因になる酸をつくらせません。刺激のない優しい歯磨きなのに、しっかりと歯の健康も考えて作られているので安心ですね。
4〜5歳でも、赤ちゃんの頃からずっとコレ!という子も多く、兄弟で使う家庭も多い人気のジェル歯みがきです。フッ素含有量は500ppm。
ポンプタイプのジェル歯磨きです。ワンプッシュで1回分が出てくるので、忙しいママにも使いやすい設計。中に水が入ったりする心配もないので、とても衛生的に使えます。
虫歯予防と言えば歯科医でのフッ素塗布がよく知られていますが、こちらはワンプッシュでフッ素含有量が500ppm。
日頃の歯磨きとともに虫歯ケアが自宅でできるだけでなく、発泡剤や研磨剤を使っていないので歯の汚れが気になった時、おやつの後、寝る前とこまめに虫歯予防できるのが嬉しいポイント。
フッ素以外の原料は食品用原料のみを使っていて、クセの少ない白ブドウ味。しかもノンアルコール、無添加、無着色です。
磨いたあとはブクブクうがいをしましょう。まだうがいができない子には、塗れたガーゼや歯みがきシートを使って優しく拭き取ってあげるといいですね。
キッズ用ということで、フッ素含有量は950ppmとぐっと高くなります。使用量としては、歯ブラシの1/3程度付けるようにするとよいでしょう。
泡立ちが少ないジェルなので、「仕上げ磨き」の時にこちらを使うと、子どもの歯の状態が見やすいので磨き残しの見落としを減らせます。
そして、何より人気なのが味。子どもたちに一番人気のブドウ味なので「ハマる」子どもが続出。親が、そろそろ普通の練り歯磨きに変えようとして違うものを使うと、怒って歯磨きを拒否してしまう子もいるのだとか…。
キシリトール配合で虫歯になりにくく、フッ素で歯を強くしてくれるジェルなので、歯の健康のためにもぜひ使い続けてあげたいジェル歯磨きです。
柔らかく食べやすいエサが今増えています。
歯やあごを昔よりも使わなくなったことや、味をおいしくするために糖分を多く含むエサを好む犬猫に、虫歯が多くなってきていると言われています。大切な家族でもある愛犬・愛猫の歯の健康を保つためにも、歯磨きジェルがおすすめです。
犬や猫も虫歯になります。人間と同じように、食べたものによる歯石の蓄積によって口の中に細菌が発生することが大きな原因ですが、なんと人間の5倍も歯石が付きやすいのが犬猫の口内環境なんです。
放っておくと、酷い汚れや口臭に見舞われて虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
そうならないためには歯磨きが一番!なのですが、暴れたり逃げ回ったりでなかなか難しいという声も多いもの。
こちらなら犬や猫の好きなフレーバーなので、歯ブラシに付けて差し出すとペロペロと舐めだしてしまう子も。まずは抵抗感なく口に入れられることが大切なので、とても始めやすいジェル歯磨きという点でおすすめです。
愛犬や愛猫も、歯石や歯垢の沈着を防いで、歯と歯茎を健康に保ってくれるので是非始めましょう!
ジェル歯みがきを使ってみたい!でも、購入してみようと考えているけれどわからないことがあるとすっきりしませんよね?そこで、よくある疑問にお答えします。
毎日の歯磨きでエナメル質まで削ってしまうのではないかと心配な人や、どうしてもゴシゴシ磨く習慣がやめられない人、電動歯ブラシを使っている人は、大切な歯を削ってしまわないためにもジェル歯みがきがおすすめです。
一般的なペースト状の歯磨き粉とジェル歯みがきの大きな違いは、見た目だけでなく成分も大きく違います。
● 研磨剤と発泡剤の量
*ペースト状には研磨剤が10~60%、発泡剤が0.5~2.0%
*ジェル状には研磨剤が10~30%、発泡剤が0.5~2.0%
研磨剤は、表面を削り落として汚れを落とす働きをし、発泡剤は磨いているときの泡立ち成分です(界面活性剤を含む)。
ペースト状歯磨きで、口内が泡だらけになる感じやスースーしすぎる味が苦手な人も、ジェル歯みがきの方が快適にケアできるでしょう。
通常の歯磨き粉を使う時と同じで大丈夫です。
ただし、練り歯磨きのように粘度が強くないものも多く、歯ブラシに出したとたんに流れ落ちてしまうものもあるので付け過ぎには注意しましょう。
歯ブラシの毛の1/3ぐらいに付けて優しく磨いてください。
ジェル歯磨きは、自分の歯を大切にケアしている人たちに愛用されているだけでなく、人生初の歯磨きをする赤ちゃんでも安心して使える、体に優しい成分から作られた製品が多いことでも知られています。
歯医者さんで「歯がすり減っていますよ。」と指摘されたことのある人は多いようですが、ほとんどは毎日のブラッシングが強すぎることが原因となのです。
歯を綺麗に、虫歯を防ごうとして、ついゴシゴシ泡泡状態磨きになってしまうのかもしれませんが、研磨剤や発泡剤を控える・避けるという方法が歯を守る近道でもあるんです。
これからは、ジェル歯磨きで歯へのストレスを減らし歯の元気を長くキープしてあげましょう。