ベースアンプについて、さまざまな角度から検証します。音の特徴やスペック詳細などの豆知識まで徹底解説!
自宅用からライブ用、初心者向けからプロ向けまで、あらゆるシーンを想定して、用途別に選び方からおすすめ17選をご紹介します。
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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ベースアンプのおすすめを専門家のアドバイスを基に、さまざまな角度から検証します。
VOXやAmpegなど、おすすめのメーカーはもちろんのこと、自宅用からライブ用、初心者からプロ向けまで、ありとあらゆるシーンを想定し、用途別に紹介していきます。
個別の商品紹介では音の特徴やスペック詳細、ちょっとした豆知識まで徹底解説。
さらに、選び方や注意事項など、購入時に悩みがちな「なぜ?何?」にも丁寧に答えます。
ママアイテム編集部
ベースアンプの選び方のちょっとしたコツを紹介します。形状の違い、真空管とトランジスタの違い、ワット数での違いなど、どれも知っていればアンプ購入の際に役立つこと間違いなしです。
ベースアンプの形状は大きく分けて2つの種類があります。ひとつはコンボタイプと呼ばれる形状で、アンプとスピーカーが一体となったタイプです。
大きさはピンキリで、初心者用からプロユースまで、それぞれスペックも違いますが、家庭練習用などの小型アンプは大体このタイプです。単体で音出しが可能で、持ち運びしやすいのがメリットです。
そしてもうひとつが、ヘッドアンプとキャビネット(スピーカー部分)が分かれたセパレートタイプで、スタックタイプとも呼ばれます。ヘッドアンプで音作りをし、スピーカーから音を出すのがこのタイプです。
メリットとしては、各部が独立しているために、カスタマイズやメンテナンス性が高いことが挙げられます。
アンプにおける電気信号の増幅方法は、真空管とトランジスタに分かれます。
真空管アンプはチューブアンプとも呼ばれ、電気信号が真空管で増幅されます。キメの細かい暖かみのある歪みが特徴で、コシや粘り気のあるサウンドを出すことが可能です。
真空管には寿命があり、メンテナンスに気を配らないといけないのは少々デメリットですが、その独特なサウンドは、真空管アンプでなければ出せません。
一方、トランジスタアンプは「ソリッドステート」とも呼称されるアンプで、増幅にトランジスタを使用しています。硬質なサウンドが特徴で素直な音が出るため、各種エフェクターとの相性が抜群です。
この素直さはメリットにもデメリットにも成り得ます。悪く言えば「面白みのない音」になりがちですが、個体差なく同じ音が出せるというのは良点だとも言えるでしょう。
また、真空管と違い、故障するまではメンテナンスの必要がありませんので、扱いやすく安定している点が大きなメリットです。
アンプの音量の目安として知っておきたいのがワット数です。基本的にはワット数が高い=大きい音を出すことが可能であると覚えておいて問題ありません。使用目的により、適切なワット数のアンプを選びましょう。
簡単な指標としては、10Wくらいまでであれば家庭練習用、30Wくらいまでならば小規模なライブまでカバーできます。100Wを越えるほどであれば、大規模ホールでのライブにも使用可能です。
ちなみに、ワット数とは本来、スピーカを動かすために必要な電力のことで、100Wのアンプを最大出力したときには、スピーカーに100Wの電力がかかることを意味します。
ベースアンプは価格帯もさまざまですし、使用用途によっても必要なアンプが変わります。そこで、価格帯と用途を重点的に調査し、目安として以下の表にまとめました。
低価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
平均価格 | 〜30,000円 | 30,000〜100,000円 | 100,000円〜 |
主な特徴と用途 | 主に自宅練習に最適。初心者用の入門モデルなどが多い。 | 自宅練習からライブにも耐えられるものまで、スペックも幅広い。 | プロ仕様のものが多く、プロミュージシャンなども使用する価格帯 |
低価格帯のベースアンプは、本当に安いものから「この値段でこんな音が出せるの?」と驚きの機種までさまざまです。この価格帯についてはおすすめ商品の項目でも紹介していますので、参考にしてみてください。
売れ筋価格帯も幅広いスペックで、この辺りからかなり自由に好みの音を出せるアンプを選ぶことができるようになります。大規模なライブでも使えるアンプも多数あり、まさに玉石混交の価格帯です。
高級価格帯はプロミュージシャンも使うようなモデルが登場します。各メーカーとも「顔」であるモデルが多くありますので、性能も折り紙つきです。
ベースアンプを製造しているメーカーは数多くありますが、そのなかでも特に、老舗であり、多くのミュージシャンやベースプレイヤーに支持されているブランドをセレクトしました。
ローランドはヤマハやカワイと並び、日本を代表する老舗楽器メーカーです。特に、シンセサイザーやリズムマシンなどの電子楽器は世界的に有名で、「TR-808」「SH-101」など、数々の名機を生産し続けています。
もちろんJCシリーズをはじめとしたギターやベースアンプも愛好家が存在し、世界的に見てもポピュラーなメーカであると言って差し支えないほどの人気を誇っています。
VOXは1958年から本格的にアンプの生産をはじめたブランドで、60年代に盛り上がる英国ロックの歴史を支え続けた伝統あるメーカーです。「AC4」や「AC15」、「AC30」など数々の人気機種を開発しています。
その伝統と他に類を見ないサウンドは、多くのミュージシャンが信頼を寄せるブランドです。
アンペグはアメリカの楽器用アンプメーカーで、エレクトリックベース用のアンプ製造に特化した会社です。
そのため専門性が高く、数多くの特許を取得するなど、独自のノウハウは他ブランドを圧倒しています。
大きさ、重量、ワット数で比較しました。アンプは置き場所に困りやすく、また、持ち運ぶ場合は重量も重要なセレクト基準になります。各アンプの特徴の詳細は、商品の項目に記載します。
*大きさ
*重量
*ワット数
数あるベースアンプのなかでも、専門家の評価が高い商品がAmpeg「SVT-4PRO」です。
完全なるプロ仕様ながらも使い勝手が良く、「せっかくだから良いものを選びたい」という初心者から「そろそろ高級価格帯の商品にも挑戦してみたい」という中級者以上にもおすすめです。
*大きさ:縦135×横483×奥行394(mm)
*重量:19.1kg
*ワット数:ブリッジ:1200W(4Ω):900W(8Ω):300W×2(8Ω):490W×2(4Ω):600W×2(2Ω)
ベースアンプメーカーのなかでも、特に人気があるAmpegの伝統的なサウンドを踏襲しながらも、随所に最新のテクノロジーを積極的に取り入れた商品が「SVT-4PRO」です。
完全なるプロ仕様であり、日本、海外問わず、多くのミュージシャンや音楽関係者が使用しています。
プリ部に12AX7真空管を使用したハイブリッドタイプで、エフェクトループも標準仕様となっています。まさにベーシストが求めていたベースアンプといった機能と音で、Ampegらしいピュアなトーンが特徴です。
高級オーディオのようなデザインも、堅牢さやソリッドさを感じさせ、Ampegの特徴がよく出ていますね。余計な物が一切付いていないのは好感が持てます。また耐久性も高く、ハードなツアーにも耐えられるように設計されています。
多くのプロミュージシャンが愛用していますが、失敗が許されないプロフェッショナルの現場で支持されているということは、それだけ信頼があるという証左に他なりません。ベーシストならば一度は大音量で鳴らしてみたい一台です。
音色から特に、ロック系におすすめですが、他のジャンルでも大いに活躍してくれることでしょう。まさに名機の冠をほしいままにしているベースアンプです。
ヘッドアンプとは、アンプヘッドとも呼ばれ、スピーカー(キャビネット)から独立したアンプのことを差します。ライブ映像などでアンプの上にあるツマミのような箱を見たことがある人も多いのではないでしょうか。なお、スピーカーと接続する際には、必ずインピーダンスを合わせましょう。
*大きさ:縦240×横550×奥行240(mm)
*重量:24kg
*ワット数:200W
ORANGE(オレンジ)は1968年にロンドンで誕生したアンプメーカーです。アンプは黒を基調とした色使いの商品が多く見受けられますが、ORANGEはその名の通り、オレンジ色が非常に特徴的なブランドです。
「AD200B」は、太くてスムースなチューブサウンドが印象的で、可愛らしい見た目にそぐわないほどに図太い低域は多くのベーシストを虜にしています。楽器屋などで見かけたら、ぜひ試奏してみてください。その理由がわかるはずです。
コントロール部分がシンプルで使いやすいのが嬉しく、単純ながらも奥深い音作りが可能なため、初心者から上級者まで、幅広いニーズをカヴァーしたアンプです。
*大きさ:縦54×横240×奥行230(mm)
*重量:2.3kg
*ワット数:300W
Ibanez(アイバニーズ)は日本の楽器メーカーです。Ibanezといえば、何といってもギターで、パット・メセニーやジョージ・ベンソンなど、テクニカル系のギタリストたちから愛されています。
エフェクターなども大変に有名ですが、その知見とノウハウを活かして作られたギター、ベースアンプも逸品揃いです。
「Promethean P300H」は、ヘッドアンプではかなりの小型ながらも、ギリシャ神話の火の神であるプロメテウスを基に名付けられた名の通り、最大で300Wの出力を備えた立派なプロユース製品です。
良い意味でクセのないナチュラルな音は、組み合わせる機材を選びません。重量も2.3キロと超軽量で、ちょっとしたノートパソコン程度の重さです。
ベース本体やアンプ含めた機材が重ければ重いほど移動や搬入が困難になりますから、このどこへでも持っていける軽さは嬉しいですね。
*大きさ:縦610×横291×奥行271(mm)
*重量:2.3kg
*ワット数:500W
GALLIEN-KRUEGER(ギャリエンクルーガー)は、なかなか聞きなれない名前ではありますが、絶大なる支持を得ているアメリカのベースアンプメーカーです。かの1969年のウッドストックでカルロス・サンタナが使ったことで有名です。
近年では、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが使っていることでも知られていますね。これだけで購入の理由になる人も、実は多いのではないでしょうか。
1972年にボブ・ギャリエンが開発したG.I.V.E.(Gate Induced Vaive Effect)という技術をさらに発展させ、改良を重ねた技術であるブースト・コントロールを惜しみなく投入したのが「Legacy 500」です。
立ち上がりがよく、コンパクト。暖かみがありつつもパンチの効いたサウンドは、GALLIEN-KRUEGERにしか出し得ない音色です。
*大きさ:縦219×横568.1×奥行26.7(mm)
*重量:7.7kg
*ワット数:800W
800Wの大出力ながらも7.7kgという軽量さで取り回しも抜群な製品が「Bassman 800 Head」です。「Twin Reverb」と並び、大人気のシリーズですので、おすすめしない理由が見当たりません。
60年代のブラックフェイスを、そのままギュッと小さくしたような外観も美しく、キャビネットもついFenderで統一したくなってしまいます。
ハイパワーから放たれるFenderサウンドは本当に素晴らしく、モダンなクラシックサウンドからアクティブなトーンまで、自由自在で、Fender製ベースアンプの良さを隅々まで体感できます。
今まで、おすすめした商品もライブ仕様に耐えられるプロユースの製品でしたが、更に一歩踏み込んで、ライブにおすすめなベースアンプを列挙していきます。どれも高出力、ハイクオリティのラインナップです。
*大きさ:縦584.2×横483×奥行355.6(mm)
*重量:16.56kg
*ワット数:500W
人気のRUMBLEシリーズ最大の大出力コンボタイプ「RUMBLE 500」は、以前から販売されていたラインナップから一新、大きく進化を遂げています。
非常にバランスの取れた音を基本として、「Bright」、「Contour」、「Vintage」スイッチを使うことにより、さまざまな音色を表現することが可能です。Fenderらしいシンプルな操作感で音作りをすることができるでしょう。
また、オーバードライブも標準で搭載されているので、一風変わったベースサウンドもエフェクターなしで実現可能です。
「Twin Reverb」と違い、上面にノブが搭載されていて、前面のデザインはエンブレムのみというシンプルさが際立ちます。
*大きさ:縦630×横508×奥行381(mm)
*重量:21.8kg
*ワット数:283W
いかにもAmpegといった出で立ちの「BA-210」は、見た目も音も、まさに伝統的Ampegトーンを受け継いだモデルで、出力も283Wと、ステージで使う場合にも申し分ないスペックを誇った良機種です。
本商品は、横倒しにして60度のモニター・アングル・ポジションでも使用可能という、他のアンプには無い独特の特徴を備えています。
さらに、AUX端子が付いているので、スマートフォンやオーディオプレイヤーと繋げて同時に演奏可能であり、かつヘッドフォンアウトもあるので夜間の練習にも困りません。
家でもライブでも大活躍間違いなしの一台。素直なベースアンプですので、初心者から上級者まで、腕を問わずおすすめです。
*大きさ:縦345×横320×奥行310(mm)
*重量:10.5kg
*ワット数:300W
ほぼ正方形のコンパクトボディが可愛らしい「Promethean P3110D」は、小ささや姿からはイメージできないくらいに、驚くほどのパワーを誇るベースアンプです。
「真っ直ぐ音が出る」のが特徴で、演奏時に他の楽器の音に埋もれず、しっかりと音の輪郭を出すことができます。もちろん、あくまで一方のみに音が広がるのではなく、聞こえが良い音ですので安心してください。
運搬に便利なことから、野外ライブでも大活躍することでしょう。
*大きさ:縦518×横462×奥行325(mm)
*重量:19.7kg
*ワット数:120W
「CUBE-120XL BASS」も「Promethean P3110D」と同様に、やや小型のタイプながらも高出力を実現したベースアンプです。
磨きがかかったような黒一色の外観は飽きが来ない良デザインで、背面にある操作部の赤も差し色として効いているのが美しいですね。
基本的なベースアンプとしての機能はもちろん、コーラス、ディレイ、リバーブなど7種類のエフェクトを搭載しています。また、Rolandが誇るCOSM技術により、8種類のアンプタイプを切り替えることができるモデリングアンプとなっています。
さらに、チューナー機能やAUX端子もありますので、ライブユースだけでなく、自宅でも楽しむことができる汎用性の高い商品です。
自宅で練習するときには、小型で低出力のベースアンプが最適です。この手のタイプは各メーカから数多くの製品が販売されていますが、なかでも人気で、音が良いベースアンプをセレクトしました。
*大きさ:縦277×横380×奥行170(mm)
*重量:5.6kg
*ワット数:10W
ダイアモンド柄のクロスやチキンヘッドノブ(アンプ上部に配置されたノブ)など、VOXのデザインをそのまま踏襲し、小型化したベースアンプが「Pathfinder 10 Bass」です。
人気商品の小型版、廉価版にありがちなチープさは皆無で、VOXアンプの入門編として最適。同シリーズのギターアンプと同じく、名機と表現して差し支えないでしょう。
10Wという出力ながらも搭載された2つの5インチスピーカーから出る迫力はかなりのもので、VOXの暖かみのある、どこか懐かしい低音を十二分に楽しめます。
もちろん、ヘッドフォン・アウトも搭載されていますので、夜間でも気兼ねなく練習することができます。
*大きさ:縦335×横335×奥行327(mm)
*重量:9.4kg
*ワット数:20W
「CUBE-120XL BASS」と同シリーズの「CUBE-20XL BASS」は、小型ながらもCUBE BASSシリーズの良さを余すこと無く詰め込んだ、初心者に最適なベースアンプです。
上位機種と同じく、コーラスやディレイなどのエフェクトが7種類装備されています。さらに、アンプモデリング機能も健在で、6種類のアンプサウンドをシミュレートすることができます。
この大きさにしては低音がしっかり出ますし、シャープさもあります。上述のシミュレートやエフェクターを使えば、実に多彩な音作りが可能です。
さらに、大音量で鳴らしたような歪みが得られるパワー・スクイーザー機能もついていますので、小音量でもストレス無く練習できることでしょう。
*大きさ:縦313×横354×奥行208(mm)
*重量:4.5kg
*ワット数:50W
VOXアンプの優等生であるVXシリーズのなかでも、Nutubeと呼ばれる新型真空管を搭載することにより、チューブアンプ特有の暖かみのある音を鳴らすことができるのが「VX50BA」です。
音色のほうはさすがVOXといったところで、しっかりとした重低音はもちろん、50Wという家庭で使うには充分過ぎるパワーのおかげで、力強いサウンドが味わえます。
プレーンな音の他にも、オーバードライブ機能も搭載し、4バンドEQを駆使することにより、好みの音を作ることができます。
金網のようなメタルグリルと抑えた赤をメインにしたグッドデザインもよく、インテリアとしても映えることでしょう。
*大きさ:縦365×横325×奥行235(mm)
*重量:8.3kg
*ワット数:25W
ORANGEの練習用ベースアンプといえば「Crush Bass 25B」です。家庭用ではありますが、ORANGEらしいウォームでブリティッシュ・ロック然としたサウンドは忠実に再現されています。
本商品は、特に、家庭での練習用に向いていて、小さな音量でもより低音を出力させるために特化した8インチスピーカーや、逆に音が大きすぎないように入力レベルを下げることのできるバッドスイッチが搭載されています。
デザインはまさにORANGEといった感じで、ファンにはたまらない可愛らしさです。縦365×横325×奥行235mmと、自室に置きやすいサイズでもあり、持ち運びやすい重さでもありますから、ちょっとしたイベントに持っていくのも良いでしょう。
初心者から最も多い質問が「どのベースアンプを選べば良いのか?」という疑問です。
そこで、そのお悩みに答えるべく、初心者におすすめのベースアンプをセレクトしました。もちろん、中級者以上の使用にも耐えられます。
*大きさ:縦31×横86×奥行38(mm)
*重量:0.04kg
*ワット数:ヘッドフォン専用
「amPlug 2」は、少々特殊なベースアンプです。本体からは音は出ず、ベースに直接繋ぐことにより、ヘッドフォンから音を取ります。手のひらサイズの小ささながら、VOXの伝統的デザインが取り入れられているのが高ポイントで、VOXファンにはたまりません。
このシンプルさが何より人気で、シールド要らず、電源入らずの便利さは使ってみればわかります。ベーシストならば一台は持っておきたいアイテムだと言っても言い過ぎではないでしょう。
オモチャのようなキュートな外観ですが、チューブアンプの回路がアナログ仕様でシミュレートされているため、音のほうは意外に本格派です。ヘッドフォンを付けて弾いてみれば、まるで大きなベースアンプが傍らにあるような音の存在感を感じることができますよ。
*大きさ:縦427×横381×奥行305(mm)
*重量:12.7kg
*ワット数:20W
Ampegの入門機として根強い人気の「BA-108」は、エントリーモデルながらも上位機種にひけをとらないパフォーマンスを楽しめます。
その音は「これぞベースアンプ」といった具合で、素直で力のあるトーンが魅力です。シンプルな3バンドEQも、音作りを余りしたことがない初心者には、ピッタリの教材です。
この3音で好みの音を作ることができれば、上位機種に移行したり、スタジオで大きなアンプを使う場合でも、応用が効くようになります。
また、斜め置きにも対応していますので、横倒しにしてあげればモニタリングしやすくなります。小さなライブハウスやイベント事くらいであれば充分に対応できるスペックを備えていますので、一石二鳥の名機です。
*大きさ:縦174×横255×奥行275(mm)
*重量:3.6kg
*ワット数:10W
小型アンプは、得てして外観が安っぽくなりがちですが、「IBZ10BV2」は木製のキューブ・キャビネット仕様で、鉄製のハンドルカバーを付けるなど、高級感漂う外観が特徴的です。
こちらも初心者の練習に最適で、必要最低限の装備はしっかりと満たしています。最初のうちは多機能なアンプを使っても、なかなか勘所がつかめませんから、まずはこういったシンプルな製品で「ベースの音」を体感するのが上達への近道です。
ベースサウンドの要であると言っても過言ではない、ミッドがよく出るアンプですので、大きさに似合わぬ骨太なサウンドを感じることができるでしょう。
*大きさ:縦410×横440×奥行260(mm)
*重量:14.8kg
*ワット数:30W
ギターアンプとして有名なMarshall(マーシャル)ですが、ベースアンプも同様に高クオリティな製品を販売しています。
なかでも「MB30」は、厳しい品質基準が設けられたなかで製造されていて、その伸びやかでヘビーなトーンは一貫したMarshallの哲学を感じられる名機です。
しかし「MB30」の特徴は、伝統的な音作りだけではありません。「Voice Shift」やエフェクト・ループなど、さまざまな技術が取り入れられていて、音作りを更に多彩にしてくれます。
コンパクトなベースアンプだと、どうしてもベース特有の唸るような音が出ないという問題がありますが、本商品は30Wの充分な出力を持っていますので、力強いサウンドを体感できます。
ベースアンプを購入する際に気になる点として良く挙げられる、ギター用のアンプは使うことができるのか?またその逆はどうなのか?という質問にお答えします。
結論から言うとギター用のアンプをベースで使っても、ベースアンプをギターで使っても特に問題はありません。ただ、安物のアンプを使った場合には壊れてしまう可能性がありますが、ギターでも同じようなものです。
万が一ということもありますので、練習スタジオなどにあるギターアンプにベースを繋ぐことはやめておきましょう。もし他の理由で壊れてしまった場合でも、通常の使い方をしなかったということで、責任を問われかねません。
家庭用の小型アンプから、プロユースまで、さまざまなベースアンプを紹介してきました。ベースアンプの選び方としては、自分がどういう音を出したいかで決めるのも良いですし、実際に試奏して決めるのもOKです。
思い切ってデザインで決めるというのも決して間違いではありません。気に入っている道具には愛着が沸きますから、自分で納得できる理由を見つけて、購入してみてください。
今回紹介登場した商品はいずれも専門家が自信を持っておすすめするモデルばかりですので、ぜひ自分に合ったアンプを見つけてみてくださいね。