おすすめのデジタルフォトフレームについて、専門家の方にお話を伺ってきました。結婚祝いや新築祝いなどの贈り物としても重宝されるアイテムですが、どのようなことに注目...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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おすすめのデジタルフォトフレームについて、専門家の方にお話を伺ってきました。
結婚祝いや新築祝いなどの贈り物としても重宝されるアイテムですが、どのようなことに注目して選べばいいのでしょうか?
編集部おすすめの製品10選とあわせてご覧ください。
ママアイテム編集部
スマホやデジカメで撮影した写真を、簡単に「飾る」ことができるデジタルフォトフレーム。はじめてのデジタルフォトフレーム選びにおいて、注目したい7つのポイントをまとめました。
デジタルフォトフレームを選ぶ際に注目したいのが、思い出をたくさんアップデートできる容量であるかどうかです。せっかく撮影した写真なのに、容量不足で保存できなければ、デジタルフォトフレームを充分に活用できません。
デジタルフォトフレームの容量は一般的には2GBのものが主流となり、撮影した写真を見るだけであれば2GBあれば充分だといわれています。ただし動画も見たいのであれば、2GBではやや物足りないかもしれません。なかには8GBの大容量タイプもあるので、写真だけでいいのか動画も見たいのかを明確にして容量を選びましょう。
容量拡張や撮影した写真を簡単に見たいのなら、どのような外部メモリーに対応しているかのチェックも必要です。お手持ちのものと互換性があるのかどうかを、購入前にしっかりチェックしておきましょう。
一般的にはカメラとの互換性を考えて、多くのデジタルフォトフレームがSDカードに対応しています。ただしひと口にSDカードといっても細かな規格があるため、お手持ちのSDカードとの互換性のチェックは忘れずに。
SDカードに対応したデジタルフォトフレームを選べば、デジタルカメラで撮影したSDカードを差し込んでそのまま使えるので、むずかしい操作は不要で簡単に写真を見ることができます。
このほかにもパソコンで編集した写真を使いたい方は、USBメモリに対応しているデジタルフォトフレームがおすすめです。SDメモリーカードとUSBメモリースティックの両方に対応している製品もあります。
Wi-Fiに対応しているデジタルフォトフレームなら、スマホで撮影した写真やPCで編集・保存・加工した写真などをワイヤレスで楽しむことができます。
外部メモリをわざわざ本体に差し込む手間や、本体に画像を保存する必要もないので容量も気になりません。
せっかくハイスペックのデジカメやスマホで撮影しても、デジタルフォトフレームの解像度が低ければきれいに表示することはできません。そこで注目したいのが「解像度」です。
解像度は、撮影した写真を映し出す際の画素の密度を表します。数が多ければ多いほど、細部まで鮮明に表現されるので、きれいな画像(写真)を楽しむことができます。
デジタルフォトフレームであれば、800×480ピクセル以上がおすすめです。もしくは「高解像モデル」とされたデジタルフォトフレームを選ぶと間違いないでしょう。
現像した写真であればどれだけ飾っていてもお金はかかりませんが、電気を使って写真を映し出すデジタルフォトフレームにはランニングコストが発生します。「電気代がもったいなくて結局使わなかった……」などという失敗を無くすために、まずはデジタルフォトフレームの消費電力と電気代をチェックしておきましょう。
どんな家電製品もそうであるように、デジタルフォトフレームの消費電力も製品によって異なります。基本的には画面のサイズや解像度が大きければ大きいほど、消費電力は高くなります。
たとえば画面のサイズが10型/解像度が1024×600ピクセルのもので、消費電力は10.1〜14.6W。画面サイズが8型/解像度が800×480ピクセルのもので、消費電力は9~10.7Wとなります。また画面の明るさを自動調節するなどのエコ機能が搭載されたものであれば、消費電力はより抑えられます。
このように製品によって消費電力に差がありますが、これらを1日10時間使用した場合の1カ月の電気代に換算すると、エコ機能が搭載された製品で約33円、10型サイズ高解像度の製品で約60円となります。
1年間の電気代を計算しても、396円~720円程度です。この金額を目安に、エコ機能が搭載されたものを選んだり、消費電力よりも機能重視で選んだりしてみてくださいね。
デジタルフォトフレームは、写真を見る以外の機能が搭載されたものもあります。人気の機能であるハイビジョン動画再生機能、音楽再生機能、カレンダー・時計機能についてチェックしておきましょう。同時に映せる機能があるとより便利です。
ハイビジョン動画再生 | 音楽再生 | カレンダー時計機能 | |
特徴 | 高精細度で動画を再生することができる機能 | 好きな曲を聴きながら写真が見られる | 必要に応じて、カレンダーや時計を表示することができる |
メリット | 機器で撮影した高画質の動画を、画質を落とすことなく見られる | 音楽と写真を同時に楽しめる スピーカー代わりになる | 卓上カレンダーや時計を置く必要がなく、省スペースになる |
デメリット | 高画質データは容量が大きいため、保存できるデータの量が少ない | とくになし | 自動電源がオフになると、時間や日付が確認できない |
おすすすめのタイプ | デジタルフォトフレームできれいな動画が見たい方 | 思い出の音楽と写真を同時に楽しみたい方 | モノを減らしたい方 写真以外の用途でも使いたい方 |
最後はデジタルフォトフレームの価格についてです。搭載されている機能や、メーカー・ブランドによって価格は異なりますが、ある程度の目安となる金額がわかれば製品選びに役立つはずです。こちらでは、大手通販三社の最安値価格帯、売れ筋価格帯、高級価格帯の3つの価格帯をまとめました。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格コム | ~4,000円 | 5,000円程度 | 20,000円~ |
楽天 | ~4,000円 | 10,000円程度 | 19,000円~ |
Amazon | ~4,000円 | 8,000円程度 | 22,000円~ |
デジタルフォトフレームで人気のメーカーやブランドもチェックしておきましょう。
1991年に設立されたコンピュータ関連及び部品の商社。「最新のハイテクノロジー製品をスピーディーに市場に提供し、且つ、アフターサービスを重視する」ことを理念に掲げています。デジタルフォトフレームは、操作性とコスパのよさが強み。画質はやや劣りますが、価格に比べて高機能な製品が揃っています。
1938年にパイオニアの前身である「福音商会電機製作所」を創業。オーディオ機器の人気が高いメーカーです。そのためデジタルフォトフレームも「音」が強みで、内臓されている音はもちろん、音楽プレイヤーとつないで好きな音楽を聞きながらスライドショーを楽しむこともできます。
1946年に設立された国内大手家電メーカーです。デジタルフォトフレームの特徴は、フルハイビジョン動画再生対応やWi-Fi対応、タッチパネル対応などの高機能性と高画質であることです。残念ながらデジタルフォトフレーム事業からは撤退しており在庫限りとなりますが、現在でも根強い人気を誇っています。
1918年創業の国内家電製品シェア率No.1を誇る大手家電メーカーです。デジタルフォトフレームについては現在は生産を終了したものばかりですが、厚みが1cm程度とスリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。パナソニックの独自技術であるエコナビが搭載された製品もあります。
1934年に創立した日本の精密化学メーカーです。社名からフィルムの印象が強いですが、現在は健康食品や化粧品なども取り扱っています。デジタルフォトフレームは高画質が特徴。豊富なラインナップを取り扱いながらも現在は生産終了しているため、気になる方はお早めに。和室にもなじみやすい木枠の製品などもあります。
この後紹介する「編集部おすすめのデジタルフォトフレーム10選」は、以下の10個の選定ポイントによって選出しました。
「この中から選べば間違いなし!」の、編集部おすすめのデジタルフォトフレームを8種類まとめました。高画質、多機能、シンプルで使い勝手がよい、コスパが良い、フルハイビジョン対応、音楽再生に優れているなど、それぞれ特徴がことなる製品を集めました。
デジタルフォトフレームに何を求めるのかを明確にして、それぞれの違いをチェックしてみてください。この中から、あなたの求めるデジタルフォトフレームが見つかるはずです。
外寸は257x160x22.5(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMCカード/USBフラッシュメモリ。そのほかの機能はハイビジョン動画再生・音楽再生・カレンダー機能・時計機能です。
9,000円を切る低価格でありながら、画面サイズは10インチ、ハイビジョン動画再生や音楽再生も可能です。自動電源オフ機能もあり、電源ON時には動画、音楽、写真からどれを再生するのかの設定も可能です。
フレームの色もブラックとホワイトから選べるので、どんなインテリアにもなじみます。コスパがよく「価格以上の機能がついている」と評判のデジタルフォトフレームです。
外寸は247x197x39(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/USBメモリー。そのほかの機能は10種類のヒーリングサウンド内蔵・外部スピーカー再生機能・ハイビジョン動画再生・カレンダー機能・時計機能です。
音に定評のあるパイオニアの製品らしく、世界各地で収録された音風景が10種類プリインストールされています。鳥の鳴き声やサンゴ礁の浜、せせらぎやヒグラシなどの環境音と共に写真をたのしむことができます。
また、AUDIO IN端子が搭載されているので、手持ちのオーディオ―プレイヤーと接続することでスピーカーとして活用することもできます。サラウンド効果を働かせることができるので、高音質で音楽を楽しむことができます。
LEDライトを使ったエコできれいなバックライト搭載。ハイビジョン動画にも対応しています。
購入者からは、「音楽再生も画像再生もできて便利」という声が聞かれました。ただしその一方では、「iPhoneに比べて画質が荒く感じる」「動画は相性があるらしく見られなかった」という残念な声もありました。
外寸は222x150x31(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/USBメモリー。そのほかの機能は10種類のヒーリングサウンド内蔵・外部スピーカー再生機能・ハイビジョン動画再生・カレンダー機能・時計機能です。
ひとつ前で紹介した「HF-T850-W」の7インチタイプとなります。機能面はさきほど説明したとおり、写真はもちろん音楽もたのしむことができるデジタルフォトフレームです。
カレンダーや時計機能はデザインも豊富。インテリアに合わせて、シンプルなものからポップなものまで揃っています。また、時計とカレンダーが同時に表示されるデザインもあります。
贈答品として活用する方も多く、「非常によろこばれた」と好評です。ただし、残念な点としては「画像なら自動で縦横を感知して切り替えるが、動画では感知しないのが残念」「拡大すると画像が荒くなる」などの声も聞かれました。現在は画像がきれいなスマホやタブレットを見慣れているので、とくにそう感じてしまうのかもしれませんね。
外寸は220x151.4x29.4(mm)。対応する外部メディアの種類はメモリースティックDuo/メモリースティックPRODuo/メモリースティックPROHGDuo/SDカード/SDXCカード/SDHCカード。そのほかの機能は動画再生・カレンダー機能・時計機能です。
8インチの大画面でフルハイビジョン動画や写真をたのしむことができます。また、8型クリアフォト液晶を採用しているので、写真も動画も鮮やかに映し出します。
お気に入りの写真を登録する「マーク操作」や、見たい写真・動画をスムーズに探し出せる「絞り込み表示機能」も搭載。スライドショーを前回の続きから再生することができる「続き再生」など、簡単手軽に写真や動画を見ることができます。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。縦置き・横置きはもちろん、壁掛けでも使用が可能です。
購入者からは「使いやすく画質もきれい」「画面左にカレンダー、右に写真画像が出せるので日常でも便利」などの声が聞かれました。Amazonでも星5つ中、星4つを獲得する人気商品です。
外寸は202x141x28.2(mm)。対応する外部メディアの種類はメモリースティック/メモリースティックDuo/メモリースティックPRODuo/メモリースティックPROHGDuo/SDカード/SDHCカード/マルチメディアカード。そのほかの機能は動画再生・音楽再生・カレンダー機能・時計機能です。
フルハイビジョン対応ではありませんが動画の再生も可能。その分低価格になっているので、フルハイビジョン対応にこだわりのない方ならこちらがおすすめです。
カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、レッドの3色。レッドのデジタルフォトフレームはあまりないので貴重ですね。
購入者からは「年寄りでも簡単に使えて画像もきれい」「自動電源オンオフや表示時間などが細かく設定できる」と高評価です。ただし「予算があればもう少し大きいサイズの方が見やすいかも」という声や、「次回は8インチが欲しい」など、サイズが小さく感じるという意見がありました。購入時は、サイズ感や見え方などをしっかり確認したほうが後悔せずにすみそうです。
外寸は200.4x133.8x88.7 (mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード。そのほかの機能は明るさセンサー・ハイビジョン動画再生・音楽再生です。
外部メディアの対応種類はやや少なめですが、お手持ちの機器と互換性があれば問題はないでしょう。
パナソニック独自の機能である「エコナビ」が搭載されているので、部屋の明るさに合わせて自動的に画質を調節、電源オフをしてくれます。
画面の厚みは9.6mmのスリムタイプで、スタイリッシュな印象。カラーバリエーションは、ブラック・ホワイトに加え、ビビットなピンクもあります。
購入者からは「すっきりとしたデザイン」「取説を見なくても簡単に使いはじめられる」「画像がきれい」と好評です。「プレゼントとして贈りよこばれた」という声も多数ありました。
外寸は238.2x202.9x39.7(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/xDピクチャーカード。そのほかの機能は動画再生・音楽再生・カレンダー機能です。
シンプルな機能ですが、デジタルフォトフレームとして以外の機能はあまり必要がないという方に最適です。上品な木製のフレームで、温かみがあり和室にも良く合います。また、木製フレームを取り外して黒枠にすることも可能です。
購入者からは、「動画・音楽再生、フォルダ認識、スライドショー、スライドショーの順番をランダムにできるなど、求めていた条件をすべてクリアしている」「贈り物に最適」「価格が安くコスパがいい」などの声が聞かれました。
外寸は262x186.5x24.5(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/コンパクトフラッシュ/xDピクチャーカード。そのほかの機能は動画再生・音楽再生・カレンダー機能です。
口コミによると、他メーカーのデジタルフォトフレームと比較して画質がきれいだと好評です。撮影した写真そのままの色合い、自然な色調で映るとのことです。
機能面では、動画と音楽再生、カレンダー機能のみと決して多機能ではありませんが、撮影した写真をきれいに表示したい方におすすめのデジタルフォトフレームです。
現在の主流製品ではありませんが、外部メディアを使用しなくても画像を送ることができる製品を2種類ピックアップしました。メモリカードの付け替えが面倒だという方や、保存容量を気にせずにデジタルフォトフレームを活用したいという方には便利に感じるかもしれません。
ただし通信環境によっては、Wi-Fi機能が充分に活用できないこともあるようです。購入前にしっかりと確認しておきましょう。
外寸は244x200x43(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHC/メモリースティック/メモリースティックPRO/コンパクトフラッシュ/xDピクチャーカード/MMC/USBメモリー。そのほかの機能は動画再生・音楽再生・カレンダー機能・時計機能です。
Wi-Fi接続をすることで、パソコンで管理している写真を簡単・手軽にたのしむことができます。また、インターネットに接続すれば、天気やRSS配信ニュースをチェックすることも可能です。
購入者からは「デザイン性が高く高級感がある」「操作が簡単」「無線LAN対応でカード入れ替えの手間がなくたくさんの写真を見られる」など製品を評価する声が聞かれました。
その反面、なかには期待した効果が得られなかったという意見も……。「写真の枚数が多いとフリーズする」「容量4MB以上のファイルだと開けない」「無線環境によっては動作がかなり遅くなる」などのマイナス点もあるようです。
外寸は214x144x24.5(mm)。対応する外部メディアの種類はSDカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/コンパクトフラッシュ/xDピクチャーカード。そのほかの機能は明るさセンサー機能・カレンダー機能・時計機能です。
低価格でありながら、どの方向からでもきれいに見ることができる広視野角液晶方式を採用。なかには「この価格帯なら画質ナンバーワン」と評価する方もいらっしゃるデジタルフォトフレームです。
デジタルフォトフレームを購入するときに気になる疑問・質問について、Q&A形式でまとめました。購入前に疑問を解消しておきましょう。
種類は多くはありませんが、充電式のデジタルフォトフレームもあります。
現在発売されているほとんどのデジタルフォトフレームが、ACアダプターから電気をとる必要があります。そのため、持ち運びしたい方や電源がない場所で使いたい方などの、充電式であることが必須事項になる方は、それだけで選ぶべき製品がある程度絞り込めるでしょう。
直接画像を送ることはできませんが、スマホで撮影した画像を見ることはできます。
Androidの場合はマイクロSDカードに画像を落とし、デジタルフォトフレームに挿入することで画像を見ることができます。
iPhoneの場合は外部メモリを挿入することができないので、一度パソコンに画像を落としてからほかのメモリに移動させることで、デジタルフォトフレームで写真をたのしむことができます。
専門家の方にうかがったお話を元に、失敗しないデジタルフォトフレームの選び方や、編集部おすすめのデジタルフォトフレーム10選をお伝えしました。
ひと口にデジタルフォトフレームと言っても、卓上カレンダーや時計代わりに使えたり、動画や音楽再生に使えたりと、さまざまな活用方法があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
Wi-Fiタイプも2機種紹介しましたが、口コミなどを調査したところ「Wi-Fi機能は結局あまり使っていない」という声が多かったように感じます。贈り物として選ぶ場合は、送り先の通信環境の有無なども影響しますので、Wi-Fi対応機種を選ぶ場合は慎重に選んでください。
「あったらいいな」と「欠かせない」機能を見極めて、あなたにとって最適なデジタルフォトフレームをみつけましょう。