温泉やホテルのお風呂などにもよく置かれている馬油シャンプー。
なんとなく髪に良さそうだけど、そもそも馬油って?よくわからない!という人のために、馬油シャンプーの選び方とおすすめ商品をわかりやすく解説しています。
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
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温泉やホテルのお風呂などにもよく置かれている馬油シャンプー。旅行中などに見かけたことのある方も多いと思います。
そもそも馬油って?よくは知らないけど、「何となく肌に良さそう」というイメージを持っている方も多いと思うのですが、実は健康な髪と頭皮を保つのにもとってもおすすめなんです!
でもいざ使ってみようと思っても、意外に種類が多くてどれにしたら良いのか分からないという方も少なくないのでは?
そんなあなたもこれさえ読めば、自分にピッタリな馬油シャンプーがきっと見つかりますよ!
エキサイトおすすめアイテム編集部
まずは、容量、成分、頭皮への優しさといった基本的な3つをチェックして選びましょう。
普通のシャンプーと比べて割高なイメージがある馬油シャンプーですが、量が多いものはかなり長持ちするので、物によってはコスパが良いと感じます。
容量は、お手軽サイズの200ml程のものから、使い慣れた500ml前後のもの、大容量の1,000mlのものまでさまざま。お試しサイズのミニボトルがあるものも。
長く使い続ける際には、詰め替え用があるものを選びたいですね。
馬油以外の成分で、一番大事なのはやはり洗浄剤の成分です。一般的に使われているラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの石油系の洗浄成分は、洗浄力が強過ぎて頭皮に大きな負担を掛けているのです。
対してココイルグルタミン酸TEAやココイルアラニンTEA、ココイルグルタミン酸カリウムなどのアミノ酸系の洗浄成分は髪と地肌を優しく洗い上げてくれます。
成分表示は含有量が多い順に記載されているので、こういった髪に優しい成分が何番目に記載されているかにも注目してみると良いでしょう。
界面活性の力はたんぱく質を壊す働きがあるため、肌を守ってくれる働きのあるバリア機能も壊してしまうのです。
通常は洗い流せば問題がない成分なのですが、石油系の界面活性剤はとくに落ちにくいため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
石油系界面活性剤を使用しているかどうかは、シャンプーの成分表示で判断できます。ラウレス硫酸、ラウリル硫酸、スルホン酸等の記載があれば石油系界面活性剤を使用しています。
ココイルグルタミン酸やラウロイルグルタミン酸などの記載のある、アミノ酸系の界面活性剤を使用しているシャンプーの方が肌には優しいので、できるだけそちらを選ぶようにしましょう。
それでは、これまでの選び方を踏まえて、おすすめの馬油シャンプーのブランドをいくつか紹介していきますね!
「馬油シャンプー」で検索すると、常に上位にヒットするのがこのアズマ商事です。
温泉やホテルのお風呂などに置かれていると、持って帰ってしまう人もいるほどの人気なのだとか。
熊野油脂はヘアケアやボディケア製品だけでなく、衣料用や台所用洗剤などでも独自の開発に力を入れている企業です。
近年では男性用の化粧品などの開発にも力を入れているのだそう。
馬油だからウーマ。独特なネーミングを耳にした方も多いのでは?
楽天などのショッピングサイトでも「低刺激シャンプー」などのランキングでも常に上位にランクインしているブランドです。
馬油のクリームとして有名な「ソンバーユ」の会社です。薬師堂の馬油は、日本で初めて化粧品の原料として認可されたことで知られています。
その後世界でも化粧品材料として認可され、「ソンバーユ」はアメリカやイタリア、韓国などでも愛用されているのだそうです。
日本で始めて救急絆創膏を製品化した企業として知られ、九州、沖縄地方では「絆創膏=リバテープ」という呼び名で親しまれています。
また、馬油を使ったヘアケアやスキンケア商品の開発などにも力を入れています。
いよいよ商品を比較していきます。ポイントとなるのは主にこの2つ。商品の成分一覧などから比較することができます。
*容量
*石油系界面活性剤の有無
比較ポイントなどを踏まえ、おすすめの馬油シャンプーを紹介していきますね。まず一番のおすすめはスタンダードなこちらのシャンプーです!
*容量:400ml、1,000ml、詰め替え用エコパックなど
*石油系界面活性剤の有無:有(少量)
まずおすすめしたいのは、馬油シャンプーの代名詞といっても過言ではない、このアズマ商事の「旅美人 馬油シャンプー」です。
温泉施設やホテルでその効果を実感し、愛用している方も少なくないようで、期待せず大浴場にあったこのシャンプーを使い、その効果に感動したというのもよく耳にします。
その後旅行帰りにお土産で買って帰ったり、帰宅後通販で購入したという方も結構いるようです。
amazonでの評価も高く、 硬い髪の方はしなやかに、細く柔らかい髪の方はコシが出てきたというように、髪質が改善されたという口コミも多く見られました。
洗浄成分に石油由来の「ラウリル硫酸TEA」が少量含まれてはいるのですが、それ以外は肌に優しいマイルドな界面活性剤が使われており、海藻エキスやアロエエキス、ホホバオイルやさまざまなハーブエキスなど、多くの植物性エキスも使用、保湿効果に優れています。
「リンスを使わなくてもしっとりサラサラになった!」という口コミも多くあるのは、そういった保湿成分からなのでしょう。
容量も旅行などに便利な50mlのサイズから、使いやすい400ml、大容量の1,000 ml、詰め替えボトルから詰め替え用のエコパックなど、用途に合わせて選ぶことができます。
いきなり大きいサイズを買うのは不安……という方は、50mlのミニサイズで試してみるのも良いですね!
馬油シャンプーって髪に優しくて良さそうだけど、きちんとサッパリ洗いあがるのかしら……と疑問に思う方もいるのでは?
それに、普通のシャンプーに比べて値段も割高ですし、買ってみて失敗だったらと思うと不安ですよね。髪や頭皮に優しいのはいいけど、スッキリ洗えないというイメージをお持ちの方も少なくないのではと思います。
そんな方にもおすすめなのがこのシャンプー。夏など頭皮の皮脂汚れが気になる方にもぴったりです。
*容量:600ml、1,000ml、,詰め替え用エコパックなど
*石油系界面活性剤の有無:有
数ある馬油シャンプーの中でも、 とくにスッキリとした荒い上がりがお好みの方におすすめ なのが、熊野油脂の「馬油シャンプー」です。
このシャンプーには洗浄成分の主成分に石油由来の「ラウレス硫酸Na」が使われているのですが、ノンシリコン処方で髪や頭皮に負担をかけにくくなっています。
また、保湿成分に「ツバキ油」や「加水分解シルク」なども。 この加水分解シルクは保湿効果だけでなく、傷んだ髪の修復やハリ、コシ、ツヤを与えてくれる効果も期待できます。
口コミでは、「髪にコシが出た」「サラサラになった」などという意見のほかに、「頭皮がサッパリ洗える」、「皮脂汚れがごっそり取れる感じで気持いい!」といった意見が多く見られました。
どちらかというと乾燥肌の方よりは混合肌や脂性肌の方によりおすすめのシャンプーといえるでしょう。
汚れもすっきり落としたいけど、頭皮へのダメージも心配ですよね。頭皮のダメージの原因は、皮脂の過剰や頭皮の乾燥です。
それ以外にもストレスなどにより頭皮の決行が悪くなったり、繰り返しパーマやカラーリングをするのもダメージの一因。
毎日の生活には絶えず頭皮ダメージのリスクが伴っているのです。
敏感肌の方はもちろん全ての方におすすめの、肌への優しさにとくにこだわった馬油シャンプーをいくつか紹介したいと思います。
*容量:300ml、700ml詰め替えエコパックなど
*石油系界面活性剤の有無:無
スッキリもしっとりも欲しい!といった方にもおすすめなのが、U-MA「ウーマシャンプープレミアム」
洗浄成分の主成分である「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」は自然由来の洗浄成分で、 石油系の洗浄成分より髪や頭皮を優しく洗い上げてくれるだけでなく、すっきりとした洗い心地も期待できます。
また、馬一頭からわずかしか取ることのできないたてがみ下の良質な脂である「こうね馬油」を使っていることや、髪を育てる多くの種類の植物由来の栄養成分が配合されており、贅沢なシャンプーといえるでしょう。
口コミなどを見てみると、馬油シャンプーによくある「気になるニオイ」も割と気にならないという意見がいくつも見られ、使い勝手も良さそうです。
シリコンや防腐剤の役目をするパラベンも使用されていないのも、髪に優しい安心ポイントとなりそうですね!
気になる方は、持ち運び等にも便利な30mlのミニボトルサイズもあるので、試してみてくださいね。
*容量:400ml、750ml詰め替えエコパック
*石油系界面活性剤/無
馬油クリームの元祖、薬師堂の馬油シャンプーは植物由来の純石鹸成分を使用し、髪と頭皮への優しさにこだわったシャンプーです。
ヤシの実由来の界面活性剤「コミカドDEA」が配合されているため、泡立ちも良くすっきり洗い上げることができます。
口コミには、 髪がきれいになった、丈夫になったという意見のほかに、「手荒れが良くなった」「背中や首筋の吹き出物が減ってきた」等のダブルで嬉しい意見も。
石鹸シャンプーなので、使い始めは髪がきしむような使用感があるかもしれませんが、慣れると手放せないという方も多いです。所謂「シリコン系の髪のハリ、ツヤ」ではなく、髪本来の「ハリ、ツヤ」が実感できるようになるでしょう。
*容量:250ml、500mll詰め替え用
*石油系界面活性剤の有無:無
女性が選ぶ馬油シャンプーのランキングで常に上位にランクされているのがこの「リマーユ」。
高級なアミノ酸系の洗浄成分が使われており、無香料、無着色、パラベンも不使用と、髪と頭皮への優しさが追求されています。
更に馬油以外にもふけ、かゆみを和らげる「グリチルリチン酸2K」やたくましい毛髪へと導く「センブリエキス」、保湿効果が期待できる「シラカバ樹皮エキス」などの栄養成分もたっぷり配合されている、贅沢なシャンプーです。
美容室でも積極的に取り入れられているそうで、 洗い上がりのなめらかさ、スタイリングのしやすさはもちろん、美容師さんの手荒れも治まったのだとか。 正にお客さんにも、美容師さんにも優しいシャンプーですね!
創業130年の製薬会社によって作られており、赤ちゃんや敏感肌の方にも安心して使用できるというのも納得です。
髪はしっかりケアしたい!でも手間を掛けるのはちょっと……できれば手軽にケアできたら……という方も少なくないと思います。
とくに忙しい朝にシャンプーされる方にとっては、切実な問題です。
そんな時、シャンプーだけでサラっとまとまり、スタイリングできる「リンスインシャンプー」は重宝しますよね。
馬油シャンプーにもそういった商品があるんです!便利なリンスインタイプの馬油シャンプーを紹介します。
*容量:600ml(詰め替え用は無し)
*石油系界面活性剤の有無:有
スッキリとした洗い上がりの熊野油脂の馬油シャンプーのリンスインタイプです。
こちらも洗浄成分の主成分に石油由来の「ラウレス硫酸Na」が使われているのですが、髪に優しいノンシリコン処方で、保湿成分アルガンオイルも配合されているので、しっとりうるおいのある髪に仕上げてくれます。
ただ口コミを見ると、やはり普通のシャンプー&コンディショナーを使用するのに比べてしっとり感はやや劣るという意見もあり、朝シャンプーする時はリンスイン、夜洗う時は普通にシャンプー&コンディショナーを使っているという意見もありました。
リンスインタイプでない通常タイプのシャンプーと同様、しっとりタイプよりサッパリ洗えるタイプを好む方によりおすすめだと思います。また乾燥肌の方より、混合肌や脂性肌の方によりおすすめといえるでしょう。
*容量:300ml
*石油系界面活性剤の有無:無
このシャンプーは青森県の八戸で青森ヒバや馬油、黒にんにくなどの健康食品やスキンケア、ヘアケア製品などを手掛ける会社の馬油を含んだコンディショニングシャンプーです。
髪に優しいアミノ酸系の洗浄剤を使用し、にんにく根エキス、ヒバ油、りんご果実などの青森の自然の恵みもふんだんに使用されており、いかにも頭皮に良さそうです。
ほかにもコラーゲンやヒアルロン酸に代わる新素材といわれるプロテオグリカンという素材も含まれています。このプロテオグリカンはヒアルロン酸に比べてさらっとしているのに高い保湿力を持ち、炎症を抑えてもくれるという優れもの。
3つのトリートメント成分も配合されているので、コンディショナー不要なのも魅力大です。個人的には、田舎の素朴な会社が自然の恵みを生かして丁寧に作り上げられた逸品といったイメージでしょうか。口コミも、レビュー数は全体的に少ないながらも良い意見ばかりでした。
いろいろな馬油シャンプーを紹介してきたのですが、どの馬油シャンプーを選ぶにしても、根本的な疑問がちらほら……。
そんな疑問にいくつかお応えします!
これは多くの方が疑問に思っているようで、某知恵袋でも「馬油シャンプーは薄毛に効きますか?」などという質問も時々目にしたりします。
結論は……残念ながら育毛効果は認められていません。ですので、馬油シャンプーを使えば毛が増える等ということは無いのです。
しかし馬油の保湿成分は乾燥によるフケやかゆみを防ぎ、頭皮の新陳代謝を促進してくれます。こういった頭皮のトラブルは抜け毛にもつながるので、結果育毛効果とまではいかずとも、少なからず良い影響は与えてくれるでしょう。
おすすめでも紹介した「熊野油脂」の馬油シャンプーは、ノンシリコンで市販で発売されています。また、「青森ひば、馬油、黒にんにくの通販ショップ」の「トリートメントシャンプー」もノンシリコン処方ですが、通販のみの販売のようです。
最近はノンシリコンであることを売りにしたシャンプーが多く発売されていますが、シリコン自体はほかのヘアケアやスキンケア用品にも使われており、決して体に害のあるものではありません。
ノンシリコンシャンプーは髪がサラサラと軽やかで自然な仕上がりになる、という方もいれば、洗い上がりがきしむ、枝毛等が増えるという方もいて、効果は人によってさまざま。
シリコンの有無だけでなくほかの成分等も比較して、総合的に選びたいですね。
何となく肌に良いというのは知っているけど、そもそも馬油シャンプーってどんなメリットがあるのかというのを明確に認識している方は意外に少ないかもしれません。
そもそも馬油とは、馬の体の一部から取り出すことのできる油のことです。馬油は人間の肌にも浸透しやすい成分でできており、抗酸化作用や殺菌作用があります。
それにより、 髪や頭皮もすばやく浸透しうるおいを与えるだけでなく、頭皮の荒れも防ぎ健康に保つのです。
また、炎症を鎮めたり、血液循環を良くする働きも。それにより、血行を良くして新陳代謝を活発にするので、かゆみなども抑えます。
自然由来の成分なので、敏感肌の方なども安心して使えるというのも魅力的ですね。
これまでいろいろな馬油シャンプーを紹介しましたが、「馬油シャンプー」といっても含まれている成分や効果などは本当にさまざまであることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
髪質や体質、ライフスタイルなど、いろいろな条件などによっても、個々に合ったシャンプーは異なるかと思います。
成分などを比較してみたり口コミをいろいろと見て、自分に合ったシャンプーを見つけてくださいね!