「長女のゴンは発達に凸凹があり、物や空間をとらえることが苦手で、収納は『見えない』と『無かったこと』になってしまうんですよね。だから箱などに入れる場合は、イラストや写真で何が入っているかをわかるように工夫しています。
おもちゃを収納する棚も子どもの目線で見渡せる高さにし、かごなどを使って投げ込み式の収納にして1ジャンル1アイテムになるようにしています」とFU-KOさん。

ゴンちゃんの片づけのことはずっと悩みの種だったそうで、「しつけでなんとかなる!」とがんばった時期もあったようですが、最近は考え方を変えたとか。
「彼女は集中すると周りのことは目もくれず、耳にも入らないので『片づけなさい!』とどんなに怒鳴ってもムダな努力に終わるんですよね。でも、それだけひとつのことに集中できるのも逆にすごいことだなあと感心もしていて…。
そんなマイペースな彼女も学校ではきっと気を張っているでしょうから、家ではのびのびさせてあげたいとも思いますし、わたし自身、がみがみ言うパワーも節約したいので、いまは食事前や外出前、寝る前などのタイミングで声をかけ、いっしょに片づけることだけ心がけるようにしています」
その反面、弟のまめぴーくんはとっても片づけ好きのよう。お茶の間に置いてある引き出しのひとつがまめぴーくんの専用収納で、お姉ちゃんの置きっぱなしにしているおもちゃが入っていることもあるそうです。
■ママの姿を見よう見まねで、お手伝い好きのふたりに成長
掃除や料理などに関しては、FU-KOさんの姿を見ながら自然と見よう見まねで覚え、お手伝いをしてくれているというおふたり。
「ゴンもまめぴーもお手伝いは不思議と好きみたいですね。でも私が手伝ってほしいな~と思っている洗濯ものたたみはしたがらなくて、やりたがるのは掃除と料理だけ。なんでだろう?と思っていたんですが、あるとき気づいたんです。
『わたしが子どもたちの前でやっていることを真似したくなるのかも!?』って。
狭い家ですから、わたしが鼻歌まじりに豆の筋をとったり、ほうきで部屋を掃いていたり、お風呂に入りがてら床を磨いていたりするのを、ふたりは見ていないようでちゃんと見ていたんですね。
子どもたちに家のしごとを教えるには『言ってやらせるよりも、目の前でやってみせる』ほうが効果的なんだなあ、と思った瞬間でした」
たしかに子どもはママのやることをよく見ています。料理好きのママを見て育った子は、小さいころからお手伝いして料理が好きになったり…。そう思うと、ママ自身が家しごとを楽しみながらやることは、子どもをお手伝い上手に育てることになるかもしれませんね。
■FU-KOさんのお気に入り子どもアイテム1
組み合わせ自由自在の木のおもちゃ「cuboro」
そんなFU-KOさんのふたりのお子さんが気に入っているのが、手触りのよさが伝わる木のおもちゃ。子ども部屋の収納棚に出し入れしやすように入っています。
なかでも、この「cuboro」はゴンちゃんのお気に入りであり、子どもの想像力をゆたかにしてくれるおもちゃとして、FU-KOさんも気に入っているそう。これは穴の開いたブロックをつなげてコースを作り、ガラス玉を転がして遊ぶスイスのおもちゃ。
「百貨店のおもちゃコーナーで長女のゴンが夢中になり、彼女が4才の誕生日に買ったもの。高価なのでおじいちゃんおばあちゃんからも出資してもらい、基本セットを揃えました。
単純なパーツですが、ガラス玉を走らせることのできる溝も彫ってあるので、組み合わせによっては長いスラロームができたり、積み木のなかを地下鉄のようにガラス玉が通過したり。
アイデア次第で無限の組み合わせができ、子どもだけでなく、大人もはまる楽しさです」とFU-KOさん。
ゴンちゃんも10才になり、最近ではこの基本セットだけだともの足らなくなってきたそうなので、近々追加パーツの購入も検討しているそう。
このcuboroはいま話題の天才将棋士藤井聡太くんも小さいころに遊んだとして話題になっていますが、子どもの知性や発想力を伸ばすという点に注目です。