PC電源のおすすめな選び方7つ
自分の利用しているパソコンのスペック次第で、必要な電源ユニットの種類が違ってきます。まずはPC電源ユニットの選び方から見ていきましょう。
1.パーツの総電力を調べよう!ワット数計算機をチェック
パソコンの電源ユニット選びの最初のポイントとなるのは、パソコンに搭載されているすべてのパーツの必要電力を知ることです。パソコンは意外と多くのパーツで構成されています。
パソコンを起動させるとハードディスクやCPU、グラフィックボードや冷却ファンなどさまざまな機器が動くことになりますよね?そのパーツすべてが電力を消費していますので、動かす電力を与えなければいけません。
パソコンに搭載しているパーツに必要な電力の目安を測るために「ワット数計算器」というサイトがあります。自分のパソコンの構成パーツを入力すると、必要な電力が表示されるので目安にするといいでしょう。
また、CPUが高性能な「Core i7」などの場合、必要な電力もそれだけ増加する事になります。電源は「Core i7対応」商品を選び、マザーボードも「Core i7」に対応しているか確認しておきましょう。
SLIやCrossfireのようにグラフィックボードを2枚挿しするようなハイスペックパソコンの場合、電源が重要です。電力が不足してしまうと2枚挿しによって、パソコンが不安定になる事もあります。
総電力を調べたら、その電力ギリギリの商品ではなく余裕のある商品にしておけば、負荷がかかった時でも安定した性能を発揮してくれるのでおすすめです。
2.PC電源を選ぼう!ワット数をチェック
必要な電力が決まれば、それを補えるワット数の電源ユニットを選んでいきます。少ないものもありますが、通常構成でパソコンを組んでいる人なら600W代の電源ユニットで十分満たせます。
PC電源ユニットを選ぶうえで必要なワット数を知るのもとても大切ですが、さらに「80PLUS」という表示があるかどうかも電源ユニット選びのポイントです。
80PLUSというのは、その電源ユニットの電力供給の変換効率を表わしている表示で、この表示がされている商品は、変換効率が80%以上の高い水準をクリアしている電源ユニットという事になります。
80PLUS認証商品のメリットは消費電力の低さです。基準をクリアしていない物に比べると電気代を抑える事ができるでしょう。さらに電力の消費が少なければ、その分熱をもちにくくなるので静音性にも役立ちます。
認証グレードがStandardからTitaniumまで6種類に分かれているので、電源を選ぶ時はGoldやPlatinumなど高い基準をクリアしているPC電源ユニットのなかから選ぶのもおすすめです。
3.取付できるか確認しよう!サイズと規格をチェック
PC電源ユニット選びの次のポイントは、物理的にパソコンケースに入るかサイズを確認する事です。パソコンケースは、大きく分けるとミニタワー・ミドルタワー・フルタワーの3種類に分かれます。
取付が可能なサイズを知るには、自分の使用しているパソコンケースの説明書を見るか、ホームページで確認するといいでしょう。取り付け可能な規格とサイズが記載されているので合わせて購入しましょう。
規格の種類がいくつかありますが、ATX12V/ATX・EPS12V/EPS・SFX12V/SFXなどが有名です。それぞれ取り付けられるケースのサイズが決まっていますので、よく確認しておきましょう。
現在SFX規格の電源を利用している場合は、「ATX変換ブラケット」というパーツを使用すれば、ATX規格のケースに取り付けて利用する事も可能なので、パソコン構成を変えて大きくしたい人におすすめです。
4.便利なケーブルを利用しよう!種類をチェック
PC電源ユニットの選択肢がだいたい絞れてきたら、さらに細かい部分を決めていきましょう。パソコンの構成にもよりますが、HDD・SSD・CPUなどさまざまな機器に電力を分配するためケーブルが必要です。
ただ、パーツ構成によっては購入した電源ユニットに付属しているケーブルでは本数が足りなくなったり、長さも足りなくなったりする事があります。そんな時は、変換ケーブルや延長ケーブルを利用しましょう。
パソコン構成に合わせて選びます。例えば、マザーボードに取り付けるタイプのケーブルで「Core i7」を利用する場合は、高ワット数に対応したPC電源ユニットを選ぶ必要があります。
HDDやSSDを多く搭載したパソコンの場合、SATA電源コネクタの数と長さ選びが重要です。足りない場合変換コネクタや延長ケーブルで解決できますが、対応できる電源を選ぶほうが経済的でしょう。
PC電源ユニットにはケーブル構成の表示が記載されています。例えば表の中に「SATA」と書かれており、下に6と書かれていればコネクタ6つまで対応できる電源です。
この点もパーツ構成ギリギリにしてしまうと、スペックを上げるために新たにパーツを増やすこともできなくなりますので、余裕のある商品を選ぶようにしましょう。
5.PC電源の性能を見極める!出力表をチェック
ケーブルの種類を見る表に加えて、PC電源ユニットにはスペックが分かる表が貼られています。お店に並んでいる箱にも記載されている情報なので、見方を知っておくと役立つでしょう。
出力系統のスペックの見方は、直流出力・最大出力電流・最大電力・総合電力など列ごとに記載されています。多くのパーツに電力供給することの多い12Vがいくつに分かれているか確認しましょう。
電力の分かれ方によってシングルレーン・デュアルレーン・マルチレーンと呼ばれています。ハイエンド向けのグラフィックボードを搭載する人は、マルチレーンになると電力が足りないことが多いです。
例えば、最大電力800Wでも4本のマルチレーンで1本200Wに制限されてしまう場合、300W必要なグラフィックボードを搭載したくても全く電力が足りない事になってしまいます。
ゲーミングパソコンを作成している人は、シングルレーンの電源ユニットを選びグラフィックボードに必要なワット数を満たせるように注意しておきましょう。
6.安全に使おう!保護回路をチェック
PC電源選びの次のポイントは保護回路が搭載されているかどうかです。保護回路にもいくつか種類がありますが、基本的に保護回路とは電源やパソコンを守るために搭載されています。
例えば、OCPという種類の回路は「過電流保護」という意味があり、出力に規定値で決まっている電流よりも過大な電流が流れて負荷がかかった時に出力を遮断してくれます。
家のブレーカーのような働きです。他にもOVPは「過電圧保護」という意味があり、パソコンに搭載されているパーツに過大な電圧がかからないように保護する働きがあります。
保護回路がたくさんついているPC電源ユニットほど安心で、パソコンが壊れないように守るストッパーがついているといえるでしょう。PC電源選びで保護回路の有無を確認するのも大切なことです。
7.価格相場と買うべき値段をチェック
PC電源ユニット選びのために価格相場も知っておきましょう。初心者向けのスペックに拘らないものから、自作パソコン上級者向けのハイスペックのものまでさまざまな商品があります。
基本的にPC電源ユニットは電源容量が増えるにつれてコストも上がる傾向があります。
| 最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|
価格 | 1万円以下 | 1万円から2万円 | 2万円以上 |
説明 | 500W以下の商品が多く、基本構成のパソコン向き | ミドルクラスの電源ユニット、500Wから700W | ハイエンド向け1000W以上の商品もあり |
どれにしらたいいのか迷っている人は、売れ筋商品のなかから自分のパソコンケースやスペックに対応できるものを選ぶことをおすすめします。
PC電源のおすすめメーカー・ブランド
PC電源ユニットを販売しているメーカーもたくさんありますね。ここからパーツ選びの参考にもなるメーカーの情報を紹介します。
1.玄人志向
メルコホールディンググループ内のパソコン関連パーツ販売ブランドが玄人志向です。
名前の通り玄人、自作パソコン作りに熟達した人向けのパーツをとり扱っており、サポートもいらない人に向いています。
2.Corsair(コルセア)
アメリカに本社があるパソコン関連パーツの製造販売メーカーです。
電源ユニット以外にもSSDやCPUクーラーなど多くの商品を販売していて、自作パソコン上級者向けの商品も扱っています。
3.Seasonic(シーソニック)
台湾に本社のあるパソコン関連パーツの販売メーカーです。
Seasonicの製品は保障が充実しており、PC電源ユニットも5年間新品交換保障が付いています。メインパーツが日本製なのも安心できます。
4.サイズ
日本のパソコン関連パーツ製造販売メーカーです。電源以外にも自作向けのCPUクーラーなども製造販売しています。
独特な名前の商品が多く、初心者でも上級者でも使える商品が揃っています。
5.Cyonic(サイオニック)
Cyonicは、比較的新しくSeasonic社員やPC関連企業の人達で作られた、欧州にあるPC関連パーツを販売しているメーカーです。
良い商品を手頃な価格で提供する企業理念にそったパーツを提供しています。
今回の商品の選定ポイント
PC電源ユニットを選ぶポイントは数多くありますが、今回は「対応規格」「80PLUS認証」「電源容量」の3つを基準に、PC電源ユニットのおすすめ商品を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
*対応規格
*80PLUS認証
*電源容量
今、編集部がおすすめするPC電源はコレ!
PC電源ユニットも選び方が難しく、ケースに入るかも調べる必要があります。しかし、あれこれ調べるのも難しいと思う人がいるでしょう。迷っている人には、下記の電源ユニットをおすすめします。
サイズ「剛短3 プラグイン SPGT3-500P」

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*対応規格:ATX Ver 2.4/EPS Ver 2.91
*80PLUS認証:Bronze
*電源容量:500W
どんなケースでも順応できる万能電源ユニット
サイズの「剛短3 プラグイン SPGT3-500P」は、奥行きが123mmととても短いPC電源ユニットです。短い特徴を生かして、さまざまなケースに組み込む事が可能になりました。
パソコンケースも種類はいろいろありますが、小型のスリムケースやキューブ型ケースにも取り付け可能で、ケース内の配線の取り回しもしやすいようにセミプラグイン方式で作られています。
電源ユニットに最初から接続されているのは、メイン電源・ATX12V・PCI Expressのみでそのほかのケーブルは必要な分だけ接続して利用することが可能です。
どうしてもスペースの限られてしまう小型パソコンには、とても良いメリットになるでしょう。搭載されている電源ファンは小型タイプですが、静音性能もありとても静かです。
安全性能も過電流保護回路・過電圧保護回路・過負荷保護回路・短絡防市回路など多くの保護回路が搭載されていて、パソコンや電源を守ってくれるので安心できます。
もちろんPFCも搭載しており、安定した電力を効率的に供給してくれます。ハイエンド向けのPC電源ユニットではありませんが、コストも性能も優れているバランスの良いPC電源ユニットですのでおすすめです。
安全性を重視する人におすすめなPC電源2選
PC電源ユニットもやはり電子機器ですので、安全性も重要です。
より安定した電力を供給し、安全性能を備えたPC電源ユニットも多く販売されていますので、これからそのなかの2つを紹介します。
1.Thermaltake(サーマルテイク)「TR2 500W V2 BRONZE PS-TR2-0500NPCBJP-B-V2」

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*対応規格:ATX Ver 2.3
*80PLUS認証:Bronze
*電源容量:500W
安定した性能と保護回路を備えたPC電源ユニット
Thermaltakeの「TR2 500W V2 BRONZE PS-TR2-0500NPCBJP-B-V2」は、80PLUSでBRONZE認証を受けているPC電源ユニットです。
奥行は140mmとコンパクト設計ですが、安定した性能を発揮してくれます。120mmファンを搭載していて、負荷に応じてファン回転数を制御してくれるシステムに対応した静音電源でもあります。
保護回路もOVP・OPP・OCP・SCPが搭載されていて、何か電源に負荷がかかる場合やパソコンに過電圧が流れる状態になると電流をとめてくれるので安心です。
2.Seasonic(シーソニック)「SSR-450RMS」
*対応規格:ATX 2.3/EPS Ver 2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:450W
消費電力も抑えたい人におすすめのPC電源ユニット
Seasonicの「SSR-450RMS」は、製品寿命も長い省電力型のPC電源ユニットです。この製品いちばんの特徴は、消費電力の低さでしょう。
最大出力も最高450Wと少し低めの設計なので、消費電力の少ないパーツ構成でパソコンを組んでいる人向けの商品といえるでしょう。
待機電力がとても少なく、スタンバイ状態で消費する電力は1W以下になります。パーツの種類も日本製のコンデンサが使用されているのも安心できるポイントです。
80PLUS認証はGOLDと高い認証基準をクリアしていますので、安定した電力を供給してくれるでしょう。高スペックのグラフィックボードなどは難しいので、ミドルクラス以下のパーツ構成におすすめです。
静音性を重視する人におすすめなPC電源3選
パソコンを利用していると、とくに気になってくるのが音ですね、高性能の製品ほど静音性が高いというわかではないので、静音性能がどれくらいあるのか電源も比較しなければいけません。
ここからは、大量にあるPC電源ユニットのなかから静音性能の高い商品3つに絞って紹介します。
1.Corsair(コルセア)「RM550x CP-9020090-JP」

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*対応規格:ATX Ver 2.4/EPS Ver 2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:550W
完全無音も可能ファンレスオペレーションに対応
Corsairの「RM550x CP-9020090-JP」は、80PLUS認証GOLDを獲得している高性能PC電源ユニットです。この製品の特徴は、ファンレスオペレーションに対応している事でしょう。
ファンレスオペレーションとは、ファンの回転数を制御するシステムの事ですが、さらにこのシステムによって電源への負荷が40%以下になる場合、ファンレスモードになりファンが停止します。
つまり、低負荷の状態でパソコンを利用している場合は、電源ユニットから発生する音は0dbになり無音状態を維持してくれます。
ファンが回っている時も135mmファンは、回転する時の振動を軽減するように設計されているので、静音性を求めている人に是非おすすめしたいPC電源ユニットです。
2.Seasonic(シーソニック)「SSR-550RMS」

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*対応規格:ATX Ver 2.3/EPS Ver 2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:550W
サイレントファンコントロール機能搭載
Seasonicの「SSR-550RMS」は、サイレントファンコントロール機能を搭載した静音設計のPC電源ユニットです。
パソコンを利用している場合、実際にキーボードを使用している時やゲームをしている時は、あまり音が気にならないものです。いちばん気になるのは、アイドリング状態でのノイズでしょう。
その点、このPC電源ユニットならサイレントファンコントロールによって、温度や負荷に合わせてファンの回転数を自動制御してくれます。
ユニットに搭載されている冷却ファンの性能も高いので、温度も上がりにくくファンの回転数も抑えられるでしょう。電源容量は550Wですので、ミドルクラスのパソコン構成でも使用できるPC電源ユニットです。
3.玄人志向「KRPW-AK650W/88+」

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*対応規格:ATX Ver 2.4/EPS Ver 2.92
*80PLUS認証:Silver
*電源容量:650W
日本製のコンデンサーを搭載した静音型
玄人志向の「KRPW-AK650W/88+」は、120mmファンを搭載した静音型のPC電源ユニットです。パソコンを利用している時に気になる電源のファン回転音を抑えてくれます。
50%以下の負荷の時に発生するノイズは19dB以下で、とても静かな環境を作ってくれるでしょう。パーツ構成は、重要なコンデンサー部分に耐熱105℃の日本製アルミ電解コンデンサーを使用して設計されているのも安心できるポイントです。
メーカーは玄人志向ですので、自分でサポート無しにパーツを組み込める人におすすめするPC電源ユニットです。
デザインをこだわりたい人におすすめなPC電源3選
PC電源ユニットの見た目に拘りたい人もなかにはいるでしょう。クリアケースの場合や、中が見えるケースの場合、電源ユニットの選び方を間違えると配線だらけの見た目の悪いケースに仕上がりかねません。
ここでは、デザイン性のあるものや取付のしやすいPC電源ユニットを紹介していますので参考にしてください。
1.Cyonic(サイオニック)「AU-450X」

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*対応規格:ATX Ver2.31/EPS Ver2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:450W
側面ロゴデザインがスタイリッシュなPC電源ユニット
Cyonicの「AU-450X」は、特徴的なCyonicと書かれたロゴが側面部分に刻印されているとてもスタイリッシュなデザインのPV電源ユニットです。
製品の性能も高く80PLUS認証はGOLDを獲得している安定した電力を供給してくれます。重要なパーツは日本性のものが使用されていて、商品保障が5年間ついているのも安心です。
「液体軸受ファン」というものが搭載されているのも特徴で、軸がぶれにくくなる分ファンが長持ちする設計になっています。
電源容量は450Wと少なめですので、ミドルクラス以下のパソコン構成で作成したい人におすすめのPC電源ユニットです。
2.Corsair(コルセア)「RM1000x CP-9020094-JP」

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*対応規格:ATX Ver2.4/EPS Ver2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:1000W
必要なケーブルを選べるフルモジュラー式
Corsairの「RM1000x CP-9020094-JP」は、ケーブルがすべて取り外せるフルモジュラー式のPC電源ユニットです。ケーブルは自分のパソコンに必要なものだけを取りつける事が可能なので、ケース内のケーブルをスッキリまとめる事ができます。
ファンの自動制御にも対応しており、80PLUSもGOLD認証と高性能です。電源容量も1000Wと大容量なのでゲーミングパソコンなどを組んでいる人におすすめのPC電源ユニットです。
3.Thermaltake(サーマルテイク)「TR2 600W V2 BRONZE PS-TR2-0600NPCBJP-B-V2」

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*対応規格:ATX Ver 2.3
*80PLUS認証:Bronze
*電源容量:600W
小型PCケースでも取り付けやすい
Thermaltakeの「TR2 600W V2 BRONZE PS-TR2-0600NPCBJP-B-V2」は、80PLUS認証でBRONZEを獲得している小型のPC電源ユニットです。
ボディカラーは黒で、多くのPCケースになじみやすいデザインになっています。ケーブルは取り外しができないタイプですが、メッシュ加工されているのもいいポイントです。
奥行が140mmなので、コンパクトサイズのケースでも取り付けやすいでしょう。ケーブルが比較的長いので、HDDや光学ディスクなどに接続もしやすくケース内の取り回しもしやすいでしょう。
小型ケースでパソコンを組んでいる人におすすめのPC電源ユニットです。
ゲーミングPCを使っている人におすすめなPC電源3選
PC電源ユニットのなかでも、ゲーミングPCを作成する時は電源選びが大切です。CPUやグラフィックボードなど大きな電力を使うパーツが多く、必要な容量を満たさなければいけません。
ここからは、ゲーミングPCを作成している人向けのPC電源ユニットを紹介していきますので、参考にしてください。
1.Corsair(コルセア)「RM750x CP-9020092-JP」

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*対応規格:ATX Ver2.4/EPS Ver2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:750W
高性能GPUが利用しやすいシングルレーン750W対応
Corsairの「RM750x CP-9020092-JP」は、電源容量750W・80PLUS認証GOLDの高性能PC電源ユニットです。
この電源ユニットは、すべてのケーブルが取り外せるフルモジュラー式で設計されており、12Vシングルレーンが750Wまで対応可能といった特徴があります。
750Wに対応していれば、どれだけ高性能のグラフィックボードでも電力が足りなくなることもないでしょう。安定した電力供給とシンプルなケース内のデザインを作りたい人におすすめのPC電源ユニットです。
2.Seasonic(シーソニック)「SSR-750TD」

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*対応規格:ATX Ver2.4
*80PLUS認証:Titanium
*電源容量:750W
80PLUS 認証Titaniumで安定した電力供給が可能
Seasonicの「SSR-750TD」は、80PLUS認証の基準が最高のTitaniumをクリアしたPC電源ユニットです。
80PLUSは電気の変換効率が高い基準となりますので、Titanium認証の商品の場合ゲーミングPCのような高負荷がかかる条件でこそ、大きな性能を発揮してくれると言えます。
SSR-750Dなら負荷が100%かかった状況でも90%の変換効率を維持するので、どんな状況でも安定した電力を供給することができるでしょう。それだけラグなどの発生確率も減らすことができます。
この電源ユニットはサポートも充実していて、12年間の長期交換保障が受けられるのでおすすめです。
3.Thermaltake(サーマルテイク)「Toughpower DPS G RGB 850W Gold PS-TPG-0850DPCGJP-R」

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*対応規格:ATX Ver2.31/EPS Ver 2.92
*80PLUS認証:Gold
*電源容量:850W
電源の状態をリアルタイムで監視できる
Thermaltakeの「Toughpower DPS G RGB 850W Gold PS-TPG-0850DPCGJP-R」は、電源ユニットをコントロールできるシステムが搭載されている製品です。
コントロールの方法もパソコンのモニターで、もちろん管理できますしスマホにも対応しているので外出先からコントロールすることも可能になっています。
静音性能も高い140mmファンを搭載していて、ファンの部分は256色に発光するようになっています。専用のシステムを利用して好きな色に変更して利用する事も可能です。
この製品は密閉ケースではなく、クリアケースなど中が見えるパソコンケースを利用している人なら、スタイリッシュなゲーミングパソコンを組むことができるでしょう。
PC電源を購入時の気になる疑問・質問
PC電源ユニットを購入する時に、気になるポイントがまだいくつかありそうです。
ここからは、疑問に感じるであろうポイントにお答えしていきます。
Q1:PC電源の寿命はどれくらい?
PC電源ユニットの寿命は、約3年から5年といわれています。電源を5年以上続けて使用している人もなかにはいますが、寿命が近ければ近いほどパソコンを一緒に壊してしまう恐れもあります。
判断する基準としては、パソコンを起動した時に勝手に電源が落ちたり、ゲーム中などに急に画面がフリーズしたりする現象が考えられるでしょう。そのまま使い続けるとほかのパーツにまで影響が及びかねません。
とくに、負荷がかかった時に電源の異常が現れやすいです。自作PCを作っている人や電源を変えている人は、3年から5年の周期で電源を交換していくことをおすすめします。
Q2:V(ボルト)・W(ワット)・A(アンペア)の違いって何?
「V」は電圧・「W」は電力・「A」はアンペアを表わしています。Vは何ボルトの力で電力が送られてくるのかを数字で表わされています。
Wは、機械を使用した時に実際に使う電力の事を表わしています。PC電源ユニットなどの場合は、600Wと書かれていれば最大その電源で600W分まで電力を出せますよという意味です。
Aは、実際に電気が流れている量を数値化したものです。これは、電源のスペック表を見るときにも役立ちますが、12Vケーブルで何Wのグラフィックボードまで対応できるのか知りたい場合などに計算できます。
例えば、スペック表の12Vの下に20Aと記載されていれば、そのケーブルでは240Wまで電力を供給できる事になるので、選ぶグラフィックボードはそれ以下の物にしなければいけません。
対応できるW数が知りたい場合は、V×Aで計算できる事を知っておくと役立ちます。
Q3:電源の容量は何Wあれば大丈夫?
電源容量は、自分のパソコンに必要な総電力の2倍の物を選んでおけば間違いありません。80PLUS認証されている電源の場合、電力供給が50%代が最も安定する設計になっています。
電源容量が余裕のあるものにしておけば、それだけ電源も熱を持ちにくくなりますし、長持ちさせる事もできるでしょう。ギリギリで高負荷をかけ続けてしまうと、すぐフリーズする原因などになります。
熱を持ちやすいと言う事は、それだけ冷却ファンも周り静音性も損なわれてしまいますので、PC電源ユニットを選ぶ時は総電力の2倍前後容量がある商品をおすすめします。
Q4:切替スイッチって何に使うの?
PC電源ユニットに搭載されている切替スイッチは、日本ではなく海外で使用するために搭載されています。日本の電圧は100Vなので115Vの状態で使用し、海外など200V以上の地域では230Vにします。
PCパーツは、日本だけではなく世界で販売されているため、PC電源ユニットも世界対応になり切替スイッチが搭載されていますが日本で利用することはまずないでしょう。
Q5:PFC回路って何?
PFC回路は「高周波抑制装置」の事です。PC電源ユニットは、この回路が搭載されていない場合、高周波をまき散らす機械になってしまいます。また、安定しないため高負荷がかかる可能性もあるでしょう。
この回路がつけられている事によって、電力の交流が安定するため一定の電力を送り続けることができます。安定すればするほど、PC電源ユニットに過大な負荷がかかる事がなくなるメリットがある回路です。
まとめ
今回は、PC電源ユニットについてくわしい人に聞いた情報をいろいろと紹介してきました。PC電源ユニットには、さまざまな規格やサイズがあります。
付属しているケーブルの種類や供給できる電力、回路も違いました。そして、それらすべてがパソコンを作る上で重要な項目になる為、パソコンパーツのなかでも電源は決して妥協してはいけないパーツです。
今回紹介した選び方を踏まえておすすめ商品を比較してもいいですし、自分のケースに入るPC電源ユニットを比較してもいいでしょう。ぜひこの記事を参考に自分に合ったPC電源ユニットを見つけてください。