【2023年】MIDIキーボードおすすめ22選!コンパクトな25鍵から88鍵モデルまで

MIDIキーボードは楽譜が読めない方でも簡単に扱えるデバイスで、パソコンが一台あればいつでもどこでも楽曲制作を行わせてくれます。今回は、そんなMIDIキーボードの厳選したおすすめモデルをご紹介するとともに、基礎的なことや上手な選び方、豆知識に至るまでを詳しく解説していきます。

MIDIキーボードでDTMを本格的に楽しみたい

作曲という言葉に専門的なイメージを抱く方は多いのではないでしょうか。少なくとも、世界中で活躍するミュージシャンたちは皆、楽譜をスラスラ読めそうですよね。想像した音楽を手元の楽器ですぐに演奏してみて、それを録音することで曲を作っている……楽曲制作に関わらない方から見ると、ハードルが高過ぎて踏み込めない世界に思えます。

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ですが、楽曲制作がパソコン等の電子デバイス一つでできてしまうことをご存じですか? もちろん、昔ながらの手法で曲作りをする人も少なくありませんが、そうしたアナログな手法を取る場合、本格的にやろうとすれば、楽曲制作には多くの時間と知識、お金、そして場所が必要になってきます。とてもではありませんが、素人がおいそれと始められるものではないのです。

それを、グッと手軽な作業に変えてくれるのが電子作曲。そして、そのために役立つ電子デバイスとして近年人気を集めているのがMIDIキーボードです。

MIDIキーボードは名前の通りキーボードの形をしており、鍵盤をたたくことで音声データを作成・入力します。入力先はパソコンなどのデバイスで、入力後にもかんたんにデータ編集を行えることが大きな特徴。録り直しや重ね録りの必要はありません。ここは、楽器を用いた実際のレコーディングと最も異なる点の一つです。

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MIDIキーボードは楽譜が読めない方にもかんたんに扱えるデバイスで、パソコンが一台あればいつでもどこでも楽曲制作を行うことができます。防音の部屋も高価な楽器も必要ありません。誰もが手軽にDTM(ここでは作曲のこととしておきます)が楽しめ、もしもよい曲ができれば収入につなげることも可能です。

もちろん、趣味としての作曲をかんたんに始められることがMIDIキーボードを使う最大のメリットですし、これから音楽の勉強を始めてみようという人にもこのデバイスはおすすめできます。

ですので、今回はそんなMIDIキーボードについて、厳選したおすすめの22モデルをご紹介するとともに、基礎的なことや上手な選び方、豆知識に至るまでを詳しく解説して行きたいと思います。多くの方に楽しんで頂けたら幸いです。

MIDIキーボードの基礎知識

MIDIキーボードと聞いても、ピンと来ない方は多いのではないでしょうか。まず、MIDIという言葉に馴染みのない方が多いでしょうし、キーボードというワードから普通のパソコンのキーボードを連想する人も少なくないことでしょう。

このように、MIDIキーボードはとても扱いやすく、かつ汎用性の高い電子機器なのですが、まだまだ知名度が高いとは言いづらい状況に置かれています。未だに、楽曲制作と言えば楽器を演奏して曲を録音していくアナログ方式に根強い人気がありますし、そちらの方が楽器演奏の経験が少しでもある方にとっては取り組みやすいのも事実です。

ですが、時間・予算・環境・知識など、アナログ方式での楽曲制作に必要なものが多岐にわたりますから、それらを揃える負担を大きく軽減してくれるMIDIキーボードは、音楽に興味のある全ての方におすすめのデバイスと言えるのです。

ですので、ここではそんなMIDIキーボードについて、親しみを持っていただくべく、その基礎知識を紹介します。とくにデジタルでの楽曲制作初心者には、専門用語の解説も加えておきましたのでチェックをおすすめいたします!

MIDI信号をDAWソフトに入力するコントローラー


MIDIキーボードは見た目は楽器のキーボードですが、その実態はコントローラーです。鍵盤をたたいて情報を作り、それをDAWソフトに入力するためのデバイスですから、楽器とは全く異なります。

MIDIキーボードは正確には「MIDIコントローラー」と呼ばれるデバイスの一種で、「鍵盤型」に分類されるものをそう呼びます。MIDIコントローラーの中には楽器のドラムに似た「パッド型」や管楽器にそっくりな「ブレスコントローラー型」、弦楽器の見た目と機構を備えた「ギター/ベース型」などさまざまな種類がありますが、できることはどれもほぼ同じです。

中でもピアノに近い形態のMIDIキーボードは、誰もが親しみを持てる上に直感的に操作しやすいので、初心者から上級者まで幅広い層の人におすすめできるMIDIコントローラーです。

なお、MIDIキーボードの中には、種類によってはパッド型など他の形態のMIDIコントローラーを付属品として備えているモデルもあります。このことから、MIDIキーボードはMIDIコントローラーの中でも最も基礎的かつスタンダードなものであるこということが分かりますね。それだけに品数も多く、どれか一つを選ぶのは一苦労なのですが……。

MIDIとは

MIDI(ミディ)は「Musical Instrument Digital Interface」の略で、電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格として、1981年に国際的に策定・公開されました。

MIDIデータは音声データ(マイク等で収音したもの)ではなく演奏情報(「発音せよ」「ここでの音の大きさは~」「この音の高さは~」などの、楽器や音源に対する指令)なので、データサイズが小さく、細部を容易に編集することができるという特徴があります。

つまりMIDIキーボードで入力したデータは、音声そのものではなく情報として各デバイスに入力・保存されるということです。

また、そのデータに記された指令を実行できるのであればどんなデバイスにでもMIDIキーボードで作った楽曲を移してもよいということにもなりますので、便利な規格です。

DAWとは

DAWは「Digital Audio Workstation」の略で、デジタルで音声に関する一通りの作業ができるように構築された一体型のシステムのことです。分かりやすく表現すると、「楽器を使わず音に関する作業をほぼ全て行えるもの」。専用のデバイスを備えたシステムと、パソコンを核として機能するものがあります。MIDIキーボードを使う場合、DAWの形式は後者なことがほとんどです。

マウスよりも効率よく音楽制作ができる


実は、パソコンでの作曲というのはマウスやキーボード(文字や数字を入力するのに使う一般的なもの)でも行うことができます。楽曲作成ソフトがパソコンにインストールされていれば、今の時代は誰もがいつでもどこでも作曲できるのです。

ただ、マウスや普通のキーボードですと、音を入力するのに一音一音クリックをしなければならず、作業に慣れていない方にとっては大変です。

ですが、MIDIキーボードを使えば効率よく音の入力ができる上、複数の鍵盤を同時にたたけば和音の入力も一瞬でできてしまいます。

入力した音色の確認作業も、マウスやキーボードを使った楽曲制作時より格段に楽なものとなりますし、何より、多くの方が親しみを持っているピアノや鍵盤ハーモニカにそっくりな形態をしているので、たとえ音楽全般に関する初心者であっても直感的に操作できるのは大きなメリットですよね。

ですので、MIDIキーボードは楽曲制作の効率化を図る上で自信を持っておすすめできるだけでなく、単純な扱いやすさという点でもマウスやキーボードを大きく凌ぐ電子デバイスです。

DTMとは

ここまでにも何度か登場してきている「DTM」という言葉、ご存知でないという人も多いのではないでしょうか。DTMとはDesktop Music(デスクトップミュージック)の略で、実は和製英語です。

なので、海外の方に言っても理解してもらえませんし、英語で調べて詳しいことを知ろうとしても何も出て来ません。

DTMはパソコンを使って楽曲制作を行う音楽制作手法の総称と言われており、もちろん、MIDIキーボードを使ったものもこの中に含まれます。一般的には日常的なシチュエーションで、かつある程度限定された規模での楽曲制作を指すことが多く、予算や用意できる環境に限界のあるアマチュア作曲者に関連したトピックで登場する機会の多い言葉だったようです。

DTMが盛んにメディアで取り上げられるようになったのはここ10年ほどの出来事ですが、ボーカロイド(いわゆるボカロ)等の楽曲制作ソフトが広く普及し、それらを使って作った曲を動画サイトで配信して人気を得る人が増えてきたことがその背景にあると言われています。

DTMの長所は、楽器が弾けない方でもデジタル上で音を入力すれば音楽が作れること。

また、データの保存・編集もかんたんですし、インターネットを通じて演奏データをやり取りできますから、場所や時間に囚われない共同作業が可能です。この時に、直感的に使いやすいMIDIキーボードは、楽曲制作作業を大いに助けてくれます。

今やDTMは趣味としての楽曲制作だけでなく、ミュージシャンへの足掛かりや収入源としても注目されていますから、その世界に飛び込んでみる価値は十分にあると言えますし、そのためには扱いやすいMIDIキーボードを見つけて購入するのがおすすめというわけです。

音楽ゲームのコントローラーとしても使える


MIDIキーボードの活躍の場は、楽曲制作の現場だけではありません。「KEYBOARD MANIA」に代表されるような音楽ゲーム、いわゆる「音ゲー」をプレイする際にも、MIDIキーボードはそのピアノに似た形状から、大きく役に立ってくれるのです。

音ゲーでハイスコアを出すには速く正確な入力が必須ですが、パソコンのキーボードではどうしてもタイプミスのリスクがあります。

ですがMIDIキーボードであれば、単純な話ですが指で押す部分が大きく、またはっきりと分かれているため、誤入力の可能性が下がります。

また、音と鍵盤が完全に対応関係にあり、またその関係性が多くの方にとっては小学校の音楽の授業から習って来ている馴染み深いものですので、直感的に操作したすいというメリットもあります。

ピアノの鍵盤に慣れていない方でも、音と鍵盤の関係はかなりシンプルなものですから、一度覚えてしまえば忘れませんし、少し練習すればすぐに指が反応してくれるようになる方も少なくありません。鋭い反射神経を必要とする音ゲーでは、操作はある程度体に覚え込ませてしまうのがハイスコアへの道ですから、その点、直感的に扱いやすいMIDIキーボードは、普通のキーボードよりも断然おすすめです。

MIDIキーボードの「鍵盤数」の選び方

MIDIキーボードを探す時に、最も注目すべき要素であり、また嫌でも目に入ってくる指標でもあるのが「鍵盤数」です。読んで字のごとくMIDIキーボードの鍵盤の数を表しており、それぞれに向いている作業や特徴があります。基本的には、容易に想像できるかとも思いますが、鍵盤数が少ない方がシンプルで小型、多くなるごとに高機能かつ重量級になって行きます。

どのタイプが最も優れているというわけではないので、鍵盤数は用途に応じて選ぶのがおすすめです。DTMと一口に言ってもコードだけを入力するようなごくごくかんたんなものから本格的なクラシック音楽のピアノ演奏の再現まで、その範囲は多岐に渡りますから、まずはご自身がどの程度の楽曲制作・音楽体験をMIDIキーボードを用いてしたいかということを吟味・精査することが重要。場合によっては、全くの初心者であっても一足飛びに上級者向けのモデルを選んだ方がよいというケースもあります。

そこで、ここではMIDIキーボードの鍵盤数について詳しく解説していきたいと思います。各タイプごとのメリットや特徴、どんな方におすすめかについても合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

持ち運びたい人におすすめ「25鍵盤」


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MIDIキーボードの中で最もコンパクトかつ軽量な設計を採用するのが、この25鍵盤タイプです。このタイプは鍵盤数が少ないため、実際に高度な演奏を鍵盤楽器で行える方にとっては少々物足りないと言われることもあります。が、ピアノを上手に弾ける人は珍しいですし、何より構造がシンプルなだけにDTM初心者にはおすすめのタイプです。

また、前述のように小型で軽量ですので、MIDIキーボードを持ち運びたい人には、このタイプが最もおすすめです。

構造がシンプルで鍵盤数が少ないと言っても、できることが他のタイプに比べて大幅に少なくなってしまうということは決してありません。さすがに簡素なだけあって最上級の性能を発揮できるとまでは行きませんが、DTMにおいて重視されがちな音域に関してはパソコン側で上げ下げができますので、鍵盤数が少ない=音域が極端に狭いということにはならないのです。

ただし、たとえば本格的なクラシック音楽のピアノ演奏を再現するというようなことになりますと、音域的なパワー不足が露呈してしまうケースは確かにあります。

ですが、小型ならではのメリットは他にもたくさん。とりあえずかんたんな演奏だけを入力したり、鍵盤一つ一つにコードを割り当ててコードパッドとして使ったりするような場合ですと、小型で扱いやすい25鍵盤タイプは大いに威力を発揮してくれます。

また、本体価格が他のタイプと比べてかなりリーズナブルなことも見逃せないポイントです。手に取りやすいプライスのものが多いので、初めてMIDIキーボードの購入を考えている方には、この25鍵盤タイプがおすすめです。

入力しやすくコンパクト「32鍵盤」


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32鍵盤タイプのMIDIキーボードは、25鍵盤タイプと比べると少しサイズが大きいのが特徴。入力のしやすさとコンパクトさを両立しているタイプで、シンプルなMIDIキーボードが欲しいけれど性能はワンクラス上のものが欲しいという人におすすめできます。幅は基本的に40cmほどのモデルが多く、デスクの上にあまりスペースがなかったり、パソコンとの兼ね合いでMIDIキーボードで場所を取りたくなかったりする人にもおすすめできるタイプです。

32鍵盤タイプと一括りにしていますが、このタイプの鍵盤数は32から37で、最も鍵盤数の多いものを選ぶと入力できる音域や演奏の自由度が飛躍的に高まります。それでいてサイズはコンパクトなままですから、ある程度複雑な曲をアウトラインだけでも作りたいとか、25鍵盤タイプでは物足りないけれど上級機を求めるほどではないという人にはちょうどよいタイプではないでしょうか。

32鍵盤タイプは基本的には25鍵盤タイプと同じくエントリーグレード的な立ち位置にあります。

ですので、演奏よりもステップ入力で音を打ち込むタイプのMIDIキーボードと言えますから、一般的には初心者向けです。ただ、37鍵盤のものを選べばスペース的にぎりぎりとは言え両手での入力が可能になりますから、コードとメロディを同時に打ち込むことができますから、ピアノ経験者の方にもおすすめできます。持ち運びしやすく価格も親しみやすい範囲に留まっており、MIDIキーボードに興味のある方・DTMに触れてみたい人はチェックしてみて損のないタイプです。

利便性と演奏性を求めるなら「49鍵盤」


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49鍵盤タイプは、MIDIキーボードのタイプとしてはミドルクラスに位置します。鍵盤数ベースのオクターブ数は4で、管弦楽器やパーカッションはもちろん、シンプルなものであればピアノ演奏に関しても十分に入力・再現することが可能です。本格的なピアノソロやクラシックピアノのクオリティにまではさすがに到達できませんが、趣味の範囲のDTMであれば十分過ぎるほど用途を満たしてくれます。

また、本体の幅は平均して80~100cmほどで、中にはもう少しコンパクトなものもありますから、持ち運びもできないサイズではありませんし省スペース化も狙えます。

鍵盤数が25鍵盤や32鍵盤タイプと比べて大幅に増えていますので、入力のしやすさは劇的に上昇しています。メロディを作ることはもちろん、コードを添える・バンドサウンドを作る・ソロ楽器の演奏を追加することなども得意です。より鍵盤数の少ないタイプと比べるとワンランク上のDTM体験ができることは確実ですので、中級者クラスに足を踏み入れた方や、音楽の素養がある程度ある方、これから作曲と並行して音楽的な勉強を本格的に始めたい人などにおすすめです。

49鍵盤タイプはミドルクラスに位置するにも関わらず、本体重量が比較的軽量なことも大きなポイントです。これは持ち運び時の負担を軽減してくれることはもちろん、デスクに対する負荷が少なくて済むことや、本体価格が高額になり過ぎないことも意味しています。

ですが、もちろんミドルクラスですから、これからご紹介する予定の便利な機能も多く搭載できますし、できることも25鍵盤や32鍵盤と比べると格段に多いです。MIDIキーボードにコストパフォーマンスの高さを求める方や、最低限の携帯性や省スペース性を確保したままある程度の入力クオリティを得たい人には、この49鍵盤タイプのモデルをチェックしてみることをおすすめいたします。

設置スペースがあるならおすすめ「61鍵盤」


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基本的に、MIDIキーボードの性能は鍵盤数が増えるごとに高くなって行きます。この61鍵盤タイプは鍵盤数で言えば上から2番目のクラスで、かなり本格的な演奏を入力・再現することが可能です。

61という鍵盤数は、一般的なシンセサイザーのものと同等です。

ですので、リアルタイム演奏(入力した演奏をそのままMIDIとして入力すること)をしたい人にとっては最も扱いやすいタイプのMIDIキーボードです。両手での入力がノンストレスで行えますし、イメージ通りの演奏をそのままデータにしてくれますから、ピアノ演奏に慣れた方にはとくにおすすめできます。

また5オクターブの音域を再現できるので、かんたんなピアノ伴奏はもちろん、アルペジオの打ち込みを始めとして、ほぼ全ての楽器のソロ演奏もリアルタイムで入力することが可能です。

61鍵盤タイプは鍵盤数と機能が多いので、さすがにサイズが大きく、設置するためにはある程度のスペースを必要とします。

また、本体重量も比較的重たく設計されていることが多々ありますから、持ち運びにもあまり向いているとは言えません。もちろん、シンセサイザーを持ち運ぶミュージシャンの方はたくさんいらっしゃいますので、携帯が不可能なわけではありませんが。

ですが、一般的には61鍵盤タイプのMIDIキーボードは重量級の部類ですから、じっくりと腰を据えて作曲に勤しみたい人におすすめです。

ちなみに、MIDIキーボードのタイプの中で最も人気があるのがこの61鍵盤タイプでると言われており、実際の調査でも使用人口が一番多いとのことです。上から2番目のグレードではありますが、シンセサイザーと同等の鍵盤数を持つだけに、プロの方にも愛用されているようです。

ですので、本格的にDTMに取り組みたい人は61鍵盤タイプのMIDIキーボードを検討するのがおすすめです!

一般的なピアノと同じ鍵盤数「88鍵盤」


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全てのMIDIキーボードのタイプの頂点に君臨するのが、この88鍵盤タイプです。はっきり表現してしまうと超大型で、設置する時には相応の広さのスペースを確保することが必要になってきます。それもそのはず、88という鍵盤数は、一般的なピアノのものと同じだからです。パソコンの周辺にピアノが一台、と考えると分かりやすいでしょうか。サイズに付随して本体重量もそれなりの重さになりますから、持ち運びには向きません。据え置きで使うのが、移動中の破損のリスクも考慮すると一番でしょう。DTMを収入につなげたい人は、検討するのをおすすめしたいタイプです。

プロのキーボーディストの需要にも応えるような設計と入力クオリティがこの88鍵盤タイプの大きな特徴ですから、ピアノが得意な方は大いに満足できるはずです。鍵盤数が多いと楽器初心者にとっては何やら複雑に思えますが、ある程度楽器(とくにこの場合は鍵盤のあるもの)に慣れた方にとっては、鍵盤数は多ければ多いほど効率よく作業できるのです。歌モノのメロディのみや、音域の比較的狭い管弦楽器の演奏でしたら3オクターブほどの音域を入力できるのもであれば十分なのですが、ピアノのように音域の広い楽器の演奏を再現するとなりますと、鍵盤数の少ないMIDIキーボードでは、入力のたびにオクターブシフト(パソコン側でオクターブを上げ下げすること)を行わなければならず、楽曲制作の時間を大きくロスしてしまいます。

この現象は61鍵盤タイプであっても場合によっては起こりえるため、作業の効率性を重視するのであれば、実は最もおすすめなのは88鍵盤タイプなのです。これは初心者にも言えることで、たとえば鍵盤を使った演奏に馴染みが無くても、他のタイプのMIDIキーボードではオクターブシフトを頻繁に行わなくてはならないような複雑な楽曲を作りたい場合は、スペースを確保できることが大前提ではありますが、この88鍵盤タイプがダントツでおすすめできます。大は小を兼ねるという言葉がありますが、一見上級者向けに見えたり高価だったりするからといって、「自分にはまだ早い」と思う必要はないということですね!

自分好みの鍵盤サイズとタッチ感を選ぼう

MIDIキーボードは正確にはコントローラーの仲間ですが、見た目はまさに鍵盤楽器そのもの。もちろん、入力方法も鍵盤楽器と全く変わりはありません。パソコンに繋がなければ音が出ないという違いはありますが、基本的にはMIDIキーボードを使うほとんどの方には楽器として認識されているのではないでしょうか。

楽器を選ぶ際には各部の造りや重さ、そして演奏感覚が大事な要素になってきますが、「ほぼ楽器」と呼ぶべきMIDIキーボードにもその法則が当てはまります。単なる電子機器とは違って、操作感覚が重要になってくるのです。具体的には鍵盤の大きさや押し心地ですね。この二つの要素は音声入力時の使用者がダイレクトに感じられる触覚的なものですので、楽曲制作のクオリティに直結してきます。

ですので、ここではMIDIキーボードの鍵盤サイズとタッチ感について、それぞれタイプ分けしながら解説して行こうと思います。パソコンのキーボードのように操作感覚が一定でないところが面白いですよね。この部分でご自身の好みをしっかり決めておきますと、MIDIキーボード選びがグッと楽なるだけでなく、作曲作業の効率化にもつながりますので、よく確認しておくことをおすすめいたします!

ピアノと同じ感覚で入力したいなら「フルサイズ」


MIDIキーボードには、本体や鍵盤数だけでなく、鍵盤そのものにもサイズがあります。その中の「フルサイズ」に分類されるモデルは、鍵盤のサイズが一般的なピアノのものと同じ。演奏性を重視する人やピアノ演奏に慣れた方には、このフルサイズのMIDIキーボードがおすすめです。違和感なく入力を行えますから、結果的に効率性や楽曲制作のクオリティの向上が狙えます。

61鍵以上の鍵盤を備えるMIDIキーボードになりますと、本体が大型化するためかほとんどのモデルはフルサイズの鍵盤を採用するようになります。鍵盤一つ一つの幅が広いため、本体の幅も必然的に広くなりますから、フルサイズのMIDIキーボードを選ぶ際には十分な作業スペースを確保しておくことをおすすめします。

フルサイズのMIDIキーボードは一般的なピアノやキーボードと鍵盤サイズの規格が同じなだけに、本格的な演奏をリアルタイムでレコーディングするにはまさに最適。

また、鍵盤サイズが大きいので鍵盤のたたき間違いを減らすことができますから、実は初心者におすすめできるタイプでもあります。サイズと重量は少々かさみますが、作業の効率性やクオリティを重視するのであれば、同じタイプのMIDIキーボードの中でもフルサイズモデルを選ぶのがおすすめです。

ステップ入力がメインなら「ミニサイズ」


本格的かつ効率的な入力を可能にするフルサイズに対して、コンパクトかつ軽量な仕様をセールスポイントにするのがこの「ミニサイズ」です。一目見て分かる通り、同じ鍵盤数のものどうしを比べると、ミニサイズの鍵盤のサイズはフルサイズの8割程度。多くの鍵盤をより小さなスペースに詰め込めるので、MIDIキーボード本体が小型かつ軽量になります。

また鍵盤数の少ないモデルですと、ミニサイズであれば携帯性と省スペース性の高さというメリットを最大限に生かせるでしょう。MIDIキーボードを持ち運んで使いたい人には、このミニサイズを選ぶことをおすすめします。

ミニサイズのMIDIキーボードであっても、鍵盤数が多ければある程度本格的な演奏も入力できます。が、やはり、向いているのはシンプルなステップ入力やシンセサイザー用の音作りといった比較的簡素な作業です。逆に言えば、そこまで複雑な作業をしないのであれば、このミニサイズで十分用途を満たせるということです。

ミニサイズのMIDIキーボードは、フルサイズのモデルに比べて全体的に安価であることも大きなメリットの一つと言えるでしょう。鍵盤数が多ければできることは実質的にはフルサイズのものと大差ありませんし、小型で軽量なことは限りあるスペースを有効活用したい人にとってはありがたい限り。おまけに価格もリーズナブルと来れば、鍵盤サイズの小さささえ気にならなければ、ミニサイズのMIDIキーボードは幅広い方におすすめできるタイプと言えそうです。

初心者におすすめ「ライトタッチ」


ピアノの演奏経験がある方ならよくご存じかと思いますが、ピアノの鍵盤は見た目からは想像できないほど一つ一つが重たく、たたくのには意外と力が必要です。長時間ピアノの演奏をするために、それなりの筋力が必要なのは当然で、未経験者がいきなりやろうとすれば筋肉痛は必至ですね。

ところで、MIDIキーボードは楽器ではないとはいえ鍵盤を備えているため、見た目だけならピアノの仲間です。そして、その鍵盤のたたき具合で大きく三つのタイプに分けることができます。ここでご紹介するのは、その中で最も軽いたたき心地を持つ「ライトタッチ」。初心者や、指への負担をできるだけ軽減したい人におすすめです。

ライトタッチのMIDIキーボードは、バネのみで鍵盤を支える構造をとっており、これが軽いタッチを可能にしています。採用されているバネも力の弱いものがほとんどで、このおかげで速い演奏やパーカッションのリアルタイムレコーディングなどの負担が大きく軽減されますから、そうした作業を想定している方にはぜひこのライトタッチをおすすめしたいところです。

また、メカニズムがシンプルなので本体価格が安価なものも多く、購入価格を抑えたい人にも検討してみることをおすすめします。

ちなみにMIDIキーボードの大半はライトタッチを採用しており、それだけに激戦区で製品のクオリティもさまざまですから、選ぶ際には十分な吟味が必要であるということも付け加えておきます。

ピアノを弾き慣れているなら「セミウェイト」


セミウェイトは、鍵盤の重さで言えば真ん中に位置するクラスで、MIDIキーボードの鍵盤にバネと重りが付いているタイプです。指でたたく側に重りがあるので、入力した際に推し心地が、反発があります。実際のピアノ演奏時の質感に近づけるための設計と言われており、ピアノを弾き慣れた方にとっては違和感なく入力が行えますのでおすすめです。

ピアノを始め、シンセサイザー、ドラム、ストリングス、ブラスとどんな楽器の演奏も満遍なく再現できるのがセミウェイトの大きな特徴。本格的な機能を備えたMIDIキーボードのほとんどはこのセミウェイトを採用しているとも言われますから、ハイクオリティなDTMを楽しみたいならこのタイプのモデルを選ぶのがおすすめです。守備範囲が広く、本体価格もリーズナブルなものが多く見つかります。動画サイトで人気のある作曲者やプロの方からの支持が最も厚いのもこのタイプだとされていますので、プロ志向の方も検討してみるのがおすすめです。

なお、セミウェイトタイプのMIDIキーボードは、全ての鍵盤に重りが付くだけに本体の重量がかさみがちですから、ライトウェイトのモデルと比べると携帯性に関しては劣ります。鍵盤数の少ないコンパクトなモデルでなければ、基本的には据え置きで使用するのがおすすめです。

ピアノのような重厚感「ピアノタッチ」


MIDIキーボードの中で、最も鍵盤が重たいのがこのピアノタッチタイプ。セミウェイトはあくまでも「ピアノのタッチに近づける」ことを目標に設計されていますが、こちらのピアノタッチはその名の通りまさに入力感覚がピアノ演奏そのもの。ピアノ演奏に熟達した方や、本格的な演奏感覚を得たい人におすすめのタイプです。

独特の重厚感がピアノタッチの最大の特徴と思われがちですが、実はピアノの音色を表現するのに最も適したタイプもこのピアノタッチであると言われています。やはり鍵盤の重さが関係しているのでしょう。ライトウェイトやセミウェイトがシンセサイザー等の電子楽器の音色の再現に向くのとは対照的です。

なので、ピアノを軸とした楽曲制作を行いたい人には、このピアノタッチタイプが最もおすすめです。

ピアノタッチは上級モデルに採用される傾向にあり、具体的には88鍵盤タイプに多く見られます。中には鍵盤が木製のものもあり、本格的なピアノ演奏を再現したい人にとってはもってこいです。

また、木製鍵盤を採用するものは高級ですが質感が高いので、視覚的な要素から楽曲制作のモチベーションを得たいという人にも、このピアノタッチタイプのMIDIキーボードはおすすめできます。

MIDIキーボードとデバイスの接続方法は2種類

MIDIキーボードは、基本的に単体で使う電子デバイスではありません。厳密にはコントローラーなので、核となるデバイスに接続する必要があります。たいていのケース、具体的にはDTMで使用する場合ですと接続先はパソコンなことがほとんどですが、中にはスマートフォンに接続できるタイプのMIDIキーボードもあります。

ゲーム用コントローラーでもスマートフォンでもそうですが、パソコン等の外部デバイスに接続するためには幾つかの方法があります。MIDIキーボードの場合は2種類ですね。そのどちらを選ぶかによって、できる作業や動ける範囲が変わってきます。

ですのでここでは、MIDIキーボードの外部デバイスとの接続方法について解説して行こうと思います。現代のモバイルに慣れた方であれば馴染み深い話題でしょうが、音楽には詳しいけれどIT関係にはそれほど明るくないという人のためにも、こうした見落とされがちなトピックには力を入れたいものです。

主流はUSBケーブル(有線接続)


MIDIキーボードと外部デバイスの接続に使われる方法のうち、メジャーなのは有線接続方式です。USBケーブルで本体どうしを繋げる方法ですね。直感的に扱いやすいので、電子関係にあまり自身の無い方にはこの方法がおすすめです。

有線接続の大きなメリットは、接続先(多くはパソコンでしょう)から電力を供給してもらえることです。有線接続タイプのMIDIキーボードのほとんどは、USBケーブルを通じて接続先のデバイスから電力供給を受けられる「バスパワー方式」に対応しており、これによってバッテリー切れを心配することなく楽曲制作に取り組むことができます。

また、有線接続は電波状況に接続クオリティが左右される心配がほとんど無いため、安定した作業環境を構築することができます。本格的なDTMになりますと作業する側には高い集中力が求められますが、電波の乱れで作業が滞ってしまうと集中が途切れてモチベーションが下がってしまいます。

また、気軽な趣味の作曲であっても、不意なことで作業が妨げられるのはストレスが溜まります。有線接続であればそうした懸念はほぼありませんから、パソコンの前を頻繁に離れたり、USBコードのかさばりが気になったりしないようであれば、MIDIキーボードを検討する全ての方に有線接続はおすすめの方式です。

Bluetooth対応モデルもある(無線接続)


Bluetoothという言葉を聞いたことはおありでしょうか。プリンターやスマートフォンを使いこなす方にはお馴染みの接続形式だと思います。電子デバイスどうしを無線で接続する人式ケーブル類がいっさい必要ないので、作業スペースをすっきりさせることができる他、デバイスを建物内で持ち運ぶこともできます。作業者の自由度が大きく高まりますので、身体的なアクティビティ性を確保したい人には無線接続はおすすめです。

無線接続に対応したMIDIキーボードであれば、作業中に本体を持って移動できるのはもちろんのこと、別途変換ケーブルなどを用意する必要なくスマートフォンやヘッドフォンなど、パソコン以外の外部デバイスと同時接続しての作業が可能になります。複数デバイスに接続することで編集もアップロードも一辺に行えますから、作業の効率化を図る上ではこの無線接続方式は大いにおすすめです。

また、無線接続対応のMIDIキーボードは有線接続にも同時対応しているケースがありますから、無線と有線の両方のメリットを享受したい場合には、まず無線対応のモデルからチェックして行くのがおすすめです。本体価格は少し上がりますが、それだけの価値は十分にあります。

使いたいDAWソフトや付属ソフトもチェック

MIDIキーボードは本体と接続先のデバイスさえあれば音声データを入力して楽曲制作が行えますが、そのためにはある程度の音楽的な知識が不可欠です。が、たとえ楽譜が読めなくても、楽曲を作ってみたいという人は大勢いらっしゃいますよね。そんな時に役に立つのが、MIDIキーボードに最初から付属している楽曲制作ソフトや、後付けのDAWソフトです。

DAWソフトとして最も有名なのはやはりボーカロイド(通称「ボカロ」)シリーズでしょうか。他にも使いやすいソフトはたくさんありますが、動画サイトなどで再生数を増やしたいならメジャーなボーカロイドシリーズはおすすめです。それらを使って知名度を上げた作曲者の方は多く、市場でも大いに受け入れられています。

MIDIキーボードを選ぶ際には、本体サイズや鍵盤の大きさ等をよく吟味することはもちろん重要ですが、このソフト関係の要素もじっくり吟味することが大切です。ご自身がどんなDTM体験をしたいか考えを深めておくと、どういった種類のソフトを選べばよいかが分かってきますので、あとはそのソフトに対応しているか、そのソフトを備えたモデルに絞ってMIDIキーボードの購入を検討できるからです。迷うことが少なくなりますので、モデル選びがより楽しくなりますし、購入後の満足度も大きくアップしますよ!

推奨ソフトを指定しているMIDIキーボードもある


MIDIキーボードの中には、推奨ソフトをあらかじめ設定しているものもあります。そのソフトがご自身の使いたいソフトと一致していれば、まず該当モデルを検討してみるのがおすすめです。推奨ソフトに最適化した設計が施されていることは確実ですので、購入後に特別な設定を行うことなく使い始められますし、作業効率の向上も期待できます。

また、ソフトに関する知識があまり無い方や、とくに使いたいソフトが決まっていないという人にも、推奨ソフトが設定されているMIDIキーボードはおすすめです。推奨ソフトは広く普及したメジャーなタイトルであることがほとんどですから、たとえ初心者であっても使いやすいものが多く、外部にアップロードする際にもある程度安定した再生数が見込めます。

人気DAWソフトのお試し版が付属しているMIDIキーボードもある

MIDIキーボードの中には、人気のあるDAWソフトのお試し版を搭載しているものもあります。ソフトの全ての機能が使えるわけではありませんが、そのソフトの購入を考えている方にとっては有意義でしょう。もちろん、お試し版を載せているということはそのソフト自体に対応しているという意味ですから、いざ商業版を購入してインストールしても快適に使えることが予想できます。

ですので、もし使いたいソフトが決まっている場合には、そのソフトのお試し版を備えたMIDIキーボードを選んでみるのもおすすめです。

搭載されていと便利なコントローラー機能

MIDIキーボードはコントローラーの仲間ですが、一見すると楽器ですよね。しかし、コントローラーと名前が付くだけあって、ゲームのコントローラーと同じく、多くの付加機能を備えています。ピアノに似ていても、できることはずっと多いということですね。

MIDIキーボードの本体を眺めればすぐにお分かりいただけるでしょうが、鍵盤以外の箇所にもツマミやレバーが多く付属しています。それらのパーツを使って、MIDIキーボードは音色やリズムをデータとして細かく設定・編集することができます。好みのサウンドを構築するのにもってこいで、だからこそMIDIキーボードはDTMにおけるデバイスの最右翼となったのです。

そこで、ここではMIDIキーボードに備わるさまざまなお役立ち機能について詳しく解説して行きたいと思います。どれも充実したDTM体験をする上で魅力的なものですから、じっくりチェックしてみてください。憧れのあの曲の音色も、これらの機能が合わさればすぐに再現できるかもしれませんよ!

表現の幅を広げる「ピッチベンド・モジュレーション」


ピッチベンド・モジュレーションは、MIDIコントロール信号の一種で、楽曲の表現の幅を広げることに大きく貢献してくれます。ピッチベンドとモジュレーションはそれぞれ違うものですが、セットで説明されることがほとんどです。

ピッチベンドは主に音程(ピッチ)を制御するMIDIコントロール信号で、ギターのチョーキング等のプレイにも使われます。MIDIキーボードの場合、このピッチベンドのコントロールは指で回すタイプのツマミで行うことが多いです。基本的には、音程をスムーズに上下させる機能のことと捉えて問題ありません。DAWソフトでの打ち込みの場合、ピッチベンドを操作して音程を変化させることにより、ベースやギターの多彩なシミュレーションを行うことができます。ピッチの可変幅は、MIDIキーボードごとに使用者が設定できることがほとんどです。

モジュレーションは主にビブラート等をコントロールできるMIDI信号のことです。ビブラートとはかんたんに言ってしまえば音の揺れのことで、これが上手く決まっていると楽曲に抑揚と迫力が出ます。ピッチベンドと同じく、これも指で回すタイプのスイッチで制御するケースが多いです。

ピッチベンドとモジュレーションを使いこなすことにより、実際の演奏にほど近いものが外部デバイス側に入力できますので、臨場感重視・クオリティ重視のDTMを楽しみたい人にはぜひおすすめしたい機能です。

フレーズを作り込める「ノブ・スライダー」


ノブ・スライダーは、MIDIキーボードを眺めるとすぐに見つかる、音量調節スイッチのような部分です。名前の通り、上下または左右にスライドさせて使います。ノブとスライダーはそれぞれ別のパーツですが、ピッチベンドとモジュレーションのように、ひとまとめで語られることの多い部分です。

ノブやスライダーは音源の音量等の情報の調節を可能にする他、これらを活用するとフィルターやオシレーター等の音源固有のパラメータ(どの種類の音が強いかなど)の操作もシンプルかつ直感的に行えます。この機能はシンセサイザーに備わっているものとほぼ同じものですから、ソフトウェア上でではありますが、入力した音源を実物のシンセサイザーで編集する時と同じように楽曲制作をさせてくれるのです。

音源の音量やパラメータを細かく調節することは、フレーズの作り込みにつながる重要な作業です。この部分は、ソフトウェア上で何度もやり直しが効くだけにDTMの醍醐味の一つとも言えますから、MIDIキーボードの購入を考えている全ての方にノブ・スライダー機能はおすすめできます。とくに動画サイトでの再生数アップを狙う場合、視聴者の耳に残るフレーズを幾つも用意する必要がありますから、フックとなるパートを作り込めるこの機能は必須です。

ドラムトラックを直感的に入力「パッドコントローラー」


MIDIキーボードはピアノやギターだけでなく、打楽器であるドラムの音もデータとして再現することができます。この時に必要なのが、MIDIキーボードの本体上部に配置されていることの多い「パッドコントローラー」です。シンプルなドラムの打ち込みだけでしたら鍵盤部分でも十分に対応可能なのですが、高速ドラミングであったり迫力のあるライブパフォーマンスだったりを再現したいということになりますと、指で直感的に、しかも速く入力できるパッドコントローラーがおすすめです。

よく、音楽に全く興味の無い方でも、無意識のうちに指で机などをたたいてリズムを取ることがあるかと思います。これは自然な現象の一つで、人間がリズムを取るのに最も使いやすい人体のパーツが指なのです。速く細かく動かせるので、ストレスもほぼゼロ。

パッドコントローラーは、多くの場合指で押すのに十分な幅を持っているため、たたき損じのリスクを考慮する必要は実質無いと考えてよいでしょう。

ただし、パッドコントローラーの押し心地はMIDIキーボードごとにそれぞれ微妙に違うため、もし機会があれば、狙っている機種のパッドコントローラーの操作感をチェックしてみるのがおすすめです。

外部機器と接続したいなら「MIDI端子」


MIDIキーボードはデジタルな機器だけに、他の電子楽器と接続できたら楽曲制作の幅がもっと広がるのではないかと考える方もいらっしゃるかと思います。

ですが、接続できるのはUSBケーブルやBluetoothを通してのパソコンやスマートフォンのみ……とも限りません。

「MIDI IN」、「OUT」、「THRU」といったMIDI端子を備えたMIDIキーボードは、アナログシンセサイザーやシーケンサー等に接続できるので、MIDI音源をそのまま演奏することができるのです。MIDIキーボードそのものは音が出せませんし、パソコンと接続しても演奏を流すにはひと手間かかりますが、電子楽器に繋いでしまえばそのスピーカーからリアルタイムで楽曲が流れます。これは作業効率を大きく向上させてくれますし、始めからキーボード等の電子楽器を所有している方にとっては資源の有効活用につながりますから、MIDI端子を備えたMIDIキーボードは文句なしにおすすめです。

またMIDI端子以外に、モジュラーシンセサイザー等の機器に接続するためのCV/GATE端子を備えたMIDIキーボードもあります。モジュラーシンセサイザーはカスタムメイドできるシンセサイザーで、電子機器がお好きな方でしたら間違いなく興味を持ってしまう代物。自分好みの音が出せるシンセサイザーを作れる他、操作性のことも考えてカスタムできますので、MIDIキーボードと組み合わせれば楽曲制作においては鬼に金棒。そうした方面に関心のある方は、MIDIキーボードにMIDI端子以外の端子が搭載されているかどうかもチェックしてみることをおすすめします。

サスティンペダルを使いたいなら「ペダル用端子」


サスティンペダルとは、ダンパーペダルとも呼ばれるもので、ピアノの一番右側のペダルのことです。「サスティン」は「音を伸ばす」という意味で、ペダルを踏んでいる間は押していた鍵盤から指を離しても音が持続するという機能を持ちます。ロングトーンを表現するには必須の機能で、電子ピアノの場合にはダンパーが無いので単にサスティンペダルと呼ばれます。

MIDIキーボードを使った楽曲制作においても、もちろんサスティンペダルは有効な機能です。が、MIDIキーボードは楽器ではありませんので、サスティンペダルを備えてはいません。もちろん、各種コントロール機能を用いてロングトーン等を表現するのは不可能ではありませんが、やはり感覚を最大限に駆使する作曲作業においては各操作も直感的に行いたいもの。それを可能にしてくれるのが、ペダル用端子の存在です。

ペダル用端子を備えたMIDIキーボードなら、別売りのサスティンペダルと接続できるので多くの方におすすめ。MIDIキーボードでの作曲作業の中でも、サスティンペダルは主にリアルタイム入力の際に大きな効果を発揮します。リアルタイム入力では音の余韻や広がりの表現がどれだけ上手くできるかが楽曲のクオリティと直結してきますが、そこはサスティンペダルの得意とするところ。とくに壮大な楽曲を作りたいと考えている方には、サスティンペダルはとても役立ちますから、MIDIキーボード購入の際にはペダル用端子の有無をチェックすることをおすすめします。

【人気】MIDIキーボードのおすすめメーカー

MIDIキーボードにはさまざまな種類がある他、機能も多岐にわたり、選ぶ際の決め手がなかなか見つかりません。パソコンやスマートフォン等の電子機器全般に言えることですが、どの商品も高品質かつコストパフォーマンスに優れているところをセールスポイントにしがちなため、カタログを眺めているだけではどれも差が無いように見えてしまうかもしれません。

もちろん、そうした際にはお店に行って直接各モデルを触ってみたり、店員さん等の製品に詳しい方の説明を受けたりするのが最もおすすめな対策と言えるのですが、自宅から店舗が遠い・試しに使うと買わなければならない気持ちになるなど、MIDIキーボードとのリアルな接触を妨げる要因が多々あることもまた事実です。

そんな時には、思い切ってMIDIキーボードのメーカーから選択肢を絞って行くのもおすすめです。有名なメーカーのMIDIキーボードはユーザーからの人気と信頼を勝ち取っているだけでなく、多く生産されてくる過程で不具合がどんどん解消され、また年次ごとに改良が進んでいるという大きなメリットがあります。生産数が多いと必然的に価格が安くなるところもうれしいですよね。

また、開発に回せる資金も多いので、常に高機能・高品質なモデルを揃えられることも有名メーカーをおすすめできる理由の一つ。電子機器の進歩は早いですから、メーカーにはそれなりの企業体力が求められます。

そこで、ここではMIDIキーボードのメーカーの中から、選りすぐった4社をご紹介したいと思います。どのメーカーも独自色の強いMIDIキーボードをラインナップしていますので、好みと合致するところが必ず見つかります!

老舗電子楽器メーカー「KORG(コルグ)」


画像出典:Adobe Stock

KORG(コルグ)はシンセサイザーや電子ピアノなどの電子楽器を中心に製造・販売している日本のメーカーで、本拠地は東京にあります。創業は1963年と電子楽器メーカーとしてはかなりの老舗で、多くの海外有名音響機器メーカーの正規輸入代理店としての顔も持っています。

最初に製造した電子楽器はリズムマシン。今で言うところの電子ドラムです。その後、1970年に国産初のシンセサイザーを完成させたことで電子楽器の第一人者の地位に躍り出ることになります。コストパフォーマンスの高いシンセサイザーを多く生み出し、アマチュアからプロのミュージシャンに至るまで、幅広い層の支持を得ました。

バイクや電子機器だけでなくピアノ製造でも名高いヤマハとの業務提携により、80年代からはリリースする製品のクオリティがさらに上昇し、今でも各製品にはヤマハ製の高品質な部品が多く使われています。

そんなコルグがラインナップしているMIDIキーボードの特徴は、ノブ・スライダーを始めとする各機能が豊富かつ充実していることと、外部デバイスで再生した時の音質のよさ。とくに後者は、音響分野で世界的に有名なヤマハと協力関係にあるからでしょうか、高い評判を誇ります。どのモデルを選んでも用途にさえかなっていれば外れは無いと考えてよさそうですので、MIDIキーボード選びに迷っている全ての方に検討をおすすめしたいメーカーです。

また、コルグは電子楽器に特化したメーカーですので周辺機器の充実度も高く、そうした意味ではDTM関連の機材を一つのメーカーで揃えたい人にもおすすめのメーカーです。

家庭用からプロ向けまで幅広く取り扱う「Roland(ローランド)」


Roland(ローランド)は日本の大手電子メーカーです。1972年の創業以来本社は大阪、製造開発拠点は静岡の浜松という体制で長く経営を続けていましたが、2005年に本社を浜松に移転し、今に至っています。

楽器メーカーとしては、カワイやヤマハと並ぶ国内最大手の一つ。主力商品はシンセサイザー、デジタルピアノ、電子オルガン、電子ドラムなどのオーソドックスなものから、ミキサー、DJ機器、ギターアンプなどの専門的な機器、果ては電子機器の心臓部である半導体まで自社で開発・製造・販売してしまうなど、世界的に見てもかなり優れた企業の一つです。

家庭で小さなお子様が使うようなシンプルなものからスタジオミュージシャンがレコーディングで使用するようなハイエンドなものまで、同一カテゴリーの商品であってもラインナップのレンジが多岐にわたるのがローランドの特徴。初心者から上級者まで、幅広い方におすすめできるメーカーです。

ローランドのMIDIキーボードは鍵盤のたたき心地と音質のよさが売りの一つですので、快適に楽曲制作を行いたい人には検討をおすすめしたいところ。

ですが、それ以上にローランドを選ぶメリットと言えるのが、61鍵盤や88鍵盤といった上級なMIDIキーボードを多く揃えている点です。ハイクオリティなDTM体験をお求めの方は、ぜひローランドをチェックしてみてください。プロ愛用の逸品に触れる機会が得られるのでおすすめです。

コンパクトなモデルを多く展開「AKAI(アカイ)」


画像出典:Amazon.co.jp



AKAI(アカイ)は日本を拠点とする赤井電機が展開していた電子楽器のブランドです。本体の赤井電機はテープレコーダーやビデオデッキなどのデジタル分野で早くから頭角を現した企業で、大手電機メーカーである三菱電機との提携でも有名です。その強みを生かして、電子楽器の分野でも大いに存在感を発揮しました。

アカイのMIDIキーボードは高品質なことと直感的に操作できる人間工学に基づいた設計が持ち味で、扱いやすいことから初心者におすすめできます。一方、デジタル分野に強いだけに高機能なMIDIキーボードも多くラインナップしているため、プロを目指す方にもぜひ検討をおすすめしたいメーカーです。

また、25鍵盤や32鍵盤といったコンパクトなクラスも充実しており、MIDIキーボードを持ち運びたい人にとっても一見の価値があるメーカーです。

現在、アカイの所有権はアメリカの大手DJ機器メーカー「inMusic」(このメーカー自体もMIDIキーボードも手掛けています)に移っており、アカイ製品の輸入販売およびサポートはこのヌマークの日本総代理店および日本法人が行っています。

inMusicブランドもまたMIDIキーボードを始め音響機器・楽器・スタジオ機材・ソフトウェアの面で世界的に有名ですから、アカイのMIDIキーボードの品質にも期待が持てますね。

ほかのメーカーより比較的安価「M-Audio(エムオーディオ)」


M-Audio(エムオーディオ)は、アカイの所有権を持つinMusicが所有しているDTM向け電子機器開発メーカーです。アカイとは兄弟ブランドに当たり、電子キーボードとMIDIキーボード、シンセサイザー、スピーカー、スタジオモニター、デジタルDJシステム、マイク、および音楽ソフトウェアなどを手掛けています。1998年に誕生した比較的若いメーカーですが、音楽関係の分野では世界的に有名です。

エムオーディオは元々小型のMIDI機器に強みがあったようで、今でもコンパクトなMIDIキーボードを多くラインナップしています。初心者や持ち運びしやすいMIDIキーボードを探している人は、チェックしてみるのがおすすめです。

また、音響関連やソフトウェアにも強いため、音質重視でMIDIキーボードを選びたい人も検討してみるとよいでしょう。

また、品質を落とさないコスト削減実現のためにinMusicの傘下に入ったという経緯のあるメーカーですので、ここのMIDIキーボードは性能のわりに価格がリーズナブルなことも忘れてはいけない重要なポイント。MIDIキーボードを始めとするDTM関連の電子機器は高価なものが多いですから、品質を考慮しなくてはならないとはいえ出費はなるべく抑えたいところですよね。そんな時に、高いコストパフォーマンスを誇るエムオーディオのMIDIキーボードは強い味方になってくれること請け合いです。

【25鍵盤】MIDIキーボードおすすめ4選

コンパクトなMIDIキーボードが欲しかったり、手軽にDTMを体験したかったりする人には、この25鍵盤タイプのモデルがおすすめです。中型のノートパソコン程度の横幅に全ての鍵盤と機能が詰め込まれているにも関わらず総重量は軽く抑えられているため、携帯性は抜群です。

25鍵盤タイプのMIDIキーボードには上級機ほどの多彩な機能は搭載されないことが多いのですが、それだけに構造はとてもシンプルで、初心者でも安心して使えるというのが選ぶ際の大きなメリット。電子機器はどれでもそうですが、高性能なモデルになるごとに複雑な操作が増えるので、馴染みのない方にとっては踏み込みづらいことも多いですよね。

ですが、MIDIキーボードの場合ですと、25鍵盤モデルを選んでおけば安心です。直感的に操作できる機能がほとんどですから、戸惑わずに使い始めることができます。

そこで、ここではそんな25鍵盤タイプのMIDIキーボードの中から、厳選したおすすめの4モデルについて詳しく紹介します。どれもユーザー目線の使いやすいモデルばかりですので、ぜひじっくりチェックしてみてください。

KORG(コルグ) nanoKEY2


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MIDIキーボードメーカーの最右翼とも呼べるコルグから、シンプルな見た目の25鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。ミニサイズなので鍵盤が大きく、入力のしやすさには定評があります。幅37cm、厚さは9cm前後とかなりコンパクトな設計で、小型なことが特徴の25鍵盤タイプの中でもさらに小さい部類に入りますから、MIDIキーボードを持ち運びたい人にはとくにおすすめのモデルです。

外部デバイスとの接続方式はUSBケーブルを用いた有線タイプ。確実に接続できるので、作曲作業中の余計なストレスやトラブルには悩む心配がなさそうです。外部デバイスに関する対応OSはWindows、Mac、iOSとなっているため、Android搭載のスマートフォンとの接続はできません。が、MIDIキーボードは基本的にはパソコンと繋いで使う電子機器ですので、WindowsとMacの両方に対応しているなら大きな問題は起きないでしょう。

このMIDIキーボードには、サスティンペダルと同じ効果が得られるサスティン・スイッチが搭載されているため、別売りのペダルの購入を考えなくてもよいという素晴らしいメリットがあります。

またピッチベンドとモジュレーションについても本体のボタンでかんたんに制御できますので、初心者にとっては必要な機能がほぼ「全部載せ」という状態。初めてのMIDIキーボードとして、おすすめできるモデルです。

KORG(コルグ) microKEY-25


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小型MIDIキーボードラインンアップにおける、コルグの定番商品とも言えるモデルのご紹介です。本体幅は40cm弱と、25鍵盤タイプとしてはそこまで小さいわけではありません。しかし、注目したいのはその厚さ。なんと5.2cmしかありません。このようにスリムですので、重量が大きく抑えられているため、持ち運びには最適です。MIDIキーボードに高い携帯性を求める方にはとくにすすめです。

対応OSはWindows、Mac、iOSですから、パソコンの接続に関しては全く問題ありません。駆動方式はUSBパスパワー(外部デバイスから電力を供給される仕組み)ですので、パソコンとの接続に特化していると見て間違いありません。

音源編集に便利なジョイスティックやサスティンボタンなど便利な機能も満載ですが、このモデルの一番のセールスポイントは何と言っても鍵盤の押し心地。メーカーPRにもあるように、鍵盤のタッチには徹底的にこだわっているため、おそらく入力感はクラス最上級。25鍵盤タイプのMIDIキーボードにワンクラス上のタッチを求める方には、このモデルがおすすめです。

AKAI(アカイ) Akai Pro MPK Mini Play


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高品質な電子楽器を送り出すことに定評のあるアカイから、持ち運びのしやすいMIDIキーボードのご紹介です。MIDIキーボードを携帯したい人にはぜひ検討していただきたいモデルです。

小型で持ち運びしやすいメリットをさらに価値あるものにしてくれるのは、このモデル特有のスタンドアローン機能。と言っても内容はシンプルで、要は外部デバイスに接続しなくても乾電池で駆動できるということです。本体だけ手元にあれば、どこでも作曲作業が行えます。これは地味ですが大きなポイントで、外部デバイスからの電力供給に頼るモデルには無い美点です。

さらにProTools First、MPC Beats、Hybrid3、Wobbleなど音楽制作に必要なほとんどのソフトが付属していることに加え、ピッチベンド、モジュレーション、サスティンといったほぼあらゆる編集機能も搭載する他、ドラム音源作成に便利なパッドコントローラーまで備える高機能ぶり。25鍵盤タイプのMIDIキーボードでこれだけ充実した内容を持つモデルは珍しく、初心者にはもちろんのこと、上級者の方にもサブ機としておすすめできます。

AKAI(アカイ) Akai Pro MPK mini mk3


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高機能なMIDIキーボードを多くラインナップすることで評価の高いアカイですが、25鍵盤タイプの小型モデルは大いに得意とするところのようです。このモデルも軽量小型で携帯性に優れ、MIDIキーボードを持ち運びたい人にとってはかなり魅力的な選択肢の一つになるはずです。

このモデルの大きな特徴は、高速入力に対応していること。25鍵盤タイプのMIDIキーボードはエントリークラスですから通常ですとあまり高度な入力には対応しきれないか、できても苦手なことが多いのですが、このモデルはしっかり対応してくれますので入力後の編集の手間を省いてくれます。これは25鍵盤タイプのモデルを主力にしたい人にとっての重要なおすすめポイントです。

「コンプリートパッケージ」とPRにもあるように、一般的にはシンプルな入門版とされる25鍵盤タイプのMIDIキーボードでありながら、楽曲制作に必要なものはソフトから機能までほぼ全て付属しています。すぐにでも作曲作業に取り組みたい初心者には、最もおすすめできる部類のモデルです。比較的リーズナブルな価格もうれしいですよね。

【32鍵盤】MIDIキーボードおすすめ4選

25鍵盤タイプよりももう少し高機能なものが欲しいけれど、持ち運びのしやすさはきちんと確保しておきたい……そうした方には、この32鍵盤タイプのMIDIキーボードがおすすめです。鍵盤数が増えるので出せる音が増える他、本体が少し大きくなるので搭載できる機能も25鍵盤タイプに比べてより実用的になります。

32鍵盤タイプの鍵盤数は実際には32から37までと、少々ばらつきがあるのが特徴です。鍵盤数が増えても本体の幅はそう大きく変わることはありませんから、より多彩な音を表現したいのであれば鍵盤数の多めなモデルを選ぶのがおすすめ。ただ、鍵盤サイズとの兼ね合いで、フルサイズのもので本体幅も抑えたいということですと、鍵盤数は少ない方がベターです。

そこで、ここでは充実したモデル数を誇る32鍵盤タイプのMIDIキーボードの中から、選りすぐったおすすめの4モデルをご紹介いたします。32鍵盤タイプは25鍵盤タイプと合わせてエントリーグレードに位置づけられるだけに、手に取りやすい価格帯のモデルが多いことでも注目されています。どのモデルも、高いコストパフォーマンスが魅力ですから要チェックです!

M-Audio(エムオーディオ) Keystation Mini 32


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コストパフォーマンスに優れるエムオーディオから、その名に恥じないリーズナブルな32鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。幅42cm、厚さ11cm弱に抑えられたコンパクトな本体の持ち運びのしやすさはさることながら、32鍵盤タイプにも関わらずそのプライスは一つ下のクラスである25鍵盤タイプのモデルと比べてもお買い得だと感じられるほどのもの。購入価格を抑えながら高性能なMIDIキーボードを狙っている方にはぜひ検討してほしいモデルです。

業界のスタンダードと呼ばれるソフトウェア類は全て付属していますので、何も用意していない状態であっても充実したDTM体験に浸れます。

また、主要な音楽制作ソフトウェアには全て対応していますので、その気になればプロ並みの本格的な作曲作業も行えるという優れもの。早いテンポでステップアップしたい初心者には、こうしたタイプのモデルがおすすめできます。

入力しやすい鍵盤の大きさやタッチの心地よさもこのモデルの大きなセールスポイントの一つです。扱いやすさは25鍵盤タイプや32鍵盤タイプのようなコンパクトなモデルにとっては生命線ですので、その部分がしっかりと作り込まれているのはうれしいですよね。小型で高性能なMIDIキーボードをお求めの方は、このモデルをぜひチェックしてみてください。

Arturia(アートリア) KEYSTEP


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スタイリッシュな外観を持つモデルが多い中にあって、電子楽器然としたナチュラルなフォルムが魅力的な32鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。本体上の各モジュールがはっきりと識別できるようになっており、作業効率の向上が図れそうです。扱いやすさはどんな時にも大切な要素ですよね。

このMIDIキーボードの大きな特徴は、シンセサイザーとの接続に特化している点です。もちろんパソコンなどの他の外部デバイスとも問題なく接続できますが、とくにシンセサイザーと連携させることによってより高い性能を発揮します。アナログ、デジタル、そしてソフトウェアを問わずあらゆるシンセサイザーに接続できる他、それらのシンセサイザーをコントロールする機能が充実しているのです。作曲にシンセサイザーを使う方は必見です。

このモデルはオプションのUSBパワー・アダプターを用いればスタンドアローン(単体)での使用も可能ですから、接続デバイスを用意していない方でも安心して購入することができます。パソコン等と繋がなければ使えないモデルも多い中、これは多きなメリットです。加えて、電池式ではなくコード式というのも、バッテリー切れの心配が無くて〇。幅広い方におすすめできるモデルと言えそうです。

Alesis(アレシス) Qmini


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軽量小型で携帯性に優れる32鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。本体重量が700gと32鍵盤タイプとしてはかなり軽く、幅も44cm程度に抑えられていますので、バッグに入れて運ぶ際には負担が軽くて済みますから、MIDIキーボードを頻繁に移動させる方にとっては魅力的な選択肢になるはずです。

このモデルはミニサイズの鍵盤を採用することにより軽量化・小型化を図っていますが、そのおかげで本体の外にも内にも余裕ができたのか、エントリーグレードでありながら上級機並みの機能を多く備えています。オクターブ/トランスポーズボタン、ピッチ・ホイール、モジュレーション・ホイール、さらにはdaw/シンセパラメーターのコントロール可能なアサイナブル・ボリュームノブなど高度な楽曲制作の必需品とも呼べる機能が満載です。

加えて、高性能ながら価格がとてもリーズナブルなところも見逃せないポイント。MIDIキーボードを始め電子機器は性能がよくなるごとに価格も上昇しがちですが、これだけの機能を備えてゐながら1万円以下のプライスを維持してくれているのはうれしい限りです。あまり出費を増やしたくない初心者に、おすすめしたいモデルです。

Native Instruments(ネイティブインストゥルメンツ) KOMPLETE KONTROL M32


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シックな外観が本物のピアノを思わせる、32鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。本体の厚さは5cmとかなり薄いですが、幅47cm、重量は1kgと32鍵盤タイプの中では比較的大型な部類に入ります。とはいえ持ち運びに苦労するサイズではありませんから、MIDIキーボードに高い携帯性を求める方も安心して選択肢に含めることができます。

このモデルは32鍵盤タイプの中では高級機に位置付けられていますので、高度な楽曲制作に必要な機能とソフトはほぼ全て搭載されています。32鍵盤タイプから万能なモデルを一つ選びたいという人には、価格も良心的な範囲に留まっていますのでおすすめです。

また、このモデルの目玉機能である「スマートプレイ」も大きなポイント。「曲のキーを設定すると適さない音が鳴らなくなる」・「コードを自動生成してくれる」という便利なシステムで、曲のアウトライン作りを迅速化したい人にとってこれは見逃せないメリットではないでしょうか。

タッチや本体の見た目を始めとするハードとしての質感の向上にも大きなコストが割かれており、使い心地のよさにも定評があります。初心者にはもちろん、上級者の方のサブ機としてもおすすめな一台です。

【49鍵盤】MIDIキーボードおすすめ5選

25鍵盤タイプや32鍵盤タイプではできないような高度な入力を行いたい・初心者クラスから少しステップアップしたいなど、ワンランク上のDTM体験を希望する人にはこの49鍵盤タイプのMIDIキーボードがおすすめです。鍵盤数も搭載機能も25鍵盤タイプや32鍵盤タイプと比べて格段に豪華になり、できることも大幅に増えます。どの分野でもミドルクラスというのは内容が充実するのもですが、MIDIキーボードもその例外ではありません。

49鍵盤タイプは、本体のサイズが持ち運びできるぎりぎりのラインに留まることが多いことも隠れたチェックポイントです。高性能ながら機動性も確保されているということで、無線接続対応モデルを選べばある程度の距離なら本体を移動させながら作曲作業が行えます。

ここでは、そんな汎用性の高さを持つ49鍵盤タイプのMIDIキーボードの中から、より厳選したおすすめの5モデルをご紹介いたします。どのモデルも扱いやすさと機能の高さを両立しており、甲乙つけ難い状態ですので、検討するだけでも楽しいですよ!

KORG(コルグ) microKEY2-49Air


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電子楽器の第一人者とも呼べるコルグから、ミドルクラスにあたる49鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。本体の幅は80cmを越えて来ますので持ち運びにはあまり適しませんが、厚さは8cmに抑えられており、収納性や省スペース性は高く保たれています。49鍵盤タイプに取り回しのよさを求める方にはこの部分だけで十分おすすめできます。

このモデルは従来のUSBコードによる有線接続に加えて、Bluetoothを用いた無線接続にも対応しているのが大きなポイント。とくにアップル製品とのワイヤレス接続はメーカーPRの部分でも推奨されていますので、アップルユーザーの方にはおすすめできるモデルです。

タッチに優れ、電池で駆動する際には1年間交換不要な省エネ設計な他、独自の音楽編集ソフトである「KORG KONTROL Editor」も備える充実ぶり。加えて多くの人気音楽ソフトを音楽ソフトウェアを無料バンドルだというのですから、お買い得なモデルと言わざるを得ません。高機能ながら親しみやすい価格を実現しているため、初心者はもちろんですが、上級者にとっても魅力的なモデルではないでしょうか。

Roland(ローランド) A-49


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プロユースに耐える高性能なMIDIキーボードをラインナップすることで定評のあるローランドから、49鍵盤タイプのミドルクラスモデルのご紹介です。サイズも重量も49鍵盤タイプとしては大型な部類に入り、価格も高すぎるということではありませんがこのクラスとしてはしっかりとしたもの。それだけに、機能の充実ぶりがうかがえます。

人気の音楽ソフトウェアである「Ableton Live Lite」のライセンスが付属しており、無料での使用ができる他、期限無しで作業内容の保存・編集まで行えてしまいます。MIDIキーボードに付属しているソフトの中には体験版や使用期限が付いているものが多いのですが、このモデルの場合は使えなくなる心配がありません。Windowsのパソコンで言えば、Officeが最初から全て入っているようなものです。これはありがたく、まだソフトに関する知識が少ない初心者にとっては大きなおすすめポイントです。

また、このモデルはミドルクラスの中の高級機らしく、本体の外観や鍵盤タッチといった質感の面にも大きな配慮がされていることも見逃せません。ワンクラス上の機種と同等の私用感を提供してくれますから、49鍵盤タイプのMIDIキーボードを検討している全ての方におすすめできるとも言えそうです。

M-Audio(エムオーディオ) Keystation49 III


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圧倒的なリーズナブルさが持ち味のエムーディオのMIDIキーボードの中から、49鍵盤のおすすめモデルのご紹介です。エムオーディオ機の例にもれず、このモデルも低価格と高機能を両立しており、コストパフォーマンスは高いです。49鍵盤タイプとしては2kg程度とかなり軽量な設計もポイントで、取り回しのしやすさでもこのモデルはライバルに先行しています。

各機能のスイッチやレバーの配置が人間工学に基づいてなされているため、楽曲制作中のわずらわしさが大きく軽減されるのもこのモデルのメリットの一つ。どこに何があるかが直感的に分かるので、スイッチ操作に気を取られること無く曲作りに集中できます。また、特別なセットアップ無しでパソコンと接続できることも控えめですが重要な美点です。

付属しているソフトウェアの数は8つとこのクラスとしてはかなり多く、とくに用意をしていなくてもこれとパソコンさえあればすぐにでも楽曲制作を始められるユーザーフレンドリーな点も見逃せません。49鍵盤タイプとしては汎用性はトップクラスですから、初心者はこのモデルからDTMを始めてもよいのではないでしょうか。

Alesis(アレシス) V49


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大型のパッドコントローラーが目を惹く、49鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。ミドルクラスとしてはサイズも価格も大型な部類に入りますが、本体の質感はシンプルながら高く、この中級機としては異例の高級感は大きな魅力の一つです。

ワンクラス上の高級感の正体は、人間工学に基づいた設計と、フルサイズの鍵盤を採用しているところにあります。鍵盤サイズが大きいため入力性に優れることはもちろん、見た目にも迫力が付きます。

また大ぶりなパッドコントローラーも、ドラミングの打ち込みに便利なだけでなく、寒色系の縁取りで上級感を演出されているので視覚的な満足度が高いです。

「プロデューサーのためのキーボード」と銘打たれているだけあって、付属ソフトた機能の充実ぶりはもちろんのこと、使い心地にも大いに配慮された一台ですから、プロ並みのDTM体験を味わいたい人にはおすすめできるモデルです。

また、初心者にとってもこうした高級感や機能性の高さはあって損になるものではありませんから、検討してみるのがおすすめです。

Nektar Technology(ネクターテクノロジー) IMPACT GX49


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49鍵盤タイプとしては最も大きな部類に入るMIDIキーボードのご紹介です。本体の幅は90cmを越え、重量も3kgに迫ります。このクラスより上の61鍵盤タイプに拡張することを視野に入れて開発されたからでしょう。それだけに、備える機能は上位機並みの充実ぶりで、49鍵盤タイプの中からとくに性能にこだわってMIDIキーボードを選びたい人は必見のモデルです。

このモデルは専用のトランスポーズボタンを備えており、これによってキーボードを±12半音でシフトすることができます。音の編集に関しては少なくとも49鍵盤タイプの中では屈指のモデルだということです。加えてこのトランスポーズボタンはグローバルMIDIチャンネルの設定やプログラムチェンジの送信にも使えますから、汎用性の面でもトップクラスです。

ペダル用端子もしっかり備えていますので、別売りのサスティンペダルを接続すれば楽曲制作の幅はさらに広がります。それでいて価格帯は比較的リーズナブルと呼べる範囲に留まっていますので、お買い得なミドルクラスモデルを探している人にはおすすめできる機種ですよ!

【61鍵盤】MIDIキーボードおすすめ4選

ミドルクラスでは実現できないDTM体験が欲しい・本格的な作曲作業に取り組みたい……そうした本気志向の方におすすめなのは、この61鍵盤タイプのMIDIキーボードです。ほとんどの楽器の演奏を完璧に再現できる他、シンプルなものでしたらピアノの演奏もこなすことができます。49鍵盤以下のタイプと比べて本体は大型になり、鍵盤数も機能も増えるので、より充実した楽曲制作環境を構築してくれます。

61鍵盤タイプは全てのMIDIキーボードの中で最も人気のあるクラスであり、それだけに激戦区ですから、各メーカーが自慢の一台を持ち寄って来ます。

ですので、種類が豊富なだけでなく、選べる機能や見た目も個性的。メジャーなクラスだけに多くの方におすすめできるのですが、選ぶのが最も難しいタイプでもあります。

そこで、ここではそんな大人気の61鍵盤タイプのMIDIキーボードの中から、厳選したおすすめの4モデルを紹介します。どのモデルを選んでも外れはありませんから、ご自身の用途とじっくり相談しながらチェックしてみてください。

KORG(コルグ) microKEY Air


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MIDIキーボード作りの王道を行くコルグから、激戦区の61鍵盤タイプのモデルのご紹介です。オーソドックスな見た目は安定感がありますが、この外観は扱いやすさに特化したからこそのもの。見慣れたところに見慣れた機能があるというのは、作曲のように集中力を必要とする作業においてはありがたいものです。ユーザーフレンドリーなモデルですので、使い勝手を最重視する人にはこのモデルはおすすめです。

ワイヤレスで外部デバイスと接続できますから、作業中の自由度は大きく高まります。

また、電池でも駆動しますので単体での作業ももちろんOK。1か月間電池交換不要の省エネ性能を誇りますから、スタンドアローンでの使用でもバッテリー残量との戦いはせずに済みそうです。こうした汎用性の高さも、このモデルの大きなセールスポイントです。

ある程度DTMに慣れている方はもちろん、価格が手を伸ばしやすいところに設定されていますので、初心者にもおすすめできるモデルです。

Roland(ローランド) A-800PRO-R


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高性能なプロ向けの電子楽器を送り出すことで有名なローランドですが、もちろん61鍵盤タイプの上級なMIDIキーボードもラインナップしています。このモデルは横幅と重量がこのクラスとしては比較的コンパクトに設計されており、持ち運びに向くとまでは言えませんが、61鍵盤タイオウにしては取り回しに優れます。省スペースを狙う方にはおすすめです。

コンパクトにできた要因は、各端子をほぼ全て本体横に配置したからです。これは操作中にコード類が使用者の腕や指に干渉してこないという点でも恩恵が大きく、使い勝手のよさを重視する人にとって魅力的な部分です。各種情報が一目で確認できる大型の液晶ディスプレイを備えていることもうれしいですね。

また鍵盤もローランドが製造するシンセサイザーのものに準じた質感の高いものですので、視覚的・触覚的にも満足度がかなり高い一台です。本格的なDTMに没頭したい人はもちろん、最初から上級なモデルが欲しいと考えている初心者にとっても、あつかいやすさの点からおすすめできますね。

M-Audio(エムオーディオ) Keystation61 III


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シックなホイールコントローラーが目を惹く、61鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。エムオーディオのモデルらしく、上級機の61鍵盤タイプであっても掲げるプライスはワンランク下。49鍵盤タイプな32鍵盤タイプを狙っている方であっても、スペースさえ確保できるなら検討することをおすすめしたい一台です。

鍵盤はフルサイズでセミウェイト。ピアノの旋律を打ち込むにはちょうどよい設計です。

また、8つのソフトウェアを標準搭載していますので、後から準備しなければならないことが少なく、知識の少ない初心者も安心して使い始められます。ツール面で楽曲制作に必要なものは全て付属しているところもうれしいですね。

とにかくコストパフォーマンスが抜群ですので、MIDIキーボードの購入をお考えの全ての方に検討をおすすめしたいモデルです。サウンドの種類もデフォルトで12種類選べるなど、エンターテインメント性の高さもきちんと確保された一台です。

Native Instruments(ネイティブインストゥルメンツ) KOMPLETE KONTROL A61


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高級感のある外観が特徴の61鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。木製のグランドピアノを思わせる本体の仕上げが秀逸で、鍵盤周りのツヤもよく、視覚的な満足度は61鍵盤タイプの機種の中では屈指の高さを誇ります。

膨大な数のサウンドに関するプリセットを備えますが、その中から適切なサウンドをかんたんに検索するための「KOMPLETE KONTROL」を搭載していますので、宝の持ち腐れにならず効率的な作業が行えます。

また、各サウンドの視聴がワンタッチで行えることも大きなポイントで、これなら楽曲制作がよりスムーズに行えますね。

また、61鍵盤タイプとしてはコンパクトな部類に入る、1mを切る本体幅も隠れた魅力の一つ。スペースを埋めがちな大型MIDIキーボードの中にあって、ミドルクラス並みの取り回しのよさを持ちますから、作業場の省スペース化を図りたい人にもおすすめです。

【88鍵盤】MIDIキーボードおすすめ4選

61鍵盤タイプでも満足行く楽曲制作が行えなくなってきた、究極の一曲を作りたい、とにかく一番よいものが欲しい……そんな声に応えてくれるのが、この88鍵盤タイプのMIDIキーボードです。このタイプはMIDIキーボードの頂点に位置し、少々高価でサイズが大きいという小さなデメリットはありますが、DTMに必要な機能はほぼ全て備え、鍵盤数も一般的なピアノと同じであるなど、まさに最高級のモデルだけがラインナップされているクラスです。

88鍵盤タイプのMIDIキーボードはプロの愛用者も多く、本格的なDTM体験が楽しめます。横幅はメートル級ですので作業スペースの確保は必要ですし、重量がかさむので持ち運びはかなり大変ですが、製品クオリティは他のタイプと比べて段違いに高く、各メーカーも渾身の作品をラインナップしてきますので、最高の一台が欲しいならぜひ検討をおすすめします。

ここでは、そんな88鍵盤タイプのMIDIキーボードの中から、選びに選び抜いたおすすめモデルを4つご紹介いたします。どれもプロユースに耐えるような最高峰の逸品ばかりで、プライス以上の価値は必ずありますよ!

Roland(ローランド) A-88mk2


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家庭用からプロ御用達まで、幅広いレンジをカバーしてくれるローランドから、最上位クラスである88鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。かなり大型かつ重量級ですので、作業スペースがしっかりと確保できる方・DTMに慣れた上級者の方におすすめできるモデルです。

プロのミュージシャンや音楽プロデューサーにとって必要な機能とソフトウェアをほぼ全て網羅しており、このモデルを使ってできない作業はDTMにおいてはほとんど無いと考えてよいはずです。その点では、上級者でなくとも、本格志向の方には購入を検討してほしい機種です。

超大型とはいえ、奥ゆきは控えめなものに抑えられているため、最低限の省スペース性は備えています。88鍵盤タイプの中では縦方向に場所を取らないモデルですから、そうした細かいポイントに着目して選択肢に加えるのも面白いかもしれません。

M-Audio(エムオーディオ)Keystation 88MK3


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エムオーディオの製品はどれも破格のプライスが何よりの自慢ですが、それはここでご紹介する88鍵盤タイプの最上位機種であってもまったく変わりません。ワンランク下の61鍵盤タイプどころか、場合によってはその下の49鍵盤タイプのモデルと並んでしまいそうなくらいの圧倒的な低価格を実現しています。88鍵盤タイプを体験してみたいと思う方は多いでしょうが、ネックはその価格の高さ。その部分での不安を一気に払拭してくれる一台です。

横幅は140cm弱とかなり大きく、活用するにはそれ相応の広さのスペースが求められますが、88鍵盤タイプですからDTMに関してできないことはほぼ無いと言ってよく、付属する機能やソフトも充実の一言。そこに圧倒的なロープライスが加わりますので、88鍵盤タイプのMIDIキーボードの購入をお考えの全ての方に検討をおすすめしたいモデル筆頭です。価格以上の活躍を見せてくれることは請け合いです。

CASIO(カシオ) Privia PX-S3000


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タフな腕時計であるG-SHOCKで有名なカシオからも、88鍵盤タイプの最高級MIDIキーボードがリリースされています。G-SHOCKは高性能ながらリーズナブルな時計ですが、その流れを汲んでいるのかこのモデルも88鍵盤タイプとしてはかなり低価格な部類に入ります。しかし、世界のカシオの製品だけに、品質の高さは折り紙付きです。

コストパフォーマンスに優れるこのモデルですが、実はMIDIキーボードながらスピーカーとしても機能しますので、音を出しての楽曲制作を行いたい人にもおすすめできるモデルです。

またサイズは88鍵盤タイプとしては平均的ですが、重量が11kg程度とこのクラスとしては軽く、取り回しがしやすいところも隠れたメリットですよ。

Arturia(アートリア) KeyLab Essential


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真っ白な本体に各種コントローラーが映える88鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。このモデルは横幅が123cmとこのクラスの機種としてはかなり小さく、重量も9kg弱と10kgを切る軽量設計。さすがにバッグに入れて常時持ち運ぶというわけには行きませんが、移動させるにしろ据え置きで使うにしろ、腕力もスペースも消費せずに済むエコなモデルです。外観もすっきりとしていて、視覚的な満足度が高いこともポイントですね。

タッチのよさには定評があり、各種コントローラーの配置も人間工学をベースによく練り込まれていますので、使い心地のよさは最高級な88鍵盤タイプのMIDIキーボードの中でも指折り。加えて比較的良心的な価格で提供されていますので、幅広い層の人にアピールできるモデルと言えそうです。

Native Instruments(ネイティブインストゥルメンツ) KOMPLETE KONTROL」S88


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完全にプロ仕様な88鍵盤タイプのMIDIキーボードのご紹介です。機能も価格もまさに最上級ですから、この上ないDTM体験に没入したい人にはぜひ検討してほしいところです。

またプロ志向の初心者も、予算と相談した上でという条件付きで、このモデルを選択肢に含める意味は十分にあります。

楽曲制作に必要なものは全て揃い、かつ直感的に操作しやすいモジュール配置とタッチに優れた鍵盤を備えるこのモデルは、これ一台あればDTMに関しては心配ないと思わせるほどの出来栄えを誇ります。プロ仕様のFater社製アフタータッチ付きキーベッドを備えることからも、その本気度がうかがえます。

最高峰の一台を手に入れたい人は、このモデルを軸にMIDIキーボード選びをするのがおすすめと言えそうです。

MIDIキーボードの注意点

デジタルでの楽曲制作に役立ってくれるMIDIキーボードですが、購入にあたって注意しなくてはならない部分が幾つかあります。パソコンやスマートフォンの購入に際して払う注意点と似たようなものですが、意外と見落としがちなところですので、ここで再度チェックしておくことをおすすめいたします。

まずは、他の多くの電子機器と同じく、水・衝撃・埃・そして極度の温度変化には弱いこと。基本的にパソコンの前で使うことの多い製品なので過度な心配は必要ないでしょうが、高機能なだけに繊細な機械ですので、扱いには細心の注意を払ってください。

また、MIDIキーボードはコントローラーですので、あまり鍵盤をたたくと機能に障害をきたす恐れがあります。実物のピアノ等でしたらある程度丈夫にできていますので(といっても荒っぽい扱いは厳禁ですが)情熱的な演奏にも耐えてくれますが、パソコンのキーボードがぐらついてくるのと同じ理屈で、MIDIキーボードの鍵盤もその劣化速度はアナログ楽器のものに比べると速いです。

なので、ピアノタッチの重厚な鍵盤を備えるモデルであっても、入力の際は優しく扱ってあげてください。

単体で音を鳴らすことはできない


取り扱いに関すること以上に、MIDIキーボードを購入するにあたって繰り返し意識しておかなければならないのは、MIDIキーボードは単体では音を鳴らすことができないということです。ここまでにも何度か言及していますが、MIDIキーボードは見た目が完全に電子楽器なだけに、ついつい忘れてしまうポイントでもあります。

MIDIキーボードは、楽器そっくりの形をしていても中身はゲームに使うものと同じコントローラーです。

なので、基本的に本体にスピーカーなどの音響装置は付いておらず、鍵盤をたたいても外部デバイスに接続していなければ演奏を再現することはできません。

MIDIキーボードで演奏をしたいなら、必ずパソコンやソーマフォンなどの音が出せて編集もできる外部デバイスをご用意ください。ただ、MIDIキーボードの中には、少ないながら音響装置を備え、単体でも音を鳴らすことができるモデルがあります。ですから、MIDIキーボードを見た目の通りの楽器としても使用したいなら、そうしたモデルを探すことをおすすめします。

コントローラーであることを生かした使い方も

MIDIキーボードは何度もご紹介しているようにコントローラーの一種ですが、それを生かしてゲーム内での楽曲演奏を行うことができます。いわゆる「音ゲー」の際に大いに役立つことはすでにご紹介しましたが、人気RPGであるFF14など、楽曲演奏ができるゲームのプレイ時にも威力を発揮します。

DTMを楽しみたい人だけでなく、ゲーム好きな方にもMIDIキーボードはおすすめできるアイテムということですね。

まとめ

今やデジタルでの楽曲制作はメジャーなものになりつつあり、この分野から大きな成功を収める人が増えて来ています。音楽を学ぶ機会の少なかった方が楽器に触れることなく作曲に携われるようになり、シーンのすそ野が大きく広がったことが大きな理由と言えるでしょうが、その一端を担っているのがMIDIキーボードです。

さまざまな機能を備えながら直感的に扱えて取り回しもしやすいMIDIキーボードは、DTMにおける必須アイテムです。誰もが手軽に楽しめて大きな成功に結び付けることもできるDTMは、これからも隆盛を誇っていくことでしょう。この分野に少しでも触れてみたいなら、MIDIキーボードの購入を検討するのがおすすめです。

MIDIキーボードは汎用性が高く、楽曲制作の他にゲーム内での使用でも大きな威力を発揮するデバイスです。決して安い買い物ではありませんが、もし入手できれば価格以上の活躍は必ず見せてくれます。モデル数もメーカーも多く、選ぶのは少し大変なMIDIキーボード。

ですが、用途や機能など選択肢を絞る指標もまたたくさん用意されているため、ぜひよく吟味して、ご自身にぴったりの一台を見つけてください。

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