軽トラの買取相場はどのくらい？15年落ち・20落ち・25年落ちの価格推移から廃車相場までを徹底解説

「軽トラはいくらで売れる？」「軽トラを少しでも高く方法は？」

軽トラの処分にあたって、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。軽トラは古い年式のものや壊れたものでも、買取価格がつくケースが多くあります。

本記事では軽トラの買取相場や高価買取のコツ、おすすめの買取業者などについて、詳しく解説しています。

最後まで読めば、軽トラの買取相場がわかり、高額査定につながる知識も得られます。

ぜひ参考にしていただき、納得のいく軽トラ買取を実現してくださいね。

軽トラが中古市場で人気の理由

買取相場でご紹介した通り、軽トラックは高額査定につながりやすい傾向にありますが、それには理由があります。

ここでは、軽トラが高く売れる理由について、以下の3つのポイントから詳しく解説します。

走行距離や年式が査定価格に影響しにくい

1つ目の理由は、走行距離や年式、コンディションが査定価格に影響しにくいからです。

もちろん軽トラでも、年式が新しいもの、走行距離の短いもののほうが査定価格は高い傾向にあります。

ただ、乗用車に比べると走行距離の長さ、年式の古さなどが査定価格に影響しにくいのが特徴です。

その理由は、軽トラ特有の利用環境にあります。

基本的に軽トラは、近距離での荷物の配達や農作物の運搬などの用途で利用される車種です。

そのため、デザインや性能にあまりこだわりを持つユーザーは少なく、とりあえず走れば良いと考えているユーザーが多いです。

そのため、ある程度走行距離の長いものや年式の古いものであっても購入する人が多いため、査定価格に影響しにくくなっています。

中古市場に軽トラが少ない

2つ目の理由は、中古市場に軽トラが少ないことです。

軽トラは前述した通り、仕事や作業のために購入する人が多い車種です。

耐久性も高いことから、一度購入したら使い潰すというオーナーも多いので、全国的にみても中古車の流通量はかなり少ないのが現状です。

最近では、軽トラをベースにカスタムするという人も多いなど、需要はさらに増加傾向にあります。

すぐに販売できる目処が高いので、少し高い価格でも在庫を揃えたいと考えている業者も多くなっています。

そのため、ある程度コンディションのよい軽トラは、高額査定に結びつきやすくなっているのです。

海外で日本車の需要が高い

3つ目の理由は、海外で日本車の需要が高いためです。

そもそも、日本の自動車メーカーの自動車は壊れにくく、海外でも信頼性が高いのが特徴です。

軽トラの規格は日本独自のものですが、その耐久性の高さや運搬能力、小回りの効く利便性は、新興国だけでなく欧米でも人気となっています。

例えば、農場や牧場でカート代わりとして、また狩猟の際にも使用されるなどその用途は非常に幅広いものです。

特に4WDのものは、悪路でも高い走行性能を発揮するため、海外でも高い需要があります。

さらに、アメリカでは25年ルールという制度があり、新車登録から25年未満の車はアメリカ国内への輸入が認められていません。

そのため、古い年式の軽トラはアメリカ国内で需要が高まっています。

このように日本の軽トラは世界的に高い需要があり、海外に販路を持つ中古車買取業者も多いので、高額買取にも十分期待できるでしょう。

軽トラの買取相場は？買取価格はどうやって決まる？

ここでは、軽トラの買取相場や買取価格を決める査定のポイントなどについて紹介します。

まずは軽トラの買取相場について見ていきましょう。

車種	買取相場
ハイゼットトラック（ダイハツ）	5.2～114万円
サンバートラック（スバル）	0.6～96万円
キャリイトラック（スズキ）	2.4～144万円
スーパーキャリイ（スズキ）	1.6～111万円
アクティトラック（ホンダ）	0.8～88万円
ミニキャブトラック（三菱）	0.4～35.5万円
NT100クリッパートラック（日産）	1.6～209万円
クリッパートラック(日産)	6.0~118万円
サニートラック(日産)	22.3~295万円
ボンゴトラック(マツダ)	1.5~114万円
スクラムトラック(マツダ)	0.5~89万円

基本的に上記の価格帯での買取となりますが、金額のレンジが広いのも軽トラの相場の特徴です。

では、実際に軽トラの査定をする際にはどのような点がポイントとなって、買取価格が算出されるのでしょうか。

査定ポイントについて、以下の表にまとめました。

査定ポイント	詳細
メーカー	耐久性・個体差の安定性などメーカーの評判や信頼性
車種	人気の車種・モデルのほうが高価買取に繋がりやすくなります。
年式	基本的には新しい年式のほうが高額査定に繋がりやすくなります。
カラー	ホワイトが圧倒的に流通量も需要も多く、他のカラーの場合は査定が少し下がる傾向にあります。
走行距離	走行距離は基本的に短いほうが査定が高くなる傾向にあります。 ただし、乗用車と比べると走行距離による査定への影響が小さい傾向にあります。
外装の状態	傷やへこみがないキレイな状態のほうが査定は高くなります。 ただし、軽トラは荷物の積み下ろしを想定している人が多く傷が付きやすいため、乗用車ほどのマイナス要素にはなりません。 一方で、荷台のサビや歪み、幌の劣化などは査定価格に大きく影響する可能性があります。
内装の状態	内張りの状態、汗やたばこなどの臭いなどが査定価格に影響します。 また、エアコンなどの電装系が正常に作動するかどうかも評価のポイントです。
事故・修理歴	乗用車と同様、重要な査定ポイントになります。 とくに軽トラは過酷な使用環境となることが多く、消耗品の劣化も早いため、定期的なメンテナンスが行われているかが査定されます。
オプション品	全体的に流通量の少ない4WDなどのオプションにより査定価格に影響します。 ただし、改造車は査定価格が大幅に下がる傾向にあります。
買取店の在庫状況	地域や買取店の在庫状況によって、査定金額に影響します。

買取業者は、上記を主な査定ポイントとして、正確な金額を算出します。

ただし、業者によって、また査定にあたるスタッフによっても金額が変わることもあるため、一括査定サービスや個人参加可能なオークションなどを活用して、最も高く売れる業者を探すのも高額売却のポイントとなります。

廃車の買取相場は？

軽トラは、廃車であっても買取をしてくれる場合があります。

ここでは走行距離10万km以上、登録年10年以上経過の車両の買取相場を紹介します。

車種	買取相場
ハイゼットトラック（ダイハツ）	3.6～11.5万円
サンバートラック（スバル）	0.6～14.8万円
キャリイトラック（スズキ）	1.7～15万円
ミニキャブトラック（三菱）	0.4～13.1万円
NT100クリッパートラック（日産）	1.6～9.1万円
クリッパートラック(日産)	2.5~15.3万円

近年の日本車の性能は、想像以上に発展している為、廃車でも思わぬ買取価格が付くことは珍しくありません。

また買取店で買取が不可であっても、自動車解体業者に買取に出すことができます。

その際は、現時点での鉄くず相場に合わせて買取価格が決まります。

2023年12月時点の鉄スクラップの価格は、45,500円~51,000円/トンほどです。

軽トラは1~2トンほどなので、上記の買取相場からレッカー代や廃車費用などを差し引いた金額が実際の価格となります。

軽トラを最高価格で買い取ってもらうコツ

ここまでの通り、軽トラは高額買取の可能性の高い車種です。

加えて、査定の際に以下のようなコツを抑えることでさらに高額で買い取ってもらえる可能性があります。

どれも少しの手間でできるので、ぜひ参考にしてくださいね。

中古軽トラの相場を確認しておく

1つ目のコツは、中古軽トラの相場を確認しておくことです。

軽トラは乗用車と比べて、古い年式のものでも高額査定に期待できるのが特徴です。

普通の乗用車であれば、10年以上前の年式のものなら買取価格にはほとんど期待できませんが、軽トラの場合は数十万円で買い取ってもらえる可能性も十分にあります。

また最近では、軽トラの生産を終了するメーカーも増えてきており、人気がある車種では古い年式のものでも、高い買取価格がつくこともあります。

買取業者に安く買い叩かれない為にも、事前に中古相場を確認しておくようにしましょう。

複数の買取業者で相見積もりを取る

2つ目のコツは、複数の買取業者で相見積もりを取ることです。

軽トラを買取に出す際には、必ず複数の業者で査定してもらい、査定額を比較した上で、最も高く買い取ってくれる業者に売るようにしましょう。

たとえば、古い年式の軽トラの場合、国内販売のみを行っている業者だと査定価格が大幅に下がってしまったり、最悪の場合買取不可となる場合があります。

しかし、海外に販路を持つ業者であればそういった軽トラでも、海外需要を見込んで高額査定を提示してくれるケースも少なくありません。

このように業者の販路や在庫状況などによって、査定価格が大きく異なることは多いので、必ず複数業者に査定することが、少しでも高く売る上での重要なポイントです。

最近では、一括査定サービスで複数業者に査定を依頼できるサービスもありますので、忙しくて複数業者を回る余裕がないという人は活用してみると良いでしょう。

できるだけキレイにしてから査定に出す

3つ目のコツは、できるだけキレイにしてから査定に出すことです。

いくら軽トラの見た目が査定に影響しないとはいえ、キレイな状態のほうが査定価格が高くなるのは当然です。

お金をかけてまでやる必要はありませんが、できる限りキレイな状態で査定に出すようにしましょう。

外装部分は泥やホコリ、水垢などを洗車でできるだけキレイにしておきましょう。

内装部分は動物の毛やゴミ、ホコリなどが無いようしっかりと清掃します。

また、注意すべき点が臭いです。

ペットやタバコなどの臭いが車内に染み付いていると、査定価格が大幅にダウンする可能性があります。

清掃と同時に車内の消臭もしっかり行っておきましょう。

下取りには出さない

4つ目のコツは、下取りに出さないことです。

軽トラの買い替えを検討している場合でも、少しでも高く売りたいのであれば、下取りに出すのはおすすめできません。

一般的に下取りは、買取に比べて査定が厳しく、査定や車の引取にも費用がかかる場合が多いため、手元に残るお金は買取よりも低くなりがちです。

加えて、軽トラの場合は古い年式でも海外の需要などから高い査定価格がつくことも少なく、下取りの場合はこれらの需要は考慮されません。

下取りの金銭的なメリットはほとんどありませんので、少しでも高く売りたいのであれば、買取を選択するのがオススメです。

15年落ち・20年落ち・25年落ちの軽トラの買取価格推移は？

軽トラは年式が古いものでも、十分買い取ってもらえる可能性があります。

軽トラは近距離での荷物運搬などの用途で使われることが多く、年式の割に走行距離が少ない場合もあります。

また、かなり古い年式のものでも海外での需要は高いため、乗用車に比べると、高額査定の可能性は高いでしょう。

以下に15年落ち、20年落ち、25年落ちの軽トラのリセールバリューについて解説します。

15年落ちの軽トラ

15年落ちの軽トラの買取価格は、ホンダ・アクティトラックで約4万円～24万円です。

普通乗用車は15年を超えると大幅に買取価格が下がります。

しかし、軽トラの場合は一定の年数が経過しても、買取価格の下落はかなり緩やかになっています。

新車登録から13年以上経過すると、自動車税が上がるため、買取価格にやや影響する傾向にはあるものの、それほど大きな影響はありません。

20年落ちの軽トラ

20年落ちの軽トラの買取価格は、ダイハツ・ハイゼットで約2万円～27万円です。

普通乗用車の場合、20年落ちともなるとほとんど買取価格がつかなくなります。

しかし軽トラの場合、走行距離の短いものや車両の状態が良いものであれば、高額での買取が可能になる場合があります。

仮に故障してしまっていたり、走れない状態のものでも、パーツとしての需要や海外市場での需要があるため、買い取ってもらえる可能性があるでしょう。

25年落ちの軽トラ

25年落ちの軽トラの買取価格は、スズキ・キャリイトラックで約5万円～25万円です。

25年落ちともなると、普通自動車なら買取価格がつくことはほぼありません。

しかし軽トラの場合、アメリカでの需要が見込まれるため、買取価格がつくことも少なくありません。

アメリカでは自動車市場の国内メーカー保護のため、右ハンドル車の輸入が規制されています。

この規制は新車登録から25年経過すれば解除されるため、輸入が可能となります。

アメリカ国内でも、自分の敷地内の移動や荷物の運搬などで、取り回しのしやすい軽トラの人気は高いため、予想以上の価格で買い取ってもらえる可能性があります。

軽トラ買取に関するよくある質問

では最後に軽トラ買取に関するよくある質問について、回答していきます。

古い軽トラや壊れている軽トラでも売れる？

古い軽トラや壊れている軽トラでも買い取ってもらえる可能性は十分にあります。

軽トラはその用途から年式や走行距離などに関わらず一定の需要があるため、普通乗用車に比べて、買取価格の変動も少ないのが特徴です。

また、日本の軽トラは海外での需要も高いため、思ったより高額で買い取ってもらえる可能性も十分にあるでしょう。

また壊れている軽トラでも、部品を活用できることから買い取ってもらえる可能性もあります。

まずは軽トラ買取店に相談してみると良いでしょう。

　

高く売れる軽トラの特徴はどんなものですか？

年式が新しく、走行距離が短いほど高額買取に繋がりやすいのは、普通乗用車と同様です。

また、エアコンやパワステ、ATといったオプションや装備がついている軽トラは、より高額査定に繋がりやすいでしょう。

とくに「MT+4WD」の組み合わせのものは、農業や林業などで重宝されるため、人気が高く高額買取に期待できます。

軽トラを少しでも高く売るためのコツは？

外装や内装をできるだけキレイにしてから査定に出すようにしましょう。

査定員も人間ですので、内外装がキレイな状態にしておくだけでも印象が良くなり、高額査定につながりやすくなります。

普段から洗車やワックスがけなどのメンテナンスをこまめにしておくと、売却時に高額査定につながりやすいでしょう。

また、購入時の付属品やオプション品などを揃えておくと、買取金額のアップにつながります。

どこに買取依頼すればいいの？

軽トラを売却する際には、軽トラ専門の買取業者への依頼がおすすめです。

軽トラの買取査定は普通乗用車とは大きく異なっており、軽トラの中古市場の状況などを把握していないと、正確な査定は難しいのが現実です。

その店、軽トラ専門の買取業者は軽トラの買取査定の特徴や最新の中古市場を把握しているので正確な査定に期待できます。

また、軽トラは海外での人気が高く、「20年落ち」「25年落ち」といった古いものでも需要があります。

海外に販路を豊富に持つ軽トラ専門買取業者なら、海外への輸出なども踏まえて買取査定してもらえるので、高額査定に繋がりやすくなります。

まとめ

本記事では、軽トラの買取について、

などについて、詳しく解説しました。

軽トラは中古市場での流通量も少なく、その用途から高年式のものでも国内外問わず、高い需要があります。

普通乗用車では買取価格のつきにくい20年落ち、25年落ちのものや、故障しているものでも買取価格がつくことも少なくありません。

以下のコツを抑えて査定に出すことで、高額買取にも十分期待できます。

ご紹介したおすすめの買取業者なども参考にしていただき、高価買取をゲットしてくださいね。