コールドスリープ実現へ向けて image by:movie Alien
人体を低温状態に保ち、時間経過による劣化を防ぐコールドスリープは人間にとっては今のところSF映画の中だけの存在だが、自然界へ目を向ければ、冬眠して代謝を抑えることができる動物は結構いる。
このほど、2つの別個の研究によって、特定の神経細胞を活性化することでマウスを冬眠に似た状態にできることが実証されたそうだ。この成功は、人間でも同じことができる可能性をほのめかしているという。
【冬眠と休眠の違い】
冬眠とは、簡単にいえば、代謝も体温も大幅に低下してしまうほどの深い眠りのことだ。たとえば、ジリスの普段の体温は37度程度だが、冬眠中は0度近くにまで下がる。さらに心拍や呼吸もゆっくりになる。
冬眠をする動物は、それによって代謝機能を大きく低下させ、その代わりに何も食べないでも長期間生きていられるようになる。エサの少ない厳しい冬を乗り越えるためには、とても大切なメカニズムだ。
本当のことをいえば、厳密な意味で冬眠することができる動物はかなり少なく、ほんの数種類の哺乳類と1種の鳥類(プアーウィル)だけだ。というのも、ほとんどの哺乳類がやっているのは、「冬眠(ハイバネーション)」ではなく「休眠(torpor)」なのである。
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休眠は、軽い冬眠のような状態だ。本当の意味での冬眠の場合、動物は特に気温や環境の変化などがなくても自分の意思でそれを行うことができる。
コールドヒューズとか言うインチキ商品があったな。