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熊本市民病院 建て替え完成式典、耐震基準満たず地震で被災

記事まとめ

  • 熊本市民病院の建て替え工事が終わり、記念式典が開かれた。
  • 耐震基準を満たしていないことなどを理由に、当初は15年度中の着工を予定。
  • 資材高騰などで延期になり、着工のめどが立たないまま熊本地震で被災した。

受診できず死亡の遺族も出席 建て替え完成式典 地震被災の熊本市民病院

式典では熊本市の大西一史市長(右から5人目)らがテープカットした=熊本市東区東町の熊本市民病院で2019年9月21日、清水晃平撮影

2016年4月の熊本地震で耐震基準を満たしていなかった主要病棟が損壊し、患者310人が転退院を余儀なくされた熊本市民病院の建て替え工事が終わり、21日、記念式典が開かれた。式典には病院が被災したため受診できず、16歳だった長女胡桃(くるみ)さんを地震の5カ月後に亡くした松崎久美子さん(50)らも出席した。

熊本市民病院は防災拠点施設としての耐震基準を満たしていないことなどを理由に当初は15年度中の建て替え着工を予定していたが、建築資材費の高騰などで延期。16年度以降も着工の見通しが立たないまま熊本地震に見舞われ被災した。胡桃さんや、転院後に4歳で亡くなった宮崎花梨(かりん)ちゃんは震災関連死と認定された。

式典には遺族席が設けられ、松崎さんや花梨ちゃんの母宮崎さくらさん(40)らが出席。大西一史市長は地震の反省を生かし、免震ダンパーや断水時用の井戸などを備えた新病院に触れ「女性や子供に優しい病院として地域医療の充実に努めたい」とあいさつした。



式典後、松崎さんは「新病院が完成したから終わりではなく、患者家族に寄り添う姿勢を大切に、安心で安全な医療を提供してほしい」と話した。新病院は10月1日に現在の病棟の入院患者を移し、7日に外来診療を始める。【清水晃平、城島勇人】

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