話題の「お風呂で読む本」を試してみた
こんなふうに、きれいに水をはじいてしまう。
現在、多くの人が入浴時に取り入れているという半身浴。みなさんもきっと体験したことがあるだろう。


半身浴といえば、読書である。でも本が濡れてしまうという問題があった。すると先頃、そんな困った!という声に答えて生まれた、耐久性のある「お風呂で読む本」が登場。話題になっていたので、さっそく購入して半身浴のお供に。

湯船につかり、本を広げてみる。
おおー。

濡れた手で触っても大丈夫。それどころか、まるでプリプリした赤ちゃんの肌のように、水をはじいてしまう! だから水につけても問題なし。持ったときにちょっと重いのが難点だけど、バスタブに置いてしまえば、これもすぐに解決。リング綴じになっているため、手を放しても勝手に閉じてしまうことがないのだ。うーむ、なかなかの優れもの。

この本を開発したフロンティアニセンによると、本の素材には、プラスチックの一種で、燃えにくく、水にも強いポリ塩化ビニルを使用しているとのこと。
印刷もはっきりしているし、通常の文庫本より文字のサイズが大きめなので読みやすい。

これまで本になったタイトルには、夏目漱石の「坊っちゃん」「草枕」、太宰治の「人間失格」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」などの日本文学をはじめ、海外からもルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」やポーの「モルグ街の殺人」など、いわゆる名作が揃っている。年内には100冊揃う予定だとか。しかも今後はアンケートをとり、その結果によって本にするタイトルを決めていくそうなので、投票すれば自分の好きな本が出る可能性も。

本が濡れるのを気にせず、リラックスして読めるので、半身浴を頻繁にする人にはかなりオススメ。それに、いずれコミックなどで実現すれば、ますます需要が増えそうだし、これは入浴中の定番になるかも?!(田辺 香)