裁判所のレトロシャンデリアの謎を追う!
バーバラも十何年前は、鼻の、いや「花の女子大生」。←死語
授業にはろくに出なかったが、国会議事堂見学と裁判所見学を趣味としていた。
と、言うとひじょーに高尚なように聞こえるが、実は官公庁食堂めぐりが目的だったりして。

さて、そんな邪道な裁判所見学で気になったのが、東京は霞が関にある東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎の玄関ホールにあるシャンデリア。とってもレトロで素敵なのだが、いつも明かりがともっていない。夜でも、である。

不思議に思っていたのだが、裁判所についての案内本を読んだときに、その記述が見つかった。
「このシャンデリアは『去っていく人を送る』という意味で、3月31日だけ明かりがともる」とのこと。
なるほど、と思ったのを覚えている。

さて季節は過ぎ去りて。バーバラはその裁判所のレトロシャンデリアの謎を追うべく、東京高等裁判所総務課広報係にお伺いしてみた。
まず、「あのシャンデリアはいつからあるのですか?」との問いには、
「昭和58年11月に、現在の東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎が完成しました。南口玄関ホールのシャンデリアはその時に設置されました。もともと、このシャンデリアは現在の裁判所合同庁舎が建つ前に同じ場所にあった最高裁判所旧庁舎の玄関ホールに設置されていたものです」
 
ふむふむ。
なるほど。

それで、メインの質問、「3月31日にだけ明かりがともるのですか?」との質問には、
「違います。必要に応じて点灯しています。『必要』というのは、裁判所が『明かりをつけることが相当と判断したとき』のことです」
 
うううう〜む、なんだかお答えまでもが「法律的」ですなぁ。

ところで、「シャンデリアの写真を掲載したいのですが」との要望には、
「裁判所内の写真撮影は原則禁止となっておりますので…」
とのこと。
この庁舎内に入るのには所持品検査等はありますが、その他入庁のための手続きはいらないので、ぜひとも、近くへお寄りの際は見ていっていただきたい。
かっちょいいですから、ホント。

余談になるが、裁判所合同庁舎地下の食堂はオススメである。職員でなくとも入れるし、判事さんや弁護士さんと肩を並べてお食事、というのもなかなか出来ない体験だしね。味も悪くなく、丸の内バーバラオススメスポットである。(バーバラ・アスカ)