チキンラーメンは昔、長方形だった!
唯一丸型の、日清チキンラーメン。丸型のお鍋にぴったり。
インスタントラーメン。テレビドラマでは、金欠食生活の代名詞的に使われることが多いけど、それだけじゃないはず。
日本人ひとりあたり、年間50食近く食べているとか。普通の食生活をしてる人も、時々は「食べたくなる」おいしさがある。特に袋麺は、ちょっとの手間を惜しまなければ、カップ麺より安いし、出るゴミも少なくていい。

筆者もインスタント袋麺ファンのひとり。子供の頃からお世話になっている「明星チャルメラ」、久しぶりに食べようと思い、袋を開けてびっくり。いつもの丸い麺が、四角くなっているではないか! 早速、明星食品の広報さんにお話を伺ってみた。


「当初は、お鍋の形に合うように丸型にしたのですが、2004年11月に四角形に変更しました。お店に陳列する時に端がこぼれないように、という理由もありますが、主には麺の表面積を大きくすることによって、茹でる時、ほぐれ易くするためです」

なるほど。丸より四角の方が、火がとおり易いということ。近所のスーパーで5社11銘柄のインスタント袋麺を調べてみたところ、1銘柄を除きすべて四角形だった。筆者はアウトドアで小さな丸鍋を使っているので、丸い方が助かるんだけど、世の中の主流は四角形のようだ。

唯一丸型だったのが、日清の「チキンラーメン」。
インスタントラーメンの元祖としてあまりにも有名な商品だが、なぜ丸型にこだわるのか。日清食品の広報さんにお話を伺った。

「チキンラーメンの場合、丼に入れて、お湯を掛けるだけで食べられます。丼に入れ易いことから丸型なのですが、初期の頃、長方形だった時代があります」なんと。チキンラーメンはチャルメラと反対に、四角形から丸型に変化していた! その後、自動包装器導入の際、長方形だと麺の方向を整える必要があったため、丸型に変更され現在に至っているそうだ。

インスタントラーメンの発明から今年で47年。
形ひとつにも、いろいろと歴史があるみたい。取材の過程で各社のホームページを拝見したが、インスタント麺のコネタ紹介あり、各種ゲームありと、とても楽しいページに仕上がっていた。是非ご覧あれ。ホームページ上でも愛されそうな、インスタントラーメンのお話でした。(R&S)