毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。
宮里藍 サントリーレディス編】
最近では河本結がすごいガッツポーズを披露【写真】
ラウンド中にカメラを見つけた選手のスマイル、そしてピース。試合に集中する選手が、緊張を一瞬だけ解いて見せる“素の表情”も、コースを彩る重要な景色の一つだ。六甲国際ゴルフ倶楽部で大会を撮影した上山敬太カメラマンが先週印象に残ったのも、そんな選手のリラックスした表情だった。
そのシーンは、初日の18番。第27組の大山志保、原江里菜、森田遥がティショットを放ち、セカンド地点に向かう時のこと。ここで大山、原が並んで歩き始めたため、上山カメラマンは、先回りして二人にカメラを向けた。
ニコニコと撮影に応じた二人。すると、こんなやりとりが始まった。
「この年だけど、ピースしてもいいかな?」と原に“許可”を取る大山。その後、ちょっと照れくさそうな表情を浮かべながら、原と一緒にVサインを送った。「若いプロみたいに一度やってみたかったの」と大山が再び原に話しかけると2人で大爆笑。その場を、一気に和やかな雰囲気が包んだ。

「大山選手といえば、強烈なガッツポーズがトレードマーク。昨年優勝したヨネックスレディスの14番で、バーディを奪って繰り出したガッツポーズは今も覚えています。大山選手を若手とは言いませんが、カメラマンの大多数は、大山選手よりずっと年上ですから、年齢はお気になさらず(笑)」(上山カメラマン)
この4日間で、大山のピースサインを上山カメラマンが見ることができたのは、結局この時だけだったという。そして、今後へこんな期待を口にした。「たまには大山選手のピースもみたいけど、やっぱりド派手なガッツポーズを期待しています。また、すがすがしい優勝スピーチを聞かせてくださいね」。
ピースサインもとてもお似合いだけど、勝負を左右する場面で飛び出す“大山の代名詞”をたくさん撮影できることを、カメラマンは楽しみにしている。


【関連ニュース】
■魂の右こぶし! 大山志保のガッツポーズ集
■コブシを突き上げ…大山志保は何て叫んだ?
■ガッツポーズはゴルフの華! 原英莉花のド派手イーグル締め
■静かだからこそ… 重い、重い地元優勝の瞬間
■鈴木愛は黄金世代と同組 国内女子の組み合わせ