鈴木愛が2年ぶりに賞金女王の座についた昨年の国内女子ツアー。今年のツアーを彩る50人の賞金シード選手も決まったが、うち13人が初シード入り、平均年齢も26.3歳と過去最年少を記録するなど、ツアーの“新陳代謝”は著しい。
そこで初めてシード権を手にした選手13人に、その心境を聞いてみた。“素顔”に迫る質問も織り交ぜながら、喜びの声をお届けする。
タイの民族衣装姿がお美しいです【写真】
“微笑みの国”タイからやってきたS・ランクンは、19歳で過ごしたシーズンにティーンエージャーとは思えないゴルフで活躍を続けた。タイ、中国の賞金女王という肩書をもって挑んだ2018年の日本ツアーQTで32位となり昨季の前半戦出場権を獲得すると、4戦目の「アクサレディス」で2位タイになるなど序盤から力を発揮した。
その後もコンスタントに賞金を積み重ね迎えた7月の「ニッポンハムレディス」では、2位の河本結、稲見萌寧に3打差をつける快勝で、日本ツアー初優勝を挙げた。終盤にやや調子を落としたが、終わってみれば3914万9737円を稼ぎ出し、賞金ランク31位で余裕の初シード獲得となった。
昨年12月9日に20歳になったランクンの喜びの声を聞いた。以下、一問一答。
――自身の“強み”はどこだと考えていますか?
「スマイル…かな?いつもではないけれど(笑)。真面目に答えると、ドライバーの正確性だと思います」
――スイング時に気をつけているポイントはどこですか?
「ダウンスイングとフォロースルーを意識しています。スイングがおかしいなと思ったときは大体ダウンスイングに問題がある。その軌道をチェックするようにしています」
――『この選手には負けたくない!』という人はいますか?
「自分(笑)。
いつも負けてばっかりだから、これ以上負けたくないわ(笑)」
――仲のいい選手は誰ですか?
「ヒナコ(渋野日向子)かな。言葉が分からないから、あまり会話が続かないけど、私のなかではベストフレンドね」
――最近、奮発して買ったものなどはありますか?
「タイに家を建てました。平屋建ての家でベッドルームが3つあるの。家族が住めるように、賞金で建てました」
――クセはありますか?
「クセは…。気づくと中国ドラマを見ていることかな? それで中国語も勉強できるし。ちなみに日本語の勉強もしたいの。
でも、きっかけがなくて…。でもいつか日本語の歌を歌えるようになりたい! 声はそんなによくないけど、歌うのが好きなの。クセといったら、プレー中に調子が悪かったら歌うことは多いかも。気分が紛れるかな」
――もし明日地球が無くなるとしたら、何をして過ごしますか?
「たっくさん食べる! とにかくなんでもいいから買ってきて、ずっと食べてる!(笑)」
――ゴルファーなってなかったら、どんな仕事をしていたと思いますか?
「難しい質問ね。何か別の競技のアスリートかトレーナーとか、かな。スポーツには関係していると思う。
オフィスで働くことが想像できないの」

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