<アーノルド・パーマー招待 事前情報◇4日◇ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7454ヤード・パー72>
「WGC-メキシコ選手権」以来2週ぶりの試合出場となる松山英樹が、現地時間4日(水)に今週の「アーノルド・パーマー招待」が行われる会場のベイヒルC&L入り。午前中に18ホールをプレーしたプロアマなどで、感触を確かめた。
「(調子は)悪くはないけれど、昨日体調を崩したので、少し感覚がずれている。明日には間に合うかな」と、開幕に向け急ピッチで調整を進めた。
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前日は風邪の影響で、「ずっと寝込んでいました」という状態。月曜日の夜から体調がすぐれず、翌日には頭痛なども発症した。「毎年ここでは調子がおかしくなる。何でかな」と首をかしげた松山。
体調は回復したものの、空き週とした先週に積んだ練習とトレーニングについては「昨日の休みで、(感覚が)どこかへ行ってしまいましたね」と、一抹の不安を口にした。「ジェネシス招待」5位タイ、「メキシコ選手権」6位タイと好調を維持してきたが、「一日でこれだけ崩れるようではダメ。練習もできるので、急ピッチで仕上げたい」と、病み上がりの体に“ムチ打つ”つもりだ。
この会場では、世界中で広がりを見せている新型コロナウイルスについても言及。「どこへ行ってもコロナの話題が出ているので、逃げても…という気持ちはある。自分が良いプレーをして何か励みになれば。
まずは自分がかからないようにするのが一番ですけど」と、少しでも不安を忘れさせるような結果を残すことを意気込む。
今夏の開催を控えている東京五輪への影響についても、「やっていいのか悪いのか、分からないですよね。でも、どこでやっても人が多く集まれば感染すると思うし」と慎重に状況を見届けている。日本では女子ツアーが2試合中止になるなど、その影響が大きいことももちろん耳にしており、「こればかりは仕方ないことだと思うけど、(五輪ランクの)上位にいる選手はね…。奈紗ちゃん(畑岡奈紗)はアメリカでやっているけど、あとの上位を争う二人(渋野日向子、鈴木愛)はどうなのかなと。はがゆい気持ちで見ていると思う」と出場権を争う国内女子選手の心中をおもんぱかった。

米国内では、感染予防策としてメジャーリーグやNBAでハイタッチなど接触を極力避ける動きが出ているが、これについても「子供に求められたら断るわけにはいかないというのはあります。屋外の競技なので感染する可能性は少ないのかもしれないけれど」など葛藤はつのる様子。「ティッシュをあまり買いだめしないようにしたいと思います(笑)」と、日本での状況も踏まえつつ切り返した。
そのなかで今松山がすべきことは、やはり目の前の試合に集中すること。6年連続で出場する大会は、これまで予選落ちはなく、2016年には6位タイにも入っている。しかし「なかなかうまくプレーさせてくれないというか、自分の思ったショットを打てない。
ラフが深いしグリーンも硬くなっているので、フェアウェイキープとパットがすごく大事になるコースだなと改めて思った」と、決して得意という印象もない。「ショットがある程度まとまってくれれば」という思いとともに、初日のティオフに臨む。

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