廣済堂は、廣済堂グループの第3次中期経営計画「KOSAIDO Re-Innovation」に基づき、事業ポートフォリオの見直しの一貫として、5期連続で赤字を計上している廣済堂出版の株式と債権を譲渡する契約を締結した。なお、譲渡先は日本国内在住の個人だが、意向により詳細は非公表としている。


 廣済堂出版は、現在業績改善に向けた取り組みを進めているものの、短期的な収益改善は難しい状況にある。廣済堂グループは経営資源をコア事業である印刷・IT、人材関連事業領域、成長分野であるライフスタイル事業領域に集中させており、廣済堂出版の成長と事業価値向上を推進するには、出版事業に係る知見とネットワークを持つ譲渡相手先へ廣済堂出版の株式を譲渡することが最善と判断し、同社が保有する廣済堂出版の全株式、廣済堂出版に対する債権を譲渡することを決定した。
 今回の株式・債権の譲渡によって、廣済堂は2020年3月期第2四半期において、約4億円を特別損失として計上する。なお、譲渡先と廣済堂・廣済堂グループ間に、記載すべき資本関係、人的関係および関連当事者として特記すべき事項はない。
【関連記事】
廣済堂、iPhone/iPad向け電子書籍の書店アプリ「Book Gate」
メルカリが鹿島アントラーズの新オーナーに、日本製鉄から経営権を取得
オンキヨー、ホームAV事業譲渡に合意 パイオニアブランドの行方は?
東芝のPC事業がシャープの傘下に、10月1日新生TCS発足
経営承継支援、中小・零細企業のM&A向け「株価査定」時短ツールを無料トライアル