米倉涼子

 “超大物女優”米倉涼子が、所属するオスカープロモーションを3月いっぱいで退社することが明らかになった。今後は個人事務所を構えて活動するという。

 米倉は1992年の「第6回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞したことをきっかけにオスカー入り。モデルとして活動した後、99年から女優にチャレンジ。ドラマ、映画で着実にキャリアアップして、主演女優へと成長。2012年に放送された『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が大ヒットし、“高視聴率女優”としてのポジションを確固たるものとした。同ドラマはシリーズ化されて、米倉の代表作となったのだ。

 近年、絶対的なエースとして、オスカーの屋台骨を支えてきた米倉の退社は、同事務所としては痛いばかりだが、ファンのみならず、最も気になるのは独立後、人気ドラマ『ドクターX』がどうなるのかだ。

「米倉は17年の『ドクターX』第5シリーズのとき、『役のイメージがつくので、もうやりたくない』と続編出演を固辞。結局、18年は新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』で主演しました。しかし、『リーガルV』が『ドクターX』ほどヒットしなかったこともあり、テレ朝、事務所の説得で翻意し、19年は『ドクターX』第6シリーズが放送されました。米倉には本格的な米国進出の夢もあるようですが、独立する以上、自分の力で稼いでいかなければなりません。その点、『ドクターX』は高額な出演料を手にできるチャンス。好む好まざるは別として、生活を安定させるためにも、テレ朝のオファーを受けざるを得ないんじゃないでしょうか」(テレビ制作関係者)

 今年10月期も『ドクターX』の続編がオンエアされれば、ファンとしては万々歳だが、そのためには大きな“障害”があるという。

「昨年は嫌がる米倉を事務所が説き伏せて、第6シリーズが実現しました。『企画協力』として、オスカーの古賀誠一社長が名を連ね、テレ朝から“協力費”が渡っています。続編をやるとしたら、このあたりをどうクリアするかです。表向きは“円満退社”ですが、それなりにモメた上での退社だという話もあります。『ドクターX』は、オスカーの力を借りて制作されてきた作品ですから、なんらかの形でオスカーにもメリットがあるようにしないと、古賀社長も納得しないでしょう。米倉は破格の出演料を手にできるのですから、そこは大人の対応をしなければ、第7シリーズは実現しないでしょうね」(芸能プロ関係者)

 新恋人とウワサされるアルゼンチン人ダンサーとの再婚説も浮上している米倉。

本格的に米国に進出するとなると、ファンとしては寂しい限りだが、なんとか『ドクターX』だけは続けてほしいものだ。