滝沢秀明

 今月15日、NEWS・手越祐也の週刊誌報道を受け、ジャニーズ事務所の期間限定ユニット「Twenty★Twenty」(以下、「トニトニ」)によるチャリティソング「smile」への参加見合わせが決定された。

「文春オンライン」が報じた手越の「自粛期間中の自宅合コン」について、事務所は「掲載内容の相違はあれど、女性を伴う外出の事実を認めた」と発表、手越の行いが「トニトニ」の活動方針にそぐわないということから今回の決断にいたったそうだ。

「トニトニ」はKinKi Kids山下智久King & Princeなど、ジャニーズのオールスターが勢ぞろいするだけではなく、楽曲提供にMr.Childrenの櫻井和寿を招集するなど、事務所肝入りのプロジェクトであることがうかがい知れるが、このプロデュースを担うのが滝沢秀明副社長だ。手越の文春報道は、どうやら“プロデューサー滝沢秀明”の逆鱗に触れてしまったようだ。レコード会社関係者の証言。

「これが例えば、NEWSのシングルリリースだったらお咎めもなく、予定通り進めていたと思います。しかし今回は滝沢が着手しているプロジェクトだったから、文春砲で一発レッドカード退場と相成ったわけです。滝沢がスキャンダルに厳しいことは、すでに知られていること。

これまでのように『手越だから仕方ない』といった甘い対応にはならない。滝沢が現場を仕切る限りは、手越も相当やりづらくなるはずです」(レコード会社関係者)

 手越はこれまでもAKB48柏木由紀やきゃりーぱみゅぱみゅなど、有名女性芸能人と浮き名を流し、しまいには安倍晋三首相の妻・昭恵氏との交流も露見。また、金塊強盗の容疑者と一緒に写った写真の流出や、未成年女性との飲酒疑惑など、話題に事欠かなかった。本人もゴシップに対してどこか開き直った態度で、むしろチャラいキャラクターを売りにしており、事務所もそれを黙認してきたふしがある。

 しかし、ジャニー喜多川の死去以降、人事異動によって滝沢が副社長に就任すると風向きが変わってきたようだ。大手芸能事務所のデスクはこう語る。

「18年に芸能活動を引退し裏方に回ったタッキーですが、当初から社内改革に取り組むんだろうともっぱらでした。SMAP解散騒動時の、事務所上層部の強硬な態度に疑問をもったタレントも少なくなかったそうです。あれ以降、ジャニーズ内のバランスが崩れトラブルが相次いだ。そこで一念発起して、事務所を救おうと立ち上がったのがタッキーです。今までのやり方ではダメだと、それまで手つかずだったITの分野を積極的に開拓し、ジャニーズJr.に対しても今まで以上に熱心な指導を行なっているそうですよ」

 思い起こせば、元TOKIO・山口達也の未成年淫行など、取り返しのつかないトラブルもあった。それまでのジャニーズであれば、テレビ・新聞など大手マスコミにかんこう令を敷くことで事なきを得てきたが、ネット全盛の時代となり、そうしたマスコミ統制も利かなくなりつつある。

そんな中で必要なのは「スキャンダルを潰すこと」ではなく、「スキャンダル自体をなくす」という抜本的な改革であることを、滝沢は痛感しているのかもしれない。

「タッキーはJr.ユニット・HiHi Jetsのベッド写真が流出した時も、Snow Man岩本照が未成年者との飲酒疑惑を報じられた時も、共に活動自粛といった重い処分をくだしてきた。岩本の件はともかく、HiHi Jetsのようなデビュー前の無名ユニットにこうした重いペナルティーを課すということは、これまでのジャニーズではあまりなかった。これは、他のタレントへの見せしめという部分もあるのかもしれない。特に若手のタレントたちは滝沢の厳しさを目の当たりにして、襟を正していると思いますよ」(前出・大手芸能事務所デスク)

 滝沢による「ジャニーズクリーン化改革」とでも呼ぶべきか。ジャニー喜多川時代からスキャンダルまみれだったジャニーズ事務所は、はたしてこれを機に生まれ変わることができるのか? 長い目で経過を見ていきたいところだ。