その旅では残念ながら行くことができなかったのだが、以来ずっと気になっていたウエストのもつ鍋。ふとした拍子に調べてみると、都内でも食べることができるようだ。 そうと知った以上は行くしかない!
と、関東エリアの店舗のひとつ、「ウエスト町田店」に行ってみることに。町田駅前からバスに乗って15分ほどで到着。お店の外に貼り出された大きなポスターに「博多もつ鍋 1人前290円」とあり胸が高鳴る。
ほどなくして卓上コンロと銀色のお鍋が運ばれてきた。当然だが本当にもつ鍋だ! 具材は、もやし、キャベツ、ニラ、ゴボウにスライスしたニンニクそしてもちろんモツ。
さて気になるお味は…またまた当然だが純然たるもつ鍋だ! ダシの中に野菜のうまみと、何よりモツの脂の甘みが溶け込み、バランスのいい味をつくっている。さっぱりしていていくらでも食べられそうな味である。モツと野菜を追加することもでき、シメのうどん、おじやセットも用意されている。
どんどん具材を追加してもつ鍋を堪能したいところだが、せっかくなので、もう一つの看板メニューらしき「生そば」もいただくことに。こちら、メニューをみると「3玉まで同一価格」なのだという。どういうことだ…? 盛りそば(¥550)をいただいてみる。
運ばれてきた器がでかい!これはすごいボリューム!食べてみるとコシがあっていいお味。
つるつる入ってきます。さらに、ウエスト町田店の店長さんにおすすめいただいた「おろし丸天(¥190)」と「サイコロステーキ(¥390)」も注文してみたところ、テーブルの上がパーティー状態に。
感動しつつ、ウエスト町田店の店長・鈴木洋一さんにお話を伺った。
―― このもつ鍋の価格にとても驚いたのですが、なぜこんなに安いのでしょうか?
鈴木氏「ウエストの企業理念として、よりたくさんのお客様に喜んでいただくためにできるかぎりリーズナブルな価格で提供させていただいています。材料のコスト面についても企業努力をさせていただいております(笑)。当社のもつ鍋は、うどんのダシを使っているところが特徴です。あじ粉、いりこをベースに昆布やかつおだし、さば節で味を出しています」
1966年に福岡市郊外で創業したウエストは、福岡県内だけでも約100店舗を構え、全国に約180以上の店舗が存在する。
―― 追加メニューとして「うどん」と「おじやセット」がありますが、おすすめというと?
鈴木氏「やはりうどんがおすすめですね。うどんのダシがベースになっておりますので相性がいいです。柔らかさの中にコシのある博多うどんを使っております。博多うどんを食べられる場所はなかなかないということで、九州の方も食べにこられますよ」
―― 「盛りそば」の「3玉まで同一価格」というのにも驚きました
鈴木氏「これは”生そば”だからできるんです。自分たちでこねているからこそできるリーズナブルな価格になっております」
―― おすすめいただいた「おろし丸天」「サイコロステーキ」もとても美味しいです!お酒のおつまみにも良さそうですね!
鈴木氏「はい。
―― ウエスト町田店は、どういった客層の方々が利用されることが多いのでしょうか。
鈴木氏「大学が近くにありますので学生さんも来られますし、お勤めの方もいらっしゃいます。土日はご家族のご利用も多く、皆様思い思いの楽しみ方をしていただいています。そのために私どももお子様からお年寄りまで気軽に楽しんでいただけるお店づくりを心がけております」
私が食事をしている間に来店したお客さんは、うどんにそれぞれ好みのトッピングを乗せて食べている方が多かった。今回、満腹のために「博多うどん」の美味しさを堪能できなかったのが非常に心残りである。ちなみに私同様、「ひとりもつ鍋」を楽しみつつお酒を飲む方も多いという。
また、取材中ということでこの日はお酒を控えた私だったが、生ビール・ハイボールが290円と、こちらもリーズナブルな価格。近いうちに仲間を連れて飲みにくることを心に誓った。
※ウエストについての詳しい情報は公式ホームページをご覧ください!
(スズキナオ)