4月25日放送のドラマ「アリスの棘」第3話で、大学病院の顧問弁護士・日向誠(尾美としのり)はクレーマーとして現れた元愛人・田中絵梨(遠野なぎこ)と再会。
この再会は、主人公・明日美(上野樹里)によって仕組まれたものだった。日向は得意の裏工作ではなんとか乗り切ろうとするが、次第に追い詰められる。しかし、そう簡単には屈しない。尾美としのりが中年男のふてぶてしさと、したたかさを見せつけた。
ただ、日向は「仕事もプライベートも隙のない男」と評される一方で、不倫相手との関係は隙だらけ。
★危険行為その1:腕を組んで歩く
明日美が絵梨に連絡をとるきっかけは1枚の写真。親しげに腕を組む絵梨と日向が映っていた。「腕を組んで歩く」「手をつなぐ」「路上でキス」などなどは、いずれも不倫バレへの第一歩。
★危険行為その2:配偶者情報をソーシャル展開
日向は「見てみて、日向先生のSNSの更新。奥さんのことばっかり」と看護師たちがウワサされるほど、せっせとSNSで嫁情報を発信していた。こうした行動様式の既婚男性は案外多く、女子間でも何アピールなのかと、話題になる。
★危険行為その3:毎年同じ時期、同じ場所で夫婦でお祝い
毎年、結婚記念日にはディナークルーズに行くという日向夫妻。
★危険行為その4:経済的援助を申し出る
日向は「子どもを諦めてくれたら、今後もできる限り支援をする」と、絵梨に約束する。
★危険行為その5:避妊しない
絵梨に再会したとき、日向は「どういうことだ、その腹」と絶句していた。絵梨の「病院に行ったけど、こわくて……」という返事から察するに、身に覚えもあったようだ。不倫の法的リスクを論じた『不倫のリーガルレッスン』(日野いつみ/新潮新書)でも、不倫の「〜べからず」として真っ先にあげられていたのが「子どもは作るべからず」だった。
"戸籍上や生活上のつながりがない不倫関係では、肉体関係が相対的に重要なコミュニケーションの手段となる。となると、感情的につい、避妊しない密な関係を求めがちであるが、コンドームはつけた方がいい。”
ごもっともである。
同書では他にも、「離婚・結婚を約束するべからず」「配偶者との不仲話や欠点話をするべからず」「直筆署名入りの手紙は書くべからず」などの危険行為の数々が法的解釈とともに紹介されている。「アリスの棘」の副読本としてもおすすめ。
さて、今夜は第4話。予告編によると、早くも"最後にして最大の敵”として、岩城滉一演じる盤台教授が立ちはだかるらしい。唯一のほのぼのキャラ、研修医で盤台教授の息子である悠真(中村蒼)との進展も気になる。
(島影真奈美)
第一話へ
l第二話へ