温泉たまごは好きですか？ 私は大好きです。
単体で食べても美味しいけれど、とくに何かと組み合わせたときが最高！
牛丼、カレー、あるいは親子丼…Ｗ玉子を邪道と言う人もいるかもしれないが、あるだけ嬉しい。
そんな中、「迷うな～！」という写真を入手したのでご覧に入れたい。
迷うな～！…と、思いませんか？？
何をって、温泉たまご、そばとカレーのどちらに入れるか！
これは友人がSNSに投稿した「名代富士そば」の「朝定食」で、本人も「温泉たまごはどうやって食べたらいいのか」と迷った様子。個人的にはカレーなのですが、彼に寄せられたコメントもさまざまで…。
・そばでしょ
・カレーじゃないの？
・そば。カレーにたまごを入れるって関西限定じゃないの？
・温泉たまごだけ食べる
・もう一個温泉たまごを買う
・白身はカレーで黄身はそばに入れるべき
え、こんなに意見が分かれるものか！？ と驚き。
（C）南宮博士
とくに、「カレーにたまごは関西」（ただしゆで卵は除く）という意見は関西人である私にも「そうだったの！？」と衝撃的でした。
調べてみると本当らしく、大阪・難波発祥の自由軒のライスカレー（上記の写真）がまさしくカレーと生卵の組み合わせ。確かに、ここ以外でこのペアリングを見たことはない。
友人もまさか温泉たまごが付いているとは知らず、お盆の上にもうひとつポツンと置かれた温泉たまごを目の前にしばらく考え込んでしまったそうです。「隣で同じメニューを頼んでいたおじさんも悩んでいた」とのこと。結局、友人は分割してどちらにも入れたらしい（おじさんはそばに全入れ）。
どっちに入れる？と思いきや第一位は意外な選択
当のお店側では、どちらの意図で出しているのでしょうか？
我ながらしょうもない質問だなぁと思いながらも、あえてそこを知りたい。
名代富士そばを運営するダイタンイート株式会社、広報の方に聞いてみたところ、親切にお答えいただきました。
筆者「朝定食のカレーとそば、温泉たまごはどちらに入れる想定ですか？」
広報の方「弊社としては使い方に決まりはございません」
ですよね～！ …しかし、さらに聞いてみると、おもしろい話がザクザクと出てきました。
筆者「それでも、開発担当の方に、イメージはなかったのでしょうか？」
広報の方「開発は10年ほど前となり、今では担当者の生の声は聞くことができないのです」
筆者「あ、そうなんですね…」
（C）shibainu
広報の方「ただ、それとは別に『朝そば』という、そばと温泉たまごのセットメニューもありまして、こちらの前身となるメニューは40年以上前の創業時からあります。当時は『一日一個たまごを食べると健康に良い』と考えられており、立ち食いそば屋の月見そばと差別化を図る形で、温泉たまごをお出ししました」
筆者「一日一個のたまご！確かに聞いたことがあります。あれ、ということは、先に朝そばの前身があって、朝定食を開発するに当たって、カレーはあとから追加されたということですか？」
広報の方「そうですね。朝そばそのものは朝定食と同じく10年ほど前にはじまったものですが、朝定食はどちらかというと朝そば（の前身）に引っ張られています。
ただ、店舗によって、カレーだったり、とろろ丼だったり、価格を下げて小鉢を減らしたりとさまざまです」
筆者「なるほど！…ということは、そばかカレーかといえば、本来はそば、ということですね」
（C）kimishowota
広報の方「それが、各店舗の店長から話を聞いてみたところ、『温泉たまごに醤油をかけてそのまま食べる』お客様が一番多いとのことでした。そのあとに『そばに入れる』、それから『カレーなどのほかのメニューに入れる』、という順番だそうです」
筆者「温泉たまごに醤油！？それは予想外でした…」
広報の方「ちなみに私は、カレーの上にのせることがベストです」
筆者「少数派ですね（笑）、でも、私もそうです」
という訳で、公式見解ではないものの、多数派のスタイルとしては『醤油を入れてそのまま食べる』ということでした。普段、ほかの人の食べ方を気にしないものですが、案外近くで朝定食を頼んでいる人を見ると、想像もしないスタイルで食べているのかもしれませんね。
（ネルソン水嶋）
