「ザ・ファブル」岡田准一「セクシーありました?」さすが青木源太アナ、聞いてほしいこと聞いてくれたレポ
劇中に登場するインコも登場。岡田の腕で静かにしていた

「現代もののアクションってなかなかやれる機会がなくて」
アクションシーンのために武術や格闘技を習得してきた岡田の夢が実現した。

6月21日公開の映画「ザ・ファブル」の公開に先駆けて、5月13日新宿・ピカデリーにて完成披露試写会が行われた。
試写会の前には、新宿モア4番街でレッドカーペットイベントが行われ、キャスト陣はリムジンで登場した。

岡田はどこ?レッドカーペットイベント


「ザ・ファブル」岡田准一「セクシーありました?」さすが青木源太アナ、聞いてほしいこと聞いてくれたレポ
新宿のど真ん中をゆっくりと歩いたレッドカーペットイベント

17時15分すぎ、夕暮れ時の新宿の空を雲が覆う新宿の空のもと、白いリムジンが到着。ドアが開くと木村文乃、山本美月の順に続々とキャストが降りてきた。こんなに豪華メンバーが、リムジンに乗り合わせるなんて滅多にないのでは。周辺のビルからも見物客がいた。

そして、リムジンとは別に、劇中に登場する車“ハコスカ”から登場したのが岡田准一。歓声もひときわ大きくなった。
木村はかなり至近距離で手を振るなど大サービス。ゆっくりとレッドカーペットを練り歩いてステージへ。

イベントの司会進行を務めたのは日本テレビの青木源太アナ。熱狂的ジャニーズファンで知られるだけに濃いインタビューが聞けそう!

「僕の夢が叶った」福士蒼汰の挨拶にファンから声援


「ザ・ファブル」岡田准一「セクシーありました?」さすが青木源太アナ、聞いてほしいこと聞いてくれたレポ
岡田の提案で、客席のファンに向かって「バンっ!」と撃つ福士蒼汰

場所を劇場に移して行われた完成披露試写会。会場では主題歌であるレディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」が流れていた。

再びキャストが登場。まずは、ファブル/佐藤明(アキラ)役の岡田から挨拶。
「みなさん、こんばんは。こんばんは!」と客席に大きな声で挨拶。「みなさんお忙しい中来ていただきありがとうございます。原作も読ませていただいてて、すごく好きな作品だったので、このアキラという役をやらせていただけるっていうことがすごくチャレンジでしたし、大きく考えていました。とてもエンターテインメントに仕上がっていると思います。誰もがスカッとできて楽しく観れるものに仕上がっていると思います」。


続いて、佐藤ヨウコを演じた木村文乃。「二階までびっしりとたくさんの方に来ていただいていて本当にありがとうございます」と会場を見渡し、初お披露目ということで「感想を聞かせてください」。清水ミサキ役の山本美月も「アクションはもちろんなんですけど、笑えるシーンもたくさんあるので、みなさんがどこで笑うのか楽しみにしています」。「感想をSNSでつぶやいて」と勧めていた。

話題は作品のみどころへ。
どのような思いで作品に臨んだかを聞かれると岡田は、「現代もののアクションってなかなかやれる機会がなくて、元々現代もののアクションをやりたくて格闘技とか武術とかをはじめたので。
今回そういう機会がもらえて嬉しかった」。

岡田の著書「オカダのはなし」(マガジンハウス)でも綴っているように、演技のために複数の武術を習得。中にはインストラクター資格を保有するものもあるという。時間をかけて取り組んできたアクションが存分に発揮されそうだ。

続いて、「岡田さんのセクシーなシーンもたくさんありましたけれど…」と青木アナの質問に、「セクシー?ありました?」と首を傾げた岡田。主演も自覚してないポイントをついてくる青木アナ、目の付け所がジャニヲタである。


「セクシーかな?原作がそれをしてるんですよね。脱いでるところですよね?それセクシーでしたか?(笑)原作がそういうシーンなので。裸…。やんなかったらやんなかったで、“アイツやんねーな”みたいな空気になるし、原作がやってるから余計なこと言われないで作品のために、力になるために、やると決めたら脱ぎましたけど。現場に入った途端、バスタオル…バスローブで。バスローブ入りが多かったんですよ(笑)」
服を着ずにバスローブ入りをしたという岡田のエピソードに沸き立つ会場。

「今回なんかそういうの多くて、ドアミラーで隠すみたいなの(笑)」
裸でドアミラー…一体どんなシーンなんだろう!

岡田の印象について、山本は、「岡田さんは優しいです」と言われると、身を乗り出した岡田。「そうなんです、僕、やさしいんです!(キリっ)」とドヤ顔をしてみせると会場からは「かわいいー!」と笑い声が聞こえてきた。そこまでたくさん会話をしていなかったと明かした山本だが、「静かにしてても“この人の前で間違えても大丈夫だ、全力でぶつかろう”という空気感を感じられました」。

岡田と山本は15分ほど変顔をし続けるも、監督がカットをかけなかったのだそう。その理由について、「おもしろすぎてカットかけるのがもったいなかった」と監督。
アクションに変顔、裸……みどころはまだたくさんありそう。

アクションに喜んだ人、アクションがなくて安堵した人


作品の目玉の一つが世界レベルのアクションシーン。
福士は「夢が叶った」と嬉しそうに語ると、ファンからは「かわいい」の声。
福士は「以前、岡田さんと共演とさせていただいた時に仲間で、(岡田が)教官だったんですが、いずれまた共演するときに戦いたいなって思って」と事あるごとに岡田と再共演を口にしていきたという。「遂に!俺の夢が叶ったぞ!」と5年越しの夢を喜んだ。

海外から招いたアクション監督の指導のもと「壮絶な訓練をした」という木村了。しかし、渋谷系のノリを持った大学生の殺し屋という役だったこともあり、「この映画では僕に至っては全く生かされてないっていう…」。殺陣に注目して欲しいと紹介した。
アクション監督が全体をみれば、岡田は福士とのシーンのアクションを組み立てるなど、演出にも参加。「振りにも愛情を込めた」という。

青木アナが「福士さんが思う岡田さんのカッコよさってどんなところですか?」
いいぞ!青木アナ。ずばりな質問が心地いい。
福士は「恥ずかしいっす(笑)(質問)多くないですか?」。岡田も「聞いてるのも恥ずかしい」と言ったものの、「お二人の師弟関係が私大好きなので」青木アナらしい誘導。

福士は「すべて、全部かわいい…ああ間違えた」「全てカッコいい。役者としても人間としても素晴らしいと常々思っています」とベタ褒め。
対する、柳楽優弥と向井理は、岡田らとはまた違ったアクションに挑戦。「みんなでディスカッションしながら作っていったのが初めての経験だった」と向井。柳楽も「やってて楽しかった」というほど。柳楽は「悪役としてファブルたちに負けないように」と監督から言われたそうで、同じく一番嫌われて欲しいと監督からのオーダーに、監督を真似たという向井。試行錯誤を重ねた二人のアクションシーンも注目したい。

一方、アクションシーンがなくて良かったと安堵するキャストも。
安田顕は役作りについて聞かれると、「セリフを覚えてちゃんと言う」。きっぱり。これ以上ない言葉に笑うしかない会場。
「見どころのアクションシーンに全く出なくてよかった。こんなにみなさんみたいに動けませんので」「上がりを観たときにすばらしいアクションでしたね」と表情を変えながら話す姿は、裏組織で柳楽や向井を束ねる社長・海老原らしい佇まいだった。

昔と今ではアクションシーンも違うと教えてくれたのがボス役の佐藤浩市。映像をみて「これは大変…これはきついなって。今のアクションって昔のアクションとは違うんでね。見せ方も撮り方も含めて」。

「アクション自体、立ち回り自体、剣を持ったアクションも普通のアクションも、ちょっとが昔の見せ方と違うんですよね。真ん中の人が一番大きく動くようになってる。昔は動かずに、周りが動いたそういうのがあったのですけど。一番、扇の要の人が動く」。「岡田すごいな」と感心していた。

これだけの豪華キャスト陣を束ねた江口カン監督からは、ちょっと意外な言葉が。
「現場のときは一生懸命、いろいろ忙しすぎてあまり感じてなかったんですけど…今日よく見たら錚々たる顔ぶれでそんな中で撮らせていただいてですね、逆にいま緊張感が…」。
緊張のあまりコーヒーを柳楽のズボンにこぼしてしまったと、おちゃめなエピソードを明かした。
最後に岡田が、「僕たちが頑張って作りました映画版「ザ・ファブル」楽しんでください」と締めくくった。
映画「ザ・ファブル」は6月21日(金)全国公開。


映画「ザ・ファブル」
原作:南勝久「ザ・ファブル」(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:江口カン
脚本:渡辺雄介
音楽:グランドファンク
主題歌:レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」(ユニバーサルミュージック)
松竹・日本テレビ共同幹事作品
制作プロダクション:ギークサイト
配給:松竹
(C)2019「ザ・ファブル」製作委員会