Kis-My-Ft2メンバー分析・玉森裕太|冷静かつ属性を超えた美しさの玉森は「静かに燃えている」
右から3番目が玉森裕太

7回連続でKis-My-Ft2メンバー7人の魅力に迫る本企画。最終回は玉森裕太(たまもりゆうた)についてお届けする。


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クールと“ほんわか”のギャップが魅力、キスマイ玉森裕太

1990年3月17日生まれの30歳。2002年12月1日にジャニーズ事務所へ入所。すっきりとした細くて長い首筋、透き通った美肌の持ち主で、ウィッグをつければファッションモデルのよう。属性を超えた美しさがある。

『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)の「令和のブサ恋」では、TaMattとして白塗りに赤リップのMatt風メイクで登場。表情豊かにTaMattを演じた。しかも、Matt本人が登場したドッキリつき。


驚いた表情で頬を緩ませた玉森だが、どこか冷静な様子。「初めまして」と挨拶されると、「初めましてTaMattです」と返していた。内心ではさぞかし驚いていたのだろうが、傍からみるとかなり落ち着いたように見えた。

Kis-My-Ft2メンバー分析・玉森裕太|冷静かつ属性を超えた美しさの玉森は「静かに燃えている」
毎週木曜24:35~25:05に放送中の『キスマイ超BUSAIKU!?』。画像は番組サイトより

一見、クールな印象を受けるかもしれないが、公式サイトのブログ「まいにちたまもりゆうた」では、「やほ!」の出だしと共にその日の気分や出来事について綴っている。眠いことを、“おねむちゃん”と表現するなど、ほんわかとした雰囲気で綴られた文章を読むと、優しい気持ちにさせられる。

これまで、俳優として様々な作品に出演してきたが、バラエティ番組でも活躍。
2012年には『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)の人気コーナー「芸能人節約バトル1ヶ月1万円生活」に挑戦。慣れない一人暮らしに自炊……。

玉森はうっかり13キロ、79個の玉ねぎをゲットし、ひたすら玉ねぎ料理を食べ続けたこともあった。パフォーマンスはカッコいいのだが、バラエティ番組などでみせる天然っぽい一面に心をくすぐられる。

「静かに燃えている」玉森裕太

今年5月放送のラジオ番組『Kis-My-Ft2 キスマイRadio』(文化放送/レコメン内)で、メンバーの藤ヶ谷太輔が玉森について、「自然体な感じ、ほんわかしている」と語っていた。「人見知りで強がりな部分もあるけど、すごく優しくて、すごく天然なところもあるけど、笑いのセンスもすごくいい。
あとは、静かに燃えてるいっていうイメージ」と、近くで過ごしてきた藤ヶ谷ならではの紹介だった。

「静かに燃えてる」とあるが、それは演技にも生かされていたと思う。2019年放送『グランメゾン東京』(TBS系)では、見習いシェフ・平古祥平役を演じた。

木村拓哉演じる主人公・尾花夏樹がパリで開業した「エスコフィユ」で修行するも、店は閉店に追い込まれてしまう。平古はその事件のカギを握る人物だったのだが、尾花を尊敬する思いがあり、反抗的な態度をとりながらも、尾花への尊敬と複雑な気持ち、長らく一人で背負ってきたもの、覚悟……それらを内に秘めた様子が伝わってきた。

出演するたびにどんどん演技が上手くなっていく玉森。
これから30代、40代と年齢を重ねていくことでどんな演技をみせてくれるか楽しみだ。

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宮田とよく怒られていたジャニーズJr.時代

今回、思い切ったプロジェクトで話題を集めたdTV配信ドラマ『BE LOVE』。玉森と宮田によるユニット曲、「BE LOVE」「星に願いを」「運命」の3曲をベースにした、絵本作家の玉森と編集者の宮田の恋愛を描いたドラマ作品。

実写ドラマ化で、そこにいるのはたしかに玉森と宮田だが、お互いの名前を呼ばない配慮が生きていて、海辺の別荘でこんなパートナーと過ごせたら……と1話から違和感なく物語に入り込めた。いやらしさがないのは本気で演じたからだろう。

3部作のユニット曲は、CDリリースやコンサートで披露するたびに話題を集めてきたほか、ファンによる歌詞の分析、考察も盛んに行われた。
「BE LOVE」「星に願いを」「運命」それぞれ独立して楽曲を楽しむこともできれば、「運命」を聞いて再び「BE LOVE」に戻って想像を膨らませるなど、まるで小説の読後感もある。

二人のパフォーマンスを楽しむだけではなく、本人出演で実写ドラマ化。ユニット曲をこんな風に深く堪能したのは初めてだ。

女性週刊誌『an・an』(11月11日号/マガジンハウス)では、玉森と宮田が登場。ドラマをはじめ、二人の関係について語っていた。宮田は「初めてのキスシーン、ベッドシーンを全部タマに奪われました」とドキドキ感が伝わってくるのに対して、玉森のコメントからは「宮田の唇ってこんなに柔らかい」と余裕を感じた。


演技中も玉森がアドリブをきかせて、宮田を翻弄したことも明かしていた。宮田は「お互いを補える関係」と語ったが、歌詞にもそんな一節がある。フィクションとノンフィクションを行ったり来たり、「BE LOVE」は玉森と宮田以外では、完成しなかっただろう。

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ジャニーズJr.時代はよく怒られていたという玉森と宮田。二人だけ仕事に呼ばれなかったこともあった。苦しい時代を乗り越えてきた戦友が、デビュー10周年を迎えた頃に、恋愛ドラマで共演するとは……。当時は夢にも思わなかったことだろう。『BE LOVE』の最終回、第4話は本日11月6日(金)22時から配信される。
(柚月裕実)

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