戦後から日本のファッション史をたどる大規模展「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」が国立新美術館で開催される。会期は6月3日から8月24日まで。

秋には島根県立石見美術館にも巡回する。

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 展覧会は、明治期以降の社会状況や時代の流行を背景に、戦中戦後の国民服やもんぺから、1970年代~80年代に国際的に活躍した三宅一生、高田賢三、川久保玲、山本耀司などの日本人デザイナーの作品、海外でも認知されるようになった"Kawaii"文化までを包括的に紹介。国内有数の服飾コレクションを有する島根県立石見美術館や神戸ファッション美術館の所蔵品に加え、日本を代表するデザイナーやブランド各社から貴重なコレクションを集め一堂に展示する。衣服だけではなく、写真や雑誌、映像などの様々な資料を通して、服をまとう人々とメディア、それぞれの軸から各時代のファッションを紐解いていくという。

 「ファッション イン ジャパン」は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中に日本を訪れる外国人観光客を見据え、美術や食、デザインやファッションなど日本文化を国内外に発信していく文化庁主導の振興プロジェクト「日本博」の一環。同展はこれまでに「スキン+ボーンズ――1980年代以降の建築とファッション」(2007年)、「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」(2016年)、「ミュシャ展」(2017年)、「カルティエ、時の結晶」展(2019年)などを監修してきた国立新美術館主任研究員の本橋弥生が担当する。

【あわせて読みたい】"45年間の企業秘密"とは「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」が公開(2016年3月掲載)■「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」<東京>会期:2020年6月3日(水)~8月24日(月)会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)主催:国立新美術館、島根県立石見美術館、読売新聞社、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会共催:経済産業省問い合わせ:03-5777-8600<島根>会期:2020年6月3日(水)~8月24日(月)会場:島根県立石見美術館主催:島根県立石見美術館、国立新美術館、読売新聞社 ほか問い合わせ:0856-31-1860